「.............」
「.............」
「ねえお姉ちゃん。私たちいつまでこうしてればいいの?」
「静かに。先生もうちょっと頭下げて」
俺たちは遮蔽物に隠れながら廃墟をジリジリと進んでいる。なぜ隠れながら進んでいるかと言うと、先ほどから徘徊しているロボット兵たちに見つからないように進んでいるからだ。
『……■■■ ■■■■……』
『……■■■』
『■■■■ ■■』
「ひゅー、もう行ったかな?」
身を隠しているうちに、先ほどまでそこにいたロボット兵は、何度か会話をした後どこかへ去っていった。あのロボット兵は一体何なのだろうか?
「よし!行こうか!」
「よしじゃない!一体ここは何!?あんな謎のロボットが、数え切れないくらい動き回ってるし!」
「何って......もう何回も言ってるじゃん」
「『廃墟』だよ」
「出入り禁止区域っていうからまあ、ある程度危険は覚悟してたけど。いやあ、ヒヤヒヤするね......。」
「あのロボットいったい何なんだろう?ううん、それより、あんなのがいくつも徘徊してるこの廃墟って....一体何なの?」
「あのロボットたちは、何かを守ってるような動き方をしてる。ここがどう言う場所なのかはわからないが」
「うーん、私もヴェリタスからちょっと聞いただけだから、わからないことだらけだけど...... 本来、ここの出入りは厳しく制限されてた、ってとこまでは先生たちにも言ったよね?」
「ここはどこ?私はカレー?」
「私は誰、でしょう?何ですか私はカレーって」
「あらら、先生のステータスが混乱状態だから、もう1回説明しよっか。ここの出入りを制限して、存在自体をできるだけ隠そうとしてたのは.....連邦生徒会長だったの」
「あいつが?」
「知り合いなの?レイ」
「はい、まあ.......友人と言っていいんじゃないですかね。てかそこであいつの名前が出てくるってことはあいつがいなくなって兵力が撤収したからここが放置されてるってことか?」
「そう、そのおかげで入り込めたんだけど......とにかく!連邦生徒会の警備も無くなって、ヴェリタスの助けも借りてこの場所に来られたわけだけど。ヒマリ先輩によるとここは」
「キヴォトスから忘れ去られたものが集まる、時代の下水道みたいな場所かもしれない......って」
時代の下水道.....もうちょっとマシな言い方はなかったのだろうか。なんか、宝物庫とか
「ヒマリ先輩って、ヴェリタスの車椅子に乗った美人のヒマリ先輩?いつもRPGの賢者みたいに「私ははなんでも知ってますよ」って感じのヒマリ先輩が、「かもしれない」って言うのも珍しいね.......それくらい、未知の世界なんだ」
「でも、何でこんなところにG.Bibleが......あれ、ちょっと待って!?まさかとは思うけど・・・・・お姉ちゃんが「ここにG.Bibleがある」って言ったのはキヴォトスから忘れ去られたものが集まるって聞いたから!?そ、それだけの理由でこんなところに!?」
「それだけじゃないよ、ヴェリタスにG.Bibleの捜索を依頼したら座標を教えてくれたの。「最後にG.Bibleの稼働が確認された座標」をね、その座標が指していたのは「普通の地図には存在しない場所」だった」
「ってことは......!?」
「そう、その二つを合わせるとG.Bibleはきっとここ......ずっと存在が隠されてた廃墟にあるはず」
なるほど、何の情報もなしにここにきたわけではなかったか、それにしてもヴェリタスってとこはすごいなあるかもわからない物の場所を特定するとは、いったいどんな人たちなんだろ
「あ、あの。さっきから言ってるG.Bibleって結局なんだっけ?」
「そう言えばそれも説明途中だったね、G.Bibleは昔キヴォトスにいたゲームクリエイターが作った物で、詳しい内容はわからないんだけど......」
「中には、最高のゲームを作れる秘密の方法が入ってるんだって」
「どこかのゲームクリエイターの学校の広告じゃないのか?」
「違うよ!G.Bibleはあるって!読めば最高のゲームを作れるようになるゲームの聖書は絶対にある!そのG.Bibleを読めば、最高のゲーム・・・・・テイルズ・サガ・クロニクル2が作れるはず!」
「ヴェリタスからもらったこの座標に向かっていけばきっと......」
「あっ、そっちは」
『.................⬛︎⬛︎⬛︎ ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎!』
「あ、あれって!」
「ロボットだな、だから止めたのに」
「体をひっぱってでも止めてよぉ!」
モモイが遮蔽からロボットのいる方に飛び出してしまい、見つかってしまった。ピンク才羽がなんか言ってるうちにロボットが集まってくる。多いな.....どんだけいるんだよ
「な、何だかすごい狙われてない!?こっちの方に集まってきてるし!?このままじゃ包囲されちゃう!」
「まあ俺たち侵入者だしな」
「ど、どうしよう!?」
「あっち!工場みたいなのが見える!」
「じゃあそっちに逃げましょう。ここでこいつらの相手するよりマシです。先生は2人の指揮を、俺は適当に戦ってきます。」
「あっちょっとレイ!?」
指揮されながら戦うより自分は1人でボコボコにしに行く方があっている。なので何体か引き連れながら工場の方に向かう。
────────────
────────
────
「よっ」ガシャン!!
