死にたい限界男子生徒が見届ける青春   作:湯たんぽ猫

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今回難産な上に駄文


早瀬と初めて会った日

 

「大丈夫?怪我してるみたいだけど………」

 

「………大丈夫だよ」

 

 

土砂降りの日の路地裏、青紫色の髪をした女に声をかけられる。話かけんなオーラ出してたのに話しかけてきやがって、まだ再生能力が未熟なせいで傷の治りが遅い。そのせいで足から血が流れている。クソッタレが、ただでさえ何日も飯食ってないし何回も不良に襲われてるのにさっき変なメイド集団に襲われて機嫌悪いってのに

 

 

「大丈夫じゃないに決まってるでしょ!そんなに血をながしてるのに!」

 

「………チッ、しつこいな……!機嫌が悪いんだ!ほっといてくれ!」

 

「ほっとけるわけないでしょ!」

 

 

女はしつこく声をかけてくる。ほっといてくれって言ってんだからどっか行けよ…………

 

 

「いい加減どっかいけ………よ………」

 

 

叫んで追い返そうとするが途中で眩暈がして意識がだんだんと失われていく。クソったれ、とうに限界超えてんだからあんま叫ばせんな、よ………

そのまま視界が暗くなっていき俺の意識は失われてしまった

 

 

 

 

 

────────────翌日

 

 

 

 

 

「ん、んぅ…………?」

 

 

窓から入ってくる朝日で目を覚ます。どうやら気を失ったあとあの女の部屋かなんかに連れ込まれたらしい。最悪だ……!あの女の着ていた制服を見るにあいつはあのメイド集団と同じ学校の生徒だ!しかもこの間ぶちのめした治安維持委員の奴らとも………!面倒なことになる前にさっさと逃げないと………!

 

 

「起きたみたいね」

 

「!」

 

 

どう逃げるか考えている間に女が部屋を見にきたらしい。これなら早く窓から飛び降りればよかった………!

 

 

「……………俺をどうするつもりだ?あのメイドどもに引き渡すつもりか?」

 

「メイド?C&Cのこと?そんなことしないわよ。怪我人なんだし何も悪いことしてないんだから」

 

「………は?」

 

 

女の言っていることが理解できない。普通ならあんな土砂降りの中怪我をして歩いてる奴なんて警察に引き渡すとかするだろう?それなのになんでこいつは…………

 

 

「あなた、名前は?」

 

「………紫乃レイ」

 

「私は早瀬ユウカ。ミレニアム中等部の三年生よ。」

 

 

中等部………学年で言ったら俺と同じか。まあそんなことはどうでもいい。ここからさっさと逃げなきゃ

 

 

「はい」

 

「おかゆ?なんだこれ」

 

「ご飯よ。体調も悪そうだったし何か食べやすいものをと思って」

 

 

なんで飯なんか………まあいい、毒入ってても俺には効かないし不味くても味覚がこの間無くなったから大丈夫だ。ありがたくいただくとしよう。

 

 

「…………………」モグモグ……

 

「どう?なかなか美味しく作れたと思うんだけど」

 

「………………」ポロポロ

 

「!?どうしたの!?いきなり泣き出して!」

 

 

気づかないうちに涙が溢れる。なんでだ?別に悲しくともなんともないはずなのに…………安心?なんで俺はこれを食べて安心してるんだ?………あったかい……あいつが作ったご飯も、こんな感じで暖かかったなぁ………

 

 

「いや…………気にしないでくれ」

 

「いや気にするわよ!ご飯食べていきなり泣き出したんだから!」

 

「……………ありがとう。助けてくれて」

 

「えっ!?どうしたのよいきなり!?」

 

 

とりあえずお礼を言っておく。目的はどうあれ助けられたのは変わりないしな。

 

 

「んじゃ俺でてくから。」

 

「あっ、ちょっと待って。住む場所はあるの?」

 

「ない。だから路上生活だな」

 

「じゃあ住む場所見つかるまで泊まって行きなさいよ。あ、もちろん家事とかは手伝ってもらうけどね」

 

「………え?…………」

 

 

何を言ってるんだこいつは普通に考えて異性を部屋に止めるとかダメだろ。

 

 

「いやここ寮だしダメだろ」

 

「それはそうだけど、ほっとけないじゃない!目の前で路上生活するなんて言われたら。」

 

「それはそうだが…………いいのか?」

 

「いいわよ。でも引っ越す準備できたらちゃんと出ていってね!」

 

「わかってるよ」

 

 

こいつもしかして俺を女だと思ってたりするか?いやいやそれはないだろ。普通に考えて

 

 

「家事って何やればいいんだ?料理とか?」

 

「料理できるなら料理もお願い。家事は当番制にするわよ。掃除とか洗濯とか」

 

「洗濯は別々じゃないとダメじゃないか…………?」

 

「えっ、別に大丈夫じゃない?」

 

「俺がおかしいの………?」

 

 

俺男ぞ?普通に考えてダメだろ。逆になんでOKだと思ったんだよびっくりだよ。いや、俺がおかしいのか……?くっそ!外も知識がないからわからん!

 

まあこんな感じでこいつとオレの一時的な生活が始まった。なんでこうなったのかはいまだにわかっていないがまあこれも運命というやつなのだろう。あ、一応後で聞いてみたら結局俺を女と勘違いしてたらしい。なんで?服乾かす時とかに気づかんのか?えっ、服ごと人を乾かせる乾燥機?何それ誰が作ったんだよ………

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

 

「これが俺と早瀬が初めてあった日だな」

 

「ありがとう!恋愛ゲームの参考にできるよ!」

 

「そんなことがあったんですね……」

 

「アリス、もっと続きを聞きたいです!」

 

「えぇ……話すのめんどい…………てかピンク才羽。後ろに早瀬いるけど」

 

「え?」

 

「……………………」

 

「んじゃ俺逃げるんで」

 

「ダメに決まってるでしょ」

 

「ですよね」





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