え~、大変遅くなりすいません。旅人と鑑定士と騎空士の仕事が忙しく時間が全然取れませんでした(言い訳)
で!アンケート投票ありがとうございました!
アンケートの結果、ここからは彩葉1年主人公3年時のお話となっていきます。とはいえ1年まるまるだと超長くなりそうなので所々ダイジェストでいかせてもらいます
2029年4月上旬、顔を上げれば陽気な青空と咲き誇る桜が見れる今日この頃、都立武蔵川高校の入学式が行われる。
「もう3年生か、随分あっという間だった気がするな…まぁクソ忙しかったせいだろうけど。」
任された会社の経営、ツクヨミの管理とアップデートに【鳴神】としての活動、"かぐや"が地球に来る時と"ヤチヨ"が来た時との差異がどれくらいかをシミュレーションし対策を立てまくり、それらと高校生活を両立させる日々。1人学校のベンチでこれまでの高校生活を振り返ってみた鹿嶋拓望は、我ながらよくやれたな…と自身の2年間が超ハードだった事を改めて認識した
(ただまぁ高校生活自体は楽しかったな、数人ではあるが信頼の置ける友人も出来たし、将来ウチの関連会社に入って欲しい人材もけっこう見つかった。学校行事も…修学旅行以外は平和で良かったな〜、まさかあんな事になるとは…
「さて、そろそろ教室に戻るか…………入学式、遂にこの時が来たんだな」
澄み渡る青空を見上げ、うっすらと存在する月を眺める拓望、数秒後、目を閉じてゆっくりと一呼吸置いた次の瞬間、わずかな光だけを残しその場から消えた―
Side:酒寄彩葉
(この後代表挨拶この後代表挨拶この後代表挨拶…大丈夫いける!私ならやれる!)
順調に行われている入学式、もうすぐ入試首席であった自分の出番である新入生代表挨拶のプログラムが回ってくる事に酒寄彩葉は緊張をしていた
(難しい事を言う訳では無いし練習ではバッチリだったんだからもっと自信持っていこう私!)
緊張を何とかしようと心の中でアレコレ並び立てている内にその時は訪れた
「続いては新入生代表の言葉、新入生代表酒寄彩葉」
「はい!」
ハツラツと、されど上品に返事をして歩き出す彩葉。階段を昇り、先生や来賓の方たちにお辞儀、そして演台に立って体育館を見渡す
(よし、ここまでは完璧だった。後は挨拶を―――)
そこでとある男子生徒に目が留まる、大きな背丈に整った顔立ち、周囲と同じ様に座っているはずなのに感じる風格、7年ぶりでもハッキリと分かる
(…見つけた)
口を開き挨拶を行っていくが何を話しているのか自分でも分かっていない
(見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた!…絶対にたくみ兄や!間違いない!…元々大きかったけど更に体大きなったなぁ、7年ぶりやし、当たり前か…………7年ぶり…)
挨拶の途中全体を見渡す時に何度も目線を向けるがそのたびに絶妙に視線を逸らされる
(なんやのその気まずそうな顔、なんで目逸らしてるん)
「以上をもって新入生代表挨拶とさせて頂きます。令和11年度新入生代表酒寄彩葉」
一歩引き頭を下げる、ゆっくりと壇上を降りていき元の座席へと戻る彩葉、出番も終わりもはや入学式など1秒でも早く終わって欲しいと願うだけのものとなった
(………ぜったいににがさへん)
両隣の生徒が冷や汗をかいている事も知らず、彩葉はただ前だけを見つめていた――
Side:鹿嶋拓望
(こ、こえぇ〜〜〜)
ここにも冷や汗をかく者が1人
(めっちゃ見てきた、行きと帰りで顔つき全然違ったんだが、うわ~、元々今日は接触するにしても放課後にとか考えてたけど超帰りたくなってきた。助けてくれ〜ヤチヨ〜)
情けなく心の中で悲鳴を上げる拓望、彩葉との再会は嬉しいのだがこれまで意図的に顔を合わせる事を避けてきた後ろめたさがあり、どうしても普段の自分らしくない態度を取ってしまう
