斬り開くは超ハッピーエンド!   作:迦楼羅織

9 / 9

多分大丈夫なはず、オリキャラより原作のサブキャラの方が何倍も難しいですな




再会までのアレコレ 【KASSEN(神戦)】②

 

「テテテさん!既に前衛部隊が100人、支援部隊が例の5人を除いて30人を切りました!」

 

「遠距離部隊も櫓と高屋の2箇所が壊された上、8人殺られてます!」

 

「【百華】は残り28…あっ、今27人になりました…」

 

次々と飛び交う情報、されどコチラにとって有益な物は一つも無し、聞こえてくるのはかの頂点の威光を示すものばかり

 

「流石だよねー、う〜ん、準備はもう出来てるみたいだけど…今のままじゃまだ無理だろうね」

 

(出来たら大詰めの前にバフを剥がしておきたかったんだけどね、無理そうだな〜)

 

「しょうがないね、ここにこれ以上居ても仕方ないし。私達も行こっか」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「〔"破軍(はぐん)”〕!」

 

 

無数にひしめく大量の敵、減らせども減らせども襲い掛かって来ていた軍勢達は最早殆ど残っていない

 

突き出した槍をそのまま体ごと回転して薙ぎ払い、それを避けて上から飛びかかる数人に対し、槍を一瞬手放して拳で攻撃を捌きながら一発ずつ叩き込む事で倒す

 

(今ので430人!一掃したがかなりキツイな!)

 

今の攻防で一気に数を減らし、残りも100人を切って一見順調に見える【鳴神】だが、[RANSE]が始まって既に50分、その間ほぼ休む事なく戦い続けている彼には疲労が見え始めていた

 

 

―イヤイヤイヤ

―ホントに人間かよ…

―これでチート無しは嘘だろ

―あっ!アイツは!

 

 

「たーいしょおー!!!」

 

「ここでお前かあ!」

 

畳み掛ける様に表れた【百華】の上位陣、先程[SETSUNA]で戦った【金色丸(こんじきまる)】だけでなく、全員が30位以上の猛者が合わせて3人で襲い掛かってくる

 

(30位、27位、20位、か…残りの人数は一般ランカーが60人、【百華】が10人、遠距離連中は途中で3箇所ぶっ壊して15人殺ってから殆ど撃ってこない…なら)

 

(一気に片付ける!!!)

 

一番槍の【金色丸】が斧を振り下ろす前に【蜻蛉切】を両手で"捻る"、柄の丁度半分の位置でパキリと別れた2本を持ち槍先の無い左側で斧の柄頭を真っ直ぐに突きその場に固定する

 

("針通雷(しんつうらい)”)

 

「はあ!?」

 

驚き固まる【金色丸】、その後ろから飛び出てきた1人(20位)へ槍先のある右側を下からすくい上げる様に突く

 

「くっ!なんという早さ…」

 

ギリギリで躱されたのを気にせずに、突きの動作で少し前進したため、真横に位置する【金色丸】を"棒"で突き飛ばす事で最後の一人(27位)の遠距離攻撃を防ぐ

 

("避雷身(ひらいしん)”)

 

「イタタタタタタ!」

 

「あ!ゴメンね!」

 

背後を向けた隙を狙い、もう一度突っ込んできたプレイヤーに対し振り向き、その手に持った槍を―――振り抜かない

 

「な!?」

 

槍を空中に残し腕だけ振り抜く、その事に驚き、少し動きが乱れた一瞬の隙に地面を力強く、されど小さく蹴り抜いて上半身を動かさないまま接近し、拳が胴体に当たった瞬間に―"撃ち抜く"

 

("震電(しんでん)”)

 

寸勁を元としたその一撃で胴体(どうたい)を消し飛ばしたのすら確認せず、即座にバク宙で空中に飛び上がる

 

「うっそお!」

「げぇ!なんでだよ」

「マッズイ…」

 

背後から攻撃してきていた一般ランカー達を確認し、空中で体を捻って踵落としを叩きつける

 

("跳稲妻(はねいなずま)”)

 

「ハアアアアアア!」

「ゼェラアアア!」

 

倒したプレイヤー達のエフェクトの奥から奇襲をし掛けて来る【金色丸】達、その攻撃を左手に持って居たままの"棒"を目の前に突き刺して受け止める

 

「クッソ!」

「コレでもか〜」

 

「〔"瞬光(しゅんこう)”〕」

 

"棒"をそのまま残し、スキルを使う事で一瞬で移動して地面に落ちていた槍を拾う

 

「下がれ!」

 

即座にもう一人の前に出て防御しようとする【金色丸】、だが―

 

("雷墜(らいつい)”!)

