お待たせしました、めちゃくちゃ設定見直しましたマジで難産でした。
「ほんとにさぁ、
と、突如奇声を上げながら部屋中飛び回ったり分身しまくったりで暴れ回ったヤチヨが落ち着きを取り戻すまで約5分。目の前に戻ってきて最初の一言がコレである
「本心を言っただけだ」
「それがズルいのですよぉ〜」
顔を逸らし、先程までと違い自然に下ろした髪で口元あたりを隠している、まだ恥ずかしいらしい。まぁ俺も何回も言える訳では無いが…
ともかく…
「で、結局この一ヶ月顔を合わせなかった理由は教えてもらえるのか?」
そう尋ねればヤチヨは一呼吸置き、こちらへと向き直す
「…正直、迷ってる、教えるってなると拓望にまだ話してない事を話す必要があるから………でもね」
「拓望に出会ってからもう5年近く…その間、拓望がたくさんの困難を乗り越え不可能を可能にする所を何度も見てきた」
「だから…信じるよ、拓望のこと、今更過ぎるけど…それでもヤチヨを助けてくれる?」
こちらへと手を差し出してくるヤチヨ、その手を取り、笑う
「ハッ!当たり前だろ」
「――――そうして
「………う〜ん、話がややこしいな」
地球に来るのは2回目、とある女子高生に拾われて共同生活、かぐや、ライバーとなりヤチヨカップ優勝、コラボライブで月人の襲来、卒業ライブ、月へと届いた歌、隕石、輪廻、重要なポイントがかなり多い、特に…
かぐやを拾った女子高生………酒寄彩葉
「やっぱ彩葉だったか…」
「えへへ、やっぱり気づいてたよね〜」
「まぁ、確証は無かったけどな」
ヤチヨが地球に来るのが初めてでない事も彩葉と関わりがある事も何となく分かっていた、ヤチヨに現実での肉体は無い、なのに今までの雑談の中で偶に、明らかに生身の肉体がないと経験できない事を元にした話が何度か出てきし、そういった話の中にはぼやかしてはいたが彩葉に特徴の似た女の子がよく出てきた
「お前、俺が詳しく詮索しないからって普通に話してただろ」
「へ、へへ、拓望にもヤッチョと彩葉の思い出を知ってほしくて…拓望の優しさに甘えてたのです」
「はぁ、まぁいい、何ならもっとちゃんと話したかっただろうしな。…だが……」
「…うん」
そう、彩葉の事はそれほど問題ではない、重要な存在ではあるがより大きな問題がある
「かぐやと彩葉が暮らしていた数ヶ月間、お前は
「彩葉の幼馴染であり現ツクヨミ最強プレイヤーである俺を一切知らないってのは、幾らなんでもおかしいと思う……つまり」
「お前が一度目の地球に来た時、俺は
とゆう事になる
「うん、多分【鹿島家】は存在して無かったと思う、あったら何処かしらで関連してるものとか聞いてたと思うから…」
違いが多すぎる、俺はいない、鹿島家もない、スマコンも別の企業が発売したみたいだし、[霹靂]は無かった、ツクヨミの開発と管理もヤチヨが1人で行なったらしい。そして何より…
「朝久さんは彩葉が6歳の時に亡くなっている…か」
「彩葉は、お父さんが死んでから元々厳しかったお母さんがもっと厳しくなって関係がこじれたって言ってた気がする 」
「なるほどな…、朝久さんは確かに彩葉が6歳の時に事故に会った」
けど…
「
「それに、酒寄家も聞いた感じ関係はそこまでこじれていないはずだ、彩葉の現状はちょっと分からないけど、朝日はちゃんと紅葉さんと相談して上京している」
「みたいだね、…だからね…」
「この世界は輪廻が狂っている…か」
「うん…ツクヨミを作ろうとして
自分の知る世界と大きく違う、つまりこの先の展開も確実に何処かしら違ってくる
「それを恐れてたわけか」
「…それだけじゃない、私の知ってる彩葉に会えないんじゃないか、って思っちゃたんだ」
8000年かけてでも再会したかった人が同じだが同じじゃない、それはいったいどれほどの恐怖なんだろうか、どれだけ想像しても俺には分からないだろうな…
「【鹿島家】や【鳴神】だけなら問題はそう大きく無かった、せいぜい世の中の経済や技術進歩、ツクヨミの発展が変わる程度だ、…だが鹿島拓望が酒寄一家に関わりを持ったのがマズかったかわけか」
人間の人格は関わる人間や育った環境によって形成される、俺との関わりや父親が死なず、家族仲も違ってくるとなると、ヤチヨの知ってる彩葉とどれだけ違ってくるのだろうか
「何でもっと早く言わないのかと思ったが、そうか、俺が責任を感じると思ったからだな?」