(ヤチヨに輪廻の話を聞いてからは少しでも差異が生じないように接触しなかったが、その前に合わなかったのは単に俺の覚悟が足りてなかったからだしなぁ…)
突然いなくなった事で泣かれるのが嫌だった、嫌われてないかと不安になった、それに彩葉には俺があの力を使うところを偶然見られてしまっている、あの時の彩葉はとても驚いていて、それで怖がれるのが何より恐ろしかった
(でも全部俺の都合だ、目指す未来の為にもいつかは向き合う必要があった、それが今日なら腹括るしかない)
「おい、さっきからそわそわしてどうした?」
「ん、あぁ悪い、ちょっとな」
なんだそれは、と言って前へと向き直る隣の男、背丈は俺より少し下ぐらいでスラリとした体型に少し眠たげな目つきをしている。名は
「いや〜、まぁさっきの新入生代表の子がな…」
「なんだ、知り合いか?」
「あぁ、昔近所に住んでてよく遊んだんだ」
「以前言っていた京都にいた頃のか?」
「正解、よく覚えてたな」
「お前にしては随分神妙な顔で話していたからな、そうか………そろそろ式が終わるぞ」
入学式が終わりそれぞれのクラスに戻ってホームルームを行い進路や残り少ない高校生活を楽しんで欲しいと担任が締めくくって終わる、今日は全学年午前中までなのでこれで今日の学校は終了、部活や何処かに遊びに行こうと誰かが誰かを誘う声が聞こえてくる
俺もこの後彩葉に会いに行く必要がある、とはいえ、いきなり一年の教室に行くわけにもいかないのでどこかでゆっくり待つか…
「なぁ拓望、今日この後暇か?」
「いや、今日は用事がある、悪いな良季」
「げえ〜まじか〜、みんな忙しいのな」
そう言って肩を落としている
「なんだ、どっか行きたかったか?」
「新しくできたパンケーキ屋…」
ちなみに甘党、ギャップが良いとよく女子達が言っている
「あぁ、あそこか、それなら…ほれ」
スマホを取り出し操作する
「ん?…えぇ!なんであの店の電子クーポン持ってんだよ!?」
「あそこは俺の任されてる会社が出した店だからな、クーポンぐらいいくらでも持ってる」
「はえ〜、さっすが〜、飲食店までやってんだ」
「近くにいろんなもの食べたいと駄々こねる奴がいてな、研究の一環で色々店として出してんだ」
「へぇ〜、相変わらず忙しいのな」
「なんだ、拓望は来れないのか」
「おっ、アッツー*1、そうなんだよこの後用事あるんだってさ」
明綱も帰り支度をしながら近づいてくる、一年の時は明綱と2人、2年になって当時は別クラスだった良季がよく絡みに来るようになってからはこの3人でよくいることが多い、互いに遠慮なく言い合えるし色々と事情を知っているので居心地が良い。この2人と仲良くなれたのは高校に入って一番の収穫だろう
「悪いな、そのクーポンやるから許してくれ、もしかしたら途中で行けるかも知れないし」
「了解!感想楽しみにしててな〜」
「…先程話していた子関係か?」
「?誰の事?」
「あぁ、ちゃんと会いに行かないとだからな」
「なぁ誰の事だよ?」
「そうか、あまり気負わずにな」
「お~い、誰ですかって」
「あ〜はいはい説明するって」
周りをぐるぐると回る良季を落ち着かせて彩葉の事を説明しようとしたその時―
「失礼します」
扉の方から声が聞こえ教室に残っていた全員が振り向く
「1年の酒寄彩葉と申します、こちらのクラスに鹿嶋拓望先輩が居られると聞いたのですがいらっしゃいますでしょうか」
視線がまた一斉に振り返って俺に向く、今すぐ窓から逃げ出したい
「あぁ、鹿嶋先輩、そこにいらっしゃったんですね、お久しぶりです」
「あ、あぁ、久しぶりだな、彩葉…」
「この後少しお時間を頂きたいんですがよろしいでしょうか?」
「あぁ、俺も丁度会いに行く気だったからな、大丈夫だ」
そう言えば彩葉の肩が少し跳ねる、何だ、何に反応したんだ。クッソ、クラスの奴らもずっと見てんじゃねえぞ、何ヒソヒソしてんだ
「た、拓望が…」
