ワタシ事lordは今イーゼル達とともに浜辺を歩いている。名前はあった気がするが思い出せない。
ドワーフの里で飲み明かした数日後レーヴァン為の王剣を作る素材を回収する為にプレイヤーの
集まる拠点、確か…時系列としては黒龍にトレインされて拠点作った人がキレ散らかしている筈。
「うわ美ん味いっすねこのバナナ」
「それに薬効もかなり高いみたいね…ちょっとだけ貰ってきましょ?」
「賛成っす、てな訳で2~3本ほど持っていかせてもらうっすよ」
「ウ゛ホロロ」
ルートは火山からアメンボにひき逃げされた場所を経由して砂海を越して浜辺に行き
森を避けてそのまま拠点へ…といった想定。
道中この滅茶苦茶美味しいバナナにありつけたのは幸運というべきだろう。
流石にくそでかゴリラの群れとカチあった時は震えたっすがどうやらこのゴリラ、
ちゃんと森の賢人としてのゴリラ要素があるみたいでボディランゲージしたら意味が通じた。
お陰で自分のhpの8割で済んだのは幸い(バナナで回復)といえよう。
で、なんで後ろからゴリラが付いてきているのかって話だが端的にいえば
ちゃんとそのまま浜辺歩いてけよ?という脅しである。
人のナワバリを土足で踏み入ってるんだからそりゃ受け入れるしかねぇっすよ。
「しかし数日歩いてるすけど…あ」
「ようやく浜辺は終わりか」
「沼地よってくっすか?*1」
「嫌、お前達の拠点から行く方が後々楽だろう。いまはいい。」
「てことでゴリラさ~ん!森に入るんでお別れっす~!」
森と浜辺の境界線についた以上もうあのゴリラが付いてくる意味はない。
ゴリラの目的である監視は完了した…はずなんだけどな?近づいてきてる?
「ウ゛ホ」
「「へ?」」
超朗報:くそでかゴリラ、爆走タクシーと化す。
途中なんか人の悲鳴が聞こえたような気がするが気のせいだろう。
少なくとも開拓者の悲鳴ではないと思うけど。
「早いっすねぇ!!」
「揺れが!!すごい!!けどな!!」
「仕方ないわよ、乗せるような体つきじゃないもの」
そういうルブさんは糸をサスペンション代わりにしてまったく揺れて無い。
いや揺れてはいるがその、なんだ…体は揺れて無いというか。
イーゼルさんもルブさんのケツに乗ればいいのに。
自分はルブさんの腹(上半身側)に括りつけて貰っているからあんま揺れないけど顔面で風を切るから目が乾く…目が乾く感じが体感できるゲームってやっぱすごいな。
ゴリラさんが木々を薙ぎはらいながら森を進むと当然物音に釣られて恐竜モドキが凸に来る。
その時は流石に速度を落としてもらって梅雨払いしているが…やっぱ恐竜つよくないか?
とくにあのフクロウなのか竜なのかよく分からん奴、あれはダルすぎる。
「後ろからフクロウくるわよ」
「了解っす」
ルブさんの散布した糸とアクティブソナーで位置は把握できているしイーゼルさんが都度
両目を串刺しにしてくれるので何とかなる部類ではあるがおともなく近寄るから緊張しっぱなしで
肝に悪い。後は…
「ゴリラさん右にそれて欲しいっす!」
こうやってTHE筋肉だるまのトリケラトプスが突っ込んでくるのが一番面倒。
槍系の武器にして下さいと言わんばかりの角には価値を感じるけど突進がやばいしそこそこ早いし
自分とイーゼルの二人がかりの火力必要だしで他の恐竜きたら今は対応できない。
なのでゴリラさんに回避してもらってすれ違い様に首に斬撃4~5発、のたうち回る間に爆走し…
「見えたっすよ!!拠点の…石垣って言っていいんすかねぇ」
流石にここまでくればあの恐竜どもも数の暴力を気にして進んで…トリケラは来そう。
ゴリラさんに降ろして貰って後は徒歩で
「ありがとうっすゴリラさん、今度お礼もってソッチいくっすね!」
「ウ゛ホホ、ドゥル!」
グーサイン出したらグーサインが帰って来る、この個体が賢いのか新大陸のゴリラが皆こうなのか
それはライブラリに任せるとして……ドゥルって発音できるんか。それどっちかーてーと馬では?
「よっと…糸に葉っぱやら何やらすごいわね…」
「手伝おう。」
さて。
拠点までゴリラさんに乗せて貰わなかった理由、それは二つ。まず一つはルブさんだ。
考えてみて欲しい、突然街中にハイエースと同等のサイズのアラクネが出たらどう思う?
少なくとも一般的思考ならエネミーが凸ってきたと思うだろう。
しかも体中にフジツボが出来た良く分からん奴のオマケ付き、騒ぎになる事必死だ。
「お二方、事前に話してた通りっすけど」
「分かってる、近場に仮宿を立てておく。」
「何日も野営ばっかで体バッキバキだから先に寝かせて貰うわね~」
さてさて、ここからは開拓者ではなくプレイヤーとしての動きをしなきゃ…
新大陸の船着き場、その端にある倉庫兼加工場。
敢えていうならそこは工房であった。
「お久ぶりっすスティルホイールさん」
「わざわざハヤブサまで使って案件を送ってきた以上、良い話なんだろうな?」
「遅かれ早かれ激熱っすよ。」