仮面ライダーバレット ザ・リロード   作:サツキタロオ

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タイトルも変わって心機一転です。


仮面ライダーバレット ザ・リロード -KAMEN RIDER BARRETT THE RELOAD-
Mystery.13:依頼人が来た!


「行ってきまーす!」

玲二はそう元気に挨拶して外に駆け出した。

今は夏休み真っ只中。玲二が走る先に決まっていた。

「よーっす。」

玲二はキュアット探偵事務所のドアを開けて挨拶した。

すると、るるかがマシュタンを抱いて近寄る。

「おはよ、玲二。今日も元気だね。」

「そりゃあな。」

玲二はそのままキュアット探偵事務所の広場の椅子に座る。

横の看板に『愚連調査隊 本部』と書かれた板が掛けられていた。

「玲二。今日はジェットに呼ばれてるんじゃなかったの?」

「あ、そうだったな。他のみんなは来てるか?」

「もう直ぐ来るって。」

るるかからそれを聞いた後、玲二はバレットストライカーだけを持って地下室のジェット工房に向かった。

 

「来たか、玲二。」

「ジェットパイセン。何か用か?」

ジェットが机の上に置かれた大きな武器らしき物を玲二に手渡した。

「これ、バレットの新しい武器だ。」

「バレットの?」

「そう、その名も…"バレットギガブラスター"!」

玲二はその武器…バレットギガブラスターを受け取る。

なんだか列車のような見た目をしたアタッチメントのような武器だった。

「以前にバレットのデータを見た時、火力不足感を感じてさ。それで色々工夫して作ったのがそれだ。」

「…列車みたいな見た目してるな…」

「僕の師匠の教えだよ。あんな達の為に作ったプリキットはちょっと可愛さを加えた感じだけど…」

ジェットは椅子を回して言う。

「…仮面ライダーはかっこいい系だろ?だからちょっとカッコよさも加えた感じってことさ。」

「…まあ列車ってカッコいい系…なのか?」

玲二はとりあえずありがたく受け取った。

「それからこれも。チップ使って武器呼び出したりするんだろ?」

バレットギガブラスター用のチップもついでに受け取った。

玲二はありがたく受け取り、工房から出ると、リビングに戻ると、あんなとみくるが少女をソファに案内していた。

るるかに玲二に様子を聞く。

「誰か来たのか…?」「依頼人…」

とるるかは言った。

 

………

 

「お茶どうぞ。」

みくるが依頼人の少女にお茶を渡すと、彼女はそれを飲んでうーんと言う顔をする。

「ほうほう…紅茶だね…しかも!ミントの香り…!」

「え!分かるんですか?」

「そりゃあね。」

彼女は自信げに言う。

あんなとみくるはお互い見合って言う。

「と、ところで…依頼内容は…」

「…あ、そうだったね〜…ごめんよ〜。」

依頼人は焦った様子も無く、やれやれと言う顔で言う。

「えっとね、私の名前は胡桃!まあよろしく〜。胡桃の"ふ"はおふざけのふで、胡桃の"た"はぐ〜たらのた!」

彼女は元気そうに答えた。あんなとみくるは苦笑いすると、彼女はハッとなって笑って座った。

そのまま彼女は軽いノリで依頼内容を話した。

「えっとね、依頼内容って言うのは…私の幼馴染を探して欲しくて〜…」

依頼人の少女があんなとみくる達に話していると、玲二とるるかの二人は遠くから話していた。

「…中国人?」

玲二はるるかにそう聞いてみる。

るるかは微妙そうな顔をする。

「…確かに名前は中国人だけど…あそこまで日本語が流暢なのは…」

るるかは彼女の姿をじっくり見る。

 

茶色の長い髪に、梅のハイライトがある赤い目、今の時代では見た事ない衣装に年季の入った梅の花が添えられた帽子を被った少女…。

「…でも、悪い人じゃないと思う。なんだかシンパシー感じるし…」

るるかはしれっとアイスを食べながら言った。

 

「あ、これ写真ね。」

胡桃は写真を見せる。

「この人が幼馴染…?」

「うん!こっちに来た時はぐれちゃって…私一人じゃ探すの大変だから…で、偶然ここを見つけて依頼しようと思ったってわけ!」

「なるほど…この人を探せばいいんですね!」

「任せてください!キュアット探偵事務所にお任せを!」

 

