投稿遅れてすみません、文字数ヤバくなったので分けます、後読んでもらう前に前提事項の説明をさせていただきます
この世界においで[KASSEN神戦]は他のVRゲームと一線を画すと言われています。
理由としては拡張デバイスの[霹靂]とツクヨミ内の物理演算が無茶苦茶リアルを再現しているからです
[霹靂]でアバターを思考操作するので力加減や行動を起こす前の些細な動きが存在し、とっさの反射行動まで出力されるし、現実と同じ様な物理演算なので体を動かす術理すら適応されています。
例、フェイント、剣術や合気などの武術など
この2つがあることで[KASSEN神戦]はもはや本物の戦いだと言う人もいます、実際リアルで武術とかやってる人は[KASSEN《神戦》]強い人が多いし、逆に[KASSEN神戦]上手い人はリアルで身体能力は据え置きでも、咄嗟の動きが良くなったりや荒事が強くなったりする人が多いです
ただリアルで武術とかやってる人が全員強い訳ではなく割合が多いだけです、扱う体の身体能力が違いすぎるので
補足
総合ランキング100人をランカーと表記してたんですがそれ以下の人達との差別化難しかったので100位からは【百華】と呼ぶ事にさせて頂きます。
世界観に合わせてサブキャラの何人かがかなり設定盛られてます、ご注意ください
2026年3月某日、今日は鹿島拓望の通っていた中学校の卒業式があった。成績はまったく問題無いが出席日数が家業などで少し怪しかった拓望も問題無く卒業する事ができ、高校が始まるまで少しは時間が出来そうだと、その日の配信で話したところ、コメントで卒業記念配信しようと提案があり急遽[SETSUNA]100人抜きと[RANSE]をする事が決まった
とゆう事で時刻は21時頃、まずは[SETSUNA]からスタートし、次々と順調に勝ち抜いていっている、現在は70人目の相手が決まった所である
―【鳴神】やっぱつえ〜
―始めてまだ1時間くらいなんですが…
―次誰かな?
―誰か止めてくれ〜!
場所は夜の竹林、直径30メートルほどの開けた場所に転送された2人のプレイヤーが向かい合う
【鳴神】は[RANSE]の時とは別の装いをしており、武器は何も持たず素手素足であり、上半身はインナーに部分的な鎧、下半身は大きな腰布を巻き、背中に円形の光陣を背負っている
対する相手のプレイヤー名は【
―あっ!
―キタキタキタ!
―"金太郎"さんじゃないすっか
―ランカー来たー!
「おっ、次はお前か」
「よぉよぉ、久しいねぇ大将!今日こそ真っ二つにしてやるぜぇ!」
この【金色丸】はツクヨミに[KASSEN]が実装された初期からのプレイヤーで、ランキングも100位内にずっと入っている超上位ランカーであり、現在は29位へと昇り詰めている。戦闘狂であり配信は[KASSEN]一筋、それでもフォロアーの数は100万人を超えていて、一定の人気がある
「それ言うの何回目だよお前、俺に当てたきゃもっと技磨けよ、そしたらランキングももっと上がるぜ」
「NO!わりぃが俺は俺の思うがままに戦いてぇのさ!」
「か〜、ったくしょうがねえなぁ、んじゃ今日もボコボコにしやるか〜」
「上等だぜ!そう来なくちゃなぁ…」
互いに軽口を叩き合いながらボルテージを上げていく、互いに小細工はなし、真っ向勝負で勝つ事だけを考える
一瞬、両者が無言となった次の瞬間、勝負スタートの合図が鳴り響き―
「オォォラァァァ!」
先手は【金色丸】、合図とほぼ同時に一瞬で距離を詰めその手に持った斧を振り下ろす
対する【鳴神】は眼前に迫る斧に対し、体を
「っぶね!」
それを紙一重で避けた【金色丸】は数歩距離を取ってからもう一度突っ込み、今度は下からすくい上げる様に斧を振るい、そのままどんどん攻め続けていく
その猛攻に対し、逸らし、弾き、時にカウンターを仕掛けていく【鳴神】、両者互いに一歩も引かずに競り合い続け1分が経過する、均衡は未だ崩れずどちらも直撃は無い、しかしどうしてもカスダメが発生し両者とも徐々にHPが減っていく
