斬り開くは超ハッピーエンド!   作:迦楼羅織

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勢いの2話目
話のスタート地点って決めるの難しいですね…

1話の評価やお気に入りしてくださった皆さまありがとうございます!


名おば鹿嶋拓望となんいいける

時は流れて未来の時代、2030年6月の下旬、日差しがキツくなってきた今日この頃に、とある大きなお屋敷中から一人の男性が出てきておりました

 

「んじゃ、今日からまたあっちで暮らすから、家のことは頼んだぞ十塚(とつか)

 

黒に少し紫が混じったような髪、190センチ近い身長と筋肉質な体、力強さを感じさせる瞳にどこか自信と悠然さを醸し出す姿勢、さらに着物と羽織りを身に着けた姿はどれをとっても常人とは懸け離れた印象をいただかせるものばかり

 

「はっ、お任せください、旦那様もお体にはお気をつけて」

 

「あぁ、気を付けるよ。と言っても夏休みのどっかでまた何日か帰ってくるし、仕事もでちょくちょく帰って来るから心配すんな」

 

この物、(よわい)19にしてとある名家の当主を務めながら大学に通う多忙の生活をしており、さらには世間でも大きく名がしれていて、今後日本の社会を彼が引っ張っていくだろうと様々な方面から期待されておるそうな

 

「それに健康うんぬんなら俺よりもっとヤバいのがいるしな…」

 

「あぁ、彩葉ちゃんのことですか」

 

「そ、俺がいない間にまた無理してないといんだけど…多分してるんだろうなぁ…、ハァ、言ってる内にどんどん心配になってきた」

 

名をば鹿嶋拓望(かしまたくみ)となんいいける…たくみって呼ぶべし!

 

「よし、さっさと確認しに行こう。あっち着いてからもやる事いっぱいあるしな。じゃあ行って来るわ」

 

「はい、お気をつけて」

 

そうしてサクッと実家とのお別れをし、もろもろを片付けた拓望が向かったのは東京都内のある高層マンション。慣れた様子で進んで行きたどり着いたその一室の鍵を開けると中にはなんと

 

 

 

 

 

 

「へへへぇ〜ヤチヨォ〜私がんばるよ〜」

 

 

広い部屋の中でエアコンも電気もつけずに一人勉強している少女がおりました。ちなみに現在の時刻は午前2時です

 

 

この少女、名をば酒寄い「ゴォォォラァァーーーー!!!!彩葉ァーーー!!!」「うわーーーー!!!!」

 

あららぁ…え~と、いろはって呼ぶべし!

 

 

 

 

 

 

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「でね〜彩葉の部屋ってマジで何もないんだよねー、狭いし全然映えないしパンケーキはクソマジィし」

 

波の音と鳥達の鳴き声がする砂浜にてそんな声が響いていた

 

「へ〜」

 

そこには大きな男とその肩の上で体を動かしながら話を続けるウミウシの姿があった

 

「ちょっと〜!ちゃんとかぐやの話聞いてる〜!?」

 

「あ~はいはい聞いてるよ、で?そのイロハってのはずいぶん苦労してるみたいだけどお前は何してたんだ?拾われてすぐに成長して一緒に住んでたんだろ?」

「かぐやはねぇ〜、料理したり配信したり歌ったりしてたの!」

 

「つまりニートか」

 

「はぁ!!?全然違うし!かぐや超人気でちゃんとお金稼いでたもん!それにかぐやが料理しないと彩葉すーぐご飯適当にするんだから!」

 

「ウミウシの手料理か、磯臭そうだな」

 

「だからぁー!これは元光る竹の力が足りなくてどうにか作り出した仮の姿なの〜!本当のかぐやは超〜美少女なんだから〜!!わざと言ってるでしょー!」

 

「ハッハッハッハッハ」

 

 

 

 

 

 

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「で?無理せずちゃんとした生活するって約束したはずだったよなぁ〜彩葉ぁ〜」

 

とりあえず電気とエアコンを付けた部屋の中で、俺は腕を組みながら目の前にて正座している少女へと詰め寄っていた

 

「えっとイヤ〜その、ちゃ、ちゃんとしてましたヨ?た、たまたま今日だけ時間を忘れてたと申しますか気づいたらいつの間にか時間が過ぎてたってだけでぇ〜」

 

と、目線を逸らしながらツンツンと人差し指を合わせながらも何とか誤魔化そうと続けている彼女の話を遮り

 

「部屋の電気とエアコンが付いてなかったのは?」

 

「ウッ!」

 

「冷蔵庫にほとんど何も入ってないのは?」

 

「ア、エット」

 

「そこのソファーに掛かってるタオルは?」

 

「ソレハソノ〜」

 

「机の上にある複数本のエナドリの空き缶は?」

 

「………スゥ〜」

 

 

「よし、有罪。明日1日勉強道具の没収とスマコンの利用制限」

 

そう告げた途端に彼女は慌ててこちらに這い寄って来る

 

「イヤイヤイヤ、どうかそれだけはご勘弁を〜!明後日からまた学校始まるしテストも近いんです〜!」

 

どうやら相当嫌らしい、まぁ彼女の目的を考えれば確かに少しでも時間を無駄にしたくないと思う気持ちは理解できるが、…それはそれとして

 

「ヤチヨのライブも見た「目元の隈」」

 

そう呟けば彼女はビクッと肩を跳ねさせ後ずさる

 

「これはソノ違うんです、夜だからひどく見えるだけでちょっと寝れば大丈夫なのでそんなに気にする必要はないと言いまぐぇ

 

ごちゃごちゃと言い訳しまくる彼女の腰に手を回して持ち上げる、手足をだら~んと伸ばしながら「ちょ、なんでこんな小さい子供運ぶみたいな持ち方!?」と騒ぐのを無視して寝室へと運んでいく、言い訳は無駄だ、強制連行である

 

「たくみ兄ぃのいけず〜〜〜!!!」

 

これがリビングに響いた最後の言葉である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくして、少女を寝かしつける事に成功した拓望はマンションの屋上にて月を眺めていた。が、その目は月ではなくどこか別の遠くを見ているようだった。

 

 

 

やがて

 

 

「もうすぐ…か」

 

「さて、一体どんな子なんだろうな………ヤチヨ」

 

そう言葉をこぼしながらも彼はどこか楽しそうにしている。

そんな月明かりの眩しい雲一つない夜空の中、不思議な事に、どこからか雷鳴 が小さく鳴り響いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ハーメルンってマジ色んな機能あるんですね、使いこなせるかな?
あっ、ちなみに同棲はしてませんよ、まだね

このマンションは原作のタワマンです。主人公が丸ごと買い取りました
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