名探偵プリキュア!ウルトラマンティガ 真実の光 作:Lotus000
プロローグにしては全開すぎるか……?
「ひかる!しっかりして……!」
誰かの声がする。
「返事をして……!おねがい……!」
僕の名前を呼んでいる。
「嫌……!絶対……絶対、助けるから……」
意識が遠のいていく……
誰だ……君は……
「また、あの夢か……」
目が覚めると自分の家の真っ白な天井が視界に映った。
半年ぐらい前からだったか。
一週間に一回はあの夢を見る。
「一体、何だっていうんだ……」
僕は記憶がない。
なんなら親もいない。
真ひかるという名前も親ではない誰かから名付けられたのだが、その人すらも覚えていない。
「……とりあえず暇だし、どこか出かけよう」
結局、思い出せずにベッドから体を起こす。
これが僕の朝のルーティンだ。
「いい天気だなぁ。昨日は一日中雨だった空が噓みたいだ」
昨日は黒い雨雲が空を覆っていたが、今日は春らしい快晴だった。
ずっと家にいても暇だということで、甘い物でも食べに行こうと歩いていた。
「ん?あれは……」
前方にしゃがみこんでいるチェック柄のケープにハンチング帽を被った人物がいた。
「みくる?」
「わっ……!?ひ、ひかるさん!?」
後ろから声をかけられ驚いたのだろう、小豆色の髪を揺らして振り返り僕の名前を呼ぶ。
彼女は小林みくる。
少し前に子供の落し物を探したときに知り合った中学生の女の子だ。
「こんにちは。今日も探偵のお仕事?」
「いえ!探偵テストを受けるための準備というか……」
彼女は探偵志望なのだ。
その証拠に探偵知識が豊富で頑張り屋な子である。
普段は寮で生活しているそうだが、春休み期間なのだろう。
「探偵テスト?」
「はい!
なるほど。
探偵になるためにテストに合格しなければならないのか。
キュアット探偵事務所……
「ひかるさん?」
「あぁいや……。みくる、テスト頑張ってね」
「あっ、はい!」
そう言って僕はその場を後にした。
キュアット探偵事務所……そんな場所があったのか。
初めて聞いた独特な名称の事務所。
でも、その名称に僕は何か違和感を抱いた。
しばらく歩いているうちに、目的地に着いたようだ。
『パティスリーチュチュ』
僕の行きつけの洋菓子店だ。
「いらっしゃいませ!あっ、ひかるくん」
店に入ると、青いロングヘアに右側の髪を三つ編みで結び、蝶の髪飾りを付けた女性が出迎えてくれた。
「こんにちは、くれあさん」
帆羽くれあ。
今年で16歳になるパティシエの女の子で、仲が良い。
彼女からは、よくお店に出すスイーツの試食をしてほしいとお願いされ、彼女の作る試作品を食べることがある。
僕とくれあさんが2人で話している様子を、離れた場所で仕込みをしている店長がやけにニコニコしているのが気になるが。
まぁ、くれあさんの作るものは本当に美味しい。
「いらっしゃい、ひかる君。今日はテラス席にするかい?」
厨房から出てきたのは店長の浅井たいら。
さっき言ったニコニコしている人。
洋菓子店を営んでいる彼だが、実は和菓子が好きらしい。
「どうも、店長さん。そうですね。テラス席にします」
せっかくいい天気だし、外のテラス席で食べることにした。
「この時期ならテラス席もいいな」
ケーキと一緒に紅茶を頼み、外のテラス席で空気を感じながら待っていた。
特に急いでいる用事もないのでゆっくりしていよう。
そう思いながら胸ポケットにしまってある物を取り出した。
手のひらに収まるほどの、石のような物。
しかし、石にしては歪な形ではなく、左右対称の整った形。
まるで、石化したかのように感じる。
大した価値もなさそうに思える。
けれど『捨ててはならない』と、直感がそう告げているように感じた。
「ひかる」
ふと、声をかけられた。
ケーキと紅茶が来たのかと思い、顔を上げると知り合いがいた。
