エリスとギレーヌへの魔術の授業についてだが行き詰まってしまっている。おかげでエリスがイライラを貯めている。
「ルーデウス!いつになったら!私も!あのぬいぐるみを!作れるの!」
「無詠唱を出来るようになれば出来ますよ」
「それが!出来ないんじゃない!!どうにかしなさいよ!!!」
「うーんでは変な癖がつくし、消費量が多くなるのでこれで覚えてほしくはないのですが……」
俺の無詠唱のやり方は原作君やこの世界の無詠唱とも違う。俺のは魔力を練ってイメージを再現するといったもの。
利点は原作君のほどの魔力量が無くても魔術の自由度が上がること。
原作君は詠唱をプログラムと言っていたがそのとおりだと俺も思う。無詠唱魔術の原作君と俺のやり方の違いは彼はプログラムを書き足していたが、俺はプログラムを書き換える。
原作君のやり方だとプログラムを書き足す分魔力消費量が増える。けれど、俺のやり方だとプログラムを書き換える分難易度は上がるが魔力消費量はあまり増えない。
だけどやるなら原作君の方が再現性があるからそっちを1回やってみる。
「1回詠唱をゆっくりとしてみてくだい」
「汝の求める所に大いなる炎の加護あらん、勇猛なる灯火の熱さを今ここに『ファイアボール』」
「次は途切れ途切れに」
「汝の、求める、所に、大いなる、炎の、加護、あらん、勇猛なる、灯火の、熱さを、今ここに『ファイアボール』」
「分かりましたか?」
「なんか違和感が体にあるような?」
「それを詠唱せずに再現出来ますか?」
「……やってみる」
「出来なあーいー!!」
できなかったみたい残念。
最近恋人兼婚約者であるシルフィのやることがエスカレートとしている。もう手をもみもみするだけでは満足出来なくなってしまったらしい。耳ももみもみするし、ほっぺももみもみするようになった。
髪もくしゃくしゃされてる。
もう授業なんて一切せずにいちゃいちゃばかりしている。キスなんて目が合う度にしている気がする。いいのかなこんな事をしていて。
まあ魔術は使っているからいいか。
それだけではなくキスマークを付けるようになった。どこで覚えたの!そんなハレンチなこと!
おかげでもう跡がない日はないです。シルフィに会うと始めに付けられるようになりました。治癒魔術で治すと目が凄く怖くなるし付ける量が増えるのでもうシルフィの好きにさせている。(首に三つ。鎖骨に二つの跡がある)
後、ノルンとアイシャに魔術を教えている。何処で教えているのかって?シルフィといつも会っている大きな木の根元。彼処で俺とシルフィが一対一で教えている。ここなら人も来ないし、広いからな。
ノルンとアイシャの担当をシルフィと交代しながら教えてるけど。
やっぱりアイシャのほうが筋はいい。ノルンが悪いってわけではなくて人のやってることを真似して自分のものにするっていうのがアイシャの方が上手。だから、魔術っていう人の真似が特に大事な分野だとアイシャが勝るな。
アイシャは魔術騎士となる才能があるからか、戦闘の才もある。パウロはまだ剣術を教えようとはしていないみたいだけど……
ただ、ノルンも才能はある。普通に上級の魔法剣士には成れるんじゃ無いかな?……ノルンは別に戦いが好きな子じゃ無いと思う。写真の魔術を教えてみようかな?こういう魔術の方がノルンにあうよな。
今は二人の仲は才能とかに惑わされることなく良好みたい。ノルンがアイシャの事をいつか妬んだりするかもしれないけどその時は俺がどうにかしよう。
後、シルフィさんや妹達にお姉ちゃんって呼ばせるのはやめませんか?
「んー?」
「いや、んー?じゃなくてバレちゃうでしょ?」
「バレてもいいよー私は」
「俺は良くない!」
「ねーお兄ちゃんはパパには会わないの?」
「パパには俺に会ってることは内緒だぞ」
「わかったー」
「いい子だぞーノルン。頭撫でてやる。よーしよしよし」
「きゃーー」
アイシャがこっちを見てる。うーん。やっぱり子供ぽくないよな天才てのは皆こうなのかな?
