中指の親方がダンジョンに居るのは間違っているだろうか? 作:アイド
やっぱり書くよりも読む側になっちまうんだよな…(5敗)
オラリオの朝が来た。マティアスは早々にホームへ戻り、ヘスティアとベルの様子を見に来る。すると、少しは仲を深めたのか近くで寝る2人の姿があった。
「ほう…随分と家族らしくなったな?後は俺が息子ちゃんと仲を深めるだけだな!」
2人を起こさない用にマティアスはゆっくりとテーブルの前に座り、買ってきた3人分の朝ご飯を並べる。その匂いを嗅ぎ取ったのか、ベルとヘスティアものそのそと起き上がる。
「ん〜…いい匂いだね。あ、マティアス君!」
「おう娘ちゃん!息子ちゃんも起きたか!ご飯を買ってきたから、皆で食べるとしようか?」
「ありがとうございます!」
3人で食卓を囲み、空かせた腹を満たす。その中でマティアスは気になった事を聞く。
「娘ちゃんは何処まで俺の事を話したか?」
「むぐむぐ…んと、マティアス君の刺青の事とか片腕の理由とかだね。君に話していいって言われたから、様子見しながら伝えたよ。」
「なるほど、で息子ちゃんはどうだったか?」
「僕は先輩が大変な道のりを歩んできた事は理解したんですけど…まだよく分かりません、すみません。」
「ハハハ!な〜に今から理解していけばいいんだ。家族に隠し事はなしだ。」
「まぁ、あまりにもプライベートな事は隠しても大丈夫だとは思うけどね!全部伝える必要はないさ。」
「そうだな…おっと、1つまだ聞いてなかったな。昨日娘ちゃんが聞こうとしてたと言っていたが、息子ちゃんは何か夢があるんだってな?俺にも教えてくれないか?」
「あ〜…まぁいいや、ベル君話してみて。」
「はい!僕の夢はハーレムなんです!」
「ハーレム…ってあれか?男の主人公が沢山の女の子に囲まれてる愛される的なやつか?」
「おじいちゃんに託された夢なんですけど…昨日神様に話したら、他所ではあまり言わないようにとか言われちゃいまして…あはは。」
「ハハハ!ハーレムが夢か!面白いな息子ちゃん!流石だな?」
「もう!ボクの目が黒い内は風紀の乱れは許さないんだからね!」
「おっと、娘ちゃんが許さないみたいだな?まぁ夢を持つことは悪くないからな。今後家族を増やすってんなら、息子ちゃんの事を考えて増やすのも悪くないな?」
「本当ですか!」
「あぁ!だがまぁそれを最終的に決めるのは娘ちゃんだ。俺達はあくまでも家族の長兄と末弟だ。娘ちゃんが俺達の核になるしな。」
「今のところはダメだからね!分かったかい?」
「分かりました…」
食事を食べ終えた3人は、テーブルの上を片付ける。
「さてと、今日は俺と一緒に来るか?息子ちゃん。」
「いいんですか?僕はまだダンジョンとかも何も知らないんですけど…。」
「それを教えるのは俺…いや、せっかくだし任せるか。とりあえずギルドでエイナに報告するとするか。」
マティアスはベルを連れてギルドへと向かう。通りがかる人々はマティアスを見慣れてきたのか、注目は程々だが今度はベルに視線が向く。2人の髪の色が似ているからか、初めてマティアスが現れた頃の様にまた注目が集まったようだ。
「あ、あのマティアス先輩…?なんか色んな人に見られてるような気がするんですけど…大丈夫ですかね…?」
「ハハハ!気にすんな!それに目立つのはいい気分だろ?これからヘスティア・ファミリアはデカくなっていくつもりだからな。今のうちに注目にも慣れる方が良いだろう。」
「そういう物ですかね…?それにしては注目されすぎな気もしますけど…。」
「そうか?元々こんなもんだった気がするが…まぁそういうんならこいつをやろう。」
マティアスは懐から予備のサングラスを出し、ベルの顔にかけてやる。サングラスを付けた2人はまさしく家族の父親と息子のように見えるだろう。
「ありがとうございます。でも余計に注目が集まったような気が…?」
「おっやっぱり似合うじゃねぇか!こいつはいいな…そのままにしてろ。ちょうどギルドに着くぞ。」
ギルドに到着したマティアスとベルは、変わらず注目を集めながらエイナの所に真っ直ぐ歩いていく。
「は〜いどんな御用で…マティアスさんでしたか。」
