死にたい限界男子生徒が見届ける青春   作:湯たんぽ猫

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ホシノはビナーに乗っていたレイを見ているため敵ではないとわかっているが信用してないです。


アビドス②

 

「レイ、これからアビドス行くんだけどさ。レイも来なよ!」

 

「アビドス?別に俺行かなくてもいいでしょ?先生1人の方が喜ぶだろうし先生1人で行ってきてくださいよ」

 

 

俺が行ったら邪魔者でしかないだろ。アビドス梔子さん以外全員獲物を狙う獣の目だったぞ。逆になんで梔子さんだけ野獣の目じゃなかったんだ?見守り隊なのかな。

 

 

「レイがいたらみんなも喜ぶって!ほら、行こ!」

 

「えぇ.........そんなにいうならいいですけど.............てかなんでそんなハイテンションなんですか?」

 

 

先生がさっきからずっとハイテンションだ。なんかめっちゃ目がキラキラしてる。なんで?

 

 

「実は柴関ラーメンの無料チケットもらったんだ〜」

 

「柴関ラーメン?」

 

「うん、アビドスにあるラーメン屋さんなんだけどすごい美味しいんだよね」

 

「へー、そうなんすね」

 

 

つまりラーメン食べるついでにアビドスの人たちと会うってことか、なら別の席で食べれば生徒たちと先生だけにできるな。それならいいや

 

 

「じゃあ今からいきましょうか」

 

「よし!じゃあ行こっか!」

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

 

「さて、尋問を始めようか」

 

「待て待て待て待て待て」

 

 

なんか柴関ラーメンについてここって屋台ラーメンなのかーとか色々考えてる間に小鳥遊さんに圧をかけられた状態で尋問始められたんだが。なんで?しかも先生どっか行ったし

 

 

「抵抗しても無駄、大人しく捕まってて」

 

「ご、ごめんねレイくん………」

 

「その前に尋問の理由はなんだよ尋問の理由は」

 

「それはね、先生とどういう関係か聞くためだよ」

 

「あー、なるほど」

 

 

そういう感じね。理解した。

 

 

「先生とはただの仕事仲間ですよ」

 

「ほんとですか?」

 

「それにしては随分仲がいいように見えるけど」

 

「そりゃそうでしょ、何度も徹夜の仕事を一緒に乗り越えてきたんだから絆くらいできますよ。それに、ほら」

 

「?なにこれ」

 

「先生の好み、もちろん女性のですよ」

 

「「「「「!?」」」」」

 

「これでわかりました?あなたたちが想像してる関係じゃないんですよ」

 

 

これで解放されるだろ。少なくともこの人たちの敵じゃないってことは証明できたし

 

 

「逆に聞きますけど先生が好きな人はこの場に何人ですか?それによっては当番来た時に色々工夫しますけど」

 

 

俺がそう聞くと梔子さん以外の人が全員手を上げた。

 

 

「あー、なるほど?梔子さんは見守り隊なんすね」

 

「うん!そうだよ」

 

「言っとくけどまだ尋問は終わってないんだからね!他にも聞きたいことあるんだから!」

 

「それはいいけど早くラーメン食べましょ?のびますよ」

 

 

さっきからずっとラーメンが放置されてて全く食べられてない。ちゃんと食べなきゃあかんだろ

 

そのあとは黙々とラーメンを食べ続けた。途中「美味しい?」と聞かれたが嘘つくのはなんかアレだなと思って正直に味覚がないからわからないと伝えた。みんな黙ってしまった。やっぱり嘘ついてでも美味しいと言った方が良かったのだろうか

 

 

「ごめん!おくれちゃった!」

 

「やっときましたね先生………」

 

「うん、ちょっと電話かかってきちゃって………」

 

 

そう言うと先生は俺の隣に座った。…………………………?………………何ナチュラルに俺の隣座ってんの?やめてくださいみなさん殺気を向けないでください先生にその気はないです

 

 

「へー……………」

 

「これは……」

 

「………なるほど……………」

 

「ふーん………」

 

「………………」

 

「先生にその気はないから勘弁してくれマジで」

 

「?」

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

 

「そういえばさ………」

 

「どうしました梔子さん」

 

「二年前私が遭難してた時助けてくれたって先生から聞いたけど本当?」

 

「!?ちょっと先輩!初耳なんだけど!」

 

「ごめんね、先に本人に聞こうと思って………本当ならお礼したいし………」

 

「うへ………ほんとに?」

 

「まあ助けましたけど…………別になんとなく助けただけなんでお礼とかは別に……」

 

 

あのあとラーメンを食べ続けていた時、梔子さんが二年前俺に助けてもらったという話を持ち出してきた。別になんとなく助けただけだったしお礼とかいいんだけど………………

 

 

「そんなわけにはいかないよ、せめて言葉だけでも伝えさせて。」

 

 

そう言い梔子さんは席を立って俺に頭を下げてくる

 

 

「本当に、ありがとう」

 

「………………私からも、本当にありがとうレイくん」

 

 

小鳥遊さんも俺に対してお辞儀をし始める

 

 

「せ、先輩……………!」

 

「…………………どういたしまして、とりあえず頭あげてください。頭下げられるのはあまり柄じゃないんで」

 

 

なんか、こうして自分が助けた人にお礼言われると、嬉しい気持ちになる。他人とはいえ、この綺麗な友情が、壊れていなくて良かったという安心感もあるのだろうか。

 

 

「そういえばなんでレイは2年前アビドスに来てたの?しかも砂漠のど真ん中」

 

「………………ちょっと言えないっすね」

 

「シロコ、やっちゃって」

 

「ん、わかった」

 

「ちょっ先生!?」

 

 

先生から司令を受けて砂狼が俺を羽交締めにして捕まえる。

 

 

「はーい座ってねー」

 

「尋問再会ですね〜☆」

 

「洗いざらい吐いてもらうわよ!」

 

「あはは…………頑張ってください」

 

「絶対に口を破りませんからね…………!俺は………!」

 

 

今夏と一時間ほど詰められたが生徒には先生の恋愛系の情報、先生にはソシャゲの課金を早瀬に報告するぞと脅しをかけてなんとか乗り切った。





先生が生徒の中で一番信用してるのはレイです。
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