~転生したら奈良シカマルの双子の兄でした~   作:ZAZAI

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初予約投稿にチャレンジしたら、投稿予定にない別パターンの話を投稿してました。すみません
皆さんのコメントで気づきました。ありがとうございます。



第三十四話 初めての実戦

 

「女とガキを連れてこいってよ」

 

男の言葉が、朝の静かな空気に響いた。

 

カゲマルは苦無を構えたまま、ゆっくりと息を吐く。

 

目の前にいるのは忍ではない。

 

額当てもなければ、忍術を使う様子もない。持っている武器も刀や鉈、棍棒といった統一性のないものばかりだ。

 

それでも。

 

こちらへ向けられている敵意は、本物だった。

 

訓練とは違う。

 

負ければ怒られるわけではない。

 

怪我をする。

 

最悪の場合、死ぬ。

 

そして、自分たちの後ろにいるツナミとイナリが連れていかれる。

 

「……十人」

 

スズが小さく言った。

 

カゲマルは視線を動かさない。

 

「他には?」

 

「今のところ聞こえない。林の中にも、多分いない」

 

「多分?」

 

レンが聞く。

 

「絶対なんて言えない」

 

「それでいい」

 

カゲマルが答える。

 

スズの情報を絶対だと思わない。

 

ゲンマに何度も言われたことだ。

 

耳だけに頼るな。

 

そして、それはスズだけの話ではない。

 

カゲマルも同じ。

 

未来の知識だけに頼るな。

 

影だけに頼るな。

 

自分の目で見る。

 

自分の頭で考える。

 

男たちも、ようやく三人の存在に気づいたらしい。

 

先頭の男が足を止める。

 

「なんだ、お前ら」

 

その視線が額当てへ向いた。

 

一瞬。

 

表情が変わる。

 

「……木ノ葉の忍?」

 

後ろの男たちにもざわめきが広がった。

 

レンが一歩前へ出る。

 

カゲマルは何も言わなかった。

 

止めるほどではない。

 

まだ間合いは遠い。

 

「ここから先は行かせない」

 

レンが言う。

 

いつもの大きな声ではなかった。

 

少し硬い。

 

緊張している。

 

それでも、逃げてはいない。

 

先頭の男が三人を見比べる。

 

そして。

 

笑った。

 

「ガキじゃねぇか」

 

後ろからも笑い声が上がる。

 

「忍っつっても、子供だろ」

 

「三人しかいねぇぞ」

 

カゲマルは男たちの視線を見る。

 

自分。

 

レン。

 

スズ。

 

その後ろ。

 

家。

 

ゲンマの姿は見えていない。

 

正確には、見せていない。

 

少し離れた家屋の陰から状況を見ている。

 

相手からすれば。

 

本当に下忍三人だけ。

 

そう見える。

 

「どうする?」

 

スズが聞いた。

 

小さな声。

 

カゲマルは答える。

 

「向こうから来るまで待つ」

 

レンが僅かにこちらを見る。

 

「こっちから行かないの?」

 

「守るのは家だから」

 

敵を倒すために離れる必要はない。

 

こちらには守る場所がある。

 

向こうには近づく必要がある。

 

なら。

 

来させればいい。

 

「スズ」

 

「うん」

 

「左右を見てて。回り込む奴がいたら教えて」

 

「分かった」

 

「レン」

 

「おう」

 

「最初は任せる」

 

レンの口元が少し上がった。

 

「それ待ってた」

 

「ただし追いすぎない」

 

「分かってる」

 

「本当に?」

 

スズが聞く。

 

「分かってるって!」

 

その声で。

 

男たちの一人が苛立った。

 

「舐めやがって!」

 

前へ出る。

 

刀を持った男。

 

走る。

 

速くない。

 

アカデミーで何度も見た突進より、ずっと雑だ。

 

でも。

 

本物の刃だった。

 

レンの表情から笑みが消える。

 