 

右半身を前に構え、上段に振り上げた槍を振り下ろそうとする右手と、ほんの刹那だけ上部の柄を握り留め、離す左手、デコピンの要領で放たれた振り下ろしは空気を抉り取る様な音を轟かせ

 

「ぐがぁ!」

「あっ…」

 

タイミングをズラされ、ほんの少し意識に空白ができた【金色丸】と背後のもう一人を纏めて両断する―

 

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

時間にすれば30秒にも満たない攻防、されど全力で集中して【百華】3人と一般ランカー3人を葬った代償としてかなりの疲労を【鳴神】に与える事になった

 

 

―イヤイヤ…イヤイヤイヤイヤ

―マジでおかしいって

―【百華】の上位勢瞬殺て…

―でもそろそろまずいか?

 

 

(あと…64人、驚異なのはテテテと帝のトップ10の2人と…平時ならともかく今の状態じゃまだトラッパーが居るとヤバいかもな)

 

戦況を改めて纏め直す【鳴神】、その間にも襲い掛かって来ている残りのプレイヤー達を最小限の動きで何人も倒していく

 

 

―あと敵何人だ?

―流石にキツそう

―まだ帝とテテテが残ってるんだよな…

―後20人!

 

 

「…来たか」

 

―え?

―何が?

―ま、まさか!

 

口にした瞬間、残っていた全てプレイヤーを倒したはずの広場の左右から挟み込む様に様々な遠距離攻撃達が飛んでくる―

 

(左右それぞれに6人ずつ、更に奥から遠距離職のエンチャ付き狙撃か、んで近づいてくるのはもちろん―)

 

「覚悟しろよ【鳴神】!」

 

「そろそろ観念してね~」

 

【帝アキラ】と【テレリリ・ティートテート】が遠距離攻撃とは別々の方向から飛び込んでくる

 

「ハッハッハッ!いいぜぇ!決着つけてやる!〔"金剛仁王”〕!」

 

そこからの戦いはこれまでで一番の激しさを見せた。

帝とテテテ、まずは何とか一ダメージでも与えようとしている2人と、その猛攻を凌ぎながら左右のプレイヤー達を少しずつ削っていく【鳴神】、武器同士の衝突が僅かな間で幾度となく繰り返されながら、徐々に時が過ぎていく

 

 

(うっし!右は終わった、後は左を―!)

 

右側のプレイヤー達を倒し終えた【鳴神】が反対側へと向かおうとしたその時―

 

「ワイヤー!クッソ、テテテー!」

 

いつの間にか片足に絡まっているワイヤー、すぐに誰の仕業なのかを理解する

 

「ふふふ、ようやく捕らえれたね〜」

 

【テレリリ・ティートテート】が使う武器は[双刃槍]、一見普通に見えるその武器だが、その実体はツクヨミにおいてもかなりの異色である10形態の変形を持つ多変形武器である。双刃槍を基本形態とし、短剣や三節棍、弓に片手剣に突撃銃、その他数種、これら全てを使いこなしオールレンジに対応している。

 

(ワイヤーもその一種、だが使っている間は他の形態は使えない。となれば、来るか!)

 

なぁるかみーーー!!!

 

身体能力強化のウルトを使用して金棒を振り下ろす【帝アキラ】

 

みかどぉーーー!!!

 

その一撃に短くした槍で迎え撃つ、互いの力は互角であるがウルトの効果は数秒しか続かない。

 

「こっからどうする気…だ……」

 

カン!

