俺はトレーナー室でより効率的に強くなれるトレーニングを考えていた。
生憎俺はアプリトレーナーのように日常生活からトレーニングのヒントを得られるような奇天烈人間じゃねぇ。
そこで俺が目をつけたのはアプリで行われる育成の要である友情トレーニングだった。
だが、色々問題がある。
そもそも存在するのか。効果は? 条件は? なに一つわかっちゃいねぇ。
だからこそ、俺はこの理論についてより研究しなければならないのだが、生憎俺には一人で理論を完成させ検証、実用化まで持っていけるような才はない。
だからこそ、協力者が必要だ。
俺はあるウマ娘の姿を思い浮かべた。だが、生半可な理論じゃあれは自分の研究の時間をこっちに割くほど甘くはない。
なによりモルモットになるなんてそんな人間としての尊厳を失いかねない行為は御免被る。
そんなことを良しとするほど俺は狂気に身を落としちゃいねぇ。1680万色に光るなんざ死んでもごめんだ。
なら他に誰がいる?
研究。データ、ロジック…
「エアシャカール!」
そう易々と協力してくれはしないだろうが、データを基にロジックを立てるエアシャカールであればその理論を俺でも理解できるやもしれん。
ただ『他のウマ娘と一緒にトレーニングすればトレーニングの効果が高まりますよ〜』だなんて言ったってそんなものはあまりに非論理的だ。
そこで役に立つのが俺のサブトレーナーとして過ごしてきた三年間ってわけだ。
あの3年間を俺はただジジィに怒鳴られて過ごしてきたわけじゃねぇ。
そこから理論を導き出すことができなくともデータ収集くらいはできる。これを使ってあいつを説き伏せることができれば俺の勝ちだ。
まあ最悪シンボリルドルフを頼ることもできなくはねぇが、それだと再現性がない。
「誰かに立たせてもらうなんて格好がつかねぇだろ。俺はトレーナーだぜ?」
だからこそ、俺は理論としてこれを完成させなきゃならねぇ。
「トレーナーさん、釣りに行きませんか?あの池、実はヌシが釣れるって噂なんですよ〜」
「なんだそれ、めちゃくちゃ気になるじゃねぇか。けど悪いな。今日はちょっとまだ仕事が残っててな」
「えー残念だなぁ、仕事ならしょうがない。ならセイちゃんは猫ちゃんとでも戯れに行こうかな〜」
そう言ってスカイのやつは帰っていった。
さて、エアシャカールを探しに行かねぇとな。
「クソっまだだ……!」
「まだ、まだ、まだ、まだ……――」
コースに立ち寄れば、声が聞こえてくる。その先に目を向ければ、エアシャカールがいた。
目に映る情報は不調、体力も残り少ない。
だが、そんなのは俺でなくたって見れば一目でわかるくらいにはエアシャカールは疲れ切っている。
「明らかなオーバーワークだなありゃ…」
「効率と実利を最重要視する彼女が、ああまで非効率的にあがくのは理解に苦しむ」
「こんばんは。私はアグネスタキオン。なんだ、人を見て随分嫌そうな顔をするね。」
(結局会うことになんのかよ…)
「そりゃお前は学園内でも有名だからな。」
「まあ私も自分がどう思われているかは自覚しているが、流石にそんな顔をされると少し傷ついてしまうよ」
神は信じちゃいねぇが、こうなったんなら仕方がねぇ。
「アグネスタキオン、ウマ娘の可能性を解き明かしたいんなら俺に投資しろ。面白い物を見せてやる。」
「突然すぎるだろう!せめてもう少し説明したまえよ!」
「悪いがインベスターが帰りそうなんでね!そこの連絡先に連絡してくれ!」
(思ったより時間を食っちまったな。エアシャカールはどこだ?)
走ってエアシャカールを探していると、どうやら広場に佇んでいるようだった。
「あァ?誰だあんた。なンか用か?」
「エアシャカール、縮まることのない7cmを覆したくはねぇか?」
「………あァ?」
エアシャカールの口調ってこんな感じでいいんですかね?もし何かあったらお教えください。
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他のキャラクターの説明とかをタキオンが担うときって、カフェだったら資料が燃えて泣いたとか、シャカールなら友人というとすごく嫌な顔をされる、みたいな一言が面白いですよね。入れようと思いましたが長々と話してもと思ったのでやめました
レース描写はあったほうがいいですか??
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あったほうがいい
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ないほうがいい