???「こんなところにいたんですね、ユメ先輩」 作:やきそばVer2
原作:ブルーアーカイブ
タグ:ホシヒヨ 小鳥遊ホシノ 槌永ヒヨリ 戒野ミサキ シロコ*テラー 先生(ブルーアーカイブ) 砂狼シロコ 十六夜ノノミ 奥空アヤネ 黒見セリカ
アビドスに攫われたヒヨリの運命は如何に。
ヒヨリは無事に対策委員会から逃れられるのか?
コメディ路線のはずがいつの間にかホラーになってました。
最終編に登場するあの人が登場するため、最終編まだ読んでない人は注意してください。
対策委員会のみんなごめんね、ホントはいい子達だって知ってるよ。
全部悪い大人(作者)のせいだからね。
Pixivユーザー名「やきそば」にて同時掲載。
【アビドス高校対策委員会部室】
ある日の昼下がり
「みんな、今日から転校生が来るよ!」
ピンク髪の少女、小鳥遊ホシノが他のメンバーに告げる。
「どういうこと?そんな話聞いてないんだけど」
「そうですよ、ホシノ先輩。急に転校生が来るなんて、おかしいですよ。」
「ん、こんな学校に入学する物好きは、そうそういない。」
「あはは、シロコ先輩。さすがにそれは、言いすぎじゃ。」
あまりにも急な話に混乱する一同。
しかし、ホシノはそんな声に耳を貸さず続けた。
「ささ、おじさんの後輩たちに自己紹介して!」
「は、はじめまして。」
現れたのはアビドスの制服を着せられた、緑髪の少女であった。
「私は槌永ひy」
「聞き間違いかな~ユメ先輩!」
「ひ!」
なぜかホシノは、ショットガンを突きつける。
「うわーん!梔子ユメといいます。よろしくお願いします。」
「これでいいですか?ホシノさん?」
「『ホシノさん』じゃなくて『ホシノちゃん』。あとユメ先輩は『うわーん』なんて言わないよ。」
「ひい」
「ということで、今日からユメ先輩が対策委員会に加わるよ。」
「大きいほうのシロコちゃんも加えると、アビドスの生徒数も7人だね!」
「いやーこれで、廃校の危機から少し遠ざかったかな?」
半泣きの少女と、ニッコニコのホシノ。
その様子を見て、無言になる一同。
そんな中、シロコが疑問を投げかけた。
「ホシノ先輩、その人エデン条約のごたごたの時に戦った気がする。」
「気のせいだよ、シロコちゃん。」
「いやみおb」
「気のせいだよ!」
「ん、そんなはずは」
「気のせい!」
緑髪の少女にショットガンを突きつけたまま、どこからともなく取り出した拳銃をシロコに向けるホシノ。
「ホシノ先輩、さすがに無理がありますよ。」
「そうです、ノノミ先輩の言うとおりです!ひとまず銃を下ろしてください!」
「そうよ!アヤネちゃんの言う通り、シロコ先輩に向けてる銃を下ろして!」
「うわーん!私に向けてる銃は、そのままですか?」
「ユメ先輩!『うわーん』じゃなくて『ひいん』でしょ!」
「ひいん......」
さすがに、無理があるだろと思う一同。
対策委員会の面々に、ホシノはこう告げた。
「シロコちゃん、この子がユメ先輩だと認めてくれたら、好きなだけ銀行を襲っていいよ。」
「ん、わかった。その人はユメ先輩。」
「え?え?シロコさんでしたっけ?何言ってるんですか?」
「ノノミちゃん、実はみんなに内緒で、先生にひざまk」
「抜け駆けじゃありません!でもそうですね、よく考えたらその人とは初対面ですね☆」
「心なしか、前に見せていただいた写真の方に似ているような。」
「ノノミさんまで、何を言って?」
「アヤネちゃん、今度からおじさんも雨雲号とか、学校の設備の点検毎回付き合おうか?」
「その人はユメさんです!」
「アヤネちゃん?私は認めないわよ!」
「最後は、セリカちゃんだね。おじさんすごく割の良いバイトしっt」
「乗った!」
「皆さん、何を言ってるんですか?私はアリウスのひよr」
ドン!
「ちょっと黙ろうか、ユメ先輩。次は頭を狙うよ~」
「ひいん」
(近くで、WIFIの電波を探してただだったのに。どうしてこんな目に?)
こうして、対策委員会に新しい仲間が加わった?
~~~~
それから、二週間がたった。
「ん、ユメ先輩、廊下の砂掃除終わった?」
「終わりました、シロコさん。」
「ん、ならセリカのバイトを手伝うべき」
「わかりました!行ってきます!」
そう言い、以前セリカに教えられたバイト先に向かう。
(ホシノちゃんのおかげで毎日が楽しい!みんな優しいし、寝る場所もある!もう辛い思いや苦しい思いをしなくていいんだ!)
そう考えながら、二週間ぶりにアビドス高校の校舎から出る。
(外に出るのは久々だな~!ってちょっと待って......外に出るの久々ってどういうこと!)
