中指の親方がダンジョンに居るのは間違っているだろうか? 作:アイド
沢山書いて慣れないと
朝、鳥の鳴き声で2人の目が覚める。
「いつの間にか寝ちまってたか…お、娘ちゃんも帰ってきたか。」
「おはようマティアス君。あ、寝起きからなんだけどいい報告があるよ!」
「ほう?それはなんだ?」
「君のスーツをお金さえ持ってくれば特注してくれる所を見つけたんだ!ボク的にはオラリオに合う服装がいいかなとか思ったんだけど…そこのお店ではむしろ、君を広告塔としてスーツを使いたいと言ってたんだよね。だから君のスーツ姿は今後も続けていけるって事さ!」
「おお…それは…」
「それは?」
「アツいな!!!」
「アツいかい!」
「だいぶな!ハハハ!」
マティアスは大きく喜び、ヘスティアの頭を撫でる。
「結構これが好きだったし、そいつはかなりいい知らせだぞ娘ちゃん!」
「えへへ、そうかな。ボクも役に立てたようで嬉しいよ。」
「あぁ、本当によくやったぞ!」
「へへへ…あ、散髪屋は見つけられた?」
「あぁ、いいのがあった。特に店主を気に入ったな。」
「へぇ〜そうなのかい。これでオラリオを本格的に知れたって事でいいのかな?」
「まぁ、現時点なら十分だろうな。後は…金か。」
「そうだね…まずはこのホームを新しくしたいね…」
「白と紫…いや、娘ちゃん好みの色合いでいいな!俺の部屋を俺好みに変えてやりゃいいしな。あ、後は新しく入ってくるだろう家族の部屋もあるといいよな?」
「夢が広がるねぇ…じゃ、目が覚めたしボクはバイト行くよ。マティアス君はどうする?」
「俺はダンジョンに行くとするか。前は中層前くらいまで潜ったと思うんだが、魔石とか素材が全部入らなくてな。そこで引き返しちまった。」
「うーん…流石に強いね。あんまり無理せずに戻ってくるんだよ?」
「ハハハ!任せろ娘ちゃん!上層はあんまり美味くねぇみてぇだし、中層から始めるとしようか。」
「そうかい。じゃ、帰りに約束のジャガ丸くん買ってきてね!バター!」
出る準備を整えたヘスティアは、最後にしっかり髪を結んでホームを出た。
「ハッ。俺も出るとするか。面白いモンスターがいりゃいいがな。」
オラリオの朝日を受けながらギルドへと向かったマティアス。エイナに軽く挨拶だけしてすぐにダンジョンに潜る。
「少し期間を空けていたが、やっぱりダンジョンって名前にはワクワクするな?遺跡と言われるとそんなにだが…」
威圧感を出しながら上層をゆっくりと練り歩くマティアス。その存在感と威圧からか、ゴブリンやコボルド等のモンスターがマティアスの前に姿を現さない。
「結構賢いみたいだな?勝てない相手には挑まないくらいの知能があるのか…モンスターってのは中々面白いな?」
階層を下って行っても、マティアスの歩く道にはモンスターが殆ど現れない。見かけるとすれば、壁から生まれたばかりのモンスターや冒険者と戦闘中のモンスターくらいなものだった。だが、そんな中で外れない視線を感じ取るマティアス。
「さて…ここが前に来たところだな?10階層だったか。」
入り口に足を踏み入れた瞬間、影のようなモンスターがダンジョンの壁から生まれ落ちる。上層の中でも一際強いとされるウォーシャドウだ。
「お、こいつは見たことないな。」
瞬間、ウォーシャドウが滑るようにマティアスの背後へ回り、ナイフ状の指を背中に突き立てようとした。
「ハハッ!見えてるぞ?」
迫る指を避け、改めて観察に入るマティアス。エイナからはレベル1の冒険者はソロで絶対に戦わないでと言われた事を思い出しながら情報と照らし合わせると、ゴブリンやコボルド等に比べて早いスピードや鋭い武器となる3本の指がある。様子を伺う姿には関節がないかのような軟体に近い動きをしており、始めたての人間ではとても勝てなさそうな雰囲気を醸し出している。
