トゥエルレムス→フィフティシア間の巨大洞窟”
一般的なプレイヤーにおける”稼ぎ場”として有名な場所であり迷宮の名の通り潜るたびにルートが
違ったり深さが増減したりとシャンフロにしては運ゲー要素の強いエリアだ。
そもそも迷宮なんて呼ばれるのはココを縄張りにしているクソデカ蟻こと
lordは金策とレベリングを兼ねて数日この巣にアタックを続けていた。
「ソナー10時~2時方向多数、きばるっす」
「任された。」
「了解、魔法で飛び火しないようにしてよ?」
「了解っす!」
この迷宮は端的にいってソロ向けではなくかといってフルパのような大人数も不正解。
適正回答は大よそ4~7人で二手に別れながら都度合流しつつ下まで潜る事。
ただしこれは適正レベルのプレイヤーが徒党を組む場合の話。
高レベルプレイヤーやレベルダウンビルドプレイヤーのステータスを加味すれば今回のように
3人でのアタックも十分に可能な範囲内になる。
「正直な所、アンタがまだ旧大陸にいるとは思ってなかったすよ?天
「ここだけの話、調査船以外に動いてる船があってな、それで一度戻ってきた!」
「ん?…あぁソレのスポンサー多分自分っすね、中型船じゃないっすか?」
「あぁ十字軍にいたやつってお前の事『ゴメン一匹もらした!!』
流石は修正前剣聖というべきかそれともそこまで磨いた本人の実力というべきか…板に付いてる。
今回のアタックに偶々参加してくれたのはシャンフロ最大母数クランのリーダーこと天
パーティー募集の張り紙を出そうとしてたら偶然噛み合っただけだが…正直助かっている。
天統領さんは言わずもがなだがこのオイカッツォというプレイヤー…ものすごい。
「(肘…脇…体重移動なんすかねぇ?コンパクトなのに強い。)ドンマイっす!」
PS…この場合はキャラコンというべきなんだろうがソレがとてつもなく上手い。
確かにこのプレイヤーの中身がソレを仕事にしているのは知っている。だとしても
シャンフロをプレイし始めて半年あるかないか+まだレベル99にすらなった事ない今の彼が
ここまでのクオリティを維持し続けられるというのは驚きを隠せないしそれと同時に
(コレで勝てない全1って何なんすかね…人外すか?)
自他ともに認める世界1の格ゲーマーを想起しながら群れ成す蟻共を細切れにする。
道中、蟻の食痕である金も忘れずに回収しつつ深層を目指すのだった。
「もう
「…確かに。いくらなんでもそろそろ最下層の筈だが」
「まだ下があるってパターンは?」
「「それはない(っす)」」
オイカッツォの意見を否定するだけの要素を持っていた。
「地面を軽く払ってみて欲しいっす。」
「…ん、普通に岩だけど?」
「そう岩だ。だから下はない。」
「あの蟻、岩とかを食って金を排泄するんすけど結構な量を食いこぼすんすよ。」
「あ~成程、砕けた岩の地面じゃないからって事か。」
「つー訳でここが最下層なのは間違いないんすけど…」
可能性としてはあのミノタウロスのいる部屋に到達していないだけ、もしくは値千金の可能性。
「lord、もしかして女王引いたんじゃないのか?」
「だとしたら今すぐ帰りたいんすけど…」
「女王って…あぁあの蟻の?倒せばよくない?」
オイカッツォの言う事はもっともだし女王蟻を倒せば今までの金策が霞むくらいには金策になる。
そう、倒せればだ。
「小学校の体育館くらいの広間で∞沸きの蟻をどけながら全身カチカチの女王を割れと?」
「ん?」
「しかも今までの働きアリに加えて兵隊蟻も出てくるぞ、やりたいか?」
「へ?」
「斬撃ダメ半減・魔法ダメカット・打撃はカチカチの甲殻とプルンプルンの腹の二段構え。
自分ら剣士職はアテにならないっすよ。いくっすか?」
そりゃ蟻なのだから生みの親がいて当然であり女王なのだから腹はでかくて然るべきである。
何がクソって打撃しかマトモに通しませ~んwみたいな能力もってるクセして打撃の何割かは
衝撃波付きの鳴き声としてコッチに跳ね返してくるしその
増えるのだ。以前の長期アタックは火炎放射出来るプレイヤーがいたから良かったが…
「流石に無しかな。この面子じゃ勝てないもんね。」
「何だと?」
「オイカッツォさん今自分らの事…まさか冷笑した訳じゃないっすよね?」
「いやいや違うって!今二人が無理筋だって言ったんじゃん!」
「「やってやれない事もない(っす)」」
勝てないのではない、時間効率がアホみたいに悪く金策として外れというだけ。
断じて勝てない相手ではない。そう、断じて。
「lord、炎の用意は?」
「
「えまって行く流れなの!?」
「何言ってるんすか?当たり前っす」
「お前が始めた物語だろ、付き合ってやる。」
(どこに地雷があったか全然分からないんだけど!?)
オイカッツォ痛恨のミスは強いて言えば二人が修正前剣聖として凌ぎを削る世代のプレイヤーであった事、片方は剣聖を蹴っているがそれはそれとして剣士としての誇りはあるのだ。
直接の言及はないがウィキの情報を考えれば自ずとこの迷宮のモンスターである事は見えてくる。
白アリの女王みたいな体系の女王蟻。
働き蟻のウンチ(金)をコーティング剤として全身に纏っておりカチカチ。
腹が一応弱点だが腹の周りは魔力の膜で守られており魔法が通りずらい。
尻穴から頭に向かって打撃をブチこめば反射できずにゴリっと削れるが当然腹の近くは危険地帯。
金を纏う性質上、炎より電撃が通り安いのは内緒。
天
クラン”天ぷら騎士団”のリーダーにして修正前剣聖の一人。
従剣劇は指揮剣こみで1~3本までに抑えているがその実力は言わずもがな。
天ぷらが好物。
lordへの印象は相変わらず曲芸師やってんなぁくらい。
オイカッツォ
パーティー募集にのこのこついて来た我らが総受け。
描写こそしないが噛みついてくる蟻のアゴを後手から真反対に殴り折っている。
膝裏や脇で大剣を取り回してるlordに対して軽く引いてる。
「うわ何あの動き…」
†lord・ハンド★ヒット†(ドカ食い後の姿)(レベル25)
お目当ての長刀も手に入ったし格上レベリングするっすかねぇ…でパーティー募集。
本当は6人くらいでアタックするつもりだったが集まったのがピンキリのピンだったので
女王引かなきゃいいだろ精神で3人で凸かました。
ステータスの暴力があるとはいえ一応レベル上は格上である蟻どもが相手なのでほんのちょっぴりづつではあるがヴォーパル魂が溜まってる。
一応ゲームアシストは入っているものの剣の取り回しは割と自前。
「誰が曲芸師っすか、器用の補正ありきっす!」