「これで10体めくらいか」
ナイフを使って首を掻っ捌きロボットたちの機能を停止させる。何回かは死ねると思ったのに残念だ。剣を使えば一瞬で終わるが無駄にこんな奴らに体力を消費したくない。だからこうして最低限の攻撃で捌いている。一応3人の時間稼ぎとして戦っているが、そろそろ離脱できただろうか?
「ちゃんと工場に向かっていったな」
どうやら離脱できたようだ、そろそろ終いにして俺も工場に向かうか
──────────
「あんな無茶はもうしないこと!心配したんだからね!?」
「すみません」
先生に1人で戦ったことを怒られてしまった。ヘイローがないのに無茶するなとのことだ。
「それにしても、工場に入ってから追ってこなくなりましたね。ロボットたち」
「だね、よくわかんないけどラッキ〜、でいいのかな?」
「良くないよ!うわあぁぁぁぁん!もういや!一体何でこんな所でロボット達に追われなきゃいけないの!?」
「落ち着いてミドリ、生きていればいつか良い日も来るよ」
「ここにくる原因作ったのはピンク才羽だろ?」
「うっ...それはそうだけど....てかピンク才羽って何さ!?」
「ここは何をするところなんだ?」
「無視しないでよ!?」
なんかギャースカ行ってるピンク才羽を無視し、工場の中を進んでいく。本当に何をする場所なのだろうか?みた感じ普通の工場ではなさそうだが
『接近を確認』
「?」
「えっ、な、なに?」
「部屋全体に、音が響いてる......?」
「機械音声かな?でもどこから......?」
工場を歩いていると、謎の声が聞こえてきた。元々工場にあったナビゲーション的な物だろうか?それにしては遅い気がするが
『対象の身元を確認します。才羽モモイ、資格がありません』
「え、え!?何で私の事を知ってるの?」
『対象の身元を確認します。才羽ミドリ、資格がありません』
「私の事も・・・・・一体どういう・・・・・?」
『対象の身元を確認します。紫乃レイ?資格あ.........縺励”縺・wv縺∋h竊代>縺C縺オ縺峨swjn��?』
「うわっ!?いきなり何!?」
「音声がバグった?でも何で.....?何か知ってたりするレイさん?」
「いや、特に何も」
『.....対象の身元を確認...............データなし、確認できません。』
「データなし......か............」
まあ当然と言えば当然か、俺は本来いないはずの人間だし
「データなしっていったいどういう───
『対象の身元を確認......──先生、........資格を確認しました、入室権限を付与します。』
「えぇ!?」
「え、どういうこと!?先生はいつの間にこの建物と仲良しになったの!?」
「えっ、いや、どういう,,,,,えっ.....?」
「先生も何も知らないんですか?」
何なんだこの声は?どこから聞こえてくるんだろうか?......いい物でないことはわかる。
『才羽モモイ、才羽ミドリ..........繧「繝九�繝ャ繧ケを先生の生徒として認定。同行者である生徒にも資格を与えます、承認しました』
「相変わらずバグってるな」
『下部の扉を開放します』
「下部の扉?この目の前の扉じゃなくて?」
「なるほど、先生、ちょっと捕まっててください」
「うわっ!?いきなりお姫様抱っこなんかしてどうしたの?」
ガチャンッ
「「「えっ?」」」
「こうなるからですよ」
「床がなくなっ.....!?落ちる!」
「うわわわっ!」
そのまま床が空き、勢いよく俺たちは落ちていく。まあ察してはいたがほんとに落ちるとは思わなかったなぁ......
