放課後、くれあが帰宅中に幸次郎がバイクに乗っていた。
「くれあ殿。送ろう。」
「幸次郎さん…っていうかそれって…!」
くれあが見たのは彼のバイク。
…原付では無く大型バイクに乗っていた。しかも青いヘルメットをくれあに投げて手渡す。
「ふふっ、幸次郎さんったら…わざわざ取ってくれたんですか?」
「…ううむ…EDSが玲二殿達の免許を普通に偽装をしたのでな…某はやられた。」
「え、いつの間に…!?」
くれあはそれに驚き、自分の免許証を取り出すと、しっかりと種類の欄に大型二輪があった。
「この前くれあが幸次郎の部屋に夜押しかけた時にやられたでシュ!」
「それを先に言ってよシュシュタン〜!」
既に知っていたシュシュタンに泣いて話すくれあ。幸次郎も汗を垂らしつつも、ヘルメットを被る。
「…まあ良い。原付よりは移動が楽になると考えれば良いだろう。EDSは軍事組織…それぐらいは容易なのだろう…」
諦め気味は幸次郎はそのままバイクを走らせた。
走っている途中、幸次郎は殺気を感じる。
(……!?)
幸次郎はブレイザースラッシャーに手を差し伸べるが…殺気はすぐに消えてしまった。
(気のせいか…?)
すると、携帯から玲二に電話が。
くれあがポケットから携帯を開いて幸次郎に向けた。
「どうした、玲二殿。」
「泉さん。その近くに研究所は無いか?雄一さんところから謎の反応を検知したらしくて…」
幸次郎が辺りを見ると、開けたところに大きな研究所があった。
「承知した。すぐ向かう。」
「くれあ殿。少し寄り道するが付き合ってもらえるか?」
「当然です。」
そうしてバイクをしばらく走らせて到着したのは『冴原研究所』と言われる場所だった。
「ここって確か…」
「ニュースで見た事がある。以前、古代文明の発掘に成功したと同時に違法な研究所が露呈してそのまま閉鎖されたと聞いた事がある。」幸次郎の言う通り、古代文明の発掘に成功したのだが、同時に人体実験や改造なんかの違法研究が露呈し、科学長が逮捕されたと同時に閉鎖された場所だった。
「なんか雰囲気ありますね…」
「月遅れの肝試しとゆこう。」
幸次郎はそう言ってブレイザースラッシャーを抜く。
くれあもトップオブリリーフレグランスにマコトジュエルをセットする。
「「変身!」」
2人はそう叫んで仮面ライダーブレイザーとキュアエクレールに変身し、そのまま玄関のドアに走り、非常口を叩き潰してそのまま走って侵入した。
そこは暗く、機材も散乱していてまさに廃墟というような中だった。
二人は何処と無く感じる不気味さを感じつつも、辺りを探索する。
そしてしばらくして重い扉を開いて中を入る。
そこには四つのカプセルが割れて液体とガラスが散乱しており、奥の壁には壊されて外が見える。
「まだ新しいですね…」
くれあが壁に近付いて様子を確かめた。
壁が壊されてから約10分前というところ。
幸次郎は先程感じた殺気と関係あるかもしれないと睨んだ。
それよりも机に置いてある書類を漁り、とある資料を見つけた。
「それは?」
「分からぬ。文字が掠れている上に…汚れているな。」
幸次郎は書類を机に投げ捨て、変身を解除した。
「とりあえず、総司令殿に連絡しておこう。」幸次郎達はその研究所を後にした。
…………………
ところ変わって誰も寄り付かないゴーストタウンの下水道…。
そこで四体の怪人が自身の体を改造し終えて装備を開発していた。
「完成だ。"TYPE-A ハウンド"。」そう言う玄武のような怪人がアーマーを見せている。
「見事だ。」「早速使うか?」
青龍のような怪人が先程の怪人に呟く。
「ああ。では、早速向かおう。」
そうして四体の怪人はそのまま外に向かって光に歩いて行った。
その頃、玲二とるるかはアイスを食べて歩いていた。
「連絡来ないな。」と玲二。
「それだけ平和という証拠。」とるるかは無心でアイスを食べて隣を歩いていた。
すると、前から見慣れた男達が歩いてくるのが見えた。
「…と思ったら、今日は随分と大人数だな。」
玲二はアイスを全て食べ終え、前を向く。
そこにはニジーとデッチ・アゲイン、ゴウエモンにアゲセーヌ…と彼女に抱き抱えられているウソノワールが居た。
「おいおい。怪盗団ファントム総集合とはな。何かイベントでもあったのかぁ?」
玲二は軽く貶したような口調でニジー達の方を見つめていた。
心底ウザそうな顔のデッチと溜息を吐くニジー。
