今話は茜視点かつ、学校関係の主要キャラを出す回です!
ところでフィクションにある転校生を質問攻めにするような展開、現実でも起きるんですかね?
28話『転校生のTS聖女』
魔法協に所属している魔法少女は学業の面でもある程度優遇されていて、別室で授業を受けたり、魔法少女用の通信制学校に通う選択肢もある、特に通信制学校を選ぶ人は多く*1、黒井さんや来栖さんも通信制学校を選んだと言っていたけれど、私は普通の学校に通っている。
勿論魔法少女としての仕事や人助けは最優先だ。
とはいえ、いくら私が戦おうとしても、回してもらえる仕事には限度がある。
調査研究部に所属する前も、魔獣討伐を出来るだけ多く回してもらっていたけれど、それでも学校に通う余裕はあった。
実際通信制学校に通ったり、別室で授業を受けたとしても仕事の量は変わらなかっただろう、それなら私は普通の女の子としての青春も送りたい、そう思ってこの選択をしたし両親も許可をしてくれた。
「おはよ~」
「めぐる!おはよう!」
いつも通り学校に登校した私は、友人の
めぐるは中学に入学してから出来た友人で、学校の中では一番良く話す関係だ。
めぐるは私が魔法少女ということは勿論知っている、というかクラスメイトには大体知られている、魔法少女としての仕事で学校を休んだり早退することも多く、隠すことは難しかった。
でもそれが原因でトラブルが起きたという事は今までなかったので問題はないと思う、これは私が魔法少女だと知っても変わらず接してくれているクラスメイト達やめぐるのおかげでもあるけどね。
「茜は転校生が来るって噂知ってる?」
「知ってるよ!」
学校までその転校生と一緒に来たというのは黙っておく、その方が面白いと思うから。
そもそもこういう噂って何処から流れてくるんだろうね?
「どんな子なのか気になるね」
「そうだね!」
しばらくめぐると雑談をしていると、担任である
「おはよう、既に知っている人もいるかもしれないが、このクラスに転校生が来るぞ」
噂話が本当だとわかったからか周囲がざわついている、男なのか女なのかを質問しているような生徒も多い。
「呼んでくるからちょっと待ってろ」
少し待っていると坂巻先生が、ルナちゃんを連れてくる。
その姿を見て周囲が騒がしくなる、ルナちゃんは見た目が外国人それもかなりの美少女だからね……。
めぐるも、ルナちゃんを見て私に話しかけてくる。
「凄い美少女、外国の子かな?」
「……多分そうなんじゃないかな?」
坂巻先生が手に持ったファイルで机を軽く叩く。
「皆、静かに、それじゃあ転校生、自己紹介頼めるか?」
その言葉に頷いたルナちゃんが、確かカーテシーって言われている礼をしてから話し始めた。
「
これはルナちゃんが戸籍を得る際に用意したカバーストーリーだ、この見た目で純粋な日本人というのは無理がある、しかし外国出身と偽れるだけの英語力をルナちゃんは持っていなかった、その為母親が北欧出身という設定にして誤魔化すことにした。
他にもいろいろと設定してるけどね。
異世界人であるルナちゃんだけれど、見た目だけであればそれで通用はすると思う。
魔法少女である*2ということを明かすのも事前に決めていた、何度も仕事で抜けていれば私と同じようにいつかはバレるからね。
特にルナちゃんは最近ホーリーベルさんから依頼を受け治療の手伝いをしていて、私よりも忙しそうにしている。
調査研究部には今できる仕事がない*3から私も魔獣討伐の仕事を回してもらっているけれど、以前と比べると少ないし。
それと戸籍を用意するに伴って、魔法少女として必要な情報の登録も済ませたらしい。
魔法少女としての正式名称も決まり*4、これでルナちゃんも正式に魔法少女の仲間入りというわけだ。
それによって仕事が変わるというわけではないけれど。
「星野の後ろに席を用意してあるからそこに、小鳥遊も慣れない事が多いだろうから周りの皆も色々と教えてやってくれ」
ルナちゃんが私の後ろに座り、その後事務的な連絡をいくつか挟んでから、先生が退室した。
「茜、もしかして知ってた?」
「うん」
「こっそり教えてくれてもよかったのに」」
「隠してた方が面白いでしょ?」
「そうだけどさぁ……」
次の授業までの空いた時間でめぐると話していると、ルナちゃんの元にクラスメイトが何人か集まってきて、質問を投げかけ始める。
「ルナちゃんって呼んでも良い?」
「ええ、良いですよ」
「何処から引っ越してきたの?」
「隣県からですね」
「英語は話せるの?」
「いえ、残念ながら話せないんです、母も日本語を日常的に使っていましたので」
「いつ魔法少女になったの?」
「つい最近ですね」
「綺麗な髪ですわね!地毛ですの?」
「ええ、生まれつきですよ」
「茜ちゃんとは元から知り合いだったの?」
「ええ、何度か共にお仕事もさせていただいています」
「小鳥遊さんって彼……」
「もうそろそろ授業始まるよ!質問ばっかだとルナちゃんも疲れちゃうかもしれないし、少しずつにしてあげて?」
わかりずらいけれどルナちゃんの表情が困っているように見えた、別にちょっと疲れているだけで問題はなかったかもしれない、でも無理を言って一緒に学校に通ってもらったのは私なんだからある程度はサポートしてあげないといけない……よね?