そうしてあんなとみくるの二人は写真を見ながら呟く。

「…名前は玄鳥さん…この書き方で"つばめ"って呼ぶんだ…」

「茶髪で目の形も胡桃さんと同じ…服装はカジュアルな服装…それから幼馴染…」

「…うーん…見つかるかなぁ…確かに目立つ人かもしれないけど…」

「胡桃さんによれば、高いところに居る事が多いんだって!」

あんなとみくるは高いところを見てみる。

…しかし、そこに居るのは鳥ばかり。果てには鶏すら居た…。

「…見つからない…」

「この人を見た人が居るかも…周りの人に聞いてみようよ!」

そうして二人は駆け出して聞き込みをすることにした。

玲二とるるかは陰からその様子を観察している。

「…探偵としてしっかりしてきたね。」

「なんだ?先輩的にはみくる達はどう思う?」

玲二がるるかに聞くと、るるかは平然と答える。

「…まだまだ荒削り。でもきっといい名探偵になるわ。」

るるかは厳しくも上昇する可能性がある事を示唆して微笑んでいた。玲二はそれを見て少し笑みを溢した。

「俺達もちょっと探してみるか。」

「…確かに…ここまで目立つ人は…この街では全く見た事がない…」

玲二達はコピーしてもらった写真を見て、二人は見合って頷く。

「とりあえず、依頼人に会いに行ってみるか。」

そうして二人は依頼人の元に向かった。

 

その頃、パティスリーチュチュではくれあが久しぶりにアルバイトに励んでいた。

「くれあ殿。お邪魔する。」

「幸次郎さん…!」

「ふふっ、いつものですね。直ぐ用意します。」

そうしてくれあがショートケーキを出そうとすると、ドアが開いて誰かが入ってきた。

茶髪で赤い目、そしてなんだか中性的なら見た目の少年だった。

「すみません…やってますか?」

「はい。初めての方ですね?パティスリーチュチュへようこそ!何か注文はありますか?」

少年はケーキの欄を見つめる。

しばらく見た後、ショートケーキとチョコケーキを頼んだ。

「…じゃあこの二つで!」

「分かりました。お持ち帰りしますか?それとも店内でお召し上がりしますか?」

「じゃあ店内で食べます。」

くれあは少年の為にケーキを出してそのまま手渡した。

「ごゆっくりどうぞ。」

くれあはそのまま彼を案内し、幸次郎と話す。

「あの人、珍しい人でしたね。」

「うむ。あの瞳は美しい目をしておった。梅のような眼光をしておったな。」

「初めて見ました…どこから来たんでしょうか…?」

二人は少年の方を見ると、ケーキを食べて考えている様子だった。

しかも、彼の事をよく見ると悩んでいる様子だった。

 

「…聞いてみないのか?」

「い、いえ…今はバイト中ですし…」

「なら、某が聞いてみよう。」

シュシュタンがくれあのシュシュから擬態を解除して幸次郎の手に巻きつく。

「シュシュタン殿…」

「シュシュタンが話をしっかり聞くでシュ!」

「かたじけない。」

そうして幸次郎とシュシュタンは彼に近寄る。

「…何か、お困りごとでも?」

「…?」

「すまない。何か悩んでいる様子だったのでつい…」

「そう見えますか?実は…幼馴染と逸れちゃって…」

「ほう…」

幸次郎は彼の前に座る。

「…胡桃って言うんですけど、ここ来たの初めてだから迷っちゃって…」

彼は苦笑いしながら頭を掻いた。

そのまま続けて話す。

「…でも、お腹減ってたし…ここで何か食べようかなって思って…」

「なるほど…ならば、ここを尋ねてみると良い。」

幸次郎は名刺を取り出す。

「キュアット探偵事務所…」

「探偵がそこには居る。某も御用達の場所だ。尋ねてみると良かろう。」

「…なるほど、ありがとうございます!」

そうして彼はケーキを完食した後、お金を払ってそのまま外に出た。

「…行ってしまったな…」

「お友達を探してるみたいでシュね。」

「某達も追ってみよう。くれあ殿、後で落ち合おう。」

「あ、はい!」

そうして幸次郎とシュシュタンはそのままパティスリーチュチュから飛び出して行った。

 

…………

 

