フッ男は約束を破るものだ。という事で家を飛び出し村を散策している(四度目)。このブエナ村にはシルフィエットという名前の可愛い女の子がいる。彼女は緑髪のために村の子供達にいじめられていた所を原作君に助けられ交流を深め第一夫人となる。
結果として彼女は幸せになっているのだからいいのではないかとは思うものの。こんなザ・中世の世界何だから友達がいたほうがいいと思うわけで。
という事で彼女がいじめられる前に友達になって最終的には村の皆と一緒に遊ぶのを目的として村に繰り出している。唾をつけるのが目的ではないので勘違いはしないように。
………シルフィエットさんの家、僕知らない。どうしよう?彼女が外に出るようになったらいじめられてしまう。多分だけど。それだけ恐れられているからなスペルド族は。心優しいロキシーも、
「エメラルドグリーンの髪を持っていて、額に赤い宝石のようなのがついた種族には、絶対に近づかないでください」
とか言っていたし。ていうかミグルド族はスペルド族と仲良しじゃないの?ロキシー先生怯えすぎじゃない?
スペルド族の額の目ほしいなぁ。あったらシルフィエットさんの家わかったりしない?まあないものねだりしても仕方ない。どうにか対処しないと。
というわけでやってきました魔物の出る森!いやーなんか恐ろしいですね!見てください!あの爛々と光る目と鋭利な牙の隙間から垂れる涎!完全に私を獲物だと思ってますよあの犬。確かに肌もっちもっちだけども体力づくりしてるから筋肉は同年代よりあるよ?
さて、赤いシミになったワンちゃんのことは一旦置いておいて、どうして俺がこの森に来たのかというと。シルフィエットさんのお父さんの仕事が関係している。俺の記憶が確かなら森の監視をしているはずだから森を彷徨っている子供が居れば来てくれるとあたりをつけて来たのだ。
先の3回では会えなかったけど今回はどうかな?と思ったら来てくれた。さぁ前世の土曜日で養った演技見せてやるぜ。
「いやあ少年こんな危ないところで何をしているのかな?お父さんやお母さんが心配するぞ」
「ぼうけん!」
「そうか、冒険かでも此処はまだ君には危険だから他のところで遊ぼうか。もうお昼だけどご飯は食べたかい?」
「まだ!」
「お腹空いてる?」
「すいた!」
「うーん、そうかお弁当はあるけど君の分までは無いな。家に帰ろうか。家の場所分かる?」
「うん、わかるよ」
「僕はロールズって言うんだけど君のお名前は?」
「ルーデウス!」
「………ルーデウス?何処かで聞いたことのあるような……。ああ、君パウロさんの所の子か。そうか、こんなにヤンチャな子だとは思いもしなかったな。おじさんに着いておいで森の外までは案内するからもう入っちゃだめだよ」
「………」ニコニコ
「わかった?」
「………」ニコニコ
そうして森から一緒に出て来ました。
今、皆さんはお前何しに来たん?とお思いになったでしょう。お答えしましょう。ロールズさんの居場所を把握する為です。後は彼のお弁当を届けに来る奥さん(もしかしたらもうシルフィエットが届けてるかも)に着いて行けば彼女とお友達になれる。はずです。
ではロールズさんからの視線が外れた瞬間に隠れて、様子を伺います。
………チラ、まだ見てる。
…………チラリ、まだ見てる。
……………もう良くない?何時までこっち見るの?
………………そんなに気にする?もう俺からは櫓分かんなくなっちゃうよ。もうお父さんいつもどんな話をしてるの。おかげで目を離したら何処かに行っちゃう子だと勘違いされてるじゃん。
………おっやっと視線が外れた。なんで分かるのかって?奥さんが櫓に来たからだよ!いやーナイスタイミング!おかげで目的達成できるぜ!早速バレないように後をつけよう。
………これってストーカーじゃね?
気づかなくていい事に気づいた気がするがそれを無視してシルフィエット宅に到着。さて、どうしよう。このままノックしてもいいのかな?何も考え無かった。家は分かったし後日また来よう。
何故か、10日間走り込みが倍になった。俺がぁ!何をしたってぇ!いうんだぁあああ!!!
後日、また抜け出してどうにかなれーでシルフィエット家を訪ねに来た。先人は言いました「あたって砕けろ」と。なんと素晴らしい言葉!
「あーそーぼー!」どんどん
何も考え無い。こんなことは今世初めてだから緊張するな。
「どちら様ですか?」
「おはようございます!」
「ん?はじめましてよね?お名前はなんて言うのかしら」
「ルーデウス!」
「ルーデウス君今日はどうして家に来たの?」
「あそびにきたの」
「家のシルフィと?」
「うん」
「まあ!シルフィー!」
なんとか上手くいったみたいだな。彼女の両親のシルフィエットを心配する気持ちを利用したみたいになってるが、まあ仕方ない彼女がいじめられないように努力するからそれでチャラにしてけれ。
にしてもお母さん何の獣人のハーフなんだろう?頭に何も生えてなかったから分からなかったな。
「お母さん何?」
「ルーデウス君よシルフィ、よかったわね。お友達ができるよ」
「友達?」
「おはよう!遊ぼうよ!」
初めて会った彼女は面白いくらいに困惑顔だった。
「ねぇねぇ、ルディ!またあのワンちゃん出して!」
「いいよー。ほら」
「わー!可愛い!!!」
その後、シルフィとは水魔術で作った動物達とシルフィの家の庭で遊んで過ごした。追いかけっこしたり、動物に乗って歩いたり。動かすのは全部俺だから中々大変だったが笑顔のシルフィをみたら疲れなんてどうでも良くなった。
その日、シルフィとはロールズさんが帰ってくるまで楽しく遊んだ。シルフィとはまた遊ぶ約束を取り付け帰宅。
「ただいまー」
「おかえりー。ルーデウス?」
「おかえりなさいませ。ルーデウス様」
………ははっ、この世界って鬼族いたんだね。しかも二人も。いやー本当申し訳ないとは思っていますよ?でも置き手紙してるからいいかなあなんて、僕は思うわけであってぇーね?許してくれません?
「今日という今日は許さないわよルディ。罰として晩ごはんはルディの嫌いなもの尽くしです!」
「ルーデウス様1ヶ月本の読み聞かせは無しです」
なんと!!!そんな!お慈悲を!もうしないなんて嘘は言えないけど許してください!
主人公
原作ルーデウスと比べると一割増しくらいの体力が身に付いている。
脱走癖についてはもう諦めた方がいいのかな……と思われてはいるものの行き先を一切伝えないので毎回罰を喰らっている。