間が空いてしまい申し訳ないと思ってますm(_ _)m
ちなみにオリキャラの羽衣結ちゃんですが(はごろも ゆい)と読みます
ではどうぞ
土御門はすぐに目的の人物を見つけることができた。
だかそこにいたのは達也だけではなかった。
ショートカットの明るい髪型をした活発そうな少女とメガネをかけた気弱そうな少女、いったい達也はどこで引っ掛けてきたのか、深雪にバレても知らんぞ、とくだらないことを思いながら思考の奥深くで土御門は別のことを考えていた。
(この時代にメガネ・・・?ファッションとして掛けているわけではなさそうだ。と、なると霊子放射光過敏症か・・・)
このメガネをかけた少女は今の時代、かなり珍しいと言える。
21世紀半ばから視力矯正治療が普及した結果、この国で近視というのは過去のものとなりつつある。
余程重度の先天性視力異常でもない限り、視力矯正は必要ないし、視力矯正が必要な場合でも人体に無害で年単位の連続装着可能なコンタクトレンズが普及している。
少女のメガネのレンズは少し意識を向けただけで度が入っていないことがわかる。少なくとも、視力矯正を目的としたものではない。この少女の印象からして、ファッションでメガネを愛用しているというより、何か必要があってメガネを掛けているという方が土御門は自然に感じた。
霊子放射光過敏症は、見え過ぎ病とも呼ばれている体質のことで、意図せずに霊子放射光が見える、意識して霊子放射光を見えないようにすることができない。一種の知覚制御不全症だ、とは言っても病気ではなく、障碍でもない。
感覚が鋭すぎるだけなのだ。
まぁそれはともかく、知らない人がいるからと言った理由で尻込みするような土御門ではない。
「なんだ達也、この子らどこで引っ掛けてきたのか、教えてもらいましょうかにゃ〜??」
「人聞きの悪いことをいうな土御門。」
「ねーねー、達也君この人達知り合い?」
「あぁ、いやそこの金髪グラサンは知り合いだがその子は知らないな。人の事言えないんじゃないか?土御門」
「まぁまぁそんなことはどーでもいいぜぃ!自己紹介だ、自己紹介
俺の名前は土御門元春だ、つっちーでも土御門くゥンでもなんでもいいにゃ〜」
「司波達也だ、よろしく」
「あたし、千葉エリカ。エリカでいいよ」
「柴田美月です。よろしくお願いします。」
「羽衣結です。結って呼んでください。」
「ちなみに俺と柴田さんと千葉さんは同じクラスだ」
「俺も結ちゃんと一緒だぜぃ」
「お二人は一科生なんですね。凄いです。」
「そんな、たいしたものじゃないよ。」
と、こんな感じで自己紹介をしているとたくさんの人垣の中から深雪が現れた
「お兄様、土御門君、お待たせいたしました。」
深雪は社交性に欠けるわけではないが、お世辞やお愛想を嫌う潔癖症の傾向は否めない。子供っぽさとはいえなくはないが昔から褒められる機会に事欠かず、その分妬み、やっかみ混じりの上辺だけの賞賛に晒されることも少なくなかった。
それを考えれば、チヤホヤされることに多少懐疑的になっても仕方が無い。今日は良く頑張ったほうだ。
振り返りながら
「早かったな」
と土御門は応えたつもりだったが言葉は予定通りでもイントネーションが疑問系になってしまった。
それもその筈、予定されていた待ち人は、その背後に予定外の同行者を伴っていた。
「こんにちは土御門君、司波君。また会いましたね。」
人懐っこい笑顔と言葉遣いを多少取り繕ったセリフに土御門は嫌そうに、達也は無言で頭を下げた。
土御門はともかく達也の愛想に乏しい応対にも関わらず、生徒会長・七草真由美は微笑みを崩さない。それがポーカーフェイスなのかこの少女の地なのか会ったばかりの達也には判断がつかなかった。
だが深雪はそんな3人のやりとりよりも兄と友人の傍らによりそう少女達の方が気になったようだ。
「土御門君、その方達は・・・・・?」
深雪は自分が一人ではない事情の説明より先に二人だけでない理由の説明を求めた、・・・・・土御門に。
「この子が千葉エリカ、んでこのメガネの子が柴田美月、この二人は達也のクラスメートだ。んでこの子が羽衣結、俺のクラスメートだよ。」
「そうですか、早速クラスメートとデートだなんて、土御門君も隅に置けませんね。ねぇ、お兄様。」
その瞬間校内の気温が急激に下がった、可愛らしく小首を傾げ、含むところなんてまるでありませんよ、という表情で深雪が問を重ねる。
唇には淑女の微笑み。ただし目が笑っていない。
やれやれと土御門と達也は思った。
どうやら深雪は相当ストレスが溜まっているらしい。土御門は知らん顔をしている。全く・・・・・
「深雪、お前を待っているあいだ話をしていただけだよ。そういう言い方は三人に失礼だよ?」
彼にとって妹のこんな拗ねた顔も可愛いのだが、紹介を受けて名乗りもしないのは他の生徒の手前外聞があまりよろしくない。達也が目に軽い避難の色を載せると、一瞬だけハッとした表情を浮かべたあと、深雪は一層お淑やかな笑顔を取り繕った。
「はじめまして、柴田さん、千葉さん、羽衣さん、司波深雪です。私も新入生ですのでよろしくお願いしますね」
「柴田美月です。こちらこそ、よろしくお願いします。」
「よろしく、あたしのことはエリカでいいわ。あなたのことも深雪って呼ばせて貰っていい?」
「えぇどうぞ、苗字ではお兄様と区別がつきにくいですものね。」
「私は羽衣結、よろしくね。私も深雪って呼ばせて貰って構わないかな?」
「もちろんよ。よろしくね。」
いつもより長くなってしまった笑
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