「るるかさん」
森亜るるか。
くすんだベージュ色のセミロングヘアの女の子だ。
いつも可愛らしい紫色のぬいぐるみを抱いている。
半年前、倒れていた僕を介抱してくれた。
「身体はもう大丈夫なの?」
「うん。るるかさんのおかげで身体は元気になったよ」
「
「うん……」
彼女は僕が記憶喪失になったことを知っている。
むしろ、僕が記憶喪失だと教えてくれたのが彼女だ。
普段、感情を顔に出さない彼女だけど、その話をするときの彼女はどこか寂しそうな顔をしている。
あまり記憶喪失の話はしたくない。
悲しませたくないからだ。
「それ……」
「ん?これのこと?」
彼女の視線が僕の顔よりも下に向く。手に持っているこの石のことだろうか。
「るるかさんならこれが何か、知ってるの?」
「……いいえ。私には分からないわ」
物知りなるるかさんでも、この石みたいなものは分からないのか。
「でも……」
「ん?」
「それは大事にしておくといいわ。きっと、何か意味があると思う」
彼女の直感だろうか、それとも女の勘だろうか。
何かを予感するかのように彼女は言った。
「お待たせしました。あら、いらっしゃいませ!」
るるかさんと話しているうちにくれあさんがケーキと紅茶を運んできた。
「お、きたきた…!マッテマシター」
「……」
甘いものには目がないので。
るるかさんからそんな横目で見られても気にしない。
るるかさんとくれあさんは店内に入っていった。
どうやら持ち帰りのケーキを注文するようだ。
笑顔で接客をするくれあさん、表情は変えないが話をしっかり聞くるるかさん。
そんな光景にどこか
そういや、るるかさんの歳は聞いたことないが、二人の年齢差はそんなになさそうだなと、ケーキを頬張りながら思った。
ところで、あのぬいぐるみ……可愛いな。
パティスリーチュチュを出た後、まことみらい市を散策しているうちにあっという間に夕方になった。
家に帰り、風呂に入り、作り置きしていた夕食を食べ、着替えて、寝る。
そしてまた新しい一日を迎える。
今日はあの夢を見ないだろう。昨日見たし。
僕は眠りについた。
夢を見た。
また誰かが僕を呼びかけるいつもの夢
ではなかった。
「ここは……?」
視界に映る光景は、まことみらい市。
だが、いつもの街並みではない。
周囲は砂埃が舞い、目の前の街はまるで色を失ったかのような光景が広がっていた。
それだけでなく、建物の所々にノイズが走っていた。
その混沌とした場の中心、空中に浮かんでいるそれはこう言った。
「ウソよ覆え!」
世界に向けて宣言するかのように言うその人物。
噓……?覆え……?
一体何を言っているのか。
その時だった。
後ろからドンと物音がした。
振り返ると……
「_____」
「誰だ……?」
成人の男性のような人型の姿だが、人間とは思えないシルエット。
赤や紫色、銀の模様。
胸部には金色の装飾、いやプロテクターのようなものがあり、その中央には雫のような形をしたものが青く輝いていた。
表情は読み取れない。
そんな彼と僕は向き合っている。
いや、僕の後ろにいる存在を見ているのか。
それだけではなかった。
彼の後ろで4つの光が溢れていた。
「「「「名探偵プリキュア!」」」」
光が収まると、何かを発しながら4人の少女たちがポーズを決めていた。
そこで夢は終わった。
これは、光の力を手にした僕と不思議な力をもった少女たち、時を超えた運命の……いや
奇跡の物語だ。
年齢は不明だが、高校生ぐらいの青年。
一人称は「僕」、感情が高ぶるときなどは「俺」。
両親はおらず、一人暮らしだがお金には困っていない模様。
半年以前の記憶を失っている。
たんプリのキャラで好きなのは誰ですか?
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