だがその割合は圧倒的に【金色丸】の方が多く、既に半分を切っているのに対し【鳴神】は未だ8割以上を残している、このままいけば【金色丸】の敗北は確定してしまうだろう
「(SHIT!やっぱアンタの方が数段上か…)―だったらぁ!」
突如体勢を崩し斧を地面に叩きつけて砂ぼこりを起こす、一瞬の猶予が出来た隙に【金色丸】は距離を取ってウルトを発動させようとした、重量武器のウルトはどれもコストが重い分威力も範囲も他と頭1つ抜けている、例え削りきれずとも大ダメージは確実であり、そこから崩していく作戦であった
―しかし
「焦ったな、貰うぞ」
背後から聞こえた声に咄嗟に振り向き拳を放つが…遅い
「ぐはっ!」
振り向きざまを狙われみぞおちに一発、そのまま拳と蹴りを混ぜた連撃を叩き付けられ、そのまま最後まで削りきられてしまった
「自分のペースが握れないと状況を無理に変えようとする癖、それも何とかしろって散々言ったはずだぞ」
「ク、クッソ〜!」
続く第2ラウンド開始早々に説教されてしまう、言われている内容を本人も自覚しているため何も言い返せない
「んじゃ、次はこっちからな」
その一言を合図に一気に距離を詰める【鳴神】、何が来てもまずは受け止めようと構えた【金色丸】に対し、突如飛び上がりドロップキックを仕掛ける
「うお!いきなグエ!」
咄嗟に避けてしまった【金色丸】、その首に腕をかけられ転倒されられる、すぐに体勢を立て直して振り返ると今度は眼前に回し蹴りが迫ってきた
(クッソ!!息つく暇もない連続攻撃、このままじゃ捕まってさっきと同じになる…それならこっちは!)
かすりながらも蹴りを避け、流れを変えようと斧の先端を突きつけて滅多に使わない銃を乱射する、【鳴神】は一度後退し、飛んでくる銃弾を縦横無尽に走り回る事で避けながら少しずつ近づいて行く
そして【金色丸】との距離が5メートルを切った瞬間、相手に飛び込もうとほんの少し深く屈み込む
「(きた!)―ココだろぉ!」
その僅かな動作を見逃さず【金色丸】は斧を即座に持ち直し、薙ぎ払う………しかし
「は?」
薙ぎ払ったはずの斧が空に舞っている、何故だと思うのと同時に衝撃が体を揺らす。
「惜しかったぜ」
【鳴神】は相手が自分の起こりを見逃さずカウンターを仕掛けてくるのを読んでいた、そしてコチラへと振るわれた斧を一瞬で力の流れをコントロールして跳ね上げたのだ
「リーサルだ」
殴りった衝撃で屈み込んでいる【金色丸】の体を空へと蹴り飛ばし、自分も追いかける様にジャンプする
(ま、まだだ!)
【金色丸】は諦めずこちらへと飛んでくるタイミングでカウンターをと狙うが
「甘ぇよ!」
再びカウンターを捌かれて顔面を掴まれる、そのまま地面へと叩き付けられ、更に―
「〔
雷鳴が響き渡り、残っていたHPもウルトによって一瞬で焼き尽くされた。第2ラウンドも【鳴神】の勝利となり、先に2勝したためゲームも終了し、70連勝を飾ったのだった―
「ふぅ〜、100連勝達成〜」
―ウォォォ!!
―結局一本も落とさなかったのバケモノ過ぎる
―2時間ってとこか
―結構強い人来てたんだけどなぁ
―2時間[SETSUNA]して[RANSE]するのか…
―シャア!俺も[RANSE]参加してやるぜ!
【金色丸】を倒してから時間が経ち、現在の時刻は22時を少し過ぎた頃、あれから更に30連勝して無事[SETSUNA]は終了、今は[RANSE]の募集を開始する前に一息ついていた
(…今日マッチした奴ら、やけに耐久系のプレイヤーが多かったな…それに視聴者から[RANSE]の前に[SETSUNA]もしてくれなんて今まであんま無かったし…)
「………時間稼ぎか」
―あっ
―ヤベ
―流石にバレたか…
コメント達の反応を見て確信する、そのままフレンドリストを開き、ログインしているランカー達を調べる
「な〜るほどな〜、[RANSE]になんか仕込んでると思ったが、ランカー集めやがったなお前ら」
ログインしている【百華】の数は8割以上、しかもフレンドリストには「
「ログインしてる奴のほとんどが何もしてねぇ…」
―まぁ、はい
―【忠犬オタ公】頑張りました!
