日々のリーリャの読み聞かせのおかげで本が読めるようになりました。良かった。文字が日本語タイプで英語タイプだと一単語ずつ聞かないといけなかった。ていうかそうじゃ無いと読めないよね原作君も。いや?ゼニスが教えてくれてたんだっけ?
で、文字が読めるし、声も出せるという事で詠唱して魔法を使ってみました。そしたら、安全かつバレにくいと思って使った風属性のせいで部屋の埃が凄い舞い上がって、吸っちゃって咳込んでたら、魔法を使えるのがバレました。うん、バレちゃった。どうしよう?こんなに速くバレちゃったらロキシー来ないかも……。
最悪ナンパしないといけない?
そんな風に思っていたんですが来てくれましたロキシーさん。後で聞いた所によると、エリスの所の依頼が貼られるより先に家のが貼られて此方に来たっぽい。ギリセーフ。お父さんが給料を高く設定してくれていたおかげですね。感謝感謝。
まぁ、ロキシーが家に来た時は俺、家の外にいたんだけどね。
すっげぇ怒られた。ゼニスもリーリャも怒ったらめっちゃ怖え。………次はバレないようにしなくては。
さて、そんな事は置いてロキシーさんの事だ。彼女はミグルド族らしく成人している年齢でも小さい。ちょっと浮けば超せるくらいの身長だ。実際、今俺は彼女を見下ろしている。
うーん。
「お母さん。降ろしてほしいです」
「ダメ。ルディ、反省するまでそのままよ」
「反省しました。ごめんなさい」
「あのー、私家庭教師として来たんですけど」
「ロキシーさん。まずは家に入ってお茶でもどうぞ」
「リーリャそうね。ロキシーさん今後についてまず話し合いましょう。ルディが反省するのはまだまだ時間が掛かりそうだもの」
「え、あーはい。わかりました」
クソ、まさか木にロープで巻き付けられるとは思ってもみなかった。木かロープを切れば直に出られるけどそしたらまた怒られるのが目に見えてる。どうしたものか………。
お父さん、助けてくれてもいいのよ?………。目、反らしたな。やっぱりゼニスが怖いか、そのくせ浮気するんだよなー。この親父。まあ、いいか。許されるし。
女子会、盛り上がり過ぎじゃね?もう昼だぜ?反省したからロープ解いてー。
「お母さーん。反省したからロープ解いてー。ごめんなさーい」
聞いてない。
「お父さん。先に剣術やろう」
「あー、そうするか。でも先にゼニスに聞いてからな」
女子会に夢中になっていたゼニスはすんなりロープを解くのを許してくれたらしい。パウロが戻って来たら直に解いてくれた。
フッ、チョロいな。反省なんてするもんか。
ん?アレ?なんか結構ガチじゃない?いや、かなり手加減してるんだろうけど、全然防げないんだけど!
あの、痛い。ちょっと待って!
え?魔物?あー確か森の方にいるらしいね?
分かった!危ないんだね?外ってさあ!わかったから!
ごめんなさい。反省しました。だから、ボコボコにするのは辞めてください。
わかりました。お父さんに許可を貰うまで外に出ません。ごめんなさい。
次の日。
やっと、魔術を学べるぜ。いやー不思議だ。ロキシー先生は昨日来てくれたのになんで今日になったんだろうな?ボクわかんない!
はい、真面目にやります。
昨日できた青タンはお母さんのおかげで完全治癒。さっすがー。おかげで今日の午後の訓練も出来そう。でもまずは目の前の魔術の訓練だよね。というわけで…
「よろしくお願いします。ロキシー先生」
「はい、よろしくお願いします。まずはルディがどれくらいの魔術を使えるのかを試していきます。ついてきてください」
ロキシー先生に連れられて外に出ると昨日までは無かった土塊がいくつかあった。的だろうか。原作ではゼニスの木に魔術をぶち当てて焦ってたからな。昨日の女子会でキチンと情報共有できたみたいで良かった、良かった。
「まずはお手本です。
汝の求める所に大いなる水の加護あらん、
清涼なるせせらぎの流れを今ここに、ウォーターボール」
先生の詠唱が終わるのと同時にバスケットボールサイズの水球が射出され庭にある土塊の一つを粉砕する。
「どうですか?」
「凄いです!」パチパチ
「ふふ、そんなに褒めなくてもいいですよ。ルディも直にできるようになります」
照れてるな。うーん。チョロい。流石少女の夢を抱き続ける乙女。
「では、ルディ。やってみてください」
「はい」
いや、やってみてくださいと言われましても始めましての事を直に言えるわけないよね?
「えっと、なんて言いました?」
「汝の求める所に大いなる水の加護あらん、
清涼なるせせらぎの流れを今ここに、です」
「うーん?(覚えられねぇ)
なんじのもとめるところにおおいなるみずの?」
「どうしたんですか?」
「………。(続き教えて?)」
「あー、加護あらん」
「加護あらん」
「清涼なるせせらぎの」
「清涼なるせせらぎの」
「流れを今ここに」
「流れを今ここに?ウォーターボール」
そうして先生の詠唱の後を追うように詠唱したら、手のひらから水球が射出された。が、詠唱に集中していて狙いが定まっておらず、水球は僅かに土塊から逸れて遥か彼方へ飛んで行った。……誰にも当たっていませんように。
「初めてにしては上出来だと思います。ウォーターボールのサイズ、速度共に及第点と言ったところです。今日はとりあえず、詠唱を覚えるのと、しっかりと狙いを定める練習をしましょう」
「はい。…………本取って来て良いですか?」
「………良いですよ」
さて、これからも一日は午前にロキシーと魔術の訓練。午後はパウロと体力づくりと原作君と同じような一日となった。違いとしては俺が無詠唱魔術を使えるっていうことをまだバレてないってこと。いやー言う機会逃しちゃった。どうしよう?今からでも言っちゃう?
最近では魔術の使用と開発を夜にやっている。原作君と同じような戦い方では華がないので、別の戦術を練っている。空を飛んで上から爆撃をするのはどうだろう?中々いいのではないか?
部屋で4属性お手玉してたら無詠唱魔術できるのバレちゃった。もう!男の子部屋に入るときはノックしないとダメなんだぞ!