そして、彼は名探偵と出会った   作:サツキタロオ

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ヤンデレっていいですよね。


玲二「惚れ薬だって?」るるか「ええ、そうよ」

「できた!」

「あら、何かしらそれ?」

ジェットの工房にて。ジェットは瓶に入ったピンク色の液体入りビンを掲げた。

「これは飲んだ対象の"一番好きな異性"に対しての愛がいつも以上になる薬だ!」

 

マシュタンは手渡された瓶を見下ろし、

(本当に……こんなの効果があるのかしら?)半信半疑のまま内心でそう呟いた。

小さな瓶に入ったそれは、見た目だけならただの薬品に過ぎない。だが、ジェットの説明を聞いていると、どうにも嫌な予感が拭えなかった。

 

「…で?」

「…いや、本当なら少し雰囲気を出すような香水の副産物。それを色々混ぜて作ったら出来たんだよ。」

「はあ…天才もしっかりしないと変な物作るのね。」マシュタンがジーッと彼を見て呟く。

「天才なんてそんなもんだよ。」ジェットはフフンと胸を張った様子でそう答え、マシュタンは呆れてそれ以上は何も言わなかった。

 

…で、そんな瓶を貰ったマシュタン。

「…まずどうやって使うのよ。香水なのか…飲み薬なのか…!聞いてなかったわ!」

マシュタンはちょっと怒って悩んだ。

しかし気持ちを切り替え、食材の買い物に出かける事にした。

 

…そんな中、るるかが丁度ランニングから帰ってきた。

「…ん?」

るるかは机の上に置かれてあった瓶を見る。

(マシュタンかな?)

彼女はそんな事を思いつつ、ちょっと微笑んだ後に瓶の中身を口に含んで飲み干す。

 

花の香りに甘い味が全身に染み渡ってるるかは全部飲み干した。

「…ッ!?」

…すると、全身が急に熱ってきた。

(な、何…?身体が…あつ…い…)

頭を抑えて倒れ込み、瓶が落ちて割れた。

「…れ、玲二…」

彼女がその名前を呟くと、彼の顔が頭の中を支配する。

(玲二玲二玲二…!)

彼女は立ち上がってそのまま玲二の家に向かった。

苦しそうな顔は次第に嬉しそうな顔になっていった…

 

その頃、玲二は部屋でプレステでゲームをプレイしていた。

「アーマード・コア楽しすぎだろ!てかコイツ強すぎ!」

玲二はコントローラを弄ってボスを倒そうとするが、その後に普通に負けた。

「…はあ…」

玲二は電源を切ってベッドに頭を乗せた。

目を閉じているとインターホンが鳴ったので玄関の前に行く。

「…はい早乙女。」

『私』

「るるかか。入れよ。」

玲二はるるかを家に入れる。彼女はいつものミステリアスでクールな印象とは違い、彼を見て常に笑顔だった。

(便秘治ったのかな。)

玲二は妄想を募らせながらいつもの顔で彼女の話を聞く。

 

「るるか。」

「うん?」

玲二はゲーム中ずっとるるかが見つめてくるものなので少し雰囲気が違うと感じた。

「…れ〜いじ♡」

「!?」

甘ったるい声で誘惑してくるるるかに思わずビックリしてコントローラーを落としてしまった。

「…ど、どうした?」

「ん〜?どうもしないよ?私は玲二の事だ〜いすきだから♡」

(変なもん食ったな…絶対ジェットだろ)

正解を引き当てた玲二は、抱きついて離れないるるかを引き剥がそうとするが謎に力を込めている為離れてくれなかった。

「…変身して行くか。」

そのまま彼女を抱えて外に出ようとする。

「玲二逃げないで〜!」

彼女がワイルドアルカナロッドを構えて玲二の頭を何度もガンガン叩く。

「いってぇ!いてて!やめろるるか!」

玲二は叩いてくるるるかの杖を受け止めて対応する。

そのまま玲二は彼女が担いで外に出る。

「玲二〜!」

「じっとしてろ!」

玲二はそのままキュアット探偵事務所に向かった。

 

…数分後。

玲二が到着すると、ジェットを呼び出す。

「お、玲二。なんのよ!?」

玲二は睨んだ顔でバレットストライカーを構えてジェットに向けていた。

「お前のせいだぞジェット!」

「は、はあ?」

玲二は詳しい事を説明する。

「というわけよ。あなたのせい。」

マシュタンも玲二の方に回ってそう怒っていた。

「わ、悪かったよ…今すぐ解毒剤を作る。」

ジェットはトボトボ帰っていった。マシュタンは監視のためにジェットに同伴した。

その後、玲二とるるかは取り残される。

「玲二〜。」

「ん〜?」

「好き♡」

「」

玲二は唐突な告白で目をガン開きにして真顔になった。

(落ち着け早乙女玲二…コイツは今惚れ薬でこんなのになってるだけ…平常心を保て…平常心…)

その後彼はネットリ抱き着いて絡んでくるるるかに玲二はもう理性が…

 

(くそっ…頭に何か思い浮かべろ…!このままじゃCEROがヤバくなる…ッ!!)

 

玲二は頭に色んな事を思い浮かべて平常心を保とうとするが…

「玲二大好き♡」

 

(あっ…)

だが奴は…弾けた。

 

………………………

 

「…」

玲二はソファにうつ伏せになって黙っていた。

その後、るるかはジェットが作った解毒剤を飲んで元に戻る。

「あれ…私…」

「るるか…!良かったわ。元に戻って。」

マシュタンの笑顔を見てるるかもちょっと微笑んだ。

しかし、先程の事を思い出して顔を次第に赤くなった。

(玲二…さっき私に…!)

るるかは口に手を当てる。口付けの味はアイスよりも甘かった。

先程から心臓がドキドキしていて止まらない。

マシュタンとジェットは話しながらマシュタンがジェットに怒っていた。

 

(…ジェット後で殴る…!)

るるかは静かにそう思ったのだった…。




愛…愛ですよ。

【余談】
この時玲二が遊んでたのはマスターオブアリーナ。

次書いて欲しい短編

  • コミカルなやつ
  • ヒロインといちゃいちゃ
  • シリアスなやつ
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