―だって、ねぇ、あなたもう9連勝じゃん
「9連、あ~それでか、お前ら卒業記念とか言っといてそれかよ」
【鳴神】は[RANSE]においてある決め事をしている、それは"10連勝したら人数上限を50増やす"とゆうものである。
そもそもランキング1位が上限を無限に増やせる理由は最初期の上限100人の[RANSE]を無敗でひたすら無双していた【鳴神】が「余裕で勝てる勝負をいくらしてもつまらん」とヤチヨに伝え、沢山の「KASSEN《神戦》」プレイヤーからも「全然勝てないんですけど…どうにかできません?」とゆう救いを求める声が多発したので「しょうがないにゃ〜」とヤチヨが作ったためである
そうして上限アップが出来る様になった【鳴神】はさっそくと言わんばかりに上限を200人に設定し、…コレを撃破
しかしかなりギリギリであったため、己を鍛える目的で10連勝の決まりを作ったのだ
『つまり結局勝てない勝負はしないって事じゃないか』と思うかもしれないがそうでは無い、"勝てるとこで10連勝"、ではなく"勝て無かった所で10連勝"なのだ。つまりまず負ける所からスタートしていくのだ
実際に10連勝を達成し上限を増やして挑んだ場合、一気に50人も増やすのだから毎回敗北している、そのたびに何度も挑戦し続けて力を付け、今の500人までの人数に昇り詰めたのである
「で、今の上限破られるのが悔しいからってこんだけ集めたわけね…」
そう、現在【鳴神】は上限500人の[RANSE]を9連勝しているので後1勝で上限を上げる、毎回条件達成しそうになると絶対阻止してやる、とゆう負けず嫌いの対戦ゲーマー達が徒党を組むのだが、今回は本気も本気らしい
「【百華】が60人に残りの全員がランキング3桁代のみ………マジでふざけてやがる」
[RANSE]のマッチング募集をした10秒後には集まった面子を見て流石に顔が引きつる【鳴神】、今は最初の待機時間であり、装備を[SETSUNA]用の“拳王シリーズ”から[RANSE]用の"武将シリーズ"に切り替えて特殊バフを選んでいる、…選んでいるとは言ってもいつも同じ物なのだが
「超渾身っと…」
特殊バフ[超渾身]、通常の[渾身]がHPが多いほど攻撃力が2倍まで上がるのに対し、[超渾身]はHPが1でも削られれば一切の効果が無くなるが、その代わり攻撃力だけでなく防御力とHP以外の全てのステータスを5倍にまで上げるハイリスクハイリターンのバフである。
【鳴神】は[RANSE]のバフはコレしか選ばない、他の耐久系や上昇率の低いリスク無しのバフで安定性を上げた所で数百人を相手しきれる訳が無いからである
同じ様な効果の[超背水]もあり、強化倍率は[超背水]の方が上なのだが、あちらはHPが1になるので一発当たったら終わりなのに対し、[超渾身]はバフが消えるだけでのまま戦い続ける事が出来るので【鳴神】は[超渾身]を使っている
(勝った時のHPが1なのよりも、完全な方がカッコいいしな…)
と、半ば現実逃避をしている内に一分が経ち行動出来る様になった、今回のフィールドは街中、江戸時代ぐらいの街並みであり、今は街の中央の少し小さい広場に立っている
(流石に戦う場所はしっかり考えないとな…)
このまま広場で迎え撃っても良いが流石に周りの遮蔽物が多すぎて狭い、かといって何処かに潜むにしてもこの長身と槍では目立ち過ぎる…
「となるとやっぱ……」
Side:一般「KASSEN《神戦》」プレイヤー
(【鳴神】でも流石に今回は無理だよな〜)
絶対集め過ぎただろ、と心の中で零しつつも作戦会議に耳を傾ける、今回の「RANSE」で作戦を練り、指揮を執るのはもちろん【百華】のプレイヤー達、その中でも特に知力や戦略性に優れた3人が目の前で話し合っている
「今回は〜、街中だから高所は少ないねぇ」
1人目は【百華】の第8位【テレリリ・ティートテート】
マルチリンガルな能力を持ち、さまざまな資格を持つ資格マニアである彼女は、その万能さ故にシンプルな戦闘力はもちろん、兵法などにも優れているらしく今回は全体の指揮官として参加するようだ
「そうすっねー、遠距離減らしてココぞ!って時に当ててもらうとして、地上戦でどれだけ【鳴神】の注意力削れるかにかかってきますかね〜」
2人目は【乙事照琴】
【百華】の第48位であり、個人での戦闘力は【百華】の中でも下の方だが、状況の整理や咄嗟の判断力に優れているため、[KASSEN」「RANSE」等の複数人でのモードに強く、チーム戦の勝率は7割を超えている
「ってなると、やっぱ俺や他の武闘派な【百華】の連中でどんどん仕掛けてかないとかな」
最後の1人は【帝アキラ】
最近【百華】の第10位となったばかりだが、 その実力は正に優れたオールラウンダーであり、どのゲームモードでも安定した勝率と華やかなプレイングを両立させ、未だその成長は止まらず日々ファンを増やし続けている
3人はそのまま2分とゆう短い時間で作戦と配置を練り上げ、残りの1分で数百人を班分けして作戦を各班のリーダー達に通達した
準備時間残り数秒、【帝アキラ】が皆の正面に立ち、拳を振り上げ最後の掛け声を上げる
「おっしゃあ!絶対倒すぜ、お前ら!」
ウォォォオオオオオオオオオオ!!!
