3話です。
リア友で読者の友人にオリキャラの名前のアイデアを頂きました。感謝です!
それでは、どうぞ!
ほどなくして土御門は講堂についた。
しかし土御門達が講堂に入った時には既に席の半分以上が埋まっていた。
座席指定はないから、最前列に座ろうが最後列に座ろうが真ん中に座ろうが端に座ろうが、それは自由だ。
今でも、学校によっては入学式前にクラス分けを発表してクラス別に並ばせる古風なところもあるが、この学校はIDカード交付時にクラスが判明する仕組みになっている。
従って、クラス別に自然に分かれる、ということもない。
だが、新入生の分布には、明らかに規則性があった。
前半分が一科生。左胸に八枚花弁のエンブレムを持つ生徒。この学校のカリキュラムをフルに享受できる新入生。
後ろ半分が二科生。左胸のポケットが無地のままの生徒。補欠的な扱いでこの学校に入学を許された新入生。
同じ新入生、同じく今日からこの学校の生徒となる身でありながら、前と後ろでエンブレムの有無がきれいに分かれている。
誰に強制されたわけでもないのにかかわらず。
(最も差別意識が強いのは、差別を受けている者である、か・・・だがこれは相当だな)
それも一種の生きる知恵であるのは確かだ。
しかし土御門はあえてそれに逆らうつもりもなかったが・・・
(この子も一科生だ、これを見てどんな反応をするだろうな)
そう、土御門の言う通りこの少女も一科生だった。
土御門は人の考えや生き方にケチを付けるようなことはしない。だからこの少女がこの状況を見てどのような反応をとるか興味があっただけだ。
(普通の一科生なら迷わず前に行くんだろうが・・・)
「あの、一科生は前じゃないと駄目、なんですかね・・・。」
(どーやらこの子とは仲良くやれそうだぜぃ)
「そんなことはないだろうが、二科生の中に2人だけ一科生ってのも目立つだろう。ここは前に行っとこう。」
「は、はい!」
「あの、私、羽衣結といいます。同じ一科生としてよろしくお願いします。」
「おう、土御門元春だ。よろしくだぜぃ!」
その頃達也
(これはきれいに分かれているな、深雪が見れるならどこでもいいがな)
土御門と同じことを考えていた。
やはりこの二人どこか似ている。
(あのあたりにするか)
達也が座ったのは土御門達の斜め右後ろの中央に近い所だ。
(ここなら深雪が見やすいな。・・・あと、10分か、何をしようか。)
電波制限の掛かっている講堂の中では文献サイトにアクセスできない。端末に保存したデータは読み古しているし、何よりこんなところで端末を広げるのはマナー違反だ。
今頃最後のリハーサルをしているであろう妹の姿を思い浮かべようとして・・・・・達也は小さく頭を振った。
あの妹が、こんな直前にじたばたする筈がない。
結局、横は空いているかと女子生徒に声を掛けられるまで達也は土御門と土御門の横にいる女の子について考えていた。
3話終わりです。
もう二月ですね。早いものです。
ついこの間新年になったばっかりなのに笑
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次話はいつもより早く投稿しようと思ってます!
それでは!