今回は異世界に居るミスティの話です、掲示板回とちょっと関係があります!
後ついでになんとなく考えてた異世界側での設定匂わせ回でもありますが、そこは軽い設定だけで本編に直接関係はしてこない予定です。
閑話とかどのキャラの話が良いとかはあるんだろうか。
「ミスティ、聞こえてる?おーい、ミスティ……?」
エリオの声を聞いてワタシは意識を現実世界へと戻す、そうだった、用があってワタシの研究室に来ると言っていたな。
「ん、あぁ聞こえているよ、とある魔法を使用していてね……」
正装とルナが呼んでいた魂の繋がりがある魔道具を媒介にして、ルナがいる世界を観測する魔法だ。
ルナ自身を直接観測することはできなかったけれどインターネットと呼ばれる電気信号によって人々の思考や情報が行き交う海へと意識を接続することに成功した。
この魔法を使った際に魔道具から力が抜け出てしまったようだが、この世界にはこれを扱える聖女もいなければ、教会も解体された、問題はないだろう。
魔法に使う分には影響はないからね。
「魔法のことになると周りが見えなくなるのはいつものことだけど、予定くらいは覚えておいて欲しいよ……」
「すまないね、お詫びと言ってはなんだが面白いものを見せよう」
エリオに向かって思念伝達の魔法を使いイメージを送りつける。
「っ……急にその魔法はやめてよ、頭が痛くなるからさ……あれ?これはルナ?」
「あぁ、一部だけれど異世界を観測することに成功してね、とはいえルナの動向を自由に見れる訳ではないんだが」
目先の目標は何らかの方法を使ってルナ自身を観測、または直接コンタクトを取ることだ。
しかし今のワタシはインターネットの一部分を観測し書き込むことしかできていない。
「凄いよ!ミスティ!流石天才魔法使いだね、これは治療をしてる様子かい?向こうでは魔法が存在しないという話だったけど、使っても平気なのかな?」
「魔法少女?と呼ばれるものが最近生まれたらしい、若い女性の中でも選ばれたものだけが魔法を使えるようだ、ルナがこちらにいた間に向こうの世界も変わったということだろう」
「ルナはちゃんと生活できてるのかな、危ないことに巻き込まれていないと良いけれど」
「もう少しルナを信用してやったらどうだい?」
「そうは言うけどミスティも心配してるんでしょ?」
「それは、その通りではあるんだがね」
あの手この手を使って異世界を観測しようとしているワタシが、ルナの事を心配していないわけがないじゃないか。
物凄く心配しているさ、今でも送り出したことが正しかったのか悩んでいるんだから。
「それで、何の用があってここまで来たんだい?」
「教会解体の後始末が終わったから、報告をしようと思って」
「ああ、それか、殆どキミ達に任せてしまってすまないね」
「良いんだよ、僕達は丁度暇をしてたからさ、それに魔法の研究も順調みたいだしね」
「とはいえまだまだだよ、いずれは世界間転移の魔法も作りたいからね」
まぁ寿命も魔法でどうとでもなるからね、時間だけはある、ルナの寿命が問題だがワタシの推測が正しければおそらく……。
「僕達にも協力できることがあれば言ってね、手伝うから」
「ああ、何かあれば頼らせてもらうよ、それで言いたいことは後始末が終わったってことだけなのかい?それだけなら手紙で良かったと思うんだが……」
「それだけじゃないよ、ミスティに渡したい物があってね、まぁ顔が見たかったってのも理由ではあるんだけどさ」
「渡したい物?」
「教会施設の跡地を調べていたら、色んな文献が出てきたから持ってきたんだ」
そう言って、エリオは後ろに置いてあった荷物を持ってきた、その中には大量の本や書類が詰め込まれていた。
「ふむ、神聖魔法や聖女に関する資料、教会の歴史に関する物もあるみたいだね、世界間転移の参考になるかはわからないが、興味深い物が多い」
「どうせ僕達が持っていても使えないしね、研究機関とかに渡しても良かったんだけど……ミスティなら何かに使えるかもしれないでしょ?」
「内容を確認してみない事にはわからないがね」
「まぁ使えなかったら使えなかったで別に良いんじゃないかな、それはあげるからミスティの好きにしてよ」
「ならありがたく頂くよ」
その後もしばらくエリオと世間話を続けた。
「それじゃ、用も済んだし僕は帰るよ」
「別にもう少しゆっくりしていっても良いんだよ?」
「それも考えたけどここら辺は何もないしね……それにレイナも待ってるし」
「レイナの名前を出されたら引き留めるわけにはいかないね、ここ最近は忙しかっただろうし、しばらくは夫婦の時間を楽しむと良い」
「うん、じゃあ行くね」
「ああ、レイナにもよろしく言っておいてくれ」
さてエリオも帰ったことだし、さっき貰った文献を読む前にルナの世界を観測しよう。
目を瞑り、魔法を起動、意識を集中させていく。
そのまま意識をインターネットの海へと……。
よし繋がったようだね。
インターネットというものは様々な情報が閲覧できて素晴らしい、この世界にはない技術についても調べることができるので、魔法の開発にも役立てられる。
とはいえ、全てを自由に閲覧できるわけではないのが欠点ではあるが……。
おっと、これはルナについて話している掲示板だな?覗いてみよう。
『新人回復系魔法少女ルナアイリスについて語るスレ』
さてどんな内容なのか……?
