「おはよう、はやて」
「おはよう。降りてきて悪いんやけど、アリシアちゃん起こしてきてくれへん?」
分かったと階段を登る。いつもなら起きてるのに珍しい、そう思いはやての部屋の扉を開ける
「...あ」
「...ッ!!!出てって!!」
枕を2つ投げられた。すぐさま出ていき扉を閉めて階段を早足に降りる
「なんや騒がしいなぁ。アリシアちゃん起きてくれたん?」
「...起きてました」
「当ててあげよか?ズバリ、着替えてる所を見た。違う?」
フルフルと首を横に振って正座して処罰を待つ。これは俺が悪い、油断したとか言い訳はしない
しばらくしてアリシアが降りてきて椅子に座るのを見て何もないのかと聞こうとしたが無理だった
「アリシアちゃん、許してあげてーな。まぁ女の子の着替えを見るなんて大罪は許せへんかもやけど...せやけどここに来た時はお風呂一緒に入ってたやん」
「た、タオル巻いてたもん!」
「まぁアリシアちゃんが許しても私は許さへんけど。たわしで身体すってあげるわ」
「鬼か!?」
たわしは身体の汚れをとるもんじゃないしそれはもはや拷問レベル
「女の子に鬼って言うのはあかんで?まぁ私やったらたぬきちゃう?」
「リニス...お前は見捨てないよな?」
リニスは1度俺を見ると再び顔を洗い、くるりと丸まった
「飼い猫に引っかかれる?」
「座布団1枚や!アリシアちゃん!」
「わーい!」
こんなにも2人が盛り上がってるのは昨日、俺のデバイスに連絡があったからだ。今日の昼にフェイトと一緒に来ると...プレシア・テスタロッサが
それに舞い上がってるアリシアと自分の事のように、いや...家族の再開を祝ってくれているはやて
「フレンチトーストか」
「コーヒーやだ...はやて!ココアは?」
「えっと棚に閉まってたはず...」
「ああ俺がやるよ。2人は先に食べててくれ」
そう言って立ち上がりココアの粉が入ってる袋を取り、牛乳と混ぜようとしたがホットがいいかと聞くと冷たいままがいいと。もう5月に入って暑さを感じる季節
ミルクココアを作りアリシアの座るテーブルに置く
「ありがとう!」
家族、そういえば俺に家族はいるのか。少し考えてしまう
記憶がないのも問題だが、手がかりとなるのはあの資料
朝食を食べ終えるとアリシアは2階に引きこもってしまった...訳ではなく、違う服に着替えていたようだ
「変じゃない!?」
「よう似合っとるよ?」
「馬子にも衣装ぐっ!?」
「黙ってようか?レイくん」
声にならない声を上げながらお腹を摩りつつ倒れる。はやて意外と力強いのな
「ことわざだっけ?」
「ああ、うん。まぁどれだけ身分が低くても良い服着たら立派になるよ的な言葉や」
「そうなの?じゃあこれにする。レイが褒めてくれた...えへへ」
「あ、あかん...これはアリシアちゃんに日本語をしっかり教えな...いつまで倒れてるんかな?お客様用のお茶菓子買ってきて。ダッシュね」
まだ腹部痛いって言うかお金渡されて...ああ、はい。自腹ですね
「どう話したものか...まぁ高町の親は結構面倒見がいいし許してくれるよな」
そう考えつつも駅前の喫茶店にたどり着く。中に入ると平日なのに大盛況だ。人が沢山
周りの人からの視線を感じながらもカウンターの前に
「いらっしゃい。今日学校は?なのは達と行かなかったのかい?」
高町士郎さん。高町の父親で、素人目でも分かるぐらい、強い
魔法を使って勝てるか分からない。飛んで引き撃ちをしてたらなんとかなりそうだがそれを乗り越えてきそうだからあまり敵に回したくない人筆頭
「今日はアリシアの母親と妹が昼に来るので休みにしてもらいました。ここには来客用のお茶菓子としてケーキを買いに」
「そうか、何にするか決めてるかい?」
「...プレシアさん達の好みが分からなくて少し困ってて」
苦笑いすると奥から高町の母親。高町桃子さんが出てくる
「だったらシュークリームはどうかしら?」
「シュークリーム...女性受けが良さそうですね。それを5人分と何か甘さ控えめのありますか?」
「甘さ控えめだと、チーズケーキが人気よ」
「ではそれを1つお願いします」
代金の計算をして財布からお札と小銭を取り出してカルトンの上に置く
「ちょうどだね」
レシートを受け取り一応財布にしまう。はやてにレシートは貰ってこいと何度も言われてきたためいつも買い物の時は貰っている
「はい、お品物です。今度ははやてちゃん達と一緒に来てね」
はいと応え店を出る。出る際にはありがとうございましたと接客業として正しい姿も見せてくれて、あんな大人になれればいいなと心から思いつつ、少し罪悪感もある。もしかしたら高町...娘の高町なのはをこちら側に引き込むために一芝居打たなければならないかもと
「...その時は俺が命に変えても高町を守ります」
そんな事を口にした時、前から見慣れた金色の髪をした少女が。しかし今度は間違えない
「フェイトか。プレシアさんと一緒じゃないのか?」
「遅いから母さんが迎えに行ってあげてって。アリシアは母さんから離れられなかったし、はやてはアレだと...ね」
