どうやら私は学園のマドンナを口説き落としたらしいけど記憶にないんですけど!? 作:ステラ@毎日更新中
何個か番外編や過去編挟むからまだまだ終わらないですけれど、最後まで読んで貰えたら嬉しいです。
感想待ってます(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
「じゃあ明日はデートをしましょう」
「やったーっ!」
週末に恋人がする事は何でしょうか?
そうですねデートです。
いや〜楽しみだなぁ久しぶりのデートってやっぱりアガっちゃうよね!
ふんふんふ〜ん、どの服を着ていこうかな? ここはやっぱり私のイメージ通り清楚な感じでキメちゃって紗良をメロメロにしちゃうぞっ!
こんなネックレス持ってたっけ?
まあシンプルなデザインだし何にでも合うよね。
ね? 紗良はどう思う?
あれれ、私の鞄をどうして物色してるんですか? ダメですよ〜いくら親しい中でも礼儀ってものが……
あっあっあっ! それはダメ! 取っちゃらめぇえええ!!
「さあ課題を解くわよ、しらばっくれようとしてもダメよ先生から聞いているから」
「え〜〜〜!?」
「安心なさい、私が見てあげるから」
デートに行くために乗り越えなければならない試練が私たちの前に立ちはだかった!
まあ私達っていうか私だけなんだけど……何で紗良はないの? え、課題は基本的に休み時間で終わらせる?
しゅごい……。
まあ仕方ない勉強は学生の本分だし。
私の輝ける将来や紗良との未来の為にも手とり足とり支えてもらいながら課題を解いていかねばならないのである。
ん? 今私ナチュラルにヒモみたいな発言してなかった? 気のせいかな……。
うごごご、数学とはいったい……宇宙とは……人はなぜ生まれてくるのか……あっ、違うよ変なこと考えてないから。
はい、ちゃんと解きます。
解きますから……
…………
…………
…………
うぼぁ(瀕死)
「……どう、かな?」
「…………うん、いいでしょう。頑張ったわね」
「んーっっっ! 終わったー!! もうやだぁあああああ( ; ; )」
「ほら、そんなしょぼくれた顔しない……」
はにゃ〜頭撫でてくれる、嬉しい!
まだまだ頑張れるぞ(チョロい)
ん〜でも〜もう少しご褒美とか、あったら嬉しいな〜なんて思っちゃったり?
チラッ? チラッ?
何かないかな〜欲しいなぁ……こう、ねっ?
ん〜まっ!
「何を考えてるかわかるけど……何をされるか、本当にわかってるのかしら?」(イラッ
「そ、それはもう当然き、キスを……んっ!」
「(プツン)貴女が悪いんだからね」
触れるだけの軽いキス、最近はもう挨拶みたいに思えてくるから不思議だ。あんなにドキドキしていたのにもう満足できなくなってしまっている。
慣れって怖いよね。
姿勢を変えてもう一度触れるだけのキスを交わす、二度、三度、何度も……そのまま深く水の底に落ちていくようにキスを続ける。
息を吸うのがもどかしい。
もっと触れていたい、舌を絡めてからは互いに啄む様なキスを繰り返し何時しかベッドに倒れ込んでいた。
荒く息を吸って吐く。
頭がぼーっとしてるのは、きっと酸素が足らないからだ。
「……汗、かいちゃったね」
「そうね……」
息を吸う度に体臭と香水が程よく絡んだ甘い香りが呼吸を通じ私の体の奥に取り込まれていく、お腹の下が熱を孕んでくるのが分かる。
衝動的に足を絡ませると、同じ様に紗良の足が私の足をしめつける。
あと少し近づけば唇が触れられる距離で私は下から、紗良は上から見つめ合い続けていた。これ以上は止まらなくなることをお互いに分かっているから。
ああ、このまま時が止まってしまえばいいのに。ずっとこうして、この距離でいたい。
「…………」
「…………」
あ、そうだ(照れ隠し)
日付が変わる前に大浴場に行かなきゃ。
チラリと横目で時計を確認しようとして……顎をクイっと持ち上げられ、これまでより長くとても乱暴なキスをされた。
いつしか私たちにあった距離はなくなり、絡めあった指は離れることはなく肌と肌で互いの体温を貪りあった。
今日は本当に暑い……服が邪魔だ。
「はっ、はっ、はっ……はぁ……っ!」
「んっ、はっ、あっ、ふっ……っ!」
………………。
あれからどれだけ時間が経ったんだろう……気怠さを我慢しながら時計を今度こそ見る。
とっくに日付は変わっていた。
もうお風呂、入れないね。
「……ねえ、シャワー浴びよう?」
「……もう一度だけ、いい?」
「……うん」
そういうことになった。
「いい天気になって良かったね」
「そうね、空が青くてとても綺麗だわ」
紗良はあの日からそこまで私への過剰なアプローチを取らなくなっていた。
昨晩はそのフラストレーションが溜まっていたらしく、私らしくもなく誘い受けてしまった。
穴が入ったら埋まりたい……。
でもまあ、それは別に私の事が飽きたとかそういう話ではなく(そうだったら生きていけない)そもそも無理をして積極的にアプローチしていた反動らしい。
私の記憶へ揺さぶりをかける為と普通に今までより親密になりたくて。
だから誰かさんの真似をして口説いていったらあんな風になったと……。
……え? 今なんて?
