さてコラボ回です(唐突)。別に絡みはありません。
「できた……」
とある研究室。
猫耳の女性がドライバーを完成させて深呼吸していた。
「どうした…って、なんだこりゃ?」
その時、研究室に入ってきた一人の青年が彼女に声をかけ、何があったか近寄る。
「……見て分からないか?仮面ライダーのドライバーだよ。」
「仮面ライダーのドライバー?なんでまた。」
「この前謎の電波を受信しただろ?」
「ああ、『仮面ライダーのドライバー作って! By.川』……だったっけ?」
「この為に私は令和仮面ライダーを全て視聴したんだぞ。」
「……ケルシー…お前ホントに変わったよな。」
「ドクター、君に変えられたと訂正しよう。」
レイヴンとケルシーはお互いスっと話をしながらドライバーの調整をしていた。
「さて、出来たぞ。これを依頼主に届ければ終わりだ。」
「ロドスはいつから便利屋になったんだ?」
「君達が源石を消してからノリで決まったからだ。」
レイヴンはそれを言われて黙った。
「で?コイツは誰に届ければいいんだ?」
「1999年の、まことみらい市という場所のようだ。」
……時は遡り、数時間前。
「……」
流介は機械で電波を送っていて、みくるも気になって話しかける。
「何してるんですか?」
「電波送ってんの。『仮面ライダーのドライバー作って! By.川』って送ったんだよ。」
「そんなんで本当に作れるんですか?」
「知らん。玲二と幸次郎さんと純平だけずるいだろ!俺も一緒に戦いてぇよ!」
「はあ……」
みくるは少し引いていたが、彼の事を気にして何も言わなかった。
「で、みくる。俺に会いに来たってことは何かあったのか?」
「玲二さんが河川敷である物を拾ったから来て欲しいって。」
「河川敷……まさかな。」
しばらく黙り込んだ後、彼は頷く。
「分かった。すぐ行くから、そいつ見といてくれ!」
そう言って彼は機械を置き去りにして早々と走り出してしまった。
取り残されたみくるは機械の方を見る。
「これ本当に受信できるのかな…?」
……
「おお…」
「ふむ…」
「やべぇッスね…」
玲二、幸次郎、純平の三人は赤面しながら本を読んでいた。
そこに流介も急いで加わる。
「見つかったのか!?」
「ああ!これだよコレ。」
玲二が見せたのは…ここでは言えないアレな本だった。
「やっぱり河川敷といえばコレだよな。」「落ちてると思ったぜ。この時の為にこの街の河川敷全部歩いたからな。」
玲二の横目には大量に積まれたアレな本が置かれていた……。
しかし……そのアレな本の上にアルカナクイックブレードが突き刺さった。
「!?」
「ふーん……玲二は私なんかよりその本に写ってる女の人の方が好きなんだ…」
「アイエー!?るるか!?るるかナンデ!?」
ハイライトが消えたるるかは明らかに怒っており、幸次郎の後ろにいつの間にか居たくれあも無言かつ笑顔で彼に近寄る。
「くれあ殿…顔が怖いぞ…」
「……」
「せめて何か言ってくれ…」
そうしてアレな本は全て燃やされてしまった。
「ふふふ…玲二があんなので満足させていい訳無いでしょ…」
そう笑うるるかの顔は怖かった。
あんなはそんな本の表紙を見て赤面していた。
(純平君ってこういうのが好きなんだ……)
彼女はそのまま照れたまま火に捨てた。
「クソッ、折角集めたのに…」
「玲二殿、これで三度目だぞ。」
「三回もやってんのかよ!?」
「やっぱり無茶っすよ。」
4人はそれぞれ話していた所、次の瞬間笛の音が鳴る。
上を見ると、自転車に乗った警察官らしき青年がこちらに近寄ってくる。
「コラー!君たち何やってるんだ!?そこの女の子達、ハロウィンはまだまだ先だから、こんな所でコスプレしたらダメだよ!」
彼は説教しつつ拘束されている玲二達を助けた。
「るるかさん…」と小声のあんな。
「解除した方が良いね。」
るるかは頷いて変身を解除した。それを見た警官は驚く。
「!?す、すごいコスプレが一瞬で…」
「……ていうかアンタはサツの人?」
玲二が聞くと、彼は頷いて敬礼する。
「僕はこのまことみらい市の警察官、
元気よく挨拶する彼に思わずみんなも挨拶した。
「にしてもパトロールとは……」
「うん。これも大事な仕事だからね。」
幸次郎と話す彼は真っ直ぐそう言った。
(この正義感の持ち主……玲二には似てないな。)
(なんで似てないの?)