後ろにいる良季が何か言おうとしている、おい止めろお前何言おうとしてる
「たく「拓望がまた女の子ひっかけてる!」…は?」
…天井を見る、息を吸って吐き出し―
「ふん!」
「ぐべぇ!」
振り向き腹に一発、崩れ落ちた良季を明綱に任せ、凄まじい目を向けてくる彩葉を連れて教室を出る。クラスの連中のヒソヒソが凄まじい事になっているが振り返ってはいけない、明日の俺に何とかしてもらおう―
中庭に出て木陰にあるベンチに並んで座る。しばらくの間両者に会話は無く、時間が過ぎていくが、これ以上情けない姿は見せられないと拓望の方から動き出す
「改めて、久しぶりだな彩葉、元気にしてたのは朝日や紅葉さんから聞いてたけど実際に顔見れて安心した」
「…たくみ兄も久しぶり、私も会えて嬉しい、けど…その…えっと…」
「…代表挨拶、よく出来てたよ。流石だな」
「あ、ありがと。正直何話したかあんま覚えてへんけど…」
「そうなのか?…まぁずっと俺方チラチラ見てたもんな」
「それはその…ようやく会えたと思って……」
「…ごめんな、何年も会わなくて」
「っ!ほ、ほんまよ、いきなり実家の方に帰ってしもうて、会いに来てくれた思ったらまたさっさと居なくなってしもて、お兄ちゃんも家出てってしもたし…寂しかったんやで!」
「ごめん…」
「お兄ちゃんやお母さんには偶に会っとったのに、なんで私だけなん!」
「…なんでなん?なんで何年も会ってくれんかったん?」
声を震わせて俯いてしまった彩葉の姿にどうしょうもなく心が痛む、自分が本当に情けない
「…怖かったんだ、彩葉に嫌われてるんじゃないかって」
「あんな姿見せたうえ、急に居なくなってしまったから、嫌われるって心の片隅で思ってしまった」
「…っ!」
顔を俯けてスカートを握りしめていた彩葉は力強く立ち上がり、声を荒げた
「なんやのそれ!私がそれぐらいの事でたくみ兄のこと嫌いにやかなるわけないやんか!それやのに…それやのに…」
「っ〜〜〜、たくみ兄のアホ!バカ!意気地なし!ずっと会いたかったのに!」
ひたすらに暴言と文句を言いまくる彩葉を眺めながら拓望は自分の心が軽くなるのを感じた、こうして理由をちゃんと話せて「そんな事か」と、「いらん心配しやがって」と言ってくれていることがとても嬉しい
「…彩葉」
立ち上がり、腕を広げる、途端に口を閉じてこちらをじっと見つめる彩葉に笑いかける
「…なんやのそれ…」
ゆっくりと近づいていき目の前で止まる
「…まさかそんなんで許してもらおう思っととるん…」
優しく包み込み、抱きしめる
「ありがとな彩葉、俺とまた会ってくれて、もう居なくなったりしない。」
「…ズルいわ…」
静かに彩葉が泣き始める、頭を擦り付けたり俺の胸をポカポカと殴ったりしながらゆっくりと時間が流れ、互いのわだかまりを解いていった―
身長180後半、スラリとした体型に少し眠たげな目、剣道部に所属しており全国優勝経験あり。主人公とは1年の時から何かと縁があり、今では一番の友達。実はかなりの遠縁だが【鹿嶋家】の血が入っている。
身長180前半、体格はかなりゴツく明るい髪色もあり一見不良に間違われそうだがいつもニコニコしており性格も陽気なので人気者。バスケ部所属でポジションはパワーフォワードで全国大会経験者。主人公を初めて見た時から気に入っており、2年の時はずっと仲良くなれる機会を伺っていた
アイツ
そのうち出てくる、修学旅行で出会った劇場版のヒロイン。
この先の展開
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彩葉との一年挟んでから
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先に原作で番外編として
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どっちでも