FGO×グランディア——さらなる世界の彼方へ―
第3章 考察
協力するっていうか契約成立したジャスティンとフィーナは3人———いや、カルデアにいるドクターも含めれば四人だ。
「そういえば互いに自己紹介まだだったな。」
ジャスティンは照れくさそうに頭をかきながら笑う。
「パーム出身の冒険者ジャスティンだ。よろしく。」
「ニューパーム出身の冒険者フィーナです。よろしくお願いします。このジャスティンとはコンビで冒険してるの。」
「パーム出身・・・。聞いたことが無い土地ね。」
「突然だが失礼するよ。」
その声が聞こえても姿が現れず、あたりを見回すジャスティン&フィーナ。するとホログラムのロマニが映し出された。
「わわっ!すげぇまるでアレントの通信みたいだ。」
「驚かせてすまない。ぼくはロマニ・アーキマン。皆からは親しみを込めてドクターロマンと呼ばれてるよ。まぁここのカルデアの技術は今の人類を越えてるからね。これぐらい造作もないことさ。さて二人とも、サーヴァントっていう自覚はあるかな?」
「サーヴァント・・・。」
「契約した時に力が漲る感じはしたけど、自覚があるかって聞かれると全くといって自覚はないな。」
「そうね。自分たちのことをサーヴァントだと思ったことはありません。」
「やっぱりそうか……。」
ロマニは少し考え込む。
「霊基は間違いなくサーヴァントのもの。けれど、召喚された本人たちにはその自覚がない・・・。これはかなり珍しいケースだね。」
「私たちはさっきも言ったように、遺跡の冒険をしていた時に突然ここに飛ばれたから何という世界とかも知らないんです。」
「なるほど・・・。じゃあ僕が考えられる可能性としてはこうだ。君たちは普通の英霊召喚で召喚された英霊ではないのかもしれない」
ジャスティンとフィーナが顔を見合わせる。
「どういうことだ?」
「原因はよくわからないんだけど英霊召喚の術式が君たちのいる世界に繋がり、君たちの存在がこの世界に引っ張られたんじゃないかな」
「俺たちが・・・。」
「うん。そして、こちらの世界に現れる際に、カルデアの召喚システムが君たちを『サーヴァント』として認識した」
「つまり――君たちがサーヴァントとして召喚されたんじゃない。君たち自身が、この世界では『冒険者』という概念を持った英霊として成立してしまった……そう考えると、いろいろ辻褄が合うんだ」
「冒険者・・・。」
ジャスティンが自分の手を見つめる。
「俺たちの冒険が、サーヴァントになったってことか?」
「その可能性は高いと思う」
「でも、それならどうして私たちが?」
フィーナが尋ねる。
ロマニは少し困ったように笑った。
「それはまだ分からない。だけど――」
ホログラムの表情が、少しだけ真剣になる。
「世界の危機に立ち向かう『冒険者』として、君たち二人が選ばれた。そう考えると、今回の召喚は偶然とは思えないんだよね」
「……へへっ」
ジャスティンが笑う。
「なんだかよく分からないけど、冒険なら慣れてるぜ」
「そうね」
フィーナも微笑んだ。
「私たちの冒険は、まだ終わってないみたい」
二人の言葉に、ロマニは小さく笑った。
「そういうところが、君たちらしいね」
「まぁ。俺も君たちの笑顔を見ていると癒されることもあるね。」
「そういえば、兄ちゃんたち。俺ら自己紹介したけど、まだだったよな。」
立香たちは「あっ」となり、それぞれ自己紹介をするのであった。