無職が来る前の世界で頑張ってみよう   作:思いついたら書く人

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私のおもい

 私がルディと会ったのはなんてことない日だった。

 

 男の子に髪の色の事を聞かれていてから、いつものように誰にも髪を見られないように家の中でお母さんの手伝いをして過ごしていた。

 

 お母さんやお父さんは髪の事を聞くと凄く悲しそうな顔をするから気にしてないようなふりをして。

 

 そうしているといきなり声と戸を叩く音が聞こえてきた。

 

「あーそーぼー」どんどん

 

 それを聞くと私は誰が髪の事で何か言いに来たのかと怯えた。けれどお母さんは

 

「あら?どなたかしら。ルフィ、お母さんはお客さんの対応してくるからちょっと待っててね。」

 

「うん」

 

 そう言って玄関に行った。僅かに会話が聞こえてくる。あの私の髪をからかった子なのかは遠くてわからない。

 

「どちら様ですか?」

 

「おはようございます!」

 

「ん?はじめましてよね?お名前はなんて言うのかしら」

 

「ルーデウス!」

 

「ルーデウス君今日はどうして家に来たの?」

 

「あそびにきたの」

 

「家のルフィと?」

 

「うん」

 

 耳を澄まして様子を伺っていると、

 

「まあ!ルフィー!」

 

 嬉しそうなお母さんの呼ぶ声が聞こえた。いつも申し訳なさそうにしていたからそんな声を聞くのは本当に久しぶりだった。

 

「お母さん何?」

 

「ルーデウス君よルフィ、よかったわね。お友達ができるよ」

 

「友達?」

 

 お母さんは何を言ってるんだろう?前に外に出たときにはそんな人一人も出来なかったのに、そう思いながら扉の前にいる男の子を見た。

 

「おはよう!遊ぼうよ!」

 

 そこには始めて見る笑顔溢れる男の子ルディがいた。

 

 ルディは魔術師で色んな魔術を見せてくれた。色とりどりな火「花火だよー。夜のほうが綺麗だけど、昼でも十分だねー」やちっちゃな土人形「胡桃割り人形なんだけど分かる?」、風で舞う葉っぱ「舞え!俺の意のままに!」。でもどんな魔法より私が好きになったのは水で出来たワンちゃんだった。

 

 私は犬を始めて見て、その可愛さに取り憑かれてしまった。ルディはもっと色んな魔術を見せてくれたのに私はそればかりねだった

 

「ねぇねぇ、ルディ!またあのワンちゃん出して!」

 

「いいよー。ほら」

 

「わー!可愛い!!!」

 

 その後、ルディとは水魔術で作った動物達と私の家の庭で遊んで過ごした。追いかけっこしたり、動物に乗って歩いた。始めて、友達と遊んだ。本当に嬉しくて、何より楽しかった。

 

 その日はお父さんが帰ってくるまで楽しくなって、遊んだ。ルディとはまた遊ぶ約束をした。ルディとは遊んだばっかりだけど今からでも楽しみ。

 

 

「シルフィー、来たよー」

 

 次の日だとは私も思ってはいなかったけど。

 

 

 

 

 そうして、ルディと一緒に遊ぶ日が続いた。ルディは家での訓練があるとかで毎日家に来てくれる訳ではなかったけどよく遊びに来てくれて魔術を見せてくれたり、面白いお話しを聞かせてくれたりした。

 

 魔術を使いたいといった日からは魔術を少しずつ教えてくれた。でも私にはルディみたいに色んな魔術を同時には使えなかった。残念。

 

 ルディは訓練を続けたらできるようになると言ってくれたから頑張ろう。

 

 そんなある日、ルディが、

 

「シルフィーもっと大人数で遊びたくない?」

 

 と、聞いてきた。私はルディがいればいいから他の子達は要らなかったけど、ルディが遊びたそうにしていたから

 

「うん」

 

 と返事をした。そうしてらルディは、

 

「だよな!シルフィも皆と一緒に遊びたいよな!」

 

 と嬉しそうにしていた。ルディのその顔は好きだけど面白くない。

 

 

 

