この作品では木場くんではなく、木場さんです。
途中で女体化したとかではなく、産まれた時から生粋の女の子です。
ですのでBLではありません。
イメージが、と思われる方はお好きな金髪ショートの美少女をイメージしてください。
「第1号ターゲットは、あなたよ! 木場祐子!」
部長席から放たれたリアスの指指しに、部室内の空気が一瞬で凍りついた。
指を突きつけられた金髪の美少女騎士——木場祐子は、開いた口が塞がらないといった様子で目を丸くしている。
「……へ? チョ、ちょっと待ってくださいリアス部長。なんでボクの名前が……」
「とぼけなくてもいいのよ、祐子ちゃん❤️」
朱乃がクスクスと艶やかに微笑みながら、祐子の背後にスッと忍び寄る。
その滑らかな手首が、祐子の華奢な肩を優しく抱きすくめた。
「あなた、一誠がこの学園に体育教師として赴任してきた時から……ずっと一誠のことを『一誠くん』ではなく『兵藤先生』と呼ぶべきか迷って、結局胸をときめかせていたでしょう?」
「な、ななな何をおっしゃるんですか朱乃先輩っ! ボクはただ、昔からの相棒として、彼が立派な先生になったのを微笑ましく思っていただけで——」
「嘘ね。顔が真っ赤よ、祐子」
リアスがソファーから立ち上がり、祐子の目の前にかがみ込む。
熟したリンゴのように耳まで赤く染めている祐子の顎を、指先でそっとすくい上げた。
「昔から知っている『年上の頼れる先輩』。それが母校の体育教師になって、スーツやジャージ姿でグラウンドを走り回っているのを見て……あなたの乙女心が動かないはずがないわ。それに……あなたの『聖魔剣』の波長、一誠が近づくたびに甘く乱れているもの」
「くっ……っ! それは……っ!」
完全に図星を突かれ、祐子はぐうの音も出ない。
そうなのだ。祐子にとって一誠は、自分を過去のトラウマから救い出してくれた恩人であり、憧れの「年上の先輩」。
彼が大人になり、体育教師として生徒たちに慕われる姿を見るたび、祐子の胸の奥は甘い痛みに疼いていた。
「助けて頂戴、祐子。……今のあの人は、大人の男としての体力に赤龍帝の生命力が合わさって、本当に手が付けられないの。私たち二人だけじゃ、毎晩体力が底をついてしまうわ。……あなたも、ずっと一誠の特別な存在になりたかったでしょう?」
「う……うぅ……っ」
リアスの真剣かつ切実な瞳、そして甘い誘惑。
祐子は助けを求めるように、正座で小さくなっている一誠へと視線を向けた。
「い、一誠くん……っ! なんとか言ってよ……っ! 先生でしょ……っ!?」
「あ、いや……その……すまん、祐子」
俺は気まずそうに頭をかきながら、照れくささに顔を背けた。
「俺だって……祐子がずっと俺のそばにいてくれた、めちゃくちゃ可愛い女の子だってことは知ってるし……。その……嫌か?」
「〜〜〜〜っっっ!///」
「嫌か?」の一言が、祐子の理性の防波堤をあっけなく決壊させた。
「可愛い」と言われた嬉しさと、ずっと秘めていた恋心が爆発し、金髪ショートの美少女騎士は顔を真っ赤にして両手で顔を覆った。
「バカっ! バカ一誠くん! そんな風に言われたら……拒否できるわけないじゃないかぁ……っ!」
◇
夕闇は完全に去り、部室には夜の静寂が満ちていた。
ソファーの上では、制服のボタンを小さく震える手で留め直す祐子の姿があった。
乱れた金髪が汗ばんだ額に張り付き、普段の凛々しい「騎士」としての面影はどこにもない。
そこにあるのは、完全に「男」に暴かれ、熱と甘い快感に蕩けきった一人の少女の顔だった。
「……う、うぐぅ……っ……。一誠くんのバカ……っ。体力がバケモノすぎる……っ」
「す、すまん祐子……。リアスたちに煽られて、それに祐子が可愛すぎて、つい加減を忘れて……」
