デュエル・マスターズOverLordW(オーバーロードダブル)   作:シグレサメ

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夕哉はヴリドガルドを擁するユウヤもといモルスと戦い追い詰めるが、最後のシールドから反撃をもらい、もう少しで敗北となってしまっていた。辛くも勝利した夕哉であったが、モルスが敗北する時にヴリドガルドが撒き散らした触手により夕哉の哀しみの感情が増大。その上テクノ・サムライとスチーム・ナイトが同時に現れ、他の4人が対処にあたるのだった。


サムライの矜持、暴竜爵の意地

 

恐怖。いや、こやつは哀しみか。夕哉は今、ヴリドガルドの触手に取り憑かれている。元となったデーモン・コマンド、シンベロムの力を受け継いでいるからだろう。

 

「夕哉よ」

「……何?」

「余をカードから出せ」

「……うん」

 

相当弱っている。恐らく感情はこれからもっと重くなるだろう。そう思い余は夕哉の背中に取り憑く触手に手を伸ばすが、シュルシュルと逃げ、その上で夕哉から離れることはない。

 

「……小癪な」

「遥風さん。ここで見せてもらっててもいいですか」

「いいですよ、ゆっくり休んでいてください」

 

あくまでこやつのやっていることは、哀しみ、恐怖の増大。その元を取り払わなければならぬということか。アビスの連中には解決法を分身の《邪闘 シス》を通じて伝えたが、期待しない方がいいだろう。

 

「夕哉よ」

「うん。……ごめんね、こんな感じになっちゃってて」

「貴様、結局のところ何が心配なのだ」

「……俺が消えることだよ。それで、皆が、成り代わったモルスに騙されたりしたら、世界はあいつの思い通りに……」

「確かに、奴に余の力を渡したら、世界は支配下まっしぐらだな」

 

《悪灯 トーチ=トートロット》から、シスを通してメッセージが来る。そんなわけないと一笑に付そうと思ったが、なんとなく引っかかるところがあり、気づけば口に出ていた。

「貴様、嫉妬というやつか」

「はぁ!!?ジャシン、何言ってるの!?」

「人間は想い人を取られると心配すると心穏やかではいられず、常識では考えられない行動をとると言って…、いや、聞いている」

「そんなこと、……あるのかもしれない」

「そうなのか?」

「分かんないよ。でも、想い人……好きな人が御白だったとして、俺は飛水達に忘れられたりするのも辛い。同じくらい、耐えられない」

 

別に想い人を光屋御白に限定していないが派手に自爆しているなと余は感じたが、今は夕哉の回復が最優先だ。

「貴様のモチベーションは、いつも他人だ。自分自身の欲望などは無いのかと思うが」

「そんなこと……。だって、俺は最近、漸く友達ができて、皆が俺を大事にしてくれてることに気づいて……。これ以上、これ以上は、傲慢だよ」

「貴様のそれが傲慢なら余の願いは傲慢どころの騒ぎでは無いだろう。貴様が欲張りなのは、余が一番知っている」

「俺が、欲張り……」

 

夕哉がこちらを向く。トートロットがシスを通して「ヒューヒュー」と夕哉を囃し立てているが、シスに殴って止めてもらうとして、今はこの話を続けるしか無い。

「闇文明の哲学は、欲しいものは大事なものを捨ててでも手に入れることだ。だが貴様は、何もかも捨てずに手に入れようとしている。それは傲慢、欲張りと言わずになんという」

「………」

「火奈さん、飛水さん、もうすぐクリーチャーと接敵します」

「だそうだ。お前は助けてもらってきたとよく言っているが、貴様をただ助けてくれるだけの人間なんて、気味が悪いだろう。シイノですら、真名月を止めれば自分の世界が戻るかもしれないという打算があった。人間は機械では無い。『何故お前に味方がいるか』、この時間で考えておけ。そうすれば自ずと、夢を語るくらいのエゴは手に入るだろう」

 

大分語ってしまった。余は根っからの王だ。こやつの言うようなことは理解できないが、家臣から似たようなことを相談されたことはある。そのときはまるでそやつの理解ができず、結局他の家臣に相談するよう言ってしまったが。確かその時、家臣がたどり着いた答えは……。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

火奈と飛水は、火文明の暴竜爵の里へと辿り着く。里はCOMPLEX事件の時と比べるとかなり復興しており、ファイアーバード達が忙しなく飛び回っている。

 