つまり逆説的にわたしはあんな風に紗良を口説いたという事らしい。我が事ながらとんでもない悪女だと戦慄したものである。
最近は昔の私が異質すぎて突っ込む気力も萎えている、女の敵では? もっと健全な付き合いをしなさいよ学生なんだから(特大ブーメラン)
刺されてしまえばいいのに。
「紗良の方がもっと綺麗だよ、だってこんなにも輝いてるんだもん。私の太陽みたいなものだよ、カッコイイし何時だって眩しくって───」
「もういいから! それ以上やめて、恥ずかしい……」
私はそういう軟派な人間は嫌いなのだ。
おべっかとか苦手だし、思ってないような事も言葉に出来ないし、そもそも口下手だし。
全く……我ながら度し難いな。
それはそうとて今日のデートコースはぶらり街探索〜! いぇーい!
なにせ忘れてるだけで2年分の思い出がそこかしこに眠っているんだから、何かしらいい影響が出て記憶が戻る目算が高い。
そうでなくても一緒に遊んで楽しい思い出が作れる! どう転んでも得しかないって寸法なのです。
よーし、行っくぞ〜(*^^*)
「ね、私たちが一番行ってそうなとこって何処かな?」
「そうね……図書館とかファミレスとか、かしら」
「お〜学生恋人の定番スポット! 行こいこ」
「ちょっと! 転ぶわよ、もう……!」
今日は私から手を繋いで走り出す。
どこに何があるのかも分からないのに、衝動のまま走る私と少し呆れながら着いてきてくれる紗良と知ってるけど知らない街を駆け抜ける。
浮かれてる? うん、そりゃそうだよ!
青春は待ってくれないからね。
元々私は恋人作れたら良いな〜って思ってたんだし、その相手がまさか女の子になるなんて思ってなかったけど……。
でもこの胸のときめきは間違いなんかじゃない。
まだ命を狙われてるかも知れないけど、だからってそれに脅えて引き篭って過ごすなんて嫌だし。
だって負けた気になるし。
やられたらやり返すぐらいじゃないとね! よーしバッチコイや!!
「あそこ入ろうよ、きっと何かある!」
「その根拠は?」
「えーっと、何となく?」
「貴女らしいわ、でも正解。あそこは行ったことあるから」
「ほんと? じゃあ行こう!」
何軒も店を回った、行ったことある場所や初めての場所にも訪れて私と紗良との新しい思い出作りを楽しんだ。
古着屋で私なりに選び抜いたオシャレコーデをプレゼントした時はあまりの喜びに紗良は満面の笑みで固まっていた。
お揃いで買ったから今度はこれで一緒に出掛けようねって言うと、こういうのは2人きりの時だけにしたいだなんて嬉しいこと言われちゃった。
図書館では隣同士で今流行りの本を何冊か纏めて読んだけど、正直チラチラっと紗良の方ばかり気になったのは内緒。
真剣に本を読んでる姿は素敵だった……たとえタイトルが【料理音痴でも出来る簡単料理百選〜これが出来なければ弁当買って食ってろ〜】とかいう何でベストセラーになってるか良くわかんないレシピ集だとしても。
もしかして紗良って:メシマズ?
ボウリング場では過去の私との対決が待っていた、出した覚えもない高スコアとそこに笑顔で映っている私と紗良の写真が飾られていた。
負けてなるものかと気合い入れて投げたらこれがまた見事に空回り、5回やって一度も100すら越えられず轟沈。
まあ髪を高く纏めた紗良の美しい姿を見られたから良いかな、男どもが寄って来そうになったけど黒いスーツを着た人達にどこかへ連れて行かれてしまった。
アレもしかしなくてもSPってやつ!?