「へぇ…さっきは避けちまったが、今度は受けてやるとするか。ほら、こっち来い!」
呼び掛けが通じたのか分からないが、ウォーシャドウは同じように急加速しながら今度はマティアスの心臓のある部位に指を突き立てんとする。
「はぁ…他と比べて強そうとはいえ、所詮はこの程度か。」
ナイフ状の指は突き立てられてはいるが、マティアスの肌に刺さらない。それを見届けた後にマティアスは足を振り上げ、そのまま振り下ろす。結果、ウォーシャドウは潰れた。
「これにも反応しないとなると、本格的に上層はダメだな。面白くない。かといって、このダンジョンゲームみたいに到達した階層からスタートとかないんだよな…なんか面倒になってきたな…」
ウォーシャドウのドロップアイテムがあるのを確認し、次にダンジョンの入り口からずっと感じていた視線の主に声をかける。
「なぁ、いつまで見てるんだ?そんなに面白いもんでもないだろ。それとも…俺をつけ狙うネズミとかか?」
「…ごめんなさい。」
「うん?誰かと思えば、昨日話した奴じゃねぇか。どうしたんだ?」
「貴方の戦い方を見たくて…ダンジョンに入る所、見かけたから付いてきた。」
「ハハハ!そうか!まぁ強くならないといけないって言ってたしな?」
「何か戦い方のヒントとか、強さの秘訣を得られかなって…本当はこんなふうにしたらダメって言われてるけど…」
「ふぅむ…まぁ別に見てても構わないが、俺ばっかりってのもな?どうだ、交互に進むのは。1人だとこの辺を進むのも全然味気なくてな。」
「…いいの?」
「ハハハ!話し相手が居るだけでつまらねえ場所も面白くなるだろ?」
「それでいいなら…いいよ。」
「よし、決まりだな。そういや名前を聞き忘れていたな?なんて言うんだ?」
「私はアイズ・ヴァレンシュタイン。ロキ・ファミリアに所属してる。」
「俺はマティアス。ヘスティア・ファミリアに所属だ。宜しくな。」
「うん…握手。」
差し出された手をマティアスはしっかりと握り、一次的なパーティーがここに結成された。
「じゃあ進むとするか。と、その前に1つ確認だ。多分普通は同じファミリア同士で組むんだろうが…他のファミリアと組んでもいいのか?後で面倒事になると嫌なんだが。」
「ん〜…多分、大丈夫。言わなきゃバレない。」
「ハハハ!そうだな!誰にも言わなきゃバレないな!だが普通は無いって事も分かったな。」
「うん…色んな情報とかあるから、他のファミリアと組むのはあんまりないみたい…?」
「まぁそういうのも色々あんだろ。頭を使うのは面倒だからやりたくないしな。」
「じゃあ…行こ?」
「あぁ。中層まで行けるか?」
「大丈夫。」
「よし、なら全部問題なしだな。」
アイズとマティアスはモンスターと遭遇する度に交代して討伐をする。とてつもないスピードで近づき斬撃を放つアイズと、力任せに全てを吹き飛ばすマティアスと言った感じに下へと進む。そしてモンスターが倒れれば雑談を始める。
「背中の剣、強そうだね。」
「ハハハ!良い目をしているな。こいつはレーヴァテインだ。」
「魔剣みたいな名前…」
「魔剣が何か分からないんだよな。どんなもんだ?」
「えっと…使えば魔法みたいなのが出るけど、使用回数があって…使いすぎると壊れちゃう武器。」
「魔法が出るのか…魅力的だな?」
「それとは、違うの?」
「だな!レーヴァテインは伝説の剣だ。ま、今は封印してるから分からないとは思うがな。」
「封印…それだけ強い力を持っている剣なんだ。」
「3つも施さないといけない程にな。一度解放すりゃ周りは全部融け落ちる事になるだろう。」
「炎なんだ…かっこいい。」
「ハハハ!センスがいいな!そうだ、レーヴァテインはかっこいいんだ!」
「私は風を使う…纏ったりしてる。」
「へぇ、風か。そいつは魔法か?」
「うん。私の魔法。」
