玲二の自宅…彼の部屋にて一人の少女が立っていた。
紫の髪にるるかと同じ程の身長の少女が胸に触って嬉しそうにしていた。
「ふふふ……遂にできたわ…!」
彼女は嬉しそうに呟き、そのままタンスの中から色々と拝借し、そのまま鏡の前で楽しそうにしていた。
……そうして玲二とるるかは起床。
るるかは平然と彼の部屋に住んでいたが、玲二は気にしない事にした。
「おはよ〜……」
「あらおはよう。」
「……???」
玲二達は一瞬で目が覚める。
目の前には見たことのない少女が平然と挨拶しており、玲二の母親も彼女に平然と話しかけていた。
「……待って、誰。」
るるかが聞くと、彼女はわざとらしく答えた。
「あらあら、キュアアルカナのおとも妖精を忘れるなんて、悲しいわね〜?」
「……!…もしかして…マシュタン?」
「せいか〜い!」
彼女はそう笑顔で答えた。
なんと彼女はマシュタンだった。玲二は目を疑い、マシュタンの画像と今の彼女を見比べてみる。
「……全然似てない……」
「そりゃそうよ。今は人間の姿になってるもの。」
「……まさか、人間の姿になるなんて…今までジェットぐらいしかできなかったのに…」
「独学で勉強してようやく漕ぎ着けたのよ。これで、私も本格的な調査ができるんじゃなくって?」
彼女はいつも通りの反応でるるかを見ていた。
るるかも溜息を吐いた後、握手するように手を握る。
「……じゃあ…これからよろしくマシュタン。」
「ええ。どうせなら人間用の名前も考えておきたいわね…」
彼女はそうブツブツ言っていると、流介から連絡が来た。
「はい?」
『なあ玲二、夏休みももうすぐ終わるし、今日みんなで海行かね?他のみんなもOKだってさ!』
「分かった行かない。」
『よっしゃ、じゃあ水着持参で色々お菓子とかも……』
『って馬鹿!普通断るバカが居るか!それにお前が一番楽しみにしてただろうが!』
「冗談だっての。通じねぇなぁ。」
『ヒヤッとするだろーが!じゃあ切るぞ。』
そうして電話は切れ、時計を見る。
まだ6時24分で、今から準備は間に合いそうだ。
……そうして準備を済ませた玲二達。彼らは原付に乗り、海が見える地域に向かっていた。
「まだ海見えませんか〜!?」
「全然遠いっての!ほら前見ろ!」
バイクで楽しそうに走る玲二達。
……しかし、その後ろ……
「ま、待ってよぉ〜」
「ぜぇ…ぜぇ…」
あんな、みくる、純平の3人が自転車を頑張って漕いでいた。
「くそっ…こうなったら…!」
そうして玲二達がしばらく走っていると、海が見えてきた。
「…海!」
「見えてきたわね。」
そのままバイクを進ませていると、玲二は後ろから何かか近付いているのが見える。
すると、変身したあんなとみくる、そして全速力で漕いでいる純平が車顔負けのスピードでカーブを曲がった。
それを見たくれあ達は内心に火がつく。
「一番乗りは渡しませんよ!」
そうしてそのまま原付組も、その後ろを追いかけて行った。
それから水着に着替えた玲二達。
暑い太陽と冷たい海が歓迎していた。
玲二、幸次郎、流介のいつもの三人。流介は妙に緊張していた。
「はあ〜、緊張してきた…」
「緊張する要素とは…」幸次郎が聞く。
「だって水着だぞ、水着。女の子の水着姿見られるなんて、今後滅多に無いだろ?」
「だから、今のうちに目に焼き付けとくんだよ!」
割と俗っぽい考えをしていた流介に若干呆れ気味の玲二。
すると……
「おまたせしましたー!」
みくるの声と共に、るるか達もやってきた。
「「おお……」」
水着衣装でいつもとは違う雰囲気のるるか達。
「どう…?」
「似合ってる…ホントに。」
オーソドックスでフリルの付いた可愛らしい水着を着たるるか。そんな彼女に玲二もタジタジだった。
「くれあ殿……その…肌を隠すべきでは…」
「もう…幸次郎さんに見せたくて着たんですよ?もっと堪能してください。」
「身内以外にそのような水着を見られては…(モゴモゴモゴ…)」
くれあはいつもの雰囲気にプラスして少し派手な白いビキニで幸次郎は目を右往左往しつつ、着ていたラッシュガードを脱ごうとしていた。
「えへへ…流介さん、これ可愛いですか?」
「いいじゃんいいじゃん!しかも、今日はポニテにしたんだ。いつもより大人っぽいんじゃねぇの?」
みくるはシンプルで模様が描かれた可愛らしい水着。流介も満足そうだった。
「あれ、純平君は?」
あんなは飾り気の無いオーソドックスな水着を着用しており、髪も下ろしていて大人っぽい雰囲気を出していた。
そんな彼女も純平を探すが見当たらない。
