「・・・い。先生!」
"んっ・・・?"
「ブラァ・・・?」
「ガウッ・・・?」
私はブラッキーを抱き枕にしてウインディを枕代わりにし、床で寝ていると、何やら聞き覚えのあるような声が聞こえてくる。
"・・・ユウカ?"
あれ、どうしてここに?
何か用事でもあるのかな?
私は目を擦りながら起き上がる。
"ユウカ、私に何か用事?"
「それはこっちのセリフですよ!呼んだのは先生じゃないですか!」
"・・・?"
あれ、そうだったっけ?
・・・あ、そういえば昨日連邦生徒会の子が書類を運んできた時に『シャーレには当番という制度があるんですよ』って言ってて、それでユウカを呼んだんだった。
それでユウカに連絡を送ったら『明日からなら行けます』って返事が返ってきたんだった。
"ごめんごめん、そうだったね"
「はぁ・・・それで、どうして床で寝てたんですか?それにこの子たちは?」
"最近徹夜続きでね、ちょっと仮眠を取ろうと思ったんだ。それでブラッキーを抱き枕にして、ウインディを枕にして床で寝てたってわけ"
「例え仮眠でも、ちゃんとベッドで寝ないと風邪をひいちゃいますよ。・・・後、触ってもいいですか?」
"もちろん良いよ"
私はそう言うと、ユウカはブラッキーとウインディを触り始める。
ブラッキーとウインディも嬉しそうだね。
「この子たち、とってもモフモフですね」
"私が毎日、ブラッシングをしてるからね"
私とユウカはブラッキーとウインディを撫でていると、シャーレの部室にあるキッチンから、ジュカインが私の昼食であるサンドイッチとコーンスープを作って持ってきてくれた。
「グエッ!」
"ありがと、ジュカイン"
私はジュカインが作ってくれたサンドイッチを食べてコーンスープを飲む。
私がサンドイッチとを食べてコーンスープを飲んでいると、ユウカがこっちを見てくる。
"もしかして、一口欲しいの?"
「いえ、そういうことではなく・・・中に人入ってますか?」
ユウカがジュカインを見てそう言う。
何言ってんのこの子?
"そんなわけないじゃん。この子、人の真似をする癖があって家事全般ができるんだよね"
「そ、そうなんですか・・・」
"じゃあユウカも来たことだし、あれ一緒に頑張ろっか"
私はサンドイッチ食べ終え、コーンスープを飲み干し、山のようになっている書類を指差す。
「はい、一緒に頑張りましょう!」
うん、頼もしいね。
それから数時間、私とユウカは書類と睨めっこをし続けた。
それで、日没ぐらいに何とか終わった。
「お疲れ様です、先生」
"ユウカもお疲れ様"
「それじゃあ、私は帰りますね」
そう言って、ユウカは帰って行った。
よし、書類の山は何とか片付いたし、これであの仕事に取り掛かれる。
私は机の上に置かれている一通の手紙を手に取って中身を見る。
『連邦捜査部の先生へ
こんにちは。私はアビドス高等学校の奥空アヤネと申します。
今回どうしても先生にお願いしたいことがありまして、こうしてお手紙を書きました。
単刀直入に言いますと、今、私たちの学校は追い詰められています。
それも、地域の暴力組織によってです』
私は一枚目を読み終えて、二枚目を読む。
『こうなってしまった事情は、かなり複雑ですが・・・
どうやら、私たちの学校の校舎が狙われているようです。
今はどうにか食い止めていますが、そろそろ弾薬などの補給が底を突いてしまいます・・・
このままでは、暴力組織に学校を占領されてしまいそうな状況です』
私は二枚目を読み終えて、三枚目を読む。
『それで、今回先生にお願いできればと思いました。
先生、どうか私たちの力になっていただけませんか?』
私は手紙を読み終えた。
"アロナ、アビドス高等学校のことを教えて"
私は『シッテムの箱』に声をかけると、アロナの声が聞こえてきた。
『うーん・・・アビドス高等学校ですか・・・昔はとても大きい自治区でしたけど、気候の変化で街が厳しい状況になっていると聞きました。どれほど大きいかというと、街のど真ん中で道に迷って遭難する人がいるぐらいだそうです!』
"いやいや、それはないでしょ"
『あはは、そうですよね。いくらなんでも街のど真ん中で遭難だなんて・・・流石にちょっとした誇張だと思いますが・・・それより学校が暴力組織に攻撃されているなんて・・・ただ事ではなさそうですが・・・何があったんでしょうか?』
"さぁね。それより、荷物をまとめて行こっか"
『すぐに出発ですか!?流石、大人の行動力!かしこまりました!すぐに出発しましょう!』
私は、荷物をまとめて屋上に出た。
"出てきて、アーマーガア"
私はボールを投げると、アーマーガアが飛び出してきた。
「ガアァ!」
"じゃあアロナ、アビドス高等学校まで案内してね"
『任せてください!』
私はアーマーガアに乗って、アビドス高等学校に向かうのだった。
数日後、私は見事に遭難し、街のど真ん中でアーマーガアと倒れていた。
「ガアァ・・・」
ごめんねアーマーガア。
水を飲みたい気持ちは分かるよ。
だって私も飲みたいから。
でもね、もう全部飲んじゃったんだよ。
"ここまで、か・・・"
私が諦めかけていると、ロードバイクで誰かが走ってくる音が聞こえてきた。
「・・・あの・・・大丈夫?」
"な、何とか・・・"
「ガアァ・・・」
私とアーマーガアは声をかけてきた少女に返事をする。
「あ、生きてた。街のど真ん中に倒れてるから、死んでるのかと。・・・え?喉が渇いて倒れてた?えっと・・・はい、これ。エナジードリンク。・・・あ、でもこれ・・・」
私は少女からエナジードリンクを半ば強引に受け取り、アーマーガアの口に半分ぐらい注いでから、口をつけて一気に飲み干す。
少女は顔を赤くしていたが、気にしない気にしない。
「ガアァ!」
"ありがとう、おかげで死なずに済んだよ"
「うん。見た感じ、連邦生徒会から来た大人の人と大きい鳥?」
"あっ、この子はアーマーガア。私の仲間みたいな感じなんだ"
「ガアァ!」
"それと、君の名前は?"