「来るよ」

 

カゲマルが言う。

 

「おう」

 

男が刀を振り上げる。

 

レンは待った。

 

直前。

 

身体を横へずらす。

 

刃が空を切った。

 

「なっ――」

 

レンの拳が男の腹へ入る。

 

鈍い音。

 

男の身体が浮いた。

 

「ぐっ……!」

 

膝をつく。

 

レン自身が一瞬驚いた。

 

「……入った」

 

「レン!」

 

スズの声。

 

右。

 

レンが反応する。

 

二人目が棍棒を振り下ろしていた。

 

レンは後ろへ跳ぶ。

 

棍棒が地面を叩く。

 

その隙に三人目が回り込む。

 

「左からもう一人!」

 

スズが叫ぶ。

 

「見えてる!」

 

カゲマルが印を組む。

 

影が伸びる。

 

地面を走り。

 

回り込もうとしていた男の影へ。

 

接続。

 

男の身体が止まった。

 

「な、なんだ!?」

 

「影真似の術」

 

カゲマルが左腕を上げる。

 

男の左腕も上がった。

 

「う、動かねぇ!」

 

初めて見る忍術。

 

周囲の男たちが明らかに怯んだ。

 

カゲマルはそれを見逃さない。

 

「レン!」

 

「おう!」

 

レンが地面を蹴る。

 

影に捕らえられた男ではない。

 

その隣。

 

一瞬動きを止めた別の男へ向かう。

 

距離を詰める。

 

蹴り。

 

男が吹き飛ぶ。

 

「次、右!」

 

スズ。

 

レンが振り向く。

 

拳を避ける。

 

肘を入れる。

 

足を払う。

 

倒す。

 

速い。

 

アカデミーでも体術は得意だった。

 

ゲンマとの訓練で、さらに無駄が減った。

 

だが。

 

「レン、戻れ!」

 

カゲマルが叫ぶ。

 

「え?」

 

一瞬。

 

遅れた。

 

倒れた男の陰から。

 

別の男が飛び出す。

 

短刀。

 

レンの脇腹へ。

 

「っ!」

 

避けきれない。

 

カゲマルの身体が動きかけた。

 

その前に。

 

「下!」

 

スズの声。

 

レンが考えずにしゃがむ。

 

短刀が頭上を通過した。

 

そのままレンは地面へ手をつき、脚を振る。

 

男の足を刈る。

 

転倒。

 

すぐに距離を取った。

 

「……危な」

 

レンの顔から血の気が引いている。

 

今のは。

 

当たっていれば。

 

切られていた。

 

「戻って!」

 

「おう!」

 

今度は素直だった。

 

レンがカゲマルたちの位置まで下がる。

 

スズが言う。

 

「追いすぎ」

 

「……ごめん」

 

言い訳しない。

 

カゲマルは前を見る。

 

四人倒した。

 

一人は影で拘束中。

 

残り。

 

五人。

 

思ったより。

 

戦える。

 

そう思った瞬間。

 

カゲマルは自分の考えに気づいた。

 

違う。

 

まだ終わっていない。

 

「気を抜かないで」

 

自分にも言い聞かせるように呟く。

 

男たちの雰囲気が変わっていた。

 

もう笑っていない。

 

「こいつら……」

 

「本当に忍だぞ」

 

「ガキでも関係ねぇ!」

 

恐怖。

 

苛立ち。

 

そして。

 

焦り。

 

一人の男が叫ぶ。

 

「まとめて行け!」

 

残った男たちが一斉に動いた。

 

「五人!」

 

スズが叫ぶ。

 

正面三。

 

右一。

 

左一。

 

カゲマルは影真似を解除した。

 

拘束されていた男が崩れる。

 

一人だけを止めている場合ではない。

 

(どうする)

 

五人。

 

レン一人では捌けない。

 

自分も前へ。

 

いや。

 

全部止めようとするな。

 

ゲンマの言葉。

 