そうしてしばらくして、玲二達は街中を走る。

「見つかったか?」

「いや…」

玲二達は息を整えてベンチに座る。

「ここまで見つからないって…かなり移動範囲が広いのか?」

「多分そう…」

るるか達は休憩していると、遠くから悲鳴が聞こえてきた。

「…はあ…こんな時に…!」

玲二達はそう言ってその悲鳴の場所に向かう。

そこに赴くと、懐中電灯の見た目をしたレガルーが現れた。その隣にはデッチ・アゲインとニジーが居た。

「ファントムの仕業か!今回はどうする気だ?」

「来たからバレットにアルカナ。今回はマコトジュエルを集める為さ。」

「ファントムも壊滅した状態で集めるなんて…ある意味立派ね。」

るるかは皮肉を込めたような褒め言葉を贈ると、デッチは失笑して一歩下がって見守る。

「…ふっ、来たね…!」

ニジーは剣を構えて玲二に走る。

玲二は直ぐにバレットストライカーにチップを召喚してグレイブソードを呼び出して対処する。

「ニジー…!」「久しぶりだねベイビー!」

そのまま徒手空拳と殺陣が続く。

「何が目的だ。邪魔すんな!」

「ふっ…目的は決まってる…君から…ライダーの力を頂く事さ!」

玲二は蹴りを入れてニジーを離す。

「何…?」

「その力さえあれば、僕は更に頂に立つ事ができるからね…!」

そう言って再び立ち向かう二人。るるかはそれを見ながらレガルーを見る。

「…はあ…仕方ない。」

るるかはワイルドアルカナロッドを構え、羅針盤を白に切り替えて構えを取る。

「……変身。」

そう言ったるるかはキュアアルカナに変身して杖を構え直してライトレガルーに近づいて行った。

 

遠くから音が聞こえてきたあんな達。

「な、何!?」

「まさかファントム!?」

胡桃はその音を聴こえた先に向けて走った。

「あ、ちょっと胡桃さん!?」

「き、危険ですよ〜!」

「大丈夫だって、彼なら絶対向こうに居るもん!」

幸次郎達の方でも音を聴こえていた。

「…殺気…やはりレガルーが居るということか。」

幸次郎はブレイザースラッシャーを構える。

その先を見ると、玄鳥が音の場所を探して呟いていた。

「…向こうに何か居るんだ…!」

すると玄鳥は建物から飛び出して行った。

「なっ!?」

幸次郎は急いでその場に駆け寄ると、彼は物凄い跳躍力でその場に向かっていた。

「…なんという身体能力…!」

幸次郎も急いでその場へと向かった。

 