「アイシャも頭撫でてやるから…こっち来な」
「うん」
「二人ともいい子だなあ、よーしよしよし」
「わー」「きゃー」
ロキシーがこっちに顔を見せに来ると言ってから半年ほど経った。明日にはロアの街に来るらしい。道中も魔術鳩でやりとりをしていたが顔を見るのは久しぶりだから楽しみ。
次の日、庭でギレーヌによる剣術の授業を受けていると……
「ルーデウス様。お客様がお見えになっております」
ロキシーがやって来たようだ。
「お客様って誰よ!」
「私の魔術の師ですよ」
「ふーん。私にも会わせなさい!」
「私も会いたいな。ルーデウスの師匠かどんな御仁だろうか」
「とても素晴らしい方ですよ。今では水王級魔術師だとか」
「ルーデウスより凄いの!?」
「そういうことです。どうでしょう?凄いでしょう?私の師匠は」
そうして、ロキシーとは俺だけでなく、エリスとギレーヌも相席することとなった。
ロキシーが居たのは俺がこの屋敷に始めて来た時に案内された応接間だった。
「お久しぶりです。ロキシー師匠」
「久しぶりです。ルディ会わないうちに少し男らしく成りましたか?」
「師匠が言うのであればそうなのでしょう。ありがとうございます」
「こちら、手紙ではお伝えしていたエリスお嬢様と、」
「ギレーヌ火初級魔術師です。ロキシー水王級魔術師殿」
マジか……ギレーヌ!確かに魔術師に自己紹介する時に自分がどんな魔術を使えるのかを言うのは間違っていないと思うが!
剣王が!剣神流の第四位のギレーヌが!初級魔術師を名乗るのはだめだろ!
ロキシーは知っているからいいけど!
「エリスよ!ルーデウスの先生!」
「はい、良く知っていますよ。ルディは手紙の中で貴方のことをとても褒めていましたよ」
「剣術の才がとてもあり、授業も聞いてくれる。素晴らしい生徒だと」
「ふふーん」
胸張って喜んでるけど、後半はロキシーを心配させないために書いたものだぞ。
学校に行かず、何人もの家庭教師の手を焼き、授業を抜け出す生徒が素晴らしい生徒なわけないでしょうよ。
「後、貴方は剣王ギレーヌですよね?」
「ああ、そうだ」
「剣王といえば剣神七本剣ですよね。剣神ガル・ファリオンから渡されているとか」
「ああ、この剣のことだな」
そうしてギレーヌは腰にいつも刺している剣を抜刀して見せてくれた。
かっこいいよね。あの剣何もしてないのに赤く光っているんだよ?ロマンだよねー。俺もいつかああいう剣が欲しいなー。
「ねえ!ルーデウスの先生!」
「何でしょうか?エリスお嬢様。あと、私はロキシー・ミグルディアと申します」
「ロキシー先生!水王級魔術を見せてちょうだい!」
「え!?そ、それはちょっと……コホン。水王級魔術はちょっとこの辺では見せられず私は明日には此処を離れるのでお見せすることが出来ません」
「申し訳ありません。次の機会にはお見せ出来ればと思います」
「えーそうなのー。なら仕方ないわね!何か必要な物はないかしら?ルーデウスの先生ならお祖父様も喜んでくれるはずよ!」
「そ、そうですか?で、でしたら………」
この日、ロキシーとは俺よりエリスの方が多く会話した。何故だ。
次の日、ロキシーが旅立つのでそのお見送り。
「ルディ。昨日はすみません。久しぶりの再会だったのにあまり会話ができませんでしたね」
「まあ、ロキシーのせいじゃないでしょ?エリスは手紙で書いていたとおり魔術が好きでね。その魔術の先生の先生となったら興味を引くのも無理ないから。気にしてないよ」
「ホント、ルディは変わりましたね。前は目を離したらもう目の届かない所にいたヤンチャな子供だったのに……今ではお嬢様の家庭教師ですか……」
「これも先生の教えのおかげです」
「辞めてください。もう……」
そんな会話をしているといつの間にか城門に来ていた。
「では、またいつか会いましょう」
「文通は続けますよ。ロキシー先生の活躍一番早くに知りたいので」
「ええ、待っていてください。私の活躍を。では、またいつか」
「ええ、またいつか」
そうしてロキシーは馬車に乗り込んでロアの街を出発した。
原作成りかわりIFを一部だけ
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やって
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やらなくてもいい
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全部やれ