(玲二も持ってはいるけどちょっと独特だから……)
るるかとくれあはコソコソと話す。
そうして歩いていると、雄一のトランシーバーから連絡が。
「こちら真壁。…え?すぐ行きます。」
「ごめん。急用なんだ。」
彼は急いで自転車に乗って駆け出した。
「…何かあったんだ。」「行こう!」
玲二達も後を追った。
るるかは携帯を見て確認する。
「おそらくこの近くの商店街、そこからエマージェンシーが鳴ってる!」
「きっとレガルーだ!行くぞ!」
玲二はそう言って商店街に走った。
周りには警察官が多く存在しており、パトカーもサイレンを鳴らしていた。
「サツがこんなに?」
玲二が人混みを避けながら見ると、八百屋で野菜を食すレガルーとは別の怪人が居た。
「!?レガルー…じゃない!?」
「見よ、あの姿、猿のようにも見える。」
幸次郎が言うと、玲二もハッとなる。
レガルーは無機物を題材にしている為、あれはレガルーとは別の怪人だった。
「とりあえず、戦うぞ!」
「うん。」
玲二達は武器を構えて変身する。
そのままその怪物に殴りかかって攻撃する。
「なんだアイツは!?」
周りの警察官は仮面ライダーやプリキュア達を初めて見て驚かれていた。
雄一は彼らの姿を見て驚く。
「なんだ…アレ?」
その後ろにはスーツを着こなした男性が立っていた。
「はあ!」
玲二は殴って怪人を攻撃する。
怪人はその攻撃を避けて壁に張り付いた。
「張り付くなって!」
腕のバルカンを連射しながら猿を追いかける玲二。
「玲二殿。一気に決めるべきでは。」
「ここは商店街だぞ!サツ達も巻き込まれる。」
玲二は後ろの警察たちを見て呟いた。
「なら連れ出すわ。幸次郎さん!」「承知した!」
幸次郎はアサルトブレイザーに、くれあはプラズマスタイルになって怪人を攻撃する。そのまま腕を掴んでブーストして商店街から連れ出した。
「追うぞ!」
玲二達はそのまま走って追い掛けた。
「!」
雄一はその様子を見た後、その後を追いかけた。
そうして玲二達は近くの広場に来た。
「玲二、ここなら行けるわ!」
「よっしゃ!来いゴッドオーガ!」
玲二はゴッドオーガを呼び出す。
そのままバレットからマックスバレットに換装してミサイルを撃ち込んだ。
怪人をホーミングするミサイルは当たる度に爆発し、純平はブライソードを召喚して叩き斬る。
「ちょっと経路を変えてみるか。」
純平はドライバーの虎のメダルを外し、オランウータンのメダルをセットして換装する。
「そらっ!」
剣を地面に刺し、フォームチェンジした腕で殴り伏せた。
「猿には猿だぜ!」
「オランウータンって猿なの?」とあんなは疑問に思った。
「あんな、みくる、くれあ。三人が隙を作ったらすぐに必殺技で行く。」
「うん!」
そうして玲二達が怪人を殴り飛ばして追撃して地面に伏した。
その瞬間にるるかはワイルドアルカナロッドの羅針盤を回転させてキュアアルカナ・シャドウになってアルカナクイックブレードを構える。
あんなはアンサーはなまるソードを召喚して構えを取り、みくるもミスティックレイピアで、くれあもエクレールデュアルセイバーを構えた。
「…今!」
るるかがその場で構えを取り、くれあ達は走る。
「崩壊破ッ!」
あんながエネルギーの纏った刀身で怪人の頭部を叩きつけて怯ませる。
「…エウポリアの渦ッ!」
回転させた両刃剣を回しながら怪人を周りを切り裂いて右腕を斬り飛ばした。
怪人は次に来るみくるに残った腕で殴ろうとするが…
「王朝剣技!」
回避するように斬撃で左腕を斬り飛ばしてみくるは背中を蹴り飛ばしてるるかに仕向ける。
次の瞬間…
居合斬りで怪人を真っ二つに切り裂き、そのエネルギー刃と怪人が飛び散る血を払った。
「束の間の居合…これが私達のアンサーよ。」
「説得力無いですよ!」
キリッとした顔で言うるるかにあんなはツッコんだ。
「ふう…解決だな。」
玲二はバレットからゴッドオーガを分離してそのまま変身を解除した。