「……。なんか、変に閑かだな」

「ね。ここにテクノ・サムライが来るなんて…」

 

当代暴竜爵、ボルシャック・カイザーが、火奈のデッキケース、自分のカードから飛び出してあたりを見回す。

 

「暴竜爵様だッピ!」

「どうしてここに暴竜爵様がッピ?」

「ここに不審なクリーチャーが現れたと聞いた。お前達、何か変なものは見ていないか?」

「なんか大きな城が、空を飛んで動いているのを見たッピ!」

「ヴォルジャアク様が見回りに出ると言っていたッピ!」

「ヴォルジャアクが?あいつ一人でか…」

「大丈夫なの?ヴォルジャアクは強いけど……」

「引き際や、相手の強さを間違える男ではないが、いかんせん情報が少ない」

「……メイさん、ジンさん、近くを探索してくれ」

 

そう言って火奈と飛水はクリーチャーの力を借り、空飛ぶ城を追いかけていくことになった。目撃された城は火文明の山あいに鎮座しているようで、火奈はボルシャック・カイザーに、飛水はカクメイジンに乗っても、30分くらいはかかるものだった。

 

「こっちの30分はあっちでの15分。須谷さん、大変だよね」

「時間酔いするって話してたもんな」

「とりあえず、今は情報集めだね」

「だな」

 

その時、突然城が虚空から現れる。いや、そこに出現したように見えた。火奈達を確認した城から大量の砲弾が浴びせられ、人間2人は身体を相棒に預ける。

「これは、光学迷彩!?水文明でも高位のものしか知らないものですよ!?」

「そうなのかメイさん!?」

「そこのクリーチャーよ。某(それがし)達はただ別の世界から現れ、ここを借りている。借りたこと自体は申し訳ないが、大義のため、スチーム・ナイト打倒のため、必要なことなのだ」

「カイザー、あたし振り落とされないから、一気に近づいて」

「わかった、信頼しているぞ、火奈」

 

誰かクリーチャーが話しかけてくる。ボルシャック・カイザーは身体をグルンと回転させて弾幕を潜り抜け、城の中に着地するのだった。

「と、とんでもねぇ……乗る側も、乗られる側も……!」

「我とメイにそれはできない。どうする」

「火奈のサポートに回る、メイさんジンさん、どこまで行けるんだ?」

「うむ、それは……」

「演算します。少なくとも、この城がどうして空を飛んで動いているのかまでは考えておきたいです」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「某(それがし)、『今の』テクノ・サムライの当主である、『暴覇斬空SHIDEN-410(ボルバルザークシデンフォーワンゼロ)』と申す」

「俺は暴竜爵と言えばわかるだろう。火文明の当主、『業炎の竜皇 ボルシャック・カイザー』だ。こんなところに城を構えて、何をしている」

 

カイザーに隠れて、火奈は周りを見渡す。城といってもかなり現代風、それどころかいわばサイバーパンクと言っていいほど、近未来的な雰囲気が、城全体から伝わってくる。先程自分達を襲った砲弾はコンベアで流れてきたものをクリーチャーが最後詰めるだけの優れものである上、非戦闘員であろうクリーチャー達は自分達が着地してあたりを見回す頃には、エレベーターのようなものに乗って下へと避難していた。

 

「我らテクノ・サムライは、こことは違う世界から打倒スチーム・ナイトに向けての拠点としてここにSEN59-BU10街(センゴクブトウガイ)を作った。テクノ・サムライの居住区はここに限定している。貴方達の邪魔はしない」

「そうか。スチーム・ナイトというのはなんだ。可能なら、俺も一緒にそのクリーチャー達を打倒したい」

「貴方の手を煩わせるわけにはいかない。アーマードであり、暴竜爵である貴方の力など」

「そうか。そちらにはどのように伝わっている」

「テクノ・サムライの創始者は、暴竜爵は最強のドラゴンで、この世界の火文明を統率し、太陽の力を手に入れた偉大なクリーチャーと仰っていました。そして今、その凄まじい力を見て、そのことは正しかったように思います」

「そうか。異世界にも俺の話は伝わっていたのか」

 

ボルシャック・カイザーは気づいていた。『このクリーチャーは、火奈のことを一度たりとも見ていない』。

 