そうして玲二もバレットに変身し、ニジーと交戦する。

「お前に構ってる暇は無い!」

玲二とニジーは殴り合いを続けるが、デッチは長引きそうだと感じてレガルーキューブを複数個取り出す。

「…ここは任せようかな。」

そのままレガルーキューブからレガルーを二体顕現させた。

釘のような姿のネイルレガルーとナイフのようなナイフレガルーが現れた。

「さあ…合体だ!」

そのままキューブを三つ組み合わせてミクトレガルーを生み出す。

その間にも玄鳥や胡桃達が辿り着いていた。

「あれは…!」

玄鳥が驚いていると、ミクトレガルーは誕生した。

名前はパーストレガルー。そのまま玲二に近付き、ライトで目眩しをした後、ネイルを連射してダメージを与えた。

「ぐっ…卑怯な奴!」

「あはは!さあ続けて…「そうはさせるか!」

玄鳥が飛び上がってパーストレガルーを蹴り飛ばした。

そのままレガルーは地に伏せて吹き飛ばされた。

「玄鳥〜!」

「胡桃!」

玄鳥と胡桃は近付いて手を握った。

「何処行ってたんだよ。心配したんだぞ?」

「ちょっと、玄鳥の方から逸れたんじゃん!みんな心配してたんだよ?」

「わ、悪かったって…」

「いや、悪い!」

胡桃はそっぽ向いて玄鳥は溜息を吐いた。

玲二は玄鳥達に近寄る。

「おーい。敵さん起き上がったぜ。」

と言うとパーストレガルーは起き上がって唸った後に突撃してきた。

「お前ら、早く下が」

玲二がそう言う前に玄鳥は刀を何処からともなく召喚してパーストレガルーを斬った後、右手から炎の形をした剣を召喚して更に切り裂いた。

「えー…?」

玲二は驚くどころが唖然として思わず声が出た。

しかし、玄鳥は気にせず剣で斬りまくっていた。

すると、幸次郎達も走って近寄ってきた。

「…依頼人さんいきなり飛び出…って、あの人は?」

「ああ、あれが私が探してた幼馴染。見てみて、強いでしょ〜♪」

みくるが胡桃に聞くと、彼女は嬉しそうに頷いた。

胡桃は剣でパーストレガルーを斬りまくる玄鳥を見て嬉しそうに笑っていた。

玲二はハッとなり、バレットストライカーを構え、ギガブラスターチップを装填してバレットギガブラスターを召喚した。

「…このまま…連結!」

バレットストライカーとバレットギガブラスターを連結させる玲二。

ギガブラスター側の追加持ち手を持ち、そのままビームを連射、その攻撃でパーストレガルーは大ダメージを受けた。

「すげぇな…でも重過ぎて動けねぇな。」

 

そのままレガルーは玄鳥によって瀕死に追い込まれる。

「おい幼馴染。一緒に行くぞ!」

「おう!」

玄鳥は炎に刀をぶつけて刀身に炎を纏った刃を構える。

玲二はトリガーを三回押し込み、銃身にエネルギーをチャージする。

凄まじい音と共にチャージされるエネルギーは周囲から見ても危険だと察知した。

「…まずい…みんな離れて!」

るるかはみんなに指示を出し、近くの障害物に隠れるよう促した。

そのまま玲二はトリガーを押す。

 

その瞬間、玄鳥は走って素早い斬撃で三連撃を放った。

ギガブラスターから放たれたビームはパーストレガルーに命中し、先程のダメージによってそのまま消滅するように蒸発し、そのまま凄まじい大爆発が起きた。

「うおおっ!!」

玲二が驚きつつ体勢を整えてなんとか立つ状態を維持する。

凄まじい反動で玲二は少し疲れたような様子を見せた。

「…おい大丈夫か?」

玄鳥の安否を確認すると、彼は平然と煙の奥から現れた。

「大丈夫だ。」

「…すげぇなお前。」

それを見たニジーとデッチはそのまま逃げ帰った。

「まあいいさ…次はこうは行かないよ。」

「…仮面ライダー…!」

そう言い残して去った。

 

 

…………

 

夕方。

玄鳥と胡桃は色々話した後、みくる達に感謝した。

「ありがとう。お陰で合流できたよ。」

「良かったな玄鳥。」

玲二と玄鳥は直ぐ仲良くなっており、るるかはその様子を見て少しムッとする。

「…ねえ、もしかして彼の事好き?」

後ろからるるかに話す胡桃。思わず驚いて振り返る胡桃。

「…う、うん…」

「じゃあ頑張るべきだよ!もしかしたら、恋のライバル来ちゃうかもよ?」

「そ、それは困る…」

「大丈夫大丈夫、貴女可愛いし!」

胡桃は平然と言うと、「あっ!」と言う声を出して懐から名刺を取り出した。

「これ、私の名刺ー。」

るるかはすぐにそれを受け取る。

「…"往生堂"…。」

「ウチの葬儀屋。璃月って場所にあるんだ!もし良かったら来てみてよ!」

彼女は笑顔でそう話すが、るるかはそのような葬儀屋や地域の名前を聞いたことが無かった。

 

玲二と玄鳥はしばらく話した後に意気投合した様子で、しばらく見合った。

「…なんだか…君とはまた会うかもしれないな。」

「…そう?」

「ああ、何かあったらまたよろしくな。」

二人は握手を交わした。

そうして胡桃が玄鳥の隣に立ってそのまま立ち去る。

「ばいば〜い!」

そうして二人はそのまま彼らの前から去って行った。

 

るるかと玲二は不思議そうにその後ろ姿を見つめていた。

「不思議な人達…だったね。」

「ああ…でも、良い奴だったと思うぞ?」

 

二人はそんな事を話しながら、不思議な縁が出来たと感じたのだった…………。




なんか2作目に出てきそうな幼馴染系カップルだなぁ…

次のキャラクターエピソード

  • 魔術師
  • 皇帝
  • 節制
  • 太陽
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