三人とも、自分で考えて動く。

 

「カゲマル」

 

スズの声。

 

「右は私が見る」

 

一瞬。

 

カゲマルはスズを見る。

 

スズはすでに苦無を抜いていた。

 

怖いはずだ。

 

手が僅かに震えている。

 

それでも。

 

目は逸らしていない。

 

「分かった」

 

それだけでいい。

 

「レン、正面!」

 

「任せろ!」

 

レンが前へ。

 

カゲマルは左。

 

三人が。

 

初めて。

 

別々に動いた。

 

 

──────────────

 

レンの前へ三人。

 

一人目。

 

刀。

 

二人目。

 

棒。

 

三人目は素手。

 

(全部見る)

 

ゲンマの訓練。

 

一人だけ見るな。

 

レンは刀を避ける。

 

反撃しない。

 

すぐ横へ。

 

棒。

 

身体を沈める。

 

頭上を通る。

 

三人目が掴みかかる。

 

「おらぁ!」

 

レンは腕を取る。

 

引く。

 

男の勢いをそのまま使い、前へ投げる。

 

男の身体が刀を持つ男へぶつかった。

 

「ぐっ!」

 

二人が崩れる。

 

レンは残った棒の男へ向く。

 

殴る。

 

避けられる。

 

もう一度。

 

フェイント。

 

男が顔を庇う。

 

レンは足を払った。

 

倒れる。

 

「よし!」

 

追わない。

 

レンは下がる。

 

さっき。

 

それで失敗した。

 

今度は。

 

周囲を見る。

 

────────

 

右。

 

スズへ男が走る。

 

鉈。

 

怖い。

 

音が。

 

大きく聞こえる。

 

男の足。

 

自分の呼吸。

 

心臓。

 

全部。

 

うるさい。

 

(落ち着いて)

 

聞くだけじゃない。

 

見る。

 

男の肩。

 

腕。

 

鉈。

 

右足。

 

振り上げる。

 

スズは横へ。

 

刃が外れる。

 

苦無を持つ。

 

刺す。

 

――違う。

 

一瞬、躊躇した。

 

人間を。

 

刺す。

 

その迷いを。

 

男は見逃さなかった。

 

「死ね!」

 

鉈が横薙ぎに来る。

 

スズは身体を反らす。

 

刃先が服を掠める。

 

「スズ!」

 

カゲマルの声。

 

でも。

 

助けには来ない。

 

来られない。

 

左にも敵がいる。

 

自分で。

 

やる。

 

スズは苦無を握り直す。

 

刺さなくてもいい。

 

手首。

 

男が再び鉈を振る。

 

その前。

 

踏み込む。

 

苦無の柄を。

 

手首へ叩きつける。

 

「っ!」

 

鉈が落ちる。

 

スズはさらに一歩。

 

掌底。

 

顎。

 

男がよろめく。

 

足を掛ける。

 

倒す。

 

距離を取る。

 

呼吸が荒い。

 

「……できた」

 

小さく呟く。

 

倒した。

 

殺してはいない。

 

それでも。

 

戦った。

 

────────

 

左。

 

カゲマルは苦無で男の刃を受けた。

 

金属音。

 

重い。

 

忍ほど速くはない。

 

でも。

 

大人の力。

 

まともに受ければ押される。

 

カゲマルは受け流す。

 

身体をずらす。

 

男の横へ。

 

苦無の柄で脇腹を打つ。

 

男が呻く。

 

だが倒れない。

 

「ガキが!」

 

腕が伸びる。

 

カゲマルの服を掴もうとする。

 

避ける。

 

影を使うか。

 

いや。

 

使わなくても。

 

戦えるようになれ。

 

ゲンマに言われた。

 

忍術一個潰されて終わる忍にはなるな。

 

カゲマルは苦無を逆手に持つ。

 

男の踏み込みを見る。

 

大振り。

 

一歩下がる。

 

空振り。

 