 

突如肩からした異音、目線を向けた先には一本の矢が肩から弾かれ宙を舞っている

 

(…曲射か、やられたな)

 

【鳴神】には基本的に遠距離からの攻撃は当たらない、彼は自分に向けられている攻撃を予見する事が出来るからだ。その予見は当てようと狙えば狙う程強く感じられるため遠距離攻撃で彼に当てるのは至難の技となる、何故出来るのか、いつから出来る様になったのかも覚えていないが、これが彼を最強たらしめる一つの要因である

 

(だが、意識して無い、あるいは極限まで無心になれるプレイヤーの攻撃は予見できない…)

 

当たった矢は一度空に向けて放ち上空で自然落下した物、たいしたダメージは与えられないが…

 

「!、うぉぉぉぉらぁぁぁ!!!」

 

【帝アキラ】が槍を弾き飛ばす

 

雀の涙のでもダメージはダメージ、既に[超渾身]のバフは消え失せた

 

「そりゃ!」

 

【テレリリ・ティートテート】がワイヤーを引っ張って体勢を崩される、仰向けとなった【鳴神】の上空にまたもや矢が落ちてくるがその矢は先程と違い光を纏っている

 

 

(麻痺エンチャ、これは避けきれねぇ…だがな)

 

「ぐっ…」

 

矢が当たり【鳴神】の体を痺れさせる、その隙を逃さずに【帝アキラ】が胸部を突き刺しHPを全損させる―

 

 

オッラアアア!!!

 

即座に【鳴神】の体が光り輝き再び立ち上がる、一度限りの復活と無敵時間。ただし[超渾身]は一度消えれば復活はしない

 

("避雷身(ひらいしん)”)

 

ほどけたワイヤーを再び掛けようとするテテテに向かって左の棒で帝を押し出し妨害、そこから飛び上がり落ちて来ている槍の石突に向かって"棒"を突く

 

("針通雷:飛閃(しんつうらい:ひせん)”)

 

「うわエグすぎ〜」

 

突き飛ばし、空を飛翔する槍が遠くにいた黒髪ツインテのプレイヤーを貫くのを確認してすぐさま振り向き、反対側に残っていた数人に"棒"を投げ飛ばす

 

「〘"雷神招来(らいじんしょうらい)”〙」

 

ウルトを使い、地面に突き刺さった"棒"を中心に天より雷霆が落ちて周囲を消し飛ばす。これで残るのは目の前にいる2人のみ

 

(いや、まだ1人居るはずだ…)

 

無敵時間が切れて武器も失った【鳴神】、正直この2人相手に今の状態は苦しすぎる上にまだ伏兵が居る、久方ぶりの絶体絶命の状況に現実の肉体の冷や汗が止まらない…

 

「マジでどうなってんよお前…いい加減呆れを通り越して笑えてくるぜ」

 

「そうだね〜、ちょっとふざけ過ぎてるよね〜」

 

「……はっ、ここまで来たら絶対10連勝してやるよ」

 

「おいおい、そうは」「問屋が卸ろさないよ〜」

 

銃に変形してその場に留めるように撃ち込む【テレリリ・ティートテート】と近づいてくる【帝アキラ】

 

 

「こいやー!」

 

迎撃する為に腰を落とした【鳴神】

 

(勝った!)

 

その姿を見て【テレリリ・ティートテート】は自分達の勝利を確信した

 

「アキラ君!」

 

「よっしゃー!」

 

武器を捨てて飛びかかる【帝アキラ】

 

「なんだ!?」

 

腰に飛び付かれてよろめく【鳴神】

 

「〔"インパクトショット”〕〜」

 

【帝アキラ】ごと【鳴神】をノックバックのスキルで吹き飛ばしてすぐさま全力で逃げ出す【テレリリ・ティートテート】

 

「うおぉーー!?」

 

僅かに残っていた家屋に衝突して破壊する2人、そこには最後の1人であるプレイヤーの(らい)が地面に座り込んで待ち構えていた

 

「(ま、まさか…)帝テメェ!」

 

「食らえー!!!カップラーメンの恨みー!!!」

 

「ハァ!?なんじゃそりゃー!」

 

「〔"一意専心”〕〔"一撃必殺”〕〘"灰燼焦土(かいじんしょうど)”〙」

 

 