「風も中々アツいと思うぜ?漫画のワンシーンであったが…炎の使い手と風の使い手が合わせ技をお披露目した時に、風が竜巻を呼んで炎をそこに注ぎ込む事でファイアートルネード!みてぇな技やってたんだよな。」
「規模が大きそうだね…出来るかな?」
「ハハハ!気合いさえありゃ出来るんじゃねか?魔法を重ねるとどうなるか知らんけどな!」
「でも気になる話だね…あ。」
「足を止めて…どうしたんだ?」
「ここ…17階層。」
「ここがか…何もないな?」
「大きい壁から階層主が現れることもある。とても強いけど、いつかは私1人で倒す。」
「へぇ?ボスモンスターって事か!そいつは毎回居る訳じゃねぇのか?」
「うん…ウダイオスは大きくて強い巨人だけど、強いパーティーなら多分居たら倒しちゃうし…倒しちゃうと数ヶ月くらいは出てこない。この先のリヴィラの街の人達が倒す事もあるみたい。」
「リヴィラの街…そんなもんもあるんだな?」
「ゴロツキが多いって団長が言ってた…ゴロツキの街とも言えるよ。」
「ハハハ!裏路地みてぇなもんか。まぁダンジョンの中なら何があっても基本バレなさそうだしな?」
「ん…でも、治安はしっかりしてる。18階層はセーフティエリアだから、管理もしっかりしてる。」
「おお…なら、オラリオとあんまり変わんねぇ感じがするな。」
「多少は悪いと思うけど…売ってる物の値段とかが高かったり、モンスターの魔石とかドロップアイテムの買い取りを安めにされたりする。でも宿屋があるから便利な街だよ。」
「危険なダンジョンの中で休める場所を提供してやるし、お前らがここまで集めてきた素材とかも買い取ってやるから足元見られてもいいよな?って所だな。」
「多分そう…」
ウダイオスが生まれ落ちる大きな壁を通り過ぎながらリヴィラについて話し合っていると、17階層を通り抜けた。そして、18階層の入り口へと辿り着く。
「ここがリヴィラだよ。」
「ほう…思ってるよりも街だな!」
「ここには昼と夜があるの…天井の水晶が光ったり消えたりして、ダンジョンの外みたいになってるよ。」
「こいつは面白いな?それに、ここには結構世話になりそうだな。」
「うん…私達も中継地点としてよく使う。」
「だがまぁ、今回は下見くらいだな。特に何もする予定がないしな。」
「そうだね…ここで魔石売ってもそんなに高くならないし…」
「通り過ぎて更に下に行くとするか?」
「うん…でも、あんまり1人で深く行き過ぎないように言われてるから…20階層で引き返してもいい?」
「あぁ、いいぞ。今日はアイズに合わせるとしようか。」
「ありがとう。」
2人はリヴィラの街をゆっくりと眺めながら歩き、マティアスは何処に何があるのかを記憶し座る時にメモをする。そうしていると、やはりマティアスの格好が目立つのか注目を集める。
「やっぱ目立つみたいだな。しかしジロジロと見られるのはあんまり気分は良くないんだが…仕返し帳簿にでも書いておくか?」
「多分…マティアスさんもそうだけど、私の事も見てるんだと思う。」
「アイズ、お前有名人なんだな?」
「うん。でも、オラリオで全然見掛けない格好でここまで目立つ人も居ないよ。」
「ハハハ!まぁ、俺がヘスティア・ファミリアの長兄マティアスだって事を知ってもらわないとな?俺の家族に手を出した奴がどうなるかもその内知らせないといけないが…」
「…復讐。」
「ハハッそうだ。中指は家族を大事にするからな。そういえば、アイズは復讐の為に強くならなきゃいけないんだったな?」
「うん。だから、貴方の強さが知れそうだなと思って付いてきたよ。」
「ほう…なら、必殺技はあるか?」
「ある…【リル・ラファーガ】っていう名前がある。」
「どんな技だ?」
「エアリアルで風を纏って、高速で敵を貫き通す…そんな技。本当は技名なんてなかったけど、ロキが名前を叫んだ方が強くなるって言うから付けたの。」