「2つ教えてくれ。私が直接対峙せずとも、スチーム・ナイトと民が出会ってしまう可能性がある。彼らは何をしようとしている?」

「スチーム・ナイトは恐怖や憎悪といった負の感情を集めるために活動している。某はそんなスチーム・ナイトを止めるため、日々戦っているのだ」

「そうか。もう一つだ。ボルシャック・ヴォルジャアクという男を預かっているだろう。そいつの身柄を返してくれないか」

 

火奈が驚いてカイザーの方を見る。SHIDENは眉をぴくりと動かしながら、

「その要求はお答えできない。彼は某達に単身近づき、場内に侵入した。止めに入ったクリーチャーは怪我をしてしまった。スチーム・ナイトと戦う上で、軍の士気を落としたくない。そんな危ないクリーチャーを……」

「ヴォルジャアクとお前らは、何が違うというのだ?」

 

カイザーが纏う雰囲気が、一気に冷たいものになった。先程まで言葉を包んでいた温かな語気も、気づけば冷たく鋭いものに変わっている。

「お前達はスチーム・ナイトを倒すため、自分達の軍を守るために戦っている。ヴォルジャアクはお前達を発見し、火文明の民達を守るために戦ったのだろう。あいつの性格だ、恐らく火文明を下に見るような発言をされて、手が出てしまったのだろう。それを擁護する気もさらさらないが、かと言ってお前達の道理を全て受け入れる理由もない」

「カイザー……」

「火奈、お前からもあるだろう」

「……なんで、あたしのことを無視してるんですか」

 

火奈もこの質問でカイザーの後に続く。

「ニンゲンの世界にスチーム・ナイトが入ったせいで二度手間になった。ただ恐怖を生み出しクリーチャーに蹂躙されるだけのニンゲンは、某達の戦いの邪魔になりかねない」

「………そう見えるかもしれないけど、それを態度に出して、自分のやってることは正しいって言って……!士穂先輩を見てるみたいで……!」

「あいつも、思い込んで狂った人間だったな。答えはそれだ。お前達の理想は高尚で今必要なものだとしても、結果的にやっていることは火文明を蔑ろにし、人間を踏みつけにするものだ」

「スチーム・ナイトの打倒は世界の至上命題だ、それすらも否定するとは……!!」

 

SHIDENの横を、ボルシャックの炎の槍が掠める。SHIDENは最低限の動作でそれを回避し、こう言い返す。

「火文明の、一国の王が、これだけ非効率的で回るとは思えない」

「俺も昔はお前のようにしただろう。国の原動力は効率ではない、人の生きたいと思う気持ちだ。そのまま行けばお前は、スチーム・ナイトとやらの餌にされるぞ」

「……手合わせ願いたい。某はSHIDENだ、《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》にならなければならない」

(ならなければ……?)

「某が足りない場所を、今ここで確認する」

「良いだろう、行くぞ、火奈」

「うん!」

「……本当に人間と戦うのですね。私の聞くボルシャックは、そこまで軟弱ではなかった」

「変だろうな。だが、必要なことなのだ」

 

「「デュエマ、スタート!」」

「いざ、戦とさせていただきます」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

火奈とSHIDENのデュエマは、SHIDENの先手で始まった。お互いに光、火、自然の3色を操るデッキではあるものの、SHIDENはサムライを、火奈はドラゴンを使った戦いとなる。そしてSHIDENの2ターン目から、ゲームは動き出した。

 

「1コスト、《虎我PACO-85(トラワレパコ-エイトファイブ)》を1マナで召喚。さらにそれをもう1体。ターンエンド」

(1マナの攻撃できないクリーチャー2体を召喚?だいぶ変な動きだけど…)

「火奈、行けるか」

 

「うん、あたしのターン!2コストで《超英雄タイム》を唱えるよ!相手のコスト3以下のカード、PACO-85を破壊!」

「なるほど、指揮する立ち位置……。ボルシャックがそれをできないとは思えませんが」

「お前は表面的なところしか見えていない。……来るなら来い」

 

「某のターン。光火自然の3マナで、PACO-85を、《暴覇斬空SHIDEN-410》にG-NEO進化!」

「G-NEO進化!?夕哉が使ってたのをこの人も!?」

「某、SHIDENで攻撃!その時山札の上から2枚を某の進化元に!」

 

SHIDENの周りにカードが飛び回る。まるでクレジットカードのようなそのカード達は3枚が集まり、SHIDENの刀へと力は収束する。

 