「へっ、悪いなアルカナ。ウソノワール様の指示で、強襲作戦というわけだ。」
ゴウエモンが包み隠さず話したのを見てウソノワールは「おい、バラすな!」と怒っていた。
「良いのか?俺達に勝てた事ないだろ。」
玲二がそう自信げに言うと、デッチはイラッとした顔ですぐ平然となり、ニジーは目を閉じたまま何も言わなかった。
「まあ良いさ。僕らもただ無策というわけでは無いんだからね。」
ニジーはグロックドライバーを取り出し、デッチもレガルーキューブとレガルーブレスレットを取り出した。
更に、背後に居たゴウエモンとアゲセーヌもレガルーブレスレットとレガルーキューブを取り出した。
「何…」
「じゃ、アゲ達も行くよ!」「応ッ!」
二人はレガルーブレスレットを装着し、そのままレガルーキューブをセットした。
「擬装!♪」「擬、装ッ〜!」
二人はそのままマッドレガルーに変身する。
アゲセーヌはコウモリマッドレガルーに変身し、ゴウエモンはフォックスマッドレガルーに擬装した。
デッチ達もすぐに変身しようとレガルーキューブをセットし、そのままタートルマッドレガルーに変身した。
「擬装…」
ニジーもグロックドライバーをセットしてそのまま変身の構えを取る。
「変身!」
そのままメダルをセットして仮面ライダーグロックに変身した。
「玲二。やれそう?」るるかは玲二の方を見て微笑む。
玲二は不敵に笑い、そのままバレットストライカーを回しながら頷く。
「やれるさ。余裕でな!」
そうして二人は武器を構う、そのまま変身する。
「「変身!」」
玲二はバレットに、るるかはキュアアルカナに変身して走り出した。
「くそー!私はただ応援するだけか!ならば!頑張れおまえたちー!」
ウソノワールは一人取り残されて近くの噴水に立って応援団のコスプレをしながらひたすら身体を振っていた。
「はあ!」
玲二はデッチとニジーを相手に立ち向かう。
「いい加減にしつこいぜ。ストーカーは嫌われるぞ。」
「君も随分と言う事が酷いなぁ!?」
デッチに軽口を叩きつつも玲二は彼の背中の甲羅を引き剥がして内側から攻撃を加えて大ダメージを与えた。
「そいつの対処は分かってんだ。頭を使えよ。」
玲二はそう言っていると、横からニジーに殴り飛ばされて受け身を取りつつ立ち上がる。
ニジーへの攻撃に対処しつつ攻撃を加えて互角の戦いを繰り広げる玲二とニジー。
「このっ!」「ふんっ!」
玲二はバレットストライカーにチップを装填し、バレルリボルバーを召喚して至近距離から撃った。
ニジーはその3バースト攻撃で吹き飛ぶもののすぐに受け止めてバレルリボルバーを叩き落とされた。
玲二は気にせずにワンツーパンチをした後にしゃがんでサマーソルトでニジーを蹴り飛ばした。
るるかの方ではアゲセーヌがコウモリの集団を生み出してそのまま飛ばす。
るるかは回避して着実な落としてアゲセーヌを蹴り飛ばす。
その隙をついてゴウエモンは扇で攻撃する。
「ゴウエモン…!」
「アルカナ。お前は強くなったな!俺は嬉しい!」
ゴウエモンはるるかの足を掴んで投げ飛ばした。
るるかはすぐに近くの車の上に着地する。
「だが、お前はまだアイツ…バレットとの絆が極まってはいない!」
「…?」
るるかはゴウエモンの謎理論に少し?を浮かべてアホ毛も?になる。
「俺は知ってるぜ、最高に深まった異性はお互いの力を最高に引き出すんだってな!」
「俺の弟子達がこんな風に恋愛するなんて…まだはやぁい!」
「勝手に弟子にしないで!」
るるかはそのままアルカナマリオネットゾーンを展開してアゲセーヌも巻き込んでビームを放って彼らにタップダンスを踊らせた。
「うわわ!ちょっと危ないっしょ!」
アゲセーヌはビームを回避しながらるるかに怒った。
「ハハっ!いい攻撃だな!」
ゴウエモンは嬉しそうにしていたのを見て、るるかは困惑の汗が出た。
そうして玲二はるるかの方に近づき、背中合わせになる。
「まずいな。」
「向こうも強くなってる…」
迫ってくるニジー達はそのまま周囲を取り囲んで余裕そうにしていた。
「待て!」
すると、ニジー達の背後から更にくれあ達が彼らを取り囲んだ。
「おい!囲んだと思ったら囲まれてるじゃないか!」
蚊帳の外のウソノワールはそれに気付いてびっくりしていた。
「おっと、これは一本取られたぜ!」「ゴウエモン!そんなこと言ってる場合じゃないし!!!」