ファミレスでまさかのこっちに遊びに来てた地元中学の友達と会ってつい長話になって紗良に不快な思いをさせてしまったのは本当に申し訳なく思ってます。
誰この美人? え、私の恋人だけどって隠すことなく伝えた。
世間一般的には普通じゃない関係なんだろうけど私にとっては誇らしい事実なんでね。
えー嘘ー! 信じらんなーい、とか言ってくると思ってたのに「あんたは何時かそうなると思ってた」と真顔で言われてしまった。
なんで?
宝飾店に連れ込まれた時は流石に肝が冷えた、どれもこれも高級でとても学生には手が出ない物なのに「ここからここまで全部ちょうだい」をリアルで見ることになるとは。
流石はお嬢様だと感嘆してると、これ全部私へのプレゼントだと言われて慌てて断った。こんなに高いの推しから貰えないってば!
え? これ全部合わせても私が今掛けてるネックレスよりは安い?
…………それってつまりこのネックレスのお値段〇〇〇万円以上ってこと???
ねえ帰ったら話し合おう?
私が覚えてないだけで私の私物が全部高級品にすり替えられてない?!
お金の無駄遣い良くないよ!?!?
まあもっと色々とあったけど。
それは私たち2人の秘密って事で。
今日も遠巻きに私たちを監視していたのが何人かいる、あれで隠れているつもりなら程度が知れてるけれど。
自分達から手出ししてくれるのなら大歓迎よ、どれだけ隠そうとも人の痕跡は無くなりはしないから。
辿って行けばそこに答えはある。
狙うなら私を狙うべきだった、そうすれば何時もの小競り合いとして片付けてあげても良かったのに。あなたの会社が潰れたら私にも多大な影響が出る、そうと知っててここまでやると思わなかったのかしら?
思わなかったのでしょうね、あなたが知ってる私は公と私を天秤に掛けることさえなく公を選んで来たのだから。
でもこれで私がどれだけ本気なのかそろそろ理解してもらわないと……ねえ、首謀者さん。
今日の株価はもう見たのかしら?
「紗良〜アイス食べようよ〜!」
「ダメよ、これ以上食べたら夕飯が頂けなくなるでしょ」
「えーでも期間限定なんだよ〜? お願い(>人<;)」
「もう……しかたないわね、今回だけよ(3勝24敗)」
もうすぐだからね私のありさ。
愛しい人……貴女を傷付けたあいつの尊厳を奪い、あいつの会社を潰して、死を懇願する程の後悔を与えてあげるから。
「やたっ! 嬉しい、買ってくるね〜♪」
だからどうかその笑顔が永遠に続きますように。
もうすぐ暑い季節がやってくる。
とても暑く……熱くなりそうな季節が。
その時までどうか燃え続ける薪となってね。
「……あら、ニュース速報になってる」
同業他社の株を一通り取得しておいたのは正解だった、綺麗に右肩上がりに伸びている。あと数日は確保していても問題ないだろう。
このペースで行けばこちらはほぼ損切りせずに会社を畳んで別会社に吸収させられるけど、出遅れたあなた達はどうなるかしらね。
根回しはもう終わってるから、あなた達に勝ちの目は無いのよ。
とても払う余裕が残るとは思えないから、慰謝料代わりとしてあなた達が慌てふためく様を見させてもらうわ。
最後の瞬間まで一緒に楽しみましょう?
「おっ待たせー、はいイチゴとチョコバナナ! どっちがいい?」
「貴女が選んでいいわよ」
「んとね、ん〜とね、じゃあイチゴあげる!」
あら、おいしい。
・夜のひと時
とても健全な時間だった、いいね?
結局朝までシャワーを浴びることはなく、どちらともなく起きては黙々と朝風呂を楽しんだ。
朝食の間寮母さんや寮生たちからニヤニヤと見られていた。
・橘ありさ(休日の姿)
なんか見覚えない服やモノばっかりだな〜2年経ったらそんなものかと呑気に考えていたら全身高級品で固められていたことに気づいた女。
紗良なりのマーキングと思って間違いではない。
順調に記憶が戻ってきているが、あまりに些細な事ばかりなので自覚は無い。
・枢木紗良(決戦準備完了)
実は首謀者の特定は済んでいるが、証拠集めが難航しているので先ずは手っ取り早く共倒れ倒産からの社会的死を狙っている。
一時的に枢木の名に傷が付くかも知れないが、必ず挽回してみせます(黙って見ていろ)と説得し家族や親戚と社員からは了承を得ているアンストッパブルガール。
兄からは自分より妹の方が枢木の後継者に相応しいんじゃないかと思われている。