「某の刀は、攻撃するたびに力を増す。今進化元に入ったのは《錬粋MARDIS-00(レイキマルディス-ダブルゼロ)と、《純粋ZARU-36(ピュアザル-スリーシックス)》!某のパワー4000と、進化元3枚のパワー合計6000と合わせてパワー10000!パワードブレイカーでWブレイク!」

 

火奈 シールド3

「シールドチェック!トリガーなし……!」

「火奈、準備はできている」

「うん、シールドから来てくれてありがと、カイザー」

「ターンエンドだ、どう対応するのですか」

 

「あたしのターン、ドロー!《ボルシャック・栄光・ルピア》を召喚!山札の上から1枚をマナに置いて、それがドラゴンだったのでもう1枚マナに!ターンエンド!」

「某のターン。3コストで《ピザスターのアンティハムト》を召喚、カードを1枚ドローし、《201式-銅鑼GOON(ツーゼロワンしき-ドラグーン)》をバトルゾーンに。マナを2枚増やし、PACO-85を山札の上へ」

「SHIDENの攻撃時に進化元に入るカードを調整したか」

「SHIDENで攻撃、その時純粋ZARUの超魂Xで、栄光ルピアをタップ、次のターンアンタップさせない!そしてさらに2枚、PACO-85と《奇跡妖精ユピ》を進化元に加え、パワーは合計14000!」

 

SHIDENは先ほどより更に大量のエネルギーを得た上で、一太刀に凄まじい力を入れる。火奈のシールドにそれが着弾した瞬間シールドは弾け飛び、火奈は城の端まで吹っ飛ばされる。シールドが守っている間は致命傷にはならないのをSHIDENは知っていたが、同時にこれ以上は無茶だろうとも感じていた。

 

火奈 シールド0

「何をあそこまで買い被っていたんだ、ボルシャックは……。まぁ良い、銅羅GOONで、ダイレクト……」

 

その瞬間、銅羅GOONに炎の矢が飛んでくる。

「シールドトリガー、《ボルシャック・大河・ルピア》。相手クリーチャー1体、銅鑼GOONをマナゾーンに!」

「……なるほど、ターンエンド」

 

「あたしのターン、火と自然の6マナで召喚、行くよカイザー、いや、《王闘竜皇 ボルシャック・ドラゴン》!大河ルピア上にG-NEO進化!」

「G-NEO進化の力を、ボルシャックも……!」

「あたし達が今使えるG-NEO進化はこれだけ。でも、これで今は勝てる!」

 

新しくなったボルシャックはカイザーの時とは違い、まるで先祖返りしたかのような姿をしていた。大きな翼をはためかせ、オレンジの身体から青い炎が噴き出す爪が、愛対する相手に威圧感を与える。そして空から着地したボルシャックは、何より美しかった。全てのデュエリストが、このクリーチャーと一緒に戦うことを願うほど、彼は、ボルシャックそのものであった。

 

「その力、どこから……!」

「火奈が私を呼んだとき、太陽の力を使わずに強くなるために、更にボルシャックというイメージを固め、過去の先代のような姿をとることを選んだ。お陰で太陽の力に自分が侵されることもない。改めて、火奈達には頭が上がらない」

「ボルシャックが、ニンゲンの力を借りて……!?」

 

「王闘竜皇の出た時もしくは攻撃時効果発動!出た時にピザスターとバトル!王闘竜皇は墓地の火文明の数だけパワーがプラス3000!今は9000だよ!」

「だが、その程度では、PACO86の超魂Xを2つ受け継ぎ、パワーは24000!私には届かない!」

「カイザーだけならね」

 

次の瞬間、SHIDENは突然現れたクリーチャーに吹っ飛ばされていた。

「王闘竜皇はバトルに勝った時、そのパワー以下のクリーチャーをマナから呼び出せる、パワー4000の《ボルシャック・大河・ルピア》は、出た時に相手1体をマナに送れる。SHIDENの進化元はマナ送り!」

「まさか……!」

「王闘竜皇でSHIDENを攻撃!」

 

 

ボルシャックとSHIDENがぶつかり合い、SHIDENは必死に刀で抵抗するが、ボルシャックの太陽の拳を突破するには至らない。超魂を失ったSHIDENはあれよあれという間に力負けし、最後はボルシャックの拳の餌食となった。

