【名探偵コナン】二次創作、SS集   作:夜明けの栞

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江戸川コナン&灰原哀・コ哀の練習『帝丹小学校の日常』

【体育】

灰原は日陰から様子を見ていた。

今日はドッヂボールだ。

「いけー!」

「うわあ!!」

コロコロ……。

ボールが自分の陣地に戻るところまで計算済みだった。

コナンは静かにボールを手に取った。

得意げな顔で次の狙いを探す。

「またコナンだ!」

「逃げろ!」

大人げないんだから。

灰原は目を細めた。

(おわり1)

 

 

【音楽】

ひとりずつ歌を発表することになった。

コナンが前に出た。

 

き↑らき↓ら↑ひ↓かる↑

おそ↑ら↓のほ↑し↑よ↓

 

コナンは静かに席に戻った。

(歌は苦手なんだよ……)

コナンは目を細めた。

 

灰原が前に出る。

周囲が静寂に包まれる。

 

(小さな声で)

 

歌ったのか呟いたのか全くわからない。

ただ灰原の持つ空気が皆を圧倒していた。

灰原は席に戻る。

コナンと目が合って、少し笑った。

(おわり2)

 

 

算数

「灰原さん、このノートは何ですか!?」

みんなが灰原のノートを覗き込んで、目を丸くした。

Δ、Σ、偏差、相関、log、mol、積分、確率、放物線グラフ……

その下には熱量の計算、元素図、薬品のメモ、……

「ごめんなさい。ついぼーっとしてました」

コナンは頬杖をついて苦笑していた。

(おわり3)

 

 

家庭科

灰原は慎重に包丁を入れた。厚さ数ミリ。

コナン 「おい、顕微鏡で見る気かよ」

灰原「あなたこそ、野菜が粉々じゃない」

コナンは蘭の料理を思い出して黙った。

(おわり4)

 

 

図工

紙粘土で自由製作をしていた。

灰原は分子模型を完成させた。

コナンが声を潜める。

「新しい解毒剤か?」

「いつの間にかできたわ……」

(おわり5)

 

 

給食

探偵団 「いただきまーす!」

灰原「元太くん、デザートいる?」

コナン「どうした灰原?」

灰原「カロリーオーバーしてたのよ」

(おわり6)

 

 

掃除

コナンは皆と床を拭く。

(意外と鍛えられるかも。)

スピードを上げた。

「江戸川くん!」

寸でのところで激闘は避けられた。

灰原は小さく息を吐いた。

「悪い」

コナンは苦笑した。

(おわり7)

 

 

遠足

灰原は重箱を取り出した。

「沖矢が持ってきたの。皆でどうぞって」

コナンが戸惑う前で、灰原は箱を広げた。

コナンは中を見た。

「本当に食べていいのか?」

「いいわよ」

その時、気づいたクラスメートたちが次々と駆け寄ってきた。

「美味しい!」

箱はあっという間に空になった。

コナンも満足そうだった。

「……沖矢さんにどう言うんだ?」

灰原は顔を真っ青にした。

(おわり8)

 

放課後

……蘭だ。

コナンが思った時、灰原の視線を感じた。

「蘭さん!」

探偵団は笑顔で蘭に走り寄る。

俺も行きてぇ……

(おわり9)

 

国語

「漢字のノートがなくなりそう」

コナンが蘭と手をつないで街を歩いていると、灰原に遭遇した。

「あなたたちも買い物?」

灰原が不敵に笑って、コナンは視線をそらした。メガネが白く光っていた。

(おわり10)

 

理科

皆で教室を出て、花壇の観察に向かった。

その途中、先日植えた植木鉢の前を通る。

ふとコナンは隣りの灰原を見て口元を緩めた。

「……悪くないわね」

(おわり11)

 

社会

事件現場に佐藤刑事が来ていた。

とっさにコナンが走り出す。

灰原と少年探偵団は立ち入り禁止のテープの前で止まった。

現場と警察を見比べて灰原は小さく息を吐いた。

「社会って難しいわね」

少年探偵団は首をかしげた。

(おわり12)

 

 

運動会

有希子がコナンに手を振る。

隣に優作、博士、小五郎と蘭がいる。

親子二人三脚の前。

有希子「哀ちゃん、一緒にどう?」

灰原が伸ばした手を有希子は優しく引いた。

蘭「コナン君は私と行く?」

コナン「うん!」

コナンは蘭の手を引っ張って走り出した。

(おわり13)

 

 

席替え

くじ引きの結果、コナンと灰原は隣同士になった。

こんな形でいざ隣になると照れくさかった。

ちらりと灰原を見る。

灰原は黙って荷物を移動している。

まあ、相棒って言ったしな。

コナンは何事もなかったかのように黒板に目を向けた。

(おわり14)

 

 

図書室

灰原はため息をついた。

「先に帰っていいって言ったでしょ」

探偵団がドアの隙間から覗いていたが、中に入ってきた。

「さすが灰原さん、放課後は図書室で読書するんですね」

後ろからコナンがついてくる。

「悪い。止めたんだけど……」

「いいわよ」

コナンは灰原が持っている児童書を眺める。

「物足りないんじゃないか?」

「……頭がスッキリするわ」

「よかったな」

窓の外は夕焼けの色が濃くなっていた。

(おわり15)

 

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