転生したらゼロだったのでCODEをちゃんと導きます 作:遺物
「司令。彼女が到着しました」
「あぁ…通してくれ」
ふぅー…
ジークの対応は済んだ
次はザ・レディ
元…いや、今からコードナンバー:ツーになる彼女
彼女の対応は簡単だ
離反の理由はファントムナイトメアによって生まれたねむに関してだ
彼女を、俺ではないゼロが研究した後処分するような指令を出したからだ
俺はそんなことしない
彼女が離反してしまうのは、正直ジークよりもたちが悪い
大量のナイトメア事件の発端
四体のゴアナイトメア
ノクスのバッドルートの原因
割合で言えば4割ほどだが
残りの6割はゼロが悪い
考え込んでいると、ドアが叩かれる
「入ってくれ」
「失礼します」
ドアが開き、美しい女性が入ってくる
綺麗だな
率直にそう思った
若々しい肌に長い黒髪
ザ・レディの時も好きだけど、これはこれで…
「あの…?」
「あ、あぁでは本題に入ろう」
作戦の成功を祈り、俺は勧誘を始める
「君はドリームラーニングの成功者であり、奴ら…ナイトメアと戦えるエージェントとなった。その身をナイトメアから人類を守る矛として、組織に捧げる覚悟はあるか?」
レディは少し俯いた後、覚悟を決めたような顔をして口を開いた
「誰もが平和に暮らせる…美しい世界の為。組織にこの身を捧げます」
――成功した
これでCODEの根本の敵は消えた
後はスリーとノクスがいつ組織に加入するかだ
それに
俺がねむを守ればいい
なにより、俺自身がねむを守りたいということもある
それでたくさんのナイトメアによる被害を未然に防ぐことが出来る
それよりまずは――
「感謝する。CODEは君の加入を歓迎するよ。そして、今後君にはエージェントとしての名前…コードナンバー:ツー。そう名乗ってもらう」
「…はい!組織の為に、忠誠を誓います!」
この後は彼ら、スリーとノクスを待つのみだ
「あの…つかぬことをお聞きしたいのですが…」
「あ…あぁ。ゴホン…なんでも聞き給え。ツー」
何だろう
部下の話では十分この仕事のことを理解したうえだということだったが…
「その…司令がゼロ。私がツーということは、別にワンがいるということなんですよね。その人は何処にいるんでしょうか?てっきり私がワンだとばかり…」
あぁ、なんだそのことか
「紹介がまだだったね。君の同僚の…」
「―――ど~も~?」
「うわ!」
「うおぉ!脅かすなジー…ワン!」
ジークがまたいきなり後ろに現れた
これに慣れることは出来ないような気がする
「侵入者か!司令!射殺の許可を!」
ツーがジークに向かって銃を構えている
いつの間にやら抜いたのだろう
一応、制止しておいたほうがいいだろう
撃ってもコイツは、どうせ死なないが
「銃を下げろツー。一応先輩に対して武器を向けるものではない」
「先輩?このふざけた男がワンなのですか?!」
その言葉を聞き、ジークがニヤニヤしながら口を開く
「おいおい~そんなこと言われると、先輩。か~なし~いぜ~?」
振り向くと、なぜかツーの銃をジークが持っていた
「堅苦しい銃使ってんな~?こ~うは~いちゃん?アハハハハハ!」
「…おい貴様!待て!私の銃を返せ!」
ジークが本棚の上を走り回り、それをツーがよじ登って追いかけていく
ああぁぁナイトメアに関する重要な書類が…
あまり司令室を走り回らないで欲しいな
「まぁまぁ二人とも落ち着いてくれ…二人とも、あ、ちょ、ホントに…」
笑うジーク
怒るツー
道化な俺
こいつらの絡みは一瞬しかなかったが、ここまで仲が悪いとは思っていなかった
――まぁひとまず作戦の成功を、自分の中でひっそりと祝っておこう