「おうエイナ!今日は新しい家族の紹介をしようと思ってきたんだが、時間は空いてるか?」
「あぁ、新規で入ってきた方がいらっしゃるのですか。こちらにどうぞ。」
渡された紙には、マティアスが初めて貰った時と同じ様な物だった。
「あ〜これか。一応読めはするがまだ書けねえんだよな。息子ちゃんは書けるか?」
「あ、はい!自分で書けます!」
「よし、なら自分で書いておけよ〜。俺はちょっと武器でも見てくるとしようか。」
「あっちょっと!」
エイナが声をかける間もなく、マティアスはギルドから離れていく。残されたベルとエイナの間には微妙な空気が流れていく。
「あはは…凄い勢いの人ですよね。」
「全く…最初は後輩の面倒くらい見てほしいんだけど…それに装備はギルドで支給あるのに…まぁいいわ。名前を教えてくれるかな?」
「はい!ベル・クラネルです!ヘスティア・ファミリアに入団しました!」
「うん、元気のいい返事だね。書類の方も確認してもいいかな?」
「はい!これで大丈夫だと思うんですけど…。」
エイナが確認すると、空欄はなくしっかりと読める字で書かれた書類に感動した。
「あぁ…!読める、読めますよ!ベル君、ありがとう…!」
「えぇ?ただちゃんと丁寧に書いただけですし…そんな事言われる程じゃないですよ!」
「ううん、これからもこれでお願いしたいな!冒険者って普通読めない字で書いたり書けなかったり、そもそも出してくれなかったりして…もう本当に…解読に時間かける事も少なくないんだからね。」
「そうなんですね…僕ももっと丁寧に書くように気をつけます。」
「うんうん、本当に偉いぞ〜。さて、これで無事にヘスティア・ファミリアの一員として登録出来ました。それで…うーん、マティアスさん帰ってきませんね…これから初心者講習があるんだけど、受けてくれるよね?」
「初心者講習ですか!是非受けさせて下さい!僕、まだダンジョンについては何も分からないので…。」
「あれ?マティアスさんが色々メモしてたと思うんだけどなぁ…あ、噂をすれば帰ってきましたね。」
遠くからマティアスが悠々と歩いてくる様子をエイナが発見すると、マティアスもそれに気付いて近寄ってくる。
「お〜い!無事に済んだか?」
「えぇ、バッチリ済みました。先輩が指導する間もなくね?」
「おいおい、そう怒るなよ。ちゃんと武器買ってくるって言っただろ?」
そういいながらマティアスが取り出した物は…およそマティアス程の大きさの大剣だ。材質も良いのか、見た目からも切れ味が伝わってくる。
「こいつはヘファイストスの所から買ってきた奴だから、そこそこいいはずだな!どうだ?」
「……」
「うわぁ!カッコいいですねこれ!でも僕が持てるかな…?」
「持てるんじゃねぇか?」
「うわっ…ズッシリして…おも…い…!」
「あ〜ダメか。もう少し身体の力がないと振り回すとかは出来なさそうだな…ま、それならファミリアに飾っておくか。武器はまた別のを買ってくるとしようか。」
「あのですね…初心者には支給ありますので買ってこなくていいんですよ?」
「そうだったか?」
「あぁ、そういえばマティアスさんは元々持ってるから紹介しませんでしたね。初心者の方にはナイフとか防具の支給をギルドが行っているんですよね。貸し出しという形なので、いつかは料金を支払ってもらうんですけど…マティアスさん、1000ヴァリスあります?」
「おう、あるぞ。貸し出し代か。」
「はい、ありがとうございます。それでは初心者講習の終わり際に渡しますね。」
「何から何まで…ありがとうございます!」
「ううん、いいのよ。それがギルドの仕事だから。そうそう、マティアスさんのメモもベル君に渡しておく?」
「そういえば取ってたな。とはいえ、俺の知ってる言語で書いてるから読めないはずだな!まぁ息子ちゃんならちゃんと話は聞けるだろ?」
「はい!」
「ハハハ!よし、その調子だな!それなら、息子ちゃんにこいつも渡すとしよう。」
マティアスは懐から紫色で手帳サイズのノートを手渡す。小さい鎖、目立つ特徴の中指のマークが真ん中に施されている。
「これは…メモ帳ですかね?」