懐へ。

 

肘。

 

腹。

 

男が身体を曲げる。

 

その足を払う。

 

倒れた。

 

カゲマルは息を吐く。

 

「……よし」

 

その瞬間。

 

「カゲマル!」

 

レン。

 

背後。

 

気づく。

 

遅い。

 

最初に倒した男。

 

復帰していた。

 

刀が振り上げられている。

 

避ける。

 

間に合うか。

 

身体を捻る。

 

だが。

 

刃が迫る。

 

(――まずい)

 

瞬間。

 

足元の影が。

 

揺れた。

 

カゲマルが術を使うより。

 

僅かに。

 

早く。

 

影が伸びた。

 

男の足へ。

 

触れる。

 

ほんの一瞬。

 

男の踏み込みが止まった。

 

「なっ――」

 

カゲマルは考えなかった。

 

地面を蹴る。

 

男の懐へ。

 

掌底。

 

顎。

 

男が後ろへ倒れる。

 

刀が地面に落ちた。

 

静かになる。

 

カゲマルは動けなかった。

 

今。

 

何が。

 

(俺……術を)

 

使った?

 

いや。

 

印は。

 

組んでいない。

 

影真似ではない。

 

足元を見る。

 

影は。

 

普通だ。

 

何も起きていない。

 

「カゲマル!」

 

レンが駆け寄る。

 

「大丈夫か!?」

 

「……うん」

 

「今の危なかったぞ!」

 

「分かってる」

 

スズも来る。

 

服の脇が少し切れていた。

 

「スズ、それ」

 

「掠っただけ」

 

「怪我は?」

 

「ない」

 

レンも。

 

大きな怪我はない。

 

三人。

 

立っている。

 

周囲には男たち。

 

呻いている者。

 

気絶している者。

 

逃げようとしている者。

 

「終わった……?」

 

レンが呟く。

 

「まだだ」

 

ゲンマの声。

 

三人が振り返る。

 

ゲンマが歩いてくる。

 

今まで。

 

本当に手を出さなかった。

 

だが。

 

その手には千本があった。

 

いつでも投げられる状態で。

 

「敵が動けるうちは終わってない」

 

三人の表情が変わる。

 

「拘束」

 

「はい!」

 

すぐに動く。

 

武器を遠ざける。

 

男たちを縛る。

 

気絶している者も。

 

抵抗する者はゲンマが睨むだけで大人しくなった。

 

数分後。

 

ようやく。

 

本当に終わった。

 

────────

 

「全員座れ」

 

家の前。

 

三人が並んで座る。

 

レンは泥だらけ。

 

スズの服は少し切れている。

 

カゲマルの手には。

 

気づかないうちに汗が滲んでいた。

 

ゲンマが立っている。

 

「まず」

 

三人が見る。

 

「任務は達成」

 

レンの顔が明るくなる。

 

「よっ――」

 

「ただし反省点は山ほどある」

 

止まった。

 

「……はい」

 

ゲンマがレンを見る。

 

「朝倉」

 

「はい」

 

「最初に追いすぎた」

 

「はい」

 

「二回目は?」

 

「周り見ました」

 

「それでいい」

 

短い。

 

でも。

 

レンは少し嬉しそうだった。

 

次。

 

「水無瀬」

 

「はい」

 

「迷ったな」

 

スズの手が僅かに動く。

 

「……はい」

 

「刺せなかった?」

 

「はい」

 

ゲンマは責めなかった。

 

「最初はそれでいい」

 

スズが顔を上げる。

 

「人を傷つけるのを躊躇しなくなる方が問題だ」

 

ゲンマは続ける。

 

「ただし、迷って死ぬな。刺せないなら刺さなくていい。今日みたいに別の方法を選べ」

 

「……はい」

 

「それと」

 

ゲンマが切れた服を見る。

 

「帰ったら手当て」

 

「怪我してません」

 

「確認してから言え」

 