 ルディは前々から準備していたみたいで、前に私の髪をからかってきた男の子もいたけど彼はすぐに謝罪をしてきたので許した。ていうか彼のことはどうでもいい。それよりもルディが年上の女の子と話しているのが面白くない。何を話しているのか知らないけど、本当に面白くない。

 

 

「あの子がシルフィ。とってもいい子でワンちゃんが好き。仲良くしてね?」

 

「分かったからルディ。何度も言わなくていいわ」

 

「そうだよー。そんなに私達の事を信頼してないのー?」

 

「………緑髪、スペルド族」

 

「「それは忘れて」」

 

「あの時はまだよく知らなかったから……」

 

「今はちゃんとシルフィエットちゃんの事を話してくれたから知ってるから!」

 

「はは、冗談だよ、冗談」

 

 

 

 その日は皆で一緒にだるまさんが転んだで遊んだ。あの二人の女の子はルディに私の事を聞いていたらしい。その二人とは友達になった。ルディと会えない日は二人と遊ぶようになった。

 

 けど、二人にもルディはあげないよ。

 

 

 

 

 5歳の誕生日にはルディだけが来てほしかったから、皆にお願いした。そしたら二人は分かってるみたいな顔をして了承してくれた。

 

 

 そして、誕生日当日。ルディは誰も来てないことに怒っていたけど私はルディと私の家族だけの誕生日会が楽しくってしょうがない。

 

 2人が空気を読んでくれて皆に口添えしてくれたおかげだから後で感謝した。

 

 

 ルディからもらった。薔薇の髪留め。キラキラしていて綺麗けど何よりルディが私の為に用意してくれたってのが嬉しい。ワンちゃんも私にくれた。

 

 髪伸ばそう。

 

 

 

 それから1ヶ月程後にルディの誕生日があった。その時、どんなプレゼントをあげようか悩んでいたらお父さんが「幸運のお守りをあげるのはどう?」と言ってくれて、一族に伝わる幸運のお守りを教えてくれてそのお守りを作って、贈った。

 

 ルディが私にくれた髪留めと比べると全然綺麗に出来なかったけど……ルディは、

 

「シルフィが僕の為に用意してくれたこのお守りは僕にはとても素晴らしいものだよ。だからそんな事言わないで、ありがとうシルフィ」

 

 と、言ってくれてその日から毎日首に下げてくれた。

 

 えへへ。

 

 

 

 ルディの訓練しているのを見るようになった。かっこいい。剣のことはよく分からないけど、パウロさんみたいな大人に向かって行っていくルディは凄いなぁ。

 

 ロキシーさんにも会った。ロキシーさんは水聖級魔術師でルディの先生。私にも少し魔術について教えてくれた。

 

 

 それからはルディと遊んだり、ルディの剣の訓練を見たり(遠くから)、ルディと一緒に魔術の訓練をしたりした。村の皆ともルディと一緒に遊んだ。ずっとこんな生活が続くと思っていたけれど、

 

 

 

 ロキシーさんがルディに聖級魔術を教えて旅に出た。ロキシーさんも一族に伝わるお守りを渡したみたい。……でも、私が先にあげたもんね。私のもまだルディの首にあるもんね。

 

 

 

 ルディが魔法大学に行こうとしているらしい。嫌だ。でもルディは行くと決めてるみたい……。お父さんに私も行きたいとお願いしたけどお金が無いって……。ルディに行かないでって言えない。

 

 ルディが私も連れて行ってくれるって!やったー!

 

 

 

 パウロさん嫌い。

 

 ルディが学校に行くためのお金を稼ぐ為にロアに行っちゃった……。離れ離れになっちゃった………。寂しい。ワンちゃんも寂しいよね?

 

 

 

 次の日、ルディの部屋でルディを感じながらベットに寝ていたら、

 

「はぁ、父さんも事前に言ってくれよな。さあーて、剣はギレーヌが持っていたし、本を持っていかないと。あれ?どうしたのシルフィ」

 

「わーー!」

 

 ルディが帰って来ちゃった!恥ずかしい姿見られちゃった!




今作のシルフィは白いワンピースと麦わら帽子が似合う長髪の女の子です。
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