男女比が狂った世界で笑ってるブサイク男子 作:ブサイクカス
午後の授業を終え、下校時間。
そうなると、男子達が集まって来る。
「なぁ、今日も頼むよ〜…一緒に下校してくれよー、コンビニでなんか奢るからさー」
「ぼ、僕…今日襲われたんだ…一人で下校なんてしたらどうなるか…お前なら分かるだろ!?頼むよ、一緒に下校してくれ!!」
「俺、面倒事が嫌なんだよな、分かるだろ?」
えー、チャラ男、可愛い系男子、キザっぽいやつの三人。
ギャルゲーなら神イベなんだろうが、生憎ブサイク男子である。
そして三者三様だが、言ってる事はひとつ
『お前ブサイクだから弾除けになるし付き合えよ』である。
こういう時に断るとどうなるか分からない…なので
「オッケー全員一緒な」
安受けする。
「「「よっしゃぁ!」」」
喜ぶ男子三人、そしてそれをハンカチ噛みながら血涙を流す様な眼力で見てる女子生徒達。
そして、下校中。
「つーかよ、今週のジャンポ見たか?センピース、面白くなって来たよなぁ!」
まず、このチャラ男。
筋骨隆々で身長190と高く、その肉体を活かしてバレーを…やれたらよかったのに…家庭料理に精を出す主夫みたいな男…
「そうだね!男子が船長になって大海原を冒険して仲間を集めるって楽しそう!」
そして、可愛い系男子。
子供らしい幼さを残しつつ身長165と平均的で、素早い動きが出来る為…陸上部…に所属していたのに今日喰われた哀れな奴、
「センピースよりソウルプリーズだろ、死神ってかっこいいしな」
キザっぽく見えるだけで心に男子小学生飼ってる男、
よくつるむ仲でもなく、偶然揃っただけだというのに漫画で既に友達感覚で話し合いをしている。
まぁ目の前に最強の特級汚物を置いている訳だから襲われる訳がないと踏んでいるのだろう。実際事実だ。
彼らに見惚れた女子は、目線外した先に居るゴミを見て途端に目を逸らして逃げて行く。
「やーっぱ、効果テキメンっしょ、毎日こうすれば襲わずに済むってこれ」
「えぇ…でも幾ら何でも酷いんじゃ」
「大丈夫だろ、コイツぼっちだし」
絶妙に聞き取りにくい声量で話している様だがあいにく筒抜けだ。
何もせずに無事に帰してやろうと思ったが気が変わった。あのチャラ男とキザ男だけは無事に帰すのを辞める。
コウタを無事に届けた後、残る二人には踵を返して来た道を走って戻る。
「ちょっ、どうしたんだよ!?」
「おい、待てよ!」
それを追いかけようと走り出した二人は…目の前に女子達が現れて塞がれる…丁度女子達に自ら突っ込む形だ。
「なっ…!?」
「いつの間に…!」
哀れ、男二人は壁を越えられずに、もみくちゃにされ、くぐもった声で僕へ助けを求めるものの、あんな大群の中に入るなんて自殺行為なのでそのまま逃げる。
背後からは女子達の黄色い声と息遣いが聞こえ、男二人の声は聞こえなかった。