「砂狼シロコ。アビドス高等学校の二年生」
"アビドス高等学校?実は私、これを受け取っててアビドス高等学校に行かなきゃいけなの"
私は懐から手紙を出して、シロコに見せる。
すると、シロコの顔は若干緩くなった。
「・・・そっか、久しぶりのお客様だ。それじゃあ、私が案内してあげる。すぐそこだから」
"うん、ありがとね"
私はアーマーガアをボールに戻して、シロコについて行った。
数分後、私はシロコについていくと学校に着き、校舎に入っていつも集まっている教室に入った。
「ただいま」
「おかえり、シロコせんぱ・・・い?」
視線が私に向いてくるのを感じる。
「シロコ先輩、その人は・・・?」
「手紙を受け取ったからアビドスに来たんだって」
「・・・ってことは、連邦捜査部『シャーレ』の先生!?」
「わぁ☆支援要請が受理されたのですね!良かったですね、アヤネちゃん!」
「はい!これで・・・弾薬や補給品の援助が受けられます。あ、早くホシノ先輩にも知らせてあげないと・・・あれ?ホシノ先輩は?」
「委員長は隣の部屋で寝てるよ。私、起こしてくる」
教室にいた一人の少女が出て行って、ホシノって子を起こしに行った。
とりあえず、私も挨拶はしておこうかな。
"こんにちは。一応頼まれてた物は色々持って来たけど・・・"
(ダダダダダダダダッ!)
その時、銃声が聞こえた。
「じゅ、銃声!?」
私は窓の外を見てみると、ヘルメットを被った変な子たちが銃を乱射していた。
まさか、あれが暴力組織?
「わわっ!?武装集団が学校に接近しています!カタカタヘルメット団のようです!」
「あいつら・・・!性懲りもなく!」
「ホシノ先輩を連れてきたよ!先輩!寝ぼけてないで、起きて!」
隣の部屋に行ってた少女がホシノって子を連れてきた。
何だか、カビゴンみたいな子だね。
もちろん、見た目じゃなくて中身がね。
「ホシノ先輩!ヘルメット団が再び襲撃を!こちらの方はシャーレの先生です」
「ありゃ〜そりゃ大変だね・・・あ、先生?よろしくー、むにゃ」
「先輩、しっかりして!出動だよ!装備を持って!学校を守らないと!」
「ふぁあー・・・むにゃ。おちおち昼寝もできないじゃないかー、ヘルメット団めー」
「すぐに出るよ。先生のおかげで、弾薬と補給品は十分」
「はーい、みんなで出撃です☆」
シロコたちはアヤネを残して出撃して行った。
「私がオペレーターを担当します。先生はこちらでサポートをお願いします!」
"うん、任せて"
私たちはヘルメット団を迎撃するのだった。
ブラッキーのステータス
分類:げっこうポケモン
タイプ:あく
高さ:1.0m
重さ:27.0kg
性別:♀
特性:シンクロ
覚えている技:『あくのはどう』『サイコキネシス』『リフレクター』『ひかりのかべ』
図鑑説明:月の光がイーブイの遺伝子を変化させた。闇に潜み獲物を待つ。
設定:先生が旅をしていた時にイーブイを捕まえて進化させたポケモン。
たまに、ボールから出てくる時がある。
先生によく抱き枕にされている。
先生のことが大好きである。
ウインディのステータス
分類:でんせつポケモン
タイプ:ほのお
高さ:1.9m
重さ:155.0kg
性別:♂
特性:いかく
覚えている技:『フレアドライブ』『しんそく』『かみくだく』『ニトロチャージ』
図鑑説明:草原を駆け抜ける様子は人々の心を虜にしたと昔の絵巻に記されていた。
設定:先生が旅をしていた時にガーディを捕まえて『ほのおのいし』を使って進化させたポケモン。
たまに、ボールから出てくる時がある。
先生が仮眠をする時、よく枕代わりにされている。
朝や電話がかかってきた時などは、寝ている先生の体に飛び乗って起こす。
先生のことが大好きである。
アーマーガアのステータス
分類:カラスポケモン
タイプ:ひこう はがね
高さ:2.2m
重さ:75.0kg
性別:♀
特性:プレッシャー
覚えている技『ブレイブバード』『アイアンヘッド』『エアスラッシュ』『とんぼがえり』
図鑑説明:鋼となった羽はとても硬く、攻撃をくらっても気にせず力強く飛び続ける。
設定:先生が旅をしていた時にココガラを捕まえて進化させたポケモン。
たまに、ボールから出てくる時がある。
先生が遠くへ移動する時によく乗っている。
先生のことが大好きである。