「ハハハ!そいつは中々いいな!それに、必殺技も格好良さそうだな?見せてくれねえか?」
「うん…20階層にはバグベアーかモス・ヒュージが居るから、そのモンスターたちにやるよ。」
リヴィラの街を抜け、更に下へと降りていく。大樹の迷路という名前がついており、自然に囲まれた階層のようだ。道中ではリザードマンやファイアーバードが出てくる。
「ハハハ!こっちに来い!」
「シャァ!!」
槍を掲げ水面から飛び出てくる下リザードマンは、人間のような槍の使い方をして高速で突いてくる。マティアスはこれも避けようとせずに立ったままでいると、横からアイズが守るように弾く。
「危ない!」
「なんだ、別に俺への攻撃は防がなくていいぞ。俺の戦闘スタイルはそういうのじゃないからな。」
「でも、攻撃が当たると痛いよ…?」
「まぁ見てろ。俺の戦い方をな。」
弾かれて姿勢を崩していたリザードマンは立て直し、更に水中のリザードマンを呼ぶように叫ぶ。その声に呼応し、4体のリザードマンとファイアーバードも現れる。
「そうだ!それでいいぞ!もう一回来い!」
「シャァァァァ!!!」
顔や心臓の位置に槍や鋭い爪を振りかざすリザードマンの攻撃に対し、先ほどと同様にマティアスは避ける気はない。攻撃をそのまま受けると、少しだけ血が流れる。
「ほう…ここからは血をほんの少しだけ流せるようになるという事か。」
流した血を見ていると、上空のファイアーバードも飛び込んでくる。それも避けずに胸で突進を受け止める。
「これでお前は避けられないな?」
ファイアーバードが突き刺さった瞬間、拳を振り下ろし反撃する。中指が使う反撃はただの反撃ではなく、攻撃を受け、相手が攻撃を避けられないタイミングで殴り返す技が反撃だ。攻撃の姿勢を取ったままのファイアーバードは頭を叩き潰される。
「ハハハハ!お前らにご褒美だ!最初のラッピングを剥がしてやるぞ!!」
熱気が溢れる。1つの封印が剥がされた瞬間、アイズとリザードマンはマティアスから距離を取らざるを負えなかった。
「ハッ!水の中に居るから熱には弱えか!?」
レーヴァテインを叩きつけるように振り下ろす。地面が割れ、マティアスから離れたリザードマンの足元も揺れる。体勢を崩したリザードマンの胴体にレーヴァテインを力の限り突き出し、驚異的な力とその熱でリザードマンの身体に穴が開き、そして溶け落ちる。
「熱い…!」
「ハハハ!たかがこれしきで壊れるなよ!!!」
残るリザードマンにレーヴァテインによる連撃をお見舞いすると、彼等も跡形もなく焼け落ちる。
「ここら辺りは多少は歯応えがあるな!」
「…凄いね。」
「だろう?」
戦闘が終わり、レーヴァテインの封印を戻すマティアス。解かれた封印が戻る様子にも驚きつつ、アイズは熱が消えたマティアスに近寄る。
「戦い方が私達とは全然違うね…どうしてそんな戦い方をするの?」
「知ってるか?相手がどんなヤツであろうと、攻撃が当たる瞬間は無防備なんだ。だから俺は…中指は攻撃を受ける事を選んでいるんだ。避けられないように、確実に怨みを返せるようにな!これならどんなに素早い野郎でも確実に殴れるだろ?」
「…普通は、そんな風に戦えないと思います。出来ても格下相手にしか出来ない方法って思います。」
「ハハハ!そうかもな。だが、重要なのはそこじゃない。怨みを必ず返せるって所だ。どんな攻撃であれ、俺がまだ生きていて身体の一部が動かせるなら反撃をする。そうする事で復讐をするんだ。」
「そういうやり方もあるんだ…うん。でも私には向いてないと思う。」
「まぁ、身体が硬くねえと出来ないだろうな。だがしかし…そうだな。」
マティアスは少しだけ考え、アイズの身体とこれまでの戦闘を振り返ってみた。そして、1つだけアイズにも出来る事があると考えた。
「お前の必殺技。【リル・ラファーガ】だったか?そいつを見たら1個アドバイス出来るかもな。」