「はい」

 

そして。

 

カゲマル。

 

ゲンマの視線が向く。

 

「奈良」

 

「はい」

 

「途中までは悪くなかった」

 

途中まで。

 

カゲマルには分かった。

 

最後。

 

「背後を取られました」

 

「ああ」

 

「すみません」

 

「俺に謝るな。死ぬのはお前だ」

 

胸に刺さる。

 

「はい」

 

ゲンマが少し黙る。

 

「ただ」

 

視線が。

 

カゲマルの足元へ向いた。

 

「最後のあれ」

 

カゲマルの心臓が跳ねる。

 

「……見てました?」

 

「見てた」

 

レンが首を傾げる。

 

「何?」

 

スズも。

 

「最後?」

 

カゲマルは答えられない。

 

ゲンマが言う。

 

「術、使ったか?」

 

「……分かりません」

 

正直に答えた。

 

「印は?」

 

「組んでません」

 

「影真似を使うつもりは?」

 

「ありませんでした」

 

ゲンマがカゲマルの影を見る。

 

朝の光。

 

何もおかしくない。

 

「そうか」

 

それだけ。

 

「先生?」

 

「今はいい」

 

「でも」

 

「分からないものを今考えても答えは出ない」

 

父と。

 

少し似ている。

 

「覚えとけ」

 

ゲンマが言う。

 

「何が起きたかだけはな」

 

カゲマルは自分の影を見る。

 

感情。

 

危険。

 

守ろうとした時。

 

これまでにも。

 

似たことはあった。

 

ミズキの時。

 

そして今。

 

偶然なのか。

 

陰遁適性と関係があるのか。

 

分からない。

 

でも。

 

忘れない。

 

「はい」

 

その時だった。

 

「先生」

 

スズが立ち上がった。

 

ゲンマが見る。

 

「どうした」

 

スズは遠くを見る。

 

橋の方角。

 

「……何か聞こえる?」

 

レンが聞く。

 

「違う」

 

スズが空を見上げた。

 

カゲマルも。

 

見る。

 

霧の向こう。

 

遠く。

 

赤い光が。

 

空へ上がった。

 

信号弾。

 

一瞬。

 

全員が止まる。

 

ゲンマの表情が変わった。

 

「橋だ」

 

カゲマルの胸が跳ねる。

 

第七班。

 

ナルト。

 

サスケ。

 

カカシ。

 

再不斬。

 

白。

 

「先生!」

 

レンが立ち上がる。

 

「行くぞ」

 

ゲンマは即座に答えた。

 

「でも家は!?」

 

スズが聞く。

 

ゲンマは拘束した男たちを見る。

 

そして家。

 

ツナミとイナリ。

 

「水無瀬」

 

「はい」

 

「周囲」

 

スズがすぐ耳を澄ます。

 

目も動かす。

 

数秒。

 

「……今は他にいません」

 

ゲンマが判断する。

 

「全員で行く」

 

カゲマルが顔を上げる。

 

「いいんですか?」

 

「橋から信号が上がった以上、状況が変わった」

 

ゲンマは家へ向く。

 

「ツナミさん!」

 

扉が開く。

 

「はい!」

 

「こいつらは縛ってあります。俺たちは橋へ向かいます。絶対に外へ出ないでください」

 

ツナミの顔に不安が浮かぶ。

 

それでも。

 

頷いた。

 

「分かりました」

 

カゲマルは忍具袋を確認する。

 

今度は。

 

一回だけ。

 

「行ける?」

 

スズが聞く。

 

「うん」

 

レンも拳を握る。

 

「行こう」

 

ゲンマが走り出す。

 

三人も続く。

 

初めての実戦。

 

勝った。

 

任務も守った。

 

でも。

 

終わってはいない。

 

カゲマルは走る。

 

橋へ。

 

知っているはずの戦いへ。

 

そして。

 

もう。

 

知っている通りには進んでいない戦場へ。

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