思わず声を上げてしまった。
(最近こんなのばっかじゃねぇか。いったいどうなってんだよ)
「見えてるって?」
「……それは……。」
「……『お友だち』です……。」
(さて、どうやって誤魔化すかね。面倒事はごめんなんだが。名前について触れられてないのは『お友だち』について触れたことの衝撃で聞き逃してくれたのか?)
「お友だちだって?おもしれぇこというんだな。さっきあんな体験をしたところで言うのも変な話だが、ここには俺とお前以外に誰もいねぇさ」
「……でも、今確かに言いましたよね?……。」
「さっきは酔ってたんでね。幻覚が見えてただけかもしれねぇ」
「……そう、ですか……。」
本来であればもう少し疑われてもいいのだろうが、今までの経験もありマンハッタンカフェにはバイアスがかかっているのだろう
(なんとか誤魔化しきれそうか?)
「……やっぱり、アナタも……。」
そう言うマンハッタンカフェの顔は、どこか寂しさを感じさせた。
別に本当に見えていないわけじゃない。なぜだかはわからないが、今も俺にはマンハッタンカフェによく似たお友だちが見えている。
それでも嘘をつくのは面倒事を起こしたくないから。担当でもないウマ娘と関わっていればきりがない。
「なぁ。お友だちってのは、なんなんだ?」
「……気にしないでください。……。」
「……気にする必要は、ない……。」
(今までこいつは、いったいどれだけの孤独を味わってきた?)
誰も受け入れず、誰からも理解されない。それをずっと一人で抱え続ける。
(それがどれだけ辛いことかはわかっているはずだろ?)
わかっている。わかっているが、どうしようもない。前世でどんなことがあれ、担当ウマ娘でもない、ただ一瞬関わっただけの他人だ。明らかにリスクに対してリターンが釣り合ってない。
「……ごめんなさい。忘れてください……。」
(仕方ねぇことだ。この先同じようなことが起こったとして、全員を助けられるか?いいや、そんな力俺にはない。)
「……失礼します……。」
マンハッタンカフェが踵を返す。
ああ、なんとか今回も誤魔化せたな。
「待ってくれ。もう少し話さねぇか?」
(待て、なんで俺は声をかけた?)
「……?」
「ああ、いや、その…」
……身体が動いちまったんなら、仕方ねぇか。
「教えてくれよ、お前達について。そっちの子が『お友だち』ってやつか?」
「……!?」
理性的に生きるのは正しい生き方なんだろうな。だが生憎と自分が正しい人間だなんて自惚れちゃいない。
普通でなくとも、人でなしになんかなりたくねぇんだ。
「……やっぱり見えてるんですか?……。」
「あぁ。今見えるようになったぜ。はっきりくっきりと」
「つってもなにがなんだか信じられなくてね。だから、教えてくれよ。お前に何が見えてるのか。それと、お前についてもな」
少し『お友だち』の表情が変わったように見えた。
正しいかどうかじゃない。重要なのは納得できるかどうかだ。
納得したのなら、俺はその選択を後悔しないで済む。
あぁ。素晴らしい出会いに感謝しねぇとな。
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花嫁カフェだけじゃなくて通常衣装の方も欲しい…着てくれないかな…
ウマ娘の中で短編を作るとしたら誰がいいですか?セイウンスカイは作るのが決まってるので除外します。その他あれば感想ください。
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