なるほど、理にかなってる
「...」
「...」
会話はない。俺とフェイトの関係なんて、アリシアを救った。それだけ、後は...フェイト誕生のきっかけを残したぐらいだ
「リニスがいたよね?あのリニスは...」
「正真正銘、クローンなんかじゃない、テスタロッサ家で飼われていた山猫だよ」
そっか、と。優しい声
アリシアとは違う声だが凛とした感じは同じ
「リニスは...私の知るリニスは、魔法の先生なんだ」
「そうなのか。ん?もしかして契約とかしたのか?」
「母さんがね」
と言うことは、またプレシアさんが契約すれば繋がりで記憶が入るかもしれない...それにリニスが耐えられるかは分からないが
「着いたな。ただいま」
「お、お邪魔します...」
「おかえり!フェイト!部屋に案内してあげる!」
「ちょっとお姉ちゃん!?」
フェイトは引っ張られて2階に行った。その際アリシアが俺を見てウィンクをした
気の利く子で助かるんだがホントに小学生なのか。俺もだけどさ
「...ども」
はやても席を外してくれてるようだ。アルフはいるが
「貴方ね、あのヒュードラの暴走事故から娘を守ってくれたのは」
「まぁ、そんなとこです」
「まずはお礼を言っておくわ。ありがとう、アリシアを守ってくれて」
あの...リニスはいいのか?今も尚そこで話聞いてるぞリニスは
荷物をテーブルに置いて、椅子に座る
「はやてとは話しました?」
「車椅子の少女ね。ええ、出来た子ね。本当に魔法技術のない世界か疑ってしまったわ」
「...プレシアさん。1つ...というかお願いというか見てもらいたいものがあります」
「何かしら?」
「ここに書かれてあること、どこまでこの世界でも起こせるかを科学者としての意見を聞かせてもらいたくて」
渡した紙は計画書と呼ぶべきか。以前すずかに見られたもの
それに幾つか追加で記入してあるのを見せた
研究者だからか。こういうのは直ぐに頭に入ったらしい
「結論から言うと、最初からつまづくわね。高町なのはという少女が魔法に関わるのにはジュエルシードというのが必要なのでしょう?そして私がフェイトにソレを集めさせるように命令して...魔法に関わるのにあのスクライア族とも関わるようだし」
スクライア族、俺もよくは知らないが、ライジングハートが調べてくれた内容では遺跡発掘が主な仕事でユーノ・スクライアという少年が高町と接触して、このライジングハートの元となったデバイス。レイジングハートを渡して高町は晴れて魔法少女となる...どういう因果で繋がるのか聞きたいぐらい捻れてるだろ
「過去を変えた罰...ですかね」
「そもそも貴方は何が目的でこんなことをしたのかしら?」
「いや、俺も自分の出自がわからないんです...ただここに書かれてある。アリシアとリインフォースを救えとだけ...」
「気になるんならそんなことする前にさ、戻ればいいじゃん」
アルフのその一言を聞いて、そうだとはならず。俺とプレシアさんはため息をつく
「貴女は本当に私の娘の使い魔なの?」
「な、なんだい一体?」
「今から未来に行っても、今の時間から起こる未来に行くわけであって俺が過去に飛んだ時の未来にはいけない。過去を変えたからな。俺は未来人であって今はこの時間の人間なんだ。もう前の時間には戻れない」
「あー...つまりもう1つの世界ができたってことかい?平行世界ってやつ」
「そんなとこだ...」
はぁとため息をついて、そのまま立ち上がり資料を持って部屋に戻ろうとした時
「あ、私とアリシアちゃんとフェイトちゃんでお風呂入るんやけど、アリシアちゃんの着替え見た罰のたわしの刑。やる?」
俺はたわしから逃げるのではなく、鬼のように怒ったアリシアの母親、プレシアから逃げるために外に出た
「はぁ...はやてめ、わざとだな...絶対」
念話が飛んでこないのを見るに帰ってくるのを待ってるのか
歩いていると川に向かって石を投げている白衣の男を見つける
「いい歳して水切りか」
そう呟いて他の場所に行こうとした時、白衣の男がいた方向から魔力反応が。それもどす黒い魔力反応
「ッ!?男は!?」
いない、なんだったんだと考えるより先に目の前のどデカい魚から相手しないといけないな
「ライジングハート、セットアップ!」
両腕を固定するガントレット、腰、右側にはカートリッジのマガジンが3つぶら下がり、左は剣の鞘
ライジングハートが杖状態で展開し、バリアジャケットは深い白のローブに
靴は滑り止めも兼ねてのスパイクシューズに
「ハッ!」
小さめだが結界を張る。魚を見やる、両目の焦点があってなく、ギョロギョロとしててハッキリ言って気持ち悪いが目を逸らせない
「ディバイド・シューター」
1つの弾が途中で2つに分かれる魔力弾、それを複数飛ばす
巨大な魚は川をピチピチ岸に上がった魚のようにするしかない...そう、思っていたが突然速くなる
「ッ!!」
後ろを見る。結界を張っているから家は大丈夫だが、この突貫力...この魚、空中を泳いでる!?
