男女比が狂った世界で笑ってるブサイク男子 作:ブサイクカス
クラスメイトから見た主人公評価もあるよ
翌日、めでたくあの二人はハーレムを形成した。
今日も登校中に女子に囲まれ、死んだ顔で連れられている。
さて、これでもうこの学校に存在する独身男子は僕を除いてあと三人。
全員をハーレムにすればオッケーだ。そもそもこの学校の女子は300人なので、一人で30人相手して貰えれば済む。
そして毎日ヒィヒィしながら登校して、時に襲われるイケメンどもを見ながら、学校生活をエンジョイする。
僕はそんな未来を楽しみにしながら授業を受けた。
そんな放課後の事、さっさと帰る小野を尻目に、女子達は話し合いをしていた。
「ねぇ、もう残ってる男子三人だけだよ…」
「でも、まだ七人がそこそこ強くてよかったよね。この学校の殆どの生徒は、あの人達と重婚すれば済むしさ」
ギャル二人がそんな事を言う
「残るよに…いや、三人は…ちょっとなよっとしてるしね…」
清楚な見た目の女子がそう言って苦笑いをする。
「でも、小野も勿体無くない?顔は…ブサイクだけど…運動神経は男子の中だと上位だし、頭も良いし…」
「…まぁ、言いたい事は分かるよ?でもさ、ブサイクな人と結婚して子供産んだら、子供がブサイクになるかもしれないでしょ?
今だって、小野には悪いけど……ブサイクってだけでほぼイジメみたいな状態じゃん?
そんな状態なのに、子供がブサイクになるかもしれないリスクもあるのに、小野と結婚はちょっと…」
微妙な空気になるものの、それを紛らわせる様にギャルが発言する
「でもさぁ、小野って私達に静かにアシストしてくれてるよね、結婚出来る様にって…やっててメリットあると思えないし、寧ろ同じ男子から嫌われてるのに…」
「自分自身が結婚出来ないし、そもそも高校出たら後は監禁されて永遠に社会に出れないらしいからねぇ…せめてクラスメイトのみんなには幸せになって欲しいってやってるんじゃない?」
「えー、それ本当だとしたらガチ聖人じゃん」
高校卒業後に小野が監禁生活される事は、クラスメイトは知っている。
政府から『ブサイクと一緒になった人』への配慮として、通達されるのだ
。
今我慢すれば、今後見る事はない、という意味で
「ま、うちらは小野を上手く使って残りの男子を捕まえるってだけだし、まぁ…小野には……少し優しくしてもバチ当たらなくない?」
「えー、それで惚れられたらどうすんのー?」
「ないない、小野ってば私達見てもすぐ目を逸らすし」
「何それ可愛いー…訳じゃないか、私達とトラブル起こさない為にやってるんだろうし…」
「…なんか、小野って、可哀想だよね。ブサイクで生まれただけで、社会からも私達からも爪弾きにされてるし」
「まー…少しくらい、優しくするのは良いんじゃない?少なくとも、今はクラスメイトなんだし、クラスメイトの一人が、今後悲しい思い出だけで人生生きていくなんて、そんなの惨めだし可哀想じゃん…」
「じゃあ、スキンシップなしで、挨拶するくらいとか?」
「そんくらいで良くない?来年になったらクラス替えあるだろうし」
そうして、その女子グループは、小野に少しだけは優しくする様に、と内密に決めた。