「ボルシャックがバトルに勝った…!」

「バトルに勝ったから、《バザガジール・王闘・ドラゴン》を出す。この子はブロッカーでスピードアタッカー。ターンエンドだよ」

 

SHIDENはカードを引くが、ここまでに余りにも手札を消費し過ぎていた。そしてその時、城の後ろから轟音が響く。SHIDENが気づいた時には城の周りの銃撃戦は終わっており、カクメイジン達が城に侵入したことを今になって察知した。いや、今にならなければ察知できないほど、火奈とボルシャックに手を焼かされていた。

「おーい火奈!ヴォルジャアクは助けといたぞ!」

「城のデータも取れました。急いで終わらせてください!」

「……すまない、カイザー。強くなったな」

「ありがとー!飛水ー!カクメイジンー!」

「ヴォルジャアク、無事なら何よりだ」

 

その飛水達の言葉を見て、SHIDENは少し考え込んだ後、こう言った。

「少し立て直さなければいけない。それだけでも収穫と考えなければ……201式-銅鑼GOONを召喚、マナからSHIDENを山札の上に。ターンエンド」

 

「あたしのターン!手札から3マナで《ボルシャック・ガラワルド》を召喚!登場時のバトルはせずにアタックフェイズ!王闘竜皇でシールドを攻撃!その時銅羅GOONとバトル!バトルに勝ったのでマナからパワー12000以下の《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》をバトルゾーンに!」

 

SHIDEN シールド2

「シールドトリガー、《純粋ZARU-36》!ガラワルドとドリームドラゴンをタップする!」

「栄光ルピアでシールドを攻撃時革命チェンジ!《飛ぶ革命 ヴァル・ボルシャック》!ガラワルドとドリームドラゴンをアンタップ!」

 

SHIDEN シールド1

「シールドトリガーはない」

「ガラワルドで純粋ZARUとバトルしながらシールドを攻撃!」

 

SHIDEN シールド0

「敗北。知らないことが、多すぎるということですね、ボルシャック」

「そうだな。俺なら少しなら教えられる。投降して……」

「某達がスチーム・ナイトを止められなければ、世界は終わる。ここは決して歪めてはならない信念」

 

この時、城がグラグラと揺れ出した。どうやら制圧から逃げ切ったテクノ・サムライ達が、援軍を用いて城を奪還しに来たようだった。

「この前線基地を捨てるわけにも、貴方に捕まるわけにもいかない。それは某ではなく、種族全体としての使命です」

「しかし、ここに本拠は置けない。他の文明に行っても同じオチだ。今回は引き分けとしよう」

「某達の本当の当主が来たら、真剣勝負といきましょう、ボルシャック」

「カイザー、逃げるよ!」

「あぁ、戻ろう、火奈」

 

火奈と飛水、そして相棒達が城から飛び出した瞬間、テクノ・サムライの城、SEN59-BU10街が、凄まじい轟音を立ててどこかへ飛んでいくのだった。

「あの光学迷彩を解ければ、彼らを追い詰められます。どうしますか、お二方」

「多分、スチーム・ナイトの方の情報もないとダメだと思う。偏った片方からじゃ、信頼できない」

「火奈と同じ考えだ。メイさん、でも研究はしててくれないか、何が起きても良いように」

「分かりました、そうしましょう」

 

2人は、凄い速度で離れていくSEN59-BU10街を、じっと眺めていることしかできなかった。




「飛水と!」「火奈の!」「今日のカード紹介!」
「火奈、今日のカードは?」
「今日のカードは…《王闘竜皇 ボルシャック・ドラゴン》だよ!」
「6コストのドリームG-NEOクリーチャー。墓地に火のカードがあればドンドンパワーが上がる上、出た時と攻撃時にバトルができるバトルの王様だな」
「バトルに勝つと王闘竜皇以下のパワーを持つクリーチャーをマナから出せるから、バトルゾーンを広げるのも得意なんだ、状況に応じてドラゴンを出しわけたら、もっと強く使えるね」
「というわけで次回、『予期せぬ出会いは連なって』」
「飛水、結局どうやって城に侵入したの?」
「メイさんジンさんに弾の軌道を計算してもらって、自爆するように仕向けたんだ。本当に頭が上がらねぇ」
「もしかして、それの計算待ってたらあたし達ももう少し楽に城に入れた…?」
「……ノーコメントで」
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