「このッ!」
直ぐに空を飛び、離れるもまた通り過ぎる。川魚のくせに
「グッ...」
突進、バリアで受け止めるが腕がシビれる。骨がいったか?左手を睨みながら右手で持つライジングハートの先をグロテスク魚野郎に向けるが2つの雷で俺と巨大魚との間が開く
「金色に...水色...アリシア?」
「私もいます」
頬を膨らませたフェイトがこちらに寄ってきた
っと、この範囲だと街が壊れかねないか。結界をもう少し大きく組み直す
「凄い魔力が出たと思ったら結界だもん。びっくりしたよ、大丈夫?レイ」
「なんとか、あの魚デカイくせに速い。こっちの狙いが定まる前に攻撃されて困る」
「今は痺れてるみたい。スピードなら私がなんとか...」
フェイトはスピードタイプなのかと、それならいけると思ってると
「うーん。ちょっと危ないかな...お姉ちゃんとしてはフェイトがあの気持ち悪い魚とスピード勝負するのは賛成しかねるかな」
「じゃあどうする?痺れてる今がチャンスだけど...」
確かに、この距離でなら砲撃いけるか。構えて放とうとすると...魚に足が生えた
「はぃ!?」
砲撃は明後日の方向へ飛んでいき、今度は魚が地上を走り始めた
「海外アニメかなんかのギャグか!!」
空は飛んで、地上では走る。気持ち悪い以外の言葉が思いつかない
「...ごめん、お姉ちゃん。アレは流石に...」
「うん...レイ。なにかこう...必殺の一撃とかない?」
必殺...ライジングハートの履歴を見ると、剣の技であれに当てられそうなのがあった
「...2人はアイツを俺の所に追いやってくれないか?」
「えぇ〜」
「フォーチュンドロップを使えばなんとかなるだろ。複数アームドデバイスを作る機能あるんだし」
「生臭くなる...」
「まぁまぁ、私とお姉ちゃんでやるね。最後は...」
「...任せろ」
そう言って、川の上に立つ。魔力で足場を作って
幸いデータでそういう魔法があるのを知ってるため、模倣し発動する
「モード、
「無理無理臭いがきついよぉ!!」
「お姉ちゃん!せーの」
「「レイ!」」
「紫電一閃改めて....迅竜...一閃!」
魔力光を飛ばし、敵に当てそこから魔力を伝って移動し、すれ違いざまに斬る。横にパックリと斬られた魚は...生命力が強いようで、まだ動いている
「たく...なんで魚なんか...」
目を疑った。宝石がある。いや、それはいい、魚だ。食べたのかもしれない
が、その宝石は...青く...ひし形で...
「...ライジングハート。ナンバーを調べてくれ」
『ナンバー... 22nd』
頭がガっと叩かれた感じがした。22?待て、ジュエルシードは21個って...そもそもまだある時期じゃないし...そういえばさっきの男は
「あ、2人ともありがとう」
「う、うん...」
「レイ...近づかないで...凄い...臭い」
「酷いなおい!?」
はぁと今日何度目かのため息。帰ったらとりあえずプレシアさんに土下座して、お風呂に入ろう...はぁ
「レイくん、早うお風呂」
「プレシアさんに謝ら「お風呂」...はい」
相当臭いらしい...シュン...
魚は早く泳ぎたい→暴走→空飛ぶ→進化→足が生えた?という感じで...アレ、正当なる進化じゃ。めっちゃ臭いらしい、魚だからね
フォーチュンドロップの性能は様々なアームドデバイスを複製、作り出して駆使して戦う仕様
思った。こんなに書いてたら誤字あるんじゃと
色々と専門用語やらものの名前が出てますが一応調べて書いてます。ごめん、ヒュードラの事は書いて初めて名前知った。なんかの爆発みたいな起きてたなぁぐらいだったので
劇中でもヒュードラなんて言ってなかった気がするので
リニスは一時期、プレシアの下にいた個体と、はやての下にいた個体で時間軸でそれぞれ世界に存在してるタイミングが異なります
アリシアが死ぬはずだった時からしばらくはリニス存在してましたが、つい最近亡くなった。そしてその同時期にはやての下にアリシアと共にホンモノの個体が
こちらは契約はしてないため獣人モードにはなれません
書いてて思ったこと。平成初期とは言え、小学生が平日の日中に出歩いてたら歩道されません?って思いつつ、アニメのOPではフェイト歩いてたなぁと。アニメなので細かいツッコミはヤボでしょうが
ジュエルシードですがもちろんオリジナルの数ですので原作にはないナンバー
いったい誰なんだ。白衣の男は...
なんかやらせてるのが仮面ライダービルドに出てくるエボルトかな?って思ってしまいました。では、おやすみなさい
曇らせ展開、もしくはオリ主がなにか失うパターンがいいか
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曇らせよう
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失ってヒロインが補うパターンで
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予定通りヤンデレの取り合いで