転送された500人、配置されたのは街の外側、皆乱れる事なく配置につこうと一斉に走り出す
まず多くの【百華】メンバーが引きいる前衛部隊350人は街を囲む様に展開しながら中央へと向かっていき、遠距離部隊50人は少数に分かれ櫓や大きな家の屋根を目指す、支援部隊80人も少数に部隊を分けそれぞれ攻撃部隊に付いていく
最後に【テレリリ・ティートテート】引きいる指揮、及び情報共有部隊20人は街に入ったすぐの所で一旦待機をする
「さーて、どうなるかな〜」
【テレリリ・ティートテート】は何時ものようにゆったりとした口調で街を見つめながら呟く、そこにはこれからの戦いを楽しもうとする陽気さと、確かな緊張が含まれていた―
Side:【帝アキラ】
街を走る【帝アキラ】とそれに続く10人のプレイヤー達
「(そろそろ中心やな…多分俺らが一番足あるチームやし一番乗りなはず)…さぁお前ら、そろそろ中心だぜ、気い抜くなよ!」
そう背後に呼び掛け、力強い返事を聞きながら【鳴神】がどう自分達を迎え撃つのを考えようとした、その次の瞬間―
「がはっ!!!」
隣の家屋が弾け飛び、一本の槍が飛び出して背後のプレイヤーの1人を一撃で消し飛ばす
「ッ!来たか!」
―うわ!
―ヤバいヤバいヤバい!
―イヤー!!!帝様ー!!!
「帝見っけ!とりあえず〜」
長身槍を振り回す、それだけで周囲を破壊し、ついでとばかりにプレイヤーがまた一人消し飛ぶ
「うっし、これぐらいでいいかな」
そう言って肩に槍を置く【鳴神】、先程まで建物に囲まれていたはずの通路は何処にもなく、小さな空き地となってしまった
―ひ、ひえ〜
―ナニコレ…
―怖いって
「さぁ、殺ろうか」
「はは…ぶっ壊れてんなー」
「な、何だこりゃあ……」
【鳴神】と【帝アキラ】が接敵した数十秒後、街の中心に到着したチームは目の前に広がる光景を前に立ち尽くす
「…なんでこんな事したんだ?」
「さぁ…とりあえず指揮部隊に連絡しますね」
他のプレイヤーが指揮部隊に報告する横で改めて見渡す
「最終準備時間合わせても5分たって無いんだぞ…」
「瓦礫の山じゃねぇか―――
Side:【帝アキラ】
(クッソ!マジでどないなってんねんコイツ!)
目の前に迫る槍先を躱し銃弾を数発撃ち込むが、それを全て即座に引き戻した槍で弾かれるを見て思わず悪態を付く
「どうした帝、もっと攻めてこいよ」
「ハッ!そっちこそ、さっきから引き気味じゃん?なんかあるんじゃねぇの」
【帝アキラ】のチームで生きているのは彼を除き2人だけ、それ以外は殺られてしまっている
「ん〜、まぁそろそろ誰か着いてる頃だろうからな」
「?、マジでなんかあんのかよ」
接敵してからこれまで、【鳴神】は攻めながらも少しずつ中心に向かって引いて行っている
「(【鳴神】のあのスタイルにトラップスキルは無いやろうし…どう……す……ん…だ………………は?」
【帝アキラ】が立ち止まり、困惑の声を漏らす。
「えぇ…なんじゃこりゃ」
「怪獣かよ…」
後ろにいたプレイヤー達も同じ様に立ち止まってしまう
―う、うわぁ(ドン引き)
―いつの間にやったんだ…
―真正面か〜
―大惨事☆
コメントも引いたような反応を示す、それもさもありなん、本来ならば雑多ながらもそこに生きる人々の活気や風情を感じさせる程に再現されていたはずの街並みは、目に映る範囲全てが破壊し尽くされ、瓦礫のみが広がっていた
「お〜し、こっからが本番だぜ」
その中心部は元々広場のためか瓦礫が無く、そこに恐らくこの光景を創り出したであろう男がいつの間にか立っているー
【テレリリ・ティートテート】はその報告を聞きながら思考を巡らせる
(瓦礫の山が広がる広場か〜、なーるほど、厄介だねー、既に前衛と支援部隊合わせて80人以上やられちゃったし、狙撃スポットに向かってた遠距離部隊も残ってるのは20人って所か〜)
「とりあえずー、琴君に連絡しようかなぁ、部隊を集めて貰わないとねー」
Side:【帝アキラ】
「お前、何やってんだよ…」
瓦礫の奥にいる【鳴神】に思わず問い掛けてしまう
「何って、戦いやすいようにフィールド整えただけだぜ」
(整える?……そうか!)