「仕返し帳簿の小さい物だな。それに聞いたことをメモしてくれないか?」
「はい、任せて下さい!エイナさん、早速やりましょう!」
「分かりました。では、奥の個室に入っててね。マティアスさんはどうするんですか?」
「あ〜…そうだな。どのくらいで終わる予定だ?」
「お昼休憩は挟みますが…まぁ、夕方になりますかね?」
「よし、ならダンジョンに行くとしようか。息子ちゃん、帰り際にまた来るからな!」
「はい!僕もダンジョンに潜れるように、しっかり授業受けます!」
「ハハハ!早く一緒に行こうな!」
マティアスはそう言って早々にダンジョンの入り口へと入っていった。
「…そういえば今更だけど、息子ちゃん呼びが馴染んでるね…。というかそのサングラス付けてると本当に息子なのかなと思っちゃうんだけど。」
「あ、いえ違いますよ。ギルドに向かう最中に視線が気になったので…マティアス先輩がくれたんです。意外と付けてて凄くいい感じというか…目線も確かに気にならなくなった気がして付けたままにしてました。」
「あ、やっぱり息子ではないのね。外して見せてくれる?」
ベルがサングラスを外すと、ルベライト色の美しい瞳と可愛らしい顔が見て取れる。
「ベル君はこんな感じか…うん、ありがとう。」
「はい!うーん…授業中は流石に外しておきますね。」
「よろしい。じゃあ講習用の書類出してくるから、お部屋で飲み物飲んでてね。」
こうしてベルとエイナの鬼畜初心者講習が始まった。あまりにも多い量の知識とダンジョンへの怖さ、そしてモンスターの種類と対処法についての講習が行われていくことになる。
「ひ、ひえぇ……覚えること多いですね…。」
「当たり前でしょ?こういう事をしっかり覚えてないと、ダンジョンで危険な目に遭った時に対処に困っちゃうしね。ダンジョン内での知識はそのまま武器になるんだから。」
「確かに、モンスターの特徴や弱点さえ知っていればいざという時に助かりますね。」
「そうなんだけどねぇ…他の冒険者は覚える気がないのよね。たった1つの事さえ覚えていれば助かる命だってあるでしょうに…困ったものだわ。」
「僕はしっかり覚えていきます!強くなる為にも、こういう下積みは必要ですよね!」
「うん!えらいぞ〜ベル君!お姉さんが花丸をプレゼントしてあげよう!」
「えへへ…とりあえず、今日の所はこれで終わりになりますか?」
「う〜ん…そうね。マティアスさんも今後一緒に付いてくれるだろうし、今覚えておいてほしい範囲も終わったし…夕方ではないけど、終わりにしましょうか。」
「はい!でも、今度は時間が余っちゃいましたね…どうしましょうか?」
「今の所消化しないといけない仕事もないし、オラリオについても知っておく?」
「あ、お願いしたいです!まだ来たばっかりで、細かいことは分からないので…。」
「分かった。どんな所から聞きたいかな?」
「僕が気になる所ですか…ちょっと冒険者関連になるんですけど、スキルとか魔法って一般的にはどんな感じで使えるようになるんですか?」
「あ〜、確かにダンジョンの知識とかだけでその辺は教えてなかったね。一般的にスキルはレベルアップで手に入る事が多いわ。確か、レベルアップ前に積んできた経験を元に色んなスキルが発現するんだったかな?」
「そうなんですね!じゃあ、沢山戦えば戦闘系のスキルが出たりとかですかね?」
「そんな感じのイメージで大丈夫よ。ただ、基本は毒とかの耐性が優先される事が多いね。何でだと思う?」
まさか質問されるとは思っておらず、ベルは問い掛けに迷いを見せて答えが出せない。
「ダンジョンに入った事はないし、流石に分からないよね。理由の多くは毒状態になると時間をかけて苦しむし、毒のせいで身体が上手く動かせずに殺されてしまうから…が多いよ。後は、ある程度毒とかの状態異常に強いと、治癒系ポーションの消費も抑えられるっていうのも理由になるかな。とにかく便利で持たない理由はないって感じだよ。」
「なるほど…ダンジョンで生きていく上で重要なんですね。」
「そういう事。魔法に関してだけど、これは生まれつきの物が多いかな。後は継承されてきた物とか…魔法が刻まれた本があるんだけど、それを読む事で魔法を得るってパターンもある。でも、基本はない人の方が多いね。」