「バテてんじゃねぇの?アイツチャリだし。」
「あ、来た。」
純平がこちらに歩いてくる。
しかし、その姿を見て全員苦笑いしていた。
「なんスか。」
「お前なぁ…ブーメランか…」
「別にいいじゃないっすか。渋いっすよ、黒。」
「色の話してんじゃねぇよ!」
そんな中、玲二達はそれぞれ泳いで楽しむ事にした。
「るるか、折角だし長距離泳ごうぜ!」
「うん。」
(玲二が元気そうなら、私も元気になれる…)
そうして海に入って泳ぐ玲二達。
「流介さん〜、私泳げないんです……」
「しょうがねぇなぁ…泳ぐの手伝ってやるから。」
(て、手を!?やっぱり流介さんって大胆…)
浅瀬でみくるの泳ぎをレクチャーする流介。
「……気持ちいいッスね…」
「うん!はなまる最高!」
素直に楽しんでいた純平とあんな。
「…………」
「幸次郎さん?」
「…………」
「幸次郎さ〜ん?」
「…………」
「……これ起きてるのかしら?」
浮き輪の上で日向ぼっこをしていた幸次郎とそれを見るくれあ。
それぞれ海を満喫していた。
玲二とるるかは一旦海から上がり、自販機で飲み物を買った。
「ふぅ〜泳いだ後の炭酸は染みるぜ。」
「玲二飲みすぎ。トイレ行きたくなるよ。」
「大丈夫だって、そうなったら……」
「やめて汚い。」
「……すみません…」
そんな話をした後に戻ろうとすると……
「あ!」
「ん?」
横を見ると、アゲセーヌとバッタリ出会ってしまった。しかも彼女も水着を着ていて、お互い気まずい空気が流れる。
「アゲセーヌ…」
「ちょー最悪なんですけど!折角の休みにプリキュア達に会うなんて!」
「こっちも最悪だっての。」
玲二はそう言ってバレットストライカーを握る……訳もなく、バッグの中に置きっぱなしだったので急いで取りに行き、るるかとアゲセーヌだけ取り残された。
「……正直、あんまり戦いたくはない。休みだし……」
「言ってる場合じゃないし!こっちだってじゃんけん負けてジュース買う途中だから!」
アゲセーヌはレガルーキューブを使ってレガルーを顕現させた。
ビーチパラソルが頭に堂々と生えている随分奇抜なレガルーだ。
「よし!行くっしょ!」
パラソルレガルーに指示を出したアゲセーヌ。
そのまま自販機で悠々とジュースを買う姿に、るるかも思わずワイルドアルカナロッドを掴む。
「……まずい、ここで戦う訳にもいかないし…よし…」
そうして数時間後。
「ビーチバレーで勝負しよう…」とるるかは言う。
「なぜに!?」
「これなら遊べるししかも戦いにもなるから!」
「雑!」
るるかと玲二、そうしてアゲセーヌとビーチパラソルレガルーはビーチバレー対決を始めた。
「えい!」
「なんかいきなりだなぁ…」
るるかがトスしたボールはフワフワと飛んでいき、そのままアゲセーヌのところに……
「よーし……」
ペンを持ち、そのまま飛び上がってすぐさま顔を書いた。
「流石にマシュタンの顔は打てないっしょ!それ!」
打ち返したボールは二人の前に。
しかし、電流走る。
「何!?この汚い絵は。」
「子供の落書きだろ!」
「「きもい!」」
そのまま勢いよく弾き返したボールはビーチパラソルレガルーに激突。
そのまま火花を散らして爆発しそうになる。
「や、やば!」
「急いで何とかしろ!」
三人はそのままレガルーを砂の中に埋める。
そうして爆発すると砂が一気に飛び散って三人の顔に命中した。
「きょ、今日のところはこの辺にしといてやるし!覚えてるっしょ!」
そうしてアゲセーヌは急いで戻って行った。
直後、空からフワフワと飛んでくるパラソルをキャッチするアゲセーヌ。
「……ま、これは持って帰っとこ。」
そうして悠々と帰ってしまった。
「……キュアット解決?」
「俺に聞くな!」
………
そうして戻ってきて玲二達は再び遊んだ……
それから約数時間後。
砂浜で女子達が遊んでいる中、いつもの三人が話していた。
「いやー、楽しかったな。」
「うむ、某もよい休日だったと思うぞ。」
「後数週間で学校って思うと、ちょっと悲しくなるな。」
夕日を眺めながら呟く流介。
「ま、いいじゃん。久々に体も休められたんだしさ。ツーリングも楽しかったろ?」
「だな!」
三人が話していると、流介は時計を確認し、下の女子達にも言う。
「おーい!そろそろ帰るぞー!」
そう言って返事が返ってきた後、流介は玲二の方を見る。
「またみんなで来ようぜ!きっと楽しくなるしさ!」
そうして暗くなる前に、玲二達は帰宅した。
ツーリングと海水浴で、いつも以上に充実した日々を過ごせたのだった……。
エルデンリング楽しすぎてやめられん。