「…今から見せられそうだよ。」
巨体の熊がマティアスとアイズの前に生まれ落ちる。ミノタウロスよりも巨大で、力も速さも比べ物にならないと肌で感じる事が出来る程の迫力を秘めたモンスターはバグベアーだ。
「見てて…行くよ。」
エアリアルを纏ったアイズは剣を前に構え、バグベアーに急速接近した。そして大きく技名を叫ぶ。
「リル・ラファーガ!!!」
生まれ落ちたばかりのバグベアーの身体にアイズ1人分の穴が開く。速度と力の暴力でバグベアーの硬い身体を貫き通したアイズは、剣を振り払い、血を落とす。
「どうかな…?」
「中々いいじゃねぇか!それに、これくらいならこいつも出来るだろうな。」
「何を教えてくれるの?」
「必殺技で貫通出来なかった時に出来る事だな。それだけ力があるなら出来ると判断した。」
「貫通しなかった時…」
「そうだ。手本を見せてやるが…さっきの熊みてぇなのを探さなきゃならないな?他だと柔らかすぎてレーヴァテインが貫通しちまうだろうな。」
「バグベアーは探せば居ると思う…よく会うから。もう少し進もう。」
アイズの言う通り、少し階層を下るとバグベアーが居た。更に、モス・ヒュージも近くを彷徨いている。
「巨体が2匹…丁度いいな?じゃあそこで見てろよ!」
駆け出したマティアスはモス・ヒュージとバグベアーが重なる場所に立ち、煽る様に大声で呼ぶ。
「おい!俺はここだぜ!」
獲物を見つけた目でマティアスを見つめる2匹は、雄叫びを上げながら突進してくる。
「ガァァァァァァ!!!」
「ハハッいいぞ!そのまま来い!」
腰だめに構えたレーヴァテインを、かなり力を抜いて投擲する。投げられたレーヴァテインはバグベアーとモス・ヒュージの身体に突き刺さるが、貫通はしなかった。しかし、マティアスはレーヴァテインに目掛けて跳ぶ。
「ブルズアイだな!!」
跳んだマティアスの蹴りがレーヴァテインの柄に当たり、レーヴァテインを貫通させんとする。
「フンッ!」
完全に貫いたレーヴァテインを振り上げる。力任せに振り上げられたそれは、巨体の2匹を縦に裂く事になる。
「ハハハ!投げる腕前は落ちてないみてぇだな!」
「今のが…貴方の必殺技?」
「あぁ!お前の速度は俺以上だが、力は俺以下だと感じた。だが、その風を使って更に強く押し通す事は出来そうだろ?今のみてぇに突き刺さったら足で押し込めばいいんだ。簡単だろ?」
「参考になる。確かに、これから強いモンスターが出たら出来そう…ありがとう。」
「ハハハ!良いって事よ!まぁ、本来は完全に封印を解いて使う技だがな。お前の必殺技に使えそうな所だけなら解かなくても十分に見せられると思ったが、正解みたいだな?」
「面白いダンジョン探索が出来たと思う…また来てくれる?」
「…いや、今回で辞めだ。お前が有名人なのが分かったし、俺は俺で目立つ。こうしてペアで動くと要らない噂を立てられる事になるかもしれねぇしな。面倒な事は避けたい所だ。」
「そっか…でも、ありがとう。」
少し落ち込んだりアイズだが、マティアスの言うことに理解を示した。そして、握手の手を差し出す。
「ここまでよくやったな!この事はメモしておくぞ。中指は受けた義理も忘れないからな。」
アツい握手を交わした2人は、モンスターの魔石やドロップアイテムを集めながら地上へと戻る。2人はリヴィラの街の前まで来てからアイズが先に行き、マティアスが後から地上へ行くことにした。そして別れる前に魔石を分け合った。
「何処かでまた会えたらいいね。」
「生きてたら会えるだろうな!ハハハ!お前の復讐が成功する事を願ってるぞ、アイズ。」
「ありがとう。じゃあ…さようなら。」
「またな!」
こうしてアイズとのダンジョン探索は終わった。
リル・ラファーガ【即決処刑】の完成や!
ロキにクソほど文句言われそう