ある日目を開けたらウマ娘、その世界に転生した。なんでこうなったのかは覚えてねぇ。あんな無意味な過去思い出したくもねぇ。
なんとなく今を生きて時間を浪費するだけの毎日。やることと言えば競馬かソシャゲくらいだ。未来に希望なんて見いだせるはずもねぇ。日々のストレスを安酒をかっ食らって解消する。
何をしようにも気力が起きねぇし、金だってなかった。目に映る人間すべてが格上に思えて妬ましかった。
だからこそ転生だの来世だの、そんな都合のいい話ばかり考えてた。
だが、俺にはやり直すチャンスが与えられた。
俺にとってこんな都合のいい事が起きるとはな。これを活かさない手はねぇ。
次は失敗しない。
父親はヒトで、母親はウマ娘。運命の悪戯か、俺の名前は前世と同じ
身体が成長していき自由が利くようになったとき、ふと母親の方を見ると何か数字が見えることに気がついた。
(なんだ?こりゃぁ…)
そう思い思案する。
(これは…ウマ娘を育成するときに見えていたあの数値か…?)
「見てあなた、あの子もう読み書きができるようになったのよ。」
「凄いじゃないか!1人で動けるようになるのも早かったし、この子はきっと大物になるぞ!」
(こりゃあいい!せっかく転生したんだ、この力を使ってウマ娘史に名を残すような、誰も俺を見下すことのできない伝説のトレーナーになる)
前世の知識を使って小学校、中学校では特に苦戦することなく満点を取り続け、周りからは天才、神童と讃えられた。
当然気分がいい。周囲の人間と比べて俺は上ってことになるんだからな。だが、それも高校で終わりを迎えた。当然だが進学校であれば周りのレベルに伴い問題の難易度も当然上がる。前世の知識が役に立つような場面は自然と減り、故に天才、神童と俺を持て囃す人間は自然といなくなった。少し自惚れすぎたか?まあ、どうだっていい。
トレーナーとして大成できれば全てが変わる、俺が天辺だ。
そのためには、俺はなんとしてでもトレーナーにならなきゃならねぇ。
「俺の番号は…あれか。」
「やったわね翔!」
「おめでとう翔!父さんお前がきっと合格するって信じてたぞ」
「ありがとよ親父、お袋。」
(トレーナーライセンス試験に合格したからといってまだ安心はできねぇ…色んな研修を終えてようやく一人のウマ娘を担当できんだからな。)
その後3年間俺はサブトレーナーとしてチーフトレーナーへ従事しチームのサポートなどをしつつ独立するため研修を受けた。
しかし、これがまあキツかった。ウマ娘の体調管理やトレーニング結果などの計測、何よりチーフトレーナー、ジジィからの説教だ。俺を認めねぇあのジジィが何よりも気に食わねぇ。
あの野郎、いつかぶん殴ってやる。
そう思いながら仕事を続けた。
「そろそろお前も独り立ちの時だろう。だが調子に乗るなよ、トレーナーという職業が一人のウマ娘を預かる職業と言うことを常に頭に入れておけ!」
「これでようやく俺も独り立ちってわけか。俺が出世したら今度は俺がてめえを顎で使ってやるよ。」
「そんなことを言ってる暇があるなら担当の一人でも見つけにいったらどうだ!貴様のその足は何のためにある?」
「チッわかってるよ。じゃあな。」
(相変わらず愛想の悪いジジィだな。最後まで説教かよ。)
(まあこれでようやく担当が持てる。俺のトレーナー人生はここからだ。)
今日くらいは酒をいくら飲んだって許されるだろう。
レース描写はあったほうがいいですか??
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あったほうがいい
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ないほうがいい