俺は申し訳なさそうに、冷たいお茶を祐子に手渡す。
その横では、リアスと朱乃がどこか晴れやかな表情でソファーに深く腰掛けていた。
「……ふぅ。祐子が入ってくれたおかげで、今日は少し腰の痛みがマシだわ」
「ええ。祐子ちゃん、最初は『私は騎士ですから!』なんて意地を張っていたのに、最後は私や一誠の胸に顔をうずめて、可愛い声で甘えてくれて……とても可愛かったですわ❤️」
「な、生々しい感想を言わないでください朱乃先輩っ! 恥ずかしさで死んでしまいます……!」
クッションに顔をうずめて悶絶する祐子。
だが、その華奢な指先は、そっと俺のジャージの裾を強く掴んでいた。
「……でも、一誠くん。……先生なんだから、教え子をあんまり夢中にさせないでよ……っ」
上目遣いで、潤んだ瞳で見つめてくる祐子の破壊力に、俺の心がドキュンと大きく跳ね上がる。
「……祐子。可愛すぎる。なぁ、もう一回——」
「ちょっと一誠!? 私たちの体力が持たないって言ったでしょ!? 落ち着きなさい!」
リアスが慌てて俺の肩を掴んで制止する。
絶倫のエンジンがかかりかけた俺を見て、祐子も「ひぃ!?」と悲鳴をあげてリアスの背中に隠れた。
◇
「……ハァ。結局、被害者を増やしただけじゃないですか」
部室の隅で冷めたお茶を飲みながら、小猫が呆れたように呟く。
しかし、その鼻先は微かにピクピクと震えていた。
(……くっ。一誠先輩……ううん、兵藤先生の匂い……どんどん濃くなってる……)
小猫は無感情を装いながらも、キュッと制服のスカートを握りしめていた。
猫又の本能が、目の前にいる「兵藤一誠」という存在を、圧倒的な生命力を誇る『最高のオス』として認識し、フェロモンを感じ取るたびに子宮の奥がキュンと疼いてしまうのだ。
(大人の男の匂いまで混ざって……ズルいです。私だって……本当は……)
「あら、小猫ちゃん。顔が少し赤いわよ?」
「……なんでもありません。ただの部屋の熱気のせいです」
小猫はプイッと顔を背けたが、その耳先は隠しきれないほど真っ赤に染まっていた。
一方、その隣ではアーシアが胸の前で手を組み、うっとりとした眼差しで一誠を見つめていた。
「一誠さん……やっぱり、とても頼もしくて素敵です。私を救ってくださった時から、一誠さんは私の絶対のヒーローで……命の恩人ですから。一誠さんが幸せなら、私はどんなことでも……」
「アーシア、君は自分が何を言おうとしてるか分かってるのか!?」
ゼノヴィアが慌ててアーシアの肩を揺さぶるが、アーシアの純粋すぎる「一誠さん愛」はとどまることを知らない。
「私、一誠さんのお嫁さんになるのが夢ですから! リアスさんたちのお手伝いができるなら、私……いつでも準備はできています!」
「あ、アーシア……!? お前は天使か……!? いや、マジで理性が吹き飛びそうになるからやめてくれ……!」
純粋無垢なアーシアからの殺傷力が高すぎるストレートパンチに、俺は胸を押さえて悶絶した。
「ふふ、いい傾向だわ。アーシアも小猫も……それにゼノヴィアもイリナも、遠からずこの『負担分散計画』に参加してもらうわ」
リアスが不敵に、そして甘やかに微笑む。
「ちょっと待てリアス! 俺は教師だぞ!? 部員全員をハーレムにするなんて、さすがに教育者として——」
「何を今更言っているの? 私たちの『兵藤先生』❤️」
朱乃が俺の腕に抱きつき、豊満な感触で俺の言葉を封じ込める。
横からは、すっかり素直になった祐子が「私を置いていかないでね、一誠くん」と裾を引っ張ってくる。
教卓やグラウンドを挟めば「体育教師と教え子」。
だが、この部室の扉を閉めれば——全員が俺を求めて群がる、禁断の甘い園。
「バレバレの禁断の恋」は、一人の美少女騎士を呑み込み、さらに深くて甘いカオスへと加速していくのだった。