ヒヨリは気づいてしまった。ホシノによる暴力と他のメンバーからの優しさにより、すっかりアビドスの一員として洗脳されていたことに。
そして、その洗脳を強くするために、二週間も対策委員会の部室にホシノと二人きりで泊まっていたことに。
「どうしよう、とりあえず姫かリーダーに連絡をって......あっ、スマホ取り上げられてたんだ!」
(うわーん、やっぱり人生は辛くて苦しいです。こんなことなら、アビドスに近寄らなければよかった。)
一生アビドスに囚われる羽目になるかと絶望した矢先、救いは現れた。
「ヒヨリ、こっちに。」
「この声はミサキ?」
「声が大きい!とにかく逃げるよ!」
「うわーん、ありがとうございます!」
そのまま、裏路地に向かって駆け出す二人。
どうやら追手は来ていないようだ。
今のところは。
~~~~
「リーダーから聞いたよ、連絡が取れなくなったって。」
「最後に立ち寄ったのが、アビドス自治区だったから。ここが怪しいと思って、交代で見張っていたんだ。」
「いつになっても姿を現さなかったけど、生徒の様子がおかしかったから、黒だとわかったよ。」
「さあ、この先の路地を右に曲がれば、みんなが待ってるよ。」
「リーダーと姫もいるんですか?」
「いるよ」
「やった!これで助かる!」
二人は路地を抜け、集合地点の廃墟の前にたどり着いた。
しかし、何かがおかしい。
直感でそう気づいた二人は、周辺を警戒する。
その時、廃墟の中からミサイルを搭載したドローンが現れ、8発のミサイルを撃ち込んだ。
「まさか!シロコさんが追ってきたの?」
「ん、正解。貴重な転校生は逃さない。」
ミサイルを避けた二人に、廃墟から出てきたシロコが答える。
「姫とリーダーはどこだ!」
ミサキが強く問い詰める。
「二人はここです☆」
後ろから、気絶したアツコとサオリを担いだノノミが現れる。
「よいしょっと☆ユメさん帰りましょう☆」
(まだ2対2だ、なんとかヒヨリだけでも逃がそう)
ミサキの考えは、打ち砕かれた。
「ちょっと!バイトサボったでしょ!」
「大人しくしていてください!抵抗したら撃ちますよ!」
シロコの後ろからセリカが、上空にはいつの間にかアヤネが操縦する雨雲号が飛んでいた。
覚悟を決めて、対物ライフルとミサイルランチャーを構える二人。
「ん、交渉失敗」
「お仕置きの時間ですよ~☆」
シロコとノノミのセリフと共に、弾丸の雨が降り注ぐ。
しかし四人が放った弾丸は一つも当たらなかった。
「ん、間に合った。」
二人のそばには、空間に謎の穴が空いていた。
その中から、シロコによく似た人物が出てきて、どこからか取り出したバリケードで二人を守った。
「ん、拾った廃材も役に立った。」
「シロコさんではないですね?お姉さんか何かですか?」
「ん、よわシロコの姉ではない、でも似たようなもの。この穴の先はシャーレに繋がってるから、早く逃げるべき。」
「でも、姫とリーダーが」
「後で私が回収する」
「それに、相手は四人ですよ!しかも、ヘリまでいます!」
「ん、これでも楽な方。心配しなくていいから、早く行くべき。」
「ひとまず逃げましょう、ミサキさん」
二人が穴に駆け込むと同時に穴を塞ぐ。
「先生に頼まれて来てみれば、後輩たちが暴走してる。」
「先輩として叩きのめす。」
シロコ*テラーと対策委員会との交戦が始まる。
~~~~
【連邦捜査部S.C.H.A.L.E.のビル】
「ごめんねヒヨリ、変なことに巻き込んじゃって。」
「あとミサキ、ヒヨリを助けに行ってくれて、ありがとうね。」
先生は、とてもすまなさそうな表情で話しかけた。
「シロコからも、アツコとサオリを確保したって連絡も入ったから、もう安全だよ。」
「『シロコさんから連絡あった』って、さっきの人負けたんですか!」
「ああ黒い服を着た方のシロコからだよ。」
「??同姓同名なんですか?」
「違うんだけど......まあ、そういうことにしておいて。」
「?納得いきませんが、そういうことにしておきます。」
「とりあえず、私の方から強く言っておくから、安心して。」
「ありがとうございます。」
「よかったな!ヒヨリ!」
「皆さんのおかげです!でも、何か忘れているような?」
~~~~
【とある学園自治区の街中】
その後、アリウススクワッドの面々も無事に帰還し、ヒヨリにもアビドスの4人から謝罪を受けた。
こうして、この事件は収束した。
事件後のある日、ヒヨリはいつものように街を歩いていた。
雑踏の奥に、一瞬ピンクの髪をした人が見えたような気がした。
気のせいだと思い、そのまま歩いていくヒヨリ。
......ふとヒヨリは思い出す。
黒いドレスを着た人が助けに来たとき、敵の人数が1人足りなかったような?
それに、謝罪したのも四人だけだったような?
対策委員会は、五人じゃなかったっけ?
(誰か足りない気もするけど、多分気のせいじゃないかな)
こう楽観的に考えて、そのまま進んでいくヒヨリ。
歩いていくヒヨリを見つめる、小柄でピンク髪の少女。
少女は、小さくこうつぶやいた。
「…こんなところにいたんですね、ユメ先輩」
完
※本作は「Pixiv」にも同じ内容のものを投稿しています。