FGO×グランディア—さらなる世界の彼方へ―
第2章初戦闘
召喚を終えた後、周囲の警戒はマシュに任せることになった。
燃え続ける街を背に、藤丸、ジャスティン、フィーナの三人は、オルガマリーからカルデアの目的と人理焼却について説明を受けていた。
「……ここまで理解できたかしら?」
オルガマリーが腕を組んで問いかける。
「だいたいは。」
ジャスティンは頷いたが、すぐに隣を指差した。
「でもさ、何でこの人も一緒に説明聞いてんだ?」
「それはこいつが寝ながら聞いてたからよ!」
ビシッ。
オルガマリーの指が藤丸の額を弾いた。魔力を込めた一撃だった。
「いてっ!」
「人類の命運が懸かってる話で居眠りするなんて、いい度胸してるじゃない。」
「たはは……兄ちゃん、根性あるな。」
ジャスティンは呆れ半分、感心半分といった顔で笑う。
「面目ない……。」
藤丸は苦笑しながら頭をかいた。
笑いが一段落すると、ジャスティンは改めて燃え盛る街へ視線を向けた。
「燃えてる街だから、何か大変なことが起きてるとは思ったけど……まさか人類が滅ぶなんてな。」
「ええ。」
オルガマリーも炎に照らされた廃墟を見つめる。
「冗談みたいな話だけど、これが現実よ。」
「で、ここがその、じんり・・しょうきゃく?の起点かもしれないから調査してるんですよね。」
フィーナもさらに燃えてる街に目を見やる。
「えぇ。そうよ。だから―――」
「俺、手伝うぜ。」
「ジャスティンってほんっと真っ直ぐよね。まぁ私も手伝うつもりだけど。どうせ返す方法わかんないんでしょ?」
「えぇそうね」
「だったら手伝うわ。違う世界とはいえ他人事じゃないもの」
「なんだフィーナも手伝うつもりだったんだ」
「ジャスティンを一人にするわけにはいかないし。困っている人を見捨てるなんて、私たちらしくないもの。私たちチームでしょ?」
「そうだな。」
「帰れる方法もわかんないし、こうなった世界も放っておけない。」
「だから手伝うよ。」
オルガマリーは振り向き
「ま、まぁ元から嫌が応にも手伝ってもらおうと思ってたし。じゃあ。マシュ呼んできて。」
その時マシュから通信が入る。
「先輩、所長!敵が5体現れました。」
とそこに割って入るジャスティンとフィーナ。
「俺たちも行くぜ。」
「お願いします!!」
「あなたたち待ちなさい!」
「俺たちも行くぜ。」
「待ちなさい。まだ契約が済んでないわ。」
「契約?」
「マスターと契約しないと、サーヴァント本来の力は出せないの。」
藤丸が腕を差し出す。
赤い魔法陣が浮かび、暖かな光が二人を包み込んだ。
「……これがサーヴァントの力か。」
「はいはい。感心するのはいいけど、戦闘いくわよ。私たちも追うから。いくわよ藤丸。」
四人は燃え盛る道路を駆け抜ける。崩れたビルから火の粉が舞い、熱気が肌を刺す。その先で、大盾を構えたマシュが敵と対峙していた。
燃え盛る街の炎を背に、五体のスケルトンが剣や槍を構えながら姿を現す。
「いたな。」
ジャスティンは腰の剣を抜いた。
「これがサーヴァント……?」
「違うわ。ただの雑兵よ。」
オルガマリーが答える。
「でも油断したら死ぬわ。」
「へぇ。」
ジャスティンは口元を吊り上げた。
「じゃあ行くぜ。」
まずジャスティンがアスファルトを蹴った次の瞬間、一瞬で敵の懐へ飛び込み、その勢いのまま通り過ぎてしまった。
ジャスティンは後ろに守るべき人を守りながら戦うことに慣れていなかった。なぜなら、
「もうジャスティンはしょうがないわね。」
後衛はすべて、フィーナの独壇場だったからだ。
「焔鞭!」
業火をまとった一撃がスケルトンへ炸裂する。5体のうち3体はこの攻撃の餌食となり燃え尽きてしまった。
「凄い攻撃です。」
マシュは鞭での攻撃を見るのは初めてだったので感嘆する。と同時にオルガマリーの先程の攻撃の違和感について通信する。
「所長、あの攻撃の魔力量ですが。」
「あなたも気づいたようね。ねえあの攻撃、魔力の消費量と威力あってなくない?ロマニ調べることできる?」
と通信を繋ぎ、データ収集をロマニに命じる。
「あぁ僕も気になって調べてみたんですが、なにやらカルデアの技術でもよくわからない力がフィーナちゃんから出て、魔力を充填してるらしいです。」
「フィーナ・・・。なかなか面白そうなサーヴァントね。」
焔鞭でスケルトンを燃やした後、ジャスティンとマシュは残った2体のスケルトンと対峙する。
すると槍を持ったスケルトンが突撃する。同時に、もう一体の剣士が跳躍し、上空から斬りかかってきた。
マシュは防御態勢の構えをしていたが、
「マシュ! その盾、借りるぜ!」ジャスティンはマシュの盾を勢いよく踏み込み、空高く跳躍した。剣を持ったスケルトンを兜割で倒し、そのままの流れで槍のスケルトンも斬ってしまった。
「やったなマシュ。フィーナ。」
3人でハイタッチをする
「お二人とも強いですね」
その一部始終を見ていたオルガマリー
「こいつら強いじゃない。これからが楽しみだわ」
と感心していた。
その時ビルの陰でもまた、戦いが終わり、こちらを見つめている奴が一人。
「へぇやるじゃねぇか。あの坊主たち。」
その男は杖を肩に担ぎながら、小さく笑った。