コクリとヤチヨは頷く、その目には少し涙が浮かんでいた
「(口にしたことで余計怖くなってしまったか、けどまだ気になる所がある)…なぁヤチヨ、お前が一番怖いのは何だ?」
「私の一番怖い事?」
「あぁ、さっき言ってた彩葉が自分の知ってる彩葉と違うことか?、その彩葉を自分が受け入れられないことか?」
それとも―――
Side:ヤチヨ
(私の一番怖い事…)
(彩葉が私の知ってる彩葉と違う事?…確かに怖い、今までそれでいっぱい悩んでた…けど―――
―俺はお前の笑顔が見てみたいんだ―
(―――うん、今は大丈夫、まだちょっとだけ怖いけど拓望とタケが教えてくれた、例えどれだけ違ったとしても彩葉は彩葉、
(なら)
(一番怖い事は……)
「…私の一番怖い事は、彩葉に
(
Side:鳴神(拓望)
「…私の一番怖い事は、彩葉に私を受け入れてもらえないこと」
ヤチヨ…やっぱりお前は、
「私が彩葉に自分の事を打ち明けるとしたら、かぐやが帰った後になる、その時彩葉が自分の知ってるかぐやと違う事を言われるかもしれないことが、私は、ヤチヨは一番怖い…」
それは先程までと同じ用で真逆の恐怖、愛する人に自分自身を比べられて拒絶された時、ヤチヨはどれだけ傷つくのだろうか
コレは俺が何を言おうと、その時が来るまでずっと心をすり減らしていくだろうな、…それでも何も言わない訳にはいかない
それに俺は知っている、酒寄彩葉がどれだけ欲深で愛情深く、諦めを知らないかを、だから…
「ヤチヨ、俺と賭けをしないか」
俺は酒寄彩葉を信じよう
Side:ヤチヨ
私の答えを聞いてから拓望は目を閉じて苦しそうな顔をずっとしている
(ゴメンね…拓望、
どうしようもなく申し訳なさがこみ上げてくる、こんな時、かぐやなら彼を助けることが出来るのかな…
「ヤチヨ」
「俺と賭けをしないか」
―――なぁかぐや、俺と賭けをしようぜ!俺が勝ったらそん時は―――
目を開き、私をまっすぐに見つめる瞳は何処までも力強く、自分の勝利を確信しているかのようにギラついている。
その目の輝きを
「勝負の内容は彩葉がお前を受け入れるかどうか、俺は受け入れる方に賭けるから、俺が勝ったら彩葉にめいいっぱいの思いを伝えて、その後お前はもっとワガママに生きてくれ」
私の為の賭け、私を思っての願い、自分が負けるだなんて1ミリも考えでないのが伝わる……
あぁ、
ホントさ…
「拓望はズルいよね」
私をいくらでも前へと連れて行ってしまう
もしかしたらあの賭けも君が勝っちゃうのかな…
鹿島家本邸:拓望の部屋
ヤチヨとの話し合いが終わり現実に戻ってきた、別れる頃には少し元気になってくれたようで本当に良かった。
それにしても…
(
恐らく竹取物語にあやかった名前だろう、月から来た赤ん坊とゆうのがそのまんまだし、もしかしたらかぐや以前にも月人が逃げ出して来たことがあったのかも知れない
(かぐや…ずっと頭の中で響き続けている…)
まるで何かを思い出そうとしているみたいにずっと頭の中が落ち着かない
(まだ何かあるのか?)
ヤチヨが話たのはもう一度地球に来た所まで、後は以前話た通りだと締めくくった。となると…
(鹿島家の過去?
ヤチヨは初めて会った時歴代についてもよく知ってると言っていたが、その話はあまりしてこなかった。だとすればやはりそこが怪しい
(文献、詳しく調べてみるか…正直やる事いっぱいなんだけどなー)
しょうがないかと椅子に座りながらため息をつく、目指す先はまだ不明瞭な部分が多いので何が必要になるかは分からない、ならば準備出来るだけしとくに越したことはない
(まずはコレを完成させなきゃな)
目の前の机に置かれた一通の研究資料、題名は[
(かぐやが来る前には完成するだろうし、いつ渡したものか…)
せめてコレだけでもと用意したサプライズ、喜んでくれるといいんだが…
読んでいただきありがとうございました。
独自解釈なんですが原作で彩葉が熱出して倒れた時に、かぐやに母親との関係を伝える時亡くなっているお父さんの事も話したんじゃないかなとは思ってます、じゃないと説明難しいし、かぐやがお父さんは?って聞くと思うので。朝日はまぁ兄って発覚した日とかに軽くしてるんじゃないかなぁ、かぐや気になるだろうし…
後1話か2話ぐらいで本編突入の予定ですので、もしかしたら話の順番のアンケート取るかもです。その時はどうぞよろしくお願いします