「そうですか…僕、ちょっと魔法に憧れてた所もあったんですけど、流石にダメそうですね…。」
「まぁまぁ、仕方ないよ。その代わり魔剣なんてものもあるから、ファミリア全体で使えない人は魔剣を使う事もあるよ。これなら武器を振るだけで魔法が出るからね。」
「魔剣…!カッコいいですね!」
「値段はカッコよくないけどね…めっちゃ高いのに使い捨てなのよね。」
「あ〜…うん、僕はちゃんと生身でしっかり戦います!」
「でも、魔剣に命を救われる場面もあるから、危険な場所に挑むのならお金を惜しまない事が大事!分かった?」
「はい!」
「うんうん、ベル君は素直で助かるわ〜。」
2人で様々な事について話していると、少しずつ日が暮れてきた。窓から差し込む光がそれを2人に告げる。
「おっと、もうこんな時間。マティアスさんも帰ってくる頃合いじゃないかな?」
「夕方頃に戻ってくると言っていたので、おそらくそうですね。行きましょう!」
「ベル君と交流出来てよかったよ。さて、換金準備しますか…。」
エイナの講義室を出たベルは、マティアスの影を探す。キョロキョロと見回すと、ちょうど良く換金所に並ぶマティアスの頭がよく見えた。
「マティアス先輩!」
「ん?おお!息子ちゃんじゃねぇか!エイナの授業は受けたのか?」
「はい!バッチリです!あ、言われた通りにメモも取れました!」
「おお!そいつは最高だな?これで今後は新人が入って来てもそいつを見せりゃいいわけだ。」
「あ、そういう理由だったんですね。てっきり、忘れないようにメモしておけと渡したのかと思ってました。」
「そいつもあるが…ま、何もない状態でエイナの授業を受けるのと、ある程度纏められたメモを見てから受けるのとじゃ違うだろ?だから取ってもらってたんだ。家族が増えたら優しくしてやらないとな?」
「なるほど…!所で、今日は何処まで行ったんですか?」
「まぁ30まで降ってみたんだが、そこそこだったな。少なくとも多少はいいおもちゃだったんじゃないか?」
「30って…とんでもない場所に1人で…?」
「ハハハ!俺ならこのくらい大丈夫なんだ!凄いだろ?」
「本当に凄いです!いつか、僕もそこまで行けるかな…。」
「息子ちゃんなら大丈夫じゃないか?ちょっとずつ進めばなんとかなるだろ。おっと、俺達の番のようだな!」
ベルと話している間に換金所の列が短くなっておりマティアスの順番になっていた。
「はい、素材買取ですね?」
「お?エイナじゃねぇか。こいつでいいよな?」
「……20階層より下に行きましたね?」
「悪いか?」
「悪いに決まってますよねぇぇぇぇ!!!」
「ハハハ!そんなに怒ることはないだろ?行ける所に行って何が悪いんだよ?」
「あのですね…いや、言うだけ無駄な気がしてきた。とりあえず1人で深く潜るのは頭おかしいんですよ。ベル君に悪い例見せてるじゃないですか!」
「そのうち出来るようになるだろ?」
「ハァ??貴方後輩を1人で潜らせるつもりですか?頭の回復ポーション要ります?」
「必要ないな!それに息子ちゃんには俺が付いてるからな!」
「貴方の真似しないとも限らないんですけど?まぁ、話してみた感じしないとは思いますが…そうではなくて、基本ダンジョンは複数人で潜るものと教えたばっかりなんですよ!」
「今度から複数人なるから大丈夫だな?」
「そういう事ではなくてッ…!はぁ…はい、こちらが換金したものです!」
少し怒りを含ませながら置かれた袋には、どっさりとした重みがあった。
「78万4600ヴァリスです。何ですかこの馬鹿げた量は?」
「たまたまドロップが美味くてな!いい感じの奴を入るだけ持って帰ってきただけだな!まぁ多少は諦めた物もあったがな。」
「こういうやりとりをこれからもしないといけない気がして来ましたね…常識が通用しません。」
「ま、とにかくありがとよ!息子ちゃんも帰るぞ〜」
「…あ、はい!」
「ベル君、あんなのになっちゃダメだよ。」
「僕の先輩なんですけど…。」
「いいから、あんな話殆ど聞いてない感じの冒険者になっちゃダメ!分かった?」
「は、はい…。」