これらの瓦礫は中心に居る【鳴神】に近づこうとすれば必ず障害物となってしまい足元に注意する必要がある、だか一瞬でも目の前にいる化け物以外の事に気を取られしまってはその隙を突かれてほぼ確実にやられるだろう
(こっから撃った所でな…)
かといって近づかずに銃モードで攻撃したとしても近距離ですら当たらないのに20メートル以上離れている今など簡単に避けられてしまう
「ん〜、40人ぐらいか…」
【鳴神】が周囲を見渡し呟く
元々の集合場所なため、前衛部隊がどんどん集まって来ている、これだけいれば一斉掃射でと一瞬考えるが、瓦礫の中には彼の体を隠せるサイズもゴロゴロ転がっているためそれに隠れられ、弾幕が少しでも緩むごとに少しずつ人数を減らされてしまうだろう
「(どうすっかな…)…!通信、テテテさんからか、こちら帝、どうしまし、えっ、あぁはい、目の前に居ますけど―――
Side:【鳴神】
「(帝に通信、多分テテテだな、なんか仕掛けてきそうだし…)先に始めるか」
体を半身に構え腰を少し落とす、【蜻蛉切】を持つ右手を顔の後ろまで引き―
「"破軍"」
―放つ!
ただの一突き、だがイカれたステータスをしたこの肉体の渾身の力を込めた上、スキルとして放つこの一突きは―
「ばっ
「あちょ
「ざっけ
「アラー
「はやす
「マッ!
20メートル以上離れたプレイヤー十数人を消し飛ばす!
「うおー!行くぞー!」
「とりあえず懐に入れ!」
「やるぜやるぜやるぜー!」
その一撃を合図にどんどん中央へと突き進むプレイヤー達、
中には遠距離から撃って来るものいるが
「甘い!遅い!脆い!そんなんで俺が殺れるかー!」
近づこうとする者を突き刺し、叩き、飛んでくる銃弾は弾くか避けるか敵を放り投げて防ぐ。
「!おっと、危ねぇ」
そんな攻防を何度か繰り返していると、突然遥か遠くから飛んで来た矢を叩き落とす、スキルでエンチャントしてたので地面に当たったりするだけでも効果が発動しかねない、こうゆうのは避けるより落とした方が良い
「おーおー、次々飛んでくるなー」
遠距離部隊が高所に着いてきたのだろう、どんどん攻撃が飛んでくる
「(この位置を狙える高所は5か所くらい、ならまぁ…)以前問題無し!」
このくらいなら前衛達を相手してようが対象は余裕だ、そもそも最初に来ていた40人程は既に片付いて、今は後から来ている連中を相手しているぐらいだ
(ただな〜、帝のやつがどっか行ってるし、集まりが悪い…こりゃどっか別で集まってから一気に来る気だな)
突き、払い、飛び上がり、弾き、カウンターで殴り飛ばし、放り投げ、叩き潰す、今ので合計200人は倒したので残りは300人程、遠距離やサポートの連中を除けば200人以上は前衛として残っているはず
「(【百華】もまだ下の方のを20人しか倒せてないし、今開始してから15分ってとこか)…そろそろ仕掛けてきそうだな」
言うが早いか否か、地面の揺れが感じ取れる、この揺れの大きさは100人以上は居るだろう
「来るか!」
四方から大量のプレイヤー達が突っ込んでくる、それぞれの方向に50人以上が固まっているようだ
「(こりゃバフも配られまくってるな…)上等だ!"金剛仁王"!」
自身にバフをかけて構える、ここからが正念場だ――
【鳴神】が大群を蹴散らしている中、数人の集団がコッソリと広場から離れた場所で集まって何かをしている
「よし、コッチはOKだ、そっちはどうだ」
「準備完了!」
「私もだよ」
「問題無し」
「よし、お前はどうだ?
地面へと手を付けていた男が立ち上がり振り向く
「俺も問題無い」