すると、怪人はそのまま灰になったかのように地面に消えてしまった。
「あの敵は一体…」
「さあな…でも、もしかしたらヤバい敵だったんじゃねぇの?」
流介が聞くと、後ろから雄一が走ってきた。
「す、凄いね君たち!コスプレであんな怪物と戦うなんて!」
「あのコスプレじゃあ…」
玲二達が弁解しようとすると、後ろからスーツの男が拍手しながら歩いてきた。
「凄いな。君達は、あの怪物を倒すとは。」
「アンタは?ここで話すのは気が引ける。君達は車に乗ってくれ。」
男は指を指す。
「君にも来て欲しい。」
「ぼ、僕もですか?」
雄一も顔を見られて驚きつつも車に乗り込んだ。
しばらく車が走る中、玲二達はとある基地に辿り着いた。それからゲートをくぐって本部らしい場所に来た。
「ようこそEDSへ。君たちを歓迎しよう仮面ライダー。私は…司令官と呼んで欲しい。」
「…EDS?てか、何で俺らのこと知ってるんだ?」
玲二が聞くと、司令官は答えた。
玲二達はお互い見合ってちょっと話を聞く。
「君達がレガルーと呼ばれる敵対怪人と戦ってからずっとデータを取っていたのだ。我々は地球を防衛する組織だからな。」
「地球防衛軍?」「違うって。」あんなが純平に聞くと、彼は苦笑いして否定した。
「我々の前に現れたあの敵…以降は幽奇獣と命名する事になった。」
「幽奇獣か…」
玲二達はモニターに映し出された怪物を見てその名前を呟いた。
レガルーや南米同盟に幽奇獣と考える事が増えてしまった事を内心嘆いた。
「はあ…」
「そこでだ。君たちに頼みたいことがある。」
司令官は部下に頼んでトランクを持ってきた。
「仮面ライダーである君達と我々EDSと同盟を組んで欲しいとお願いしたい。」
…同盟。
共通の目的などを達成するために、互いに協力や同一行動を約束し結びつく関係の事を言う…。
つまりはお互い協力して一緒に幽奇獣を倒そうと言う事だった。
「でも、ギブアンドテイクってやつがあるだろ?ギャラとか無いのか?」
「もちろん。命を賭ける君達に何も与えないと言う事はありえない。それ相応の報酬を用意する。武装の補給や修繕、更には食事や個人情報の保護など、君たちをサポートする。」
「…乗った!」
玲二と司令官はお互い話し合って玲二は乗った。
るるかもしばらく考えた後に玲二に続いて乗った。
「合理的だと思う。みんなもいいよね。」
るるかが促すと流介達も頷いた。
「いいな!これで俺らも正義の味方みたいになってきたな!」
流介が嬉しそうにすると、司令官は彼を見てトランクを手渡す。
「?」
「君にだそうだ。手紙が中に入っている。」
流介はトランクを開けて中を見る。そうしてそれを見て目を開いて驚いた。
「これは…!」
「君の名前の苗字と同じだったと判断して君への贈り物だと確信したのだ。」
中に入っていたのはバックルとドライバー、そして変身用のアイテムであるメダルだった。
手紙には『このドライバーはロドス特製だ。使いこなせるように頑張れ(以下略)』と書かれていた。
「もしかして、これで変身できるのか?」
「おお、流介も遂にライダーか?」
玲二が揶揄い流介の顔を見ると、彼は嬉しそうにしつつも少し複雑そうな顔をしていた。
それを見て彼はそれ以上は黙った。
「そして雄一君。君にはある場所に来てほしい。今度ウチで開発する新しいパワードスーツのテスターをして欲しいんだ。」
彼らはそのままとある部署に来る。
「やあ。」
「司令!ご無沙汰です。」
科学者達が挨拶して頷き、そのまま歩く。
「例のパワードスーツは?」
「こちらです。」
案内される雄一達。
進む事に機械やケーブルやらが多くなり、玲二達は足場に気を付けて歩いていた。
そうして奥にはある機械があった。
「これが…ウチで新しく開発した次世代パワードスーツ、その名も『ライオット』だ!」
そこには仮面ライダーとも怪人とも違うパワードスーツが置かれているのだった。
アークナイツは忘れてないです。