エイナとマティアスのやり取りに気圧され、去ろうとするとエイナに釘を刺されと、冒険者ってこんな感じなんだと印象を持った所でホームへと帰宅した。
「お〜い!娘ちゃん居るか!」
「はいはい〜おかえり。って、また沢山お金持って帰ってきたね?」
「息子ちゃんがエイナの授業受けてる間、パパがダンジョンで稼いだってわけだ。金を貯めて部屋を改造してぇし、気合い入れてやったんだぜ?」
「おおっ!因みにどのくらい…?」
「78万だったな。普通の生活するなら困らないんじゃねぇか?多分な!」
「おおっおお…!マティアスくん、君には感謝してもしきれないよ…!」
「ハハハ!パパはしっかりしてるからな!約束のじゃが丸君もあるぞ!」
「やった!あ、ベル君の方はどうだった?」
「エイナさんに沢山知識を叩き込まれましたね。お陰で明日からしっかりダンジョンに潜れそうです!」
「真面目にやってるようで感心感心。さて、それじゃあ夜ご飯食べようか!」
机の上には、出来立ての物のように見える料理が置かれていた。また、その立ち振る舞いからヘスティアが作ったことがわかる
「おお〜こいつはもしや、娘ちゃんの手作りって事か?」
「ふふん!その通りさ!毎日外食とか買ってきてもらうのもどうかと思って、ボクなりに頑張ってみたんだ。多分、食べられない事はないと思うけど…。」
「凄いですね、神様!僕もお腹空いてきました〜。」
「ハハハ!なら、早速頂いてみるとするか!娘ちゃんの手料理だから、大事に食わねえとな?」
初心者でも簡単に作れるレシピを頑張ったのか、店にあるようなものと比べれば幾らか味は落ちるが、それでも手作りという温かさの籠もった料理を3人で平らげた。この食事はマティアスも特に気に入ったようだった。
「娘ちゃんの手料理ってのはこんな感じか…なるほど、こいつは美味いな?」
「そ、そう?よかった〜!」
「はい!僕も美味しいと思います!やっぱり、仲間と一緒に食べると味が違うのかもしれないですね。」
「ハハハ!仲間じゃなくて、家族だろ?俺達はちゃんと家族なんだ。」
「そうそう、ボク達は家族なんだよ。でも、ベル君の言う通り仲間でもあるけどね!」
「ま、どっちにしろ同じ様なもんだが…元中指としてはやっぱり家族の方が合ってるな。」
「なら家族ですね!」
「そうだ!娘ちゃんも息子ちゃんも家族さ!ハハハ!」
「は〜お腹いっぱい!沢山食べると眠くなってくるよ…あ、そうそう。マティアス君の稼いだお金をちょっと使って、ベットも買い揃えたけどよかったかい?独断みたいにしてしまったけど…。」
「欲しい物は全部買っちまえばいいんじゃねぇか?言ってくれればパパが何でも買ってきてやるぞ〜。」
「へへ、じゃあ大丈夫っぽいね!マティアス君のは紫色のやつで、ベル君は白と赤のやつ!そしてボクは全部真っ白なやつさ!」
「紫色か!娘ちゃん、パパの趣味がわかるじゃねぇか!」
「僕は白と赤なんですね。あ、髪の色と目の色からですか?」
「正解!まぁイメージカラー的な感じで選んだだけなんだけどね。」
「寝る場所も用意出来たんなら、もう外に出とく必要もねぇな。さて、パパは寝るぞ!」
「ボクも!ベル君も寝よう。明日はきっとダンジョン探索だからね。」
「はい!」
新品のベットはふかふかで身体が程よく沈み、横になれば眠気を心地よく誘ってきた。その眠気に身を任せ、3人は静かに寝静まる。
書くモチベを保ちたい
マティアスがベル君を呼ぶ時はなんて呼ぶ?
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ベル
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息子ちゃん
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末弟
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特定の呼び方をしない
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場面によって変える