一瞬の空白、次の瞬間『1種類の攻撃以外使用禁止』(一意専心)『1ゲームに1回だけしか攻撃出来ない』(一撃必殺)の2つの超シビアなスキルで強化した自爆ウルトと設置していた地雷が炸裂し、超巨大爆発が【鳴神】が作り出した瓦礫の広場すら大きく超えて広がり全てを消し飛ばす――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、うわ〜〜〜、一キロぐらい吹き飛んだかな」

 

唯一生き残った【テレリリ・ティートテート】は目の前の光景に少し引いてしまう

 

―マジの爆心地じゃん…

―プレイヤー1人倒すのにこんだけしないとなのか…

―でもこれで…

 

《YOU WIN》

 

「あ」

 

 

―おっ!

―ヤッターーーー!!!!

―よっしゃあ!

―ゥォー!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ ウォー!

―【祝】鳴神討伐【10連勝ならず】!!!

 

 

「いや〜、ギリギリだったねぇ〜」

 

 

―いやホントそれ

―なんでこんだけ集めたメンバーが1人しか残らないんだよ

―改めて強過ぎでしょ

―1時間過ぎてるんだが…

―そういや琴さんは?

 

「琴君は四方突撃の時にやられちゃった」

 

 

―草

―いつの間にwww

―そういや前の方に居たわ

―この後は?

―祝勝会とかするの?

 

「そうだね、皆んなで打ち上げしよっか〜」

 

―ウオー!

―500人で祭りだー!

―入るとこあんの?

―あるだろ、ツクヨミだぞ

―あそことかどうよ、桜大街道

―湖畔の広場とかもいいよ〜

―誰かでっかいセーフハウス持

―なんならライブ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

Side:【鳴神】

 

(うごけん…動きたくない)

 

何処かの建物の中、疲れ果ててツクヨミのアバターと現実の肉体両方で倒れ込んでいる【鳴神】、1時間を超える死闘は流石の彼でも限界らしい

 

 

「お疲れカーニバル〜!」

 

響き渡る明るい声、聞き馴染みあるその声と後頭部に感じる柔らかい感覚に目を少し開ける

 

 

「…ヤチヨか…」

 

「ちょっとちょっと!ヤッチョに対してその態度はどうなのかな〜。ヨヨヨ、せっかく励ましにきたといいますのに…」

 

 

「…はげまし?」

 

「うん…ふふっ、でもやっぱり必要無いみたいだね」

 

 

「…あぁ(そうか、負けたもんな、久しぶりに負けたな〜、流石に無理だったか、いやでも後ちょっとだったよな)」

 

「…拓望、楽しかった?」

 

 

「………………あぁ……超楽しかったよ」

 

「そっか!それは何よりいとめでたし〜」

 

 

「…なんだそりゃ」

 

「えっへへ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして高校入学前の最後の[KASSEN(神戦)]は終わった―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この後10分くらいで回復して挑戦者達の祝勝会に乱入した



ヤチヨ…オタ公と一緒に実況配信してた、主人公が戦う姿を見るのが好き。膝枕は何度もしてる、彩葉にバレた時が怖(


オタ公…一年くらい前から実況やニュース配信してる、主人公は話題が尽きないし色々インタビューさせてくれるのでかなり好感度が高い、主人公と同い年


金色丸…オリキャラ、某まさかり担いだ方モチーフ、現実でもアバターと変わらない見た目をしておりかなり目立つ、主人公を大将と呼ぶのはランキング1位だから。主人公の3つ上、今回三連続でボコボコにされ流石にへこんだ


テレリリ・ティートテート…改造キャラ1人目、まだまだ出してない設定が盛りだくさん、どっかに喋り方の資料とかないですか…


乙事照琴…ナレ死したけどちゃんと必要だった人、この人居なきゃ勝ってたかも、主人公にも勝ったしいいタイミングだな〜と思ってる


帝アキラ…カップラーメンは食べた




ここでアンケート取らせて頂きます、この先の展開で彩葉との高校生活一年を5〜6話ぐらいしてから原作入るか、2話ぐらいでささっと原作入るか、一応こっちでも原作終わった後に番外編としてで書きはします

この先の展開

  • 彩葉との一年挟んでから
  • 先に原作で番外編として
  • どっちでも
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