─────────────
────────
────
「うーん......。あれっ、お姉ちゃん?先生?レイさん!?」
「いやー、流石に死ぬかと思った......。」
「大丈夫ですか先生?」
「う、うん大丈夫......」
どうやら全員無事なようだ。キヴォトス人の耐久力ってすごいな。あんなに勢いよく落ちたら怪我の一つや二つぐらいはするかと思ったんだが......まあそこまで高くなかったしこんなもんだろう。
「ところで何でさっきからレイさんは目を瞑ってるの?」
「そこをみてみろピンク才羽」
そういい俺はとある場所に指を指す。
「.......。えっ!?」
「どうしたのお姉ちゃん......えっ!?」
「お、女の子?」
俺が指を指した方には椅子の上で眠る1人の少女がいた。しかも全裸でだ。全裸でだ。いくら何でも見るのはまずい。だから目を瞑っているんだ。
「寝てるのかな.....?」
「........返事がない、ただの屍のようだ。」
「不謹慎なネタ言わないで!それにしたいって言うか.......ねえ、みて」
「この子、怪我とかじゃなくて......電源が入ってないみたいな感じじゃない?」
「言われてみれば......どれどれ.....」
そういいピンク才羽は少女を調べ始める(おそらく)
「肌もしっとりしてて柔らかい......あれ?ここに何か、文字が書かれてる。」
「文字?」
「うん、えっとね....AL-IS.....アル、イズ......エー、エル、アイ、エス?どう読むのかわからないけど、この子の名前?」
「......アリス?」
「ちょっと待って、これよく見ると全部ローマ字なわけじゃなくて......AL-1Sじゃない?」
「え、そう?」
「いったいこの子は......それにこの場所、いったい何なんだろう?」
「すまん.....そんなことはいいから服を着せてやってくれ、目が開けられん。はい、とりあえずこれ、ジャージ」
「あっ確かに!服着せないと!とりあえずジャージかけて....!」
ピンク才羽は俺が渡したジャージを少女に掛ける。これでやっと目を開けられる.......
「そう言えば先生、いい加減下しますね」
「うん、ありがとう。でももうちょっと早く下ろしてほしかったな。生徒にお姫様抱っこされてるのみられるのすごい恥ずかしかったから」
毎日やってるのに今更恥ずかしいとかあるのか、まあ先生は寝てたから知らないだろうけど
「そんなことはいいから早く服を!」
「そうだね、確か予備のがあったはず」
「予備なんて持ってきたの?....ってそれ私のパンツじゃん!」
「違うよ、これは私の。猫ちゃんの表情が違うでしょ。」
そういい緑才羽は少女に服を着せ始める。
「......うん、これでいいかな」
ピピッ、ピピピッ
「ん?」
緑才羽が服を着せ終わった時、謎の電子音が鳴り響いた
「な、何この音!?」
「警報音みたいだけど....もしかして近くにロボットが?」
「いや、その子からじゃないか?」
「え、ま、まさか.....」
「状態の変化、および接触許可対象を感知。休眠状態を解除します」
そう声が聞こえたかと思えば、寝ている少女の頭上にヘイローが現れる。........ヘイロー?機械なのに?まさかデカグラマトンと同じ類か?
「......?」
「め、目を覚ました......?」
「......状況把握、難航。会話を試みます......説明をお願いできますか」
「え、えっ?説明?何のこと?」
「説明が欲しいのはこっちの方!あなたは何者?ここはいったい何なの!?」
才羽姉妹が混乱している中、少女が口を開く。
「本機の自我、記憶、目的は消失状態であることを確認。データがありません。」
「ど、どう言うこと.....!い、いきなり攻撃してきたりしないよね?」
「肯定。接触許可対象への遭遇時、本機の敵対意思は発動しません」
「うわ、すごい。こんなに私たちにそっくりなロボット初めてみた.....いいこと思いついちゃった」
「お姉ちゃんが考えたことは嫌なことしか思い当たらないんだけど」
「ひどいっ!?」
嫌なことしか思い当たらない..........概ね賛成だなさて、ピンク才羽は何を思いついたんだ?嫌なことにならなきゃいいが
創作は!楽しい!!!