『新人ちゃん可愛いんだけど包容力が足りないんだよ!どうせならホーリーベルみたいな包容力のあるお姉さんに回復してもらいたい!』
は?ルナはあの小ささが良いんだが?ルナの魅力が全くわかっていない。
『それが良いんだろ、あの小さい体に丁寧な口調で健気に回復してくれる所に萌えるんだよ!』
よく言った!その通りだ!大は小を兼ねるというが、そんなことは全くない、小さいものにもちゃんと価値はあるんだから。
『実際どうなん?単純な回復能力なら一番かもみたいなこと言ってた奴もいたけど流石に嘘だよな?』
嘘なわけないだろう!ルナはこちらの世界でも最上位の神聖魔法使いだからね、四肢を欠損しようが半身が吹き飛ぼうが死んでいなければ治せる、それに加えてワタシと組めば限定的だが死者を蘇らせることすら可能なんだ。
むしろインターネットの住人達はルナのことを過小評価しすぎだよ。
ルナの凄さをもっと伝えなければならないか……?
は?ルナのことを良く思う人が増えるのは良いが邪な目で見てる奴は何なんだ、ルナは聖女だぞ、そういったこととは無縁であるべきで……。
何なんだ?このルナのことをわかった気になってる奴等は、表面的な部分しか知らない癖に。
ルナはそんなではないんだが???そうやってルナに理想を押し付けるのは良くない!ルナは聖女としての理想を教会に押し付けられた結果、あんな結末を迎えることになったんだ、せめて向こうの世界では出来るだけ自由に過ごしてほしい……。
この画像は、素晴らしいものだな、ああ、異世界観測の魔法を作り上げて本当に良かった。
「ふぅ……とりあえずはここまでにしておこう」
長時間接続しすぎたね、あちらの世界を覗く行為はルナを見守ることができると同時に未知との出会いもあるから、つい夢中になってしまったよ。
食事等を済ませ、エリオから貰った資料を読む。
これは聖女に関する資料だね、ルナ本人を調べることができない現状で聖女について知る為には残された資料に頼るしかない。
「聖女とは特異な魔力を持った存在であり、聖女の魔力でなければ扱えない神聖魔法や魔道具が存在する」
これはワタシも知っている知識だ、基本的に人は体内に流れている魔力を特定の属性へと変換してから魔法を使っている、どの属性に変換できるか、また変換効率はどれほどなのかというのは人によって違い、これを適性と呼んでいる。
だがルナは特殊で、魔力を変換する器官が存在しない代わりに、体内に流れている段階で既に神聖属性の魔力になっている。
体内の魔力を直接使うので変換によって生じるロスもなく、純度の高い神聖属性を持つ為、ルナの使う魔法は魔力効率も良く効果も高い。
聖女の魔力でしか扱えない魔法は『
魔道具は正装や銀のロザリオのことだろう、あれは聖女の力を引き上げることができるからね。
「ふむ、表向きは神託で選ばれたという事にしているが、実態は違う……?」
聖女の出現を察知し、聖女の居場所を示すことができる魔道具が存在する……?
成程、神託で選ばれたという情報だけは聞いていたが、神託を受ける人物やシステムのようなものが見つからなかった理由がようやく理解できたよ、と同時に謎も増えたがね。
聖女の持つ魔力は特殊である、それは様々な文献から得られる情報ではあるが、ルナの持つ常人の数十倍、私の倍以上はある膨大な魔力量に関しては触れられている文献を見たことがない。
ルナほどの膨大な魔力であれば、ある程度の実力者であれば存在を感知できる、このような魔道具は必要がない、つまりルナは聖女の中でも特別多い魔力量を持っていたということになるだろう。
やはり血筋が関係している可能性が高いか……。
ルナに残っていた魔法の痕跡や、身体的特色と膨大な魔力からルナの母親は予想がついている、ワタシの想像している人物であれば、ルナの事を捨てた理由もわかる。
尤も本人には話していないし、必要が無ければこちらから会いにいくつもりもないが。
まぁルナの母親の話なんかより魔道具の存在をしれた事の方が大切だろう。
どのような方法で聖女を見つけ出しているのかはわからないが、手に入れられれば術式の改良に利用できる可能性がある。
探してみても良いかもしれないね。
将来のミスティは超天才魔法使いレスバトラーになるかもしれませんね。
ミスティはルナの世界に移動しようと試みていますが少なくとも年単位の時間はかかるので本編中に移動することは不可能です。
後日談とかで数年後の話としてとかであれば出しても良いかもしれないとは思っています。
異世界と日本は別の言語ですが、ミスティは魔法で翻訳もしています、ルナはどっちも話せるだけって感じですね。
あと!全く関係のない話なんですが、召喚系の魔法って良いですよね!出したい!