そこからは授業を普通に受け、間で質問を受けるという時間をルナちゃんは過ごしていた。
勉強に関しては高校の内容まで学習した経験があるのに加えて、私が宿題をしている姿を横で見たり手伝っていたことが復習にもなっていたようで、心配する必要は無さそうだった。
お昼休みは、ちょっと変人だけど明るく、クラスのムードメーカーでもある
私も付いて行こうと思ったけれど、常に私が近くにくっついているのも良くないと思ってなんとか止まった。
「茜は一緒に行かないの?」
「最初は付いて行こうと思ったんだけど、私が関わりすぎちゃったら、新しい友達が作りづらいかもしれないでしょ?それに清乃ちゃんは変だけど悪い子じゃないから、安心して任せられるしね」
「やっぱり最初は付いて行こうと思ってたんだ……教室を出ていく小鳥遊さんを心配そうな顔で見てたからそんな事だろうとは思ってたけど、茜って結構過保護だよね、質問攻めにされてた時もさりげなくサポートしてたし」
過保護……なのかな、元は高校生だったという事実に加えて、異世界では聖女として人前に立つ機会もそれなりに多かったらしいので、コミュニケーション能力が低いわけでは無い、それにあの見た目だ、私が世話を焼かなくても自然に暮らすに馴染めるだろう、それは私もわかっている。
でもどこか出会った時の寂しそうでそのまま消えてしまいそうな表情をしていたのが忘れられなくて、構ってしまうし世話を焼こうとしてしまうんだと思う。
そんなことを考えていると唐突に後ろから声をかけられた。
「小鳥遊ルナとはどういう関係?ただの魔法少女仲間?」
「うわっびっくりした!」
振り向くと
御影さんは口数が少ない子で、挨拶を交わしたりはするけれど深い関りは無かったので話しかけてくるのは意外だった。
別に悪い印象はない子だけれど、体調が優れないらしく最近は欠席や早退が増えているのは心配だ。
「御影さん、人の机に座るのはあまり良くないよ!」
「あ、ごめん」
御影さんは素直に降りて椅子に座り直してくれた。
「それで、どういう関係なの?」
「どういう関係って言われても……何でそんなことを?」
「理由は……わからない」
「茜、答えてあげれば?御影さんがこうして話しかけてくれるのも珍しいんだし、それに私も気になるからね」
「絶対最後のが本心でしょ……」
ルナちゃんとの関係か……ただの仕事仲間と割り切れるほど浅い関係ではない、むしろかなり深い関係なんだけど、複雑すぎてどう表したら良いのかわからない。
「……ルナと茜の関係には既視感があったから、多分それが理由」
「既視感……?」
「お姉ちゃんと……いや何でもない、忘れて」
うーんなんて答えたら良いのかわからない、ルナちゃんとは濃い時間を過ごしてきた、少なくとも単なる仲間や友達で収まる関係ではないと思う。
「ルナちゃんとの関係かぁ……言葉で表すのが難しいというかなんというか、単なる仕事仲間ってわけでは無いのは確かなんだけれど、すぐには答えられそうにないや、ごめんね?」
「そう……わかった、今度小鳥遊ルナにも聞いてみる」
そう言って御影さんは自分の席へと戻っていった、御影さんは何を言おうとしていたんだろうか。
学校周りの主要キャラです、今までの登場人物まとめとかどこか見やすいところにあった方がわかりやすかったりするのかなと疑問に思ってはいます、もし入れるならこの章終わりとかになるかなと。
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母親が外国人の転校生、魔法少女として仕事をしているらしい。
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魔法少女としての仕事があり欠席することもが多いが、明るい性格に加え、周囲の人に恵まれている為特に問題なく過ごせている。
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学校の中では茜と一番仲が良い友人、
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魔法少女ホーリーベルの強火ファンで学校にもグッズを持ってきている、特徴的な口調の変人、クラスのムードメーカー。
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口数の少ない少女、最近体調不良で欠席や早退することが多い。
仲の良い姉が居たが……?
・
茜達のクラス担任、担任くらいは名前を出しておこうと思っただけで、そんなに出番はない予定、冷たい印象を受けるが生徒の悩みには真摯に向き合ってくれる優しい先生らしい。