ゴウエモンの笑い声とアゲセーヌの怒る声で雰囲気はシリアスムードから遠ざかる。
ニジー達も辺りを見ながら武器を構えた。
「ハッハッハッハッ!」
「「「!?」」」
謎の笑い声と共に、何者かの殺気を感じ取った。
「これは…」
幸次郎が駅の方から何かが歩いてくるのが見えた。
「何者だ!」
「おっと…名乗るのが忘れていたな。」
謎の集団が現れたのと数秒コンマ。流介達も駅前に到着した。
「おい見ろ!何か居るぜ!」流介が指を刺す。
「青龍白虎に朱雀に玄武みたいだ…」純平の言う通り、謎の怪人達はまるで四聖獣を元にしたような機械の怪人だった。
「我らはクエスターズ。人類を淘汰し、霊長類の頂点へと立つ者。」「その予定なんだよな〜。」
青龍のクエスターズは曹宣言した後、白虎のクエスターズは軽く言って青龍の肩に腕を乗せた。
「私は『総力』のリン。人間達よ。自己紹介をさせてもらった。」
青龍のクエスターズは規則正しいような口調でそう答えた。
「俺は『剛力』のライ。ま、気軽によろしく〜。」
白虎のクエスターズはやはり軽いノリながらも何処か裏を隠したような口調で答えた。
「俺は『知力』のロウ。仮面ライダーやプリキュアの事は興味があるんだ。」
朱雀のクエスターズは眼鏡無いけど眼鏡を整えるような仕草をして玲二達に興味を示していた。
「私は『技力』のマク。私もテクロノジーには興味があるのだ…」
玄武のクエスターズは手を背後に組みながらそう答えてお辞儀をした。
「なんなんだお前ら!?」と玲二。
「さっきも言っただろクエスターズって。」とライは軽くツッコミを入れた。
リンはそのまま武器"グレイランチャー"を構えた。
砲身からランチャー弾が複数発射され、周囲を爆発させた。
「うわっ!?」
「じゃ、ちょっと試させてもらうぜ?」
ライはグレイスナイパーのモードを長剣にして一瞬で走り出した。
「はやっ…!変身!」
流介と純平も急いで変身して仮面ライダーヴァイクと仮面ライダーブライになる二人だが、ライは二人を掴んでそのまま投げ飛ばした。
「うわぁ!?」
「流介さん!」「純平君!」
みくるとあんなもすぐにジュエルキュアウォッチを取り出してそのままキュアミスティックとキュアアンサーに変身した。
「へえ、それがプリキュアか。」
「…ま、敵なら変わりねぇけどな。」
みくるとあんなが殴りかかろうとするが、ライはやれやれといった仕草をして一瞬で振り返って二人を切り裂いた。
「な、何!?」「見えなかった…」
「一応剛力のライで通ってるからな。ま、現代人にはこの気持ちわかんねぇか。」
一方でリンと玲二、そしてニジーの三つ巴の戦いを繰り広げていた。
「腕は結構、勢いも悪くない、技量も卓越しておる。だが…」
リンはグレイランチャーを斧に変形させて玲二とニジーごと切り裂いた。
「戦い方はまだまだ雑だな。」
リンはそのまま追撃で二人を殴り伏せて再びランチャーモードに切り替えて撃ち飛ばした。
「くっ…!」
玲二はシノビチップをセットしてシノビバレットに強化する。光学迷彩を起動して透明化する。
「ほう…」
リンはそのまま周囲を探す後、背後から切り裂かれて姿を現す玲二。
玲二は珍しく息を切らしていた。
「ふん。追い討ちというのは気に食わんが…マク!」
「了解だ。ハウンド転送!」
マクがタブレットを操作してリンにパワードアーマーを装備させた。
「いい趣味をしているな。」リンは素直にマクのアーマーを褒め、両肩のウルフヘッドを分離してそのまま玲二とニジーに向かわせた。
「玲二!」
るるかが前に出てウルフヘッドを受け止めた。
「何?」
リンはその行動に思わず声が出た。るるかは受け止めた反動で非常に消耗しており、玲二達は心配で近付く。
「くっ…重すぎる…!」
「ここは戦ってどうにかなる相手じゃないね…」
ニジーはそう呟いた後、すぐに仲間を連れて立ち去った。
既にブレイザーとエクレールに変身していた幸次郎とくれあ。
ロウは二人の攻撃を的確に回避しながら考えたポーズを取ってすぐ行動する。
後方に回避し、くれあの腕を掴んでそのまま蹴り上げた。
「うぐっ…」
くれあはデュアルセイバーを構えて立ち向かおうとするが、ロウはその上に飛び上がってくれあの背中を踏みつけた。
「ぐあっ…!」
血を吐きながら地面に叩きつけられ、変身解除に追い込まれたくれあ。
幸次郎は驚きつつも「くれあ殿ッ!」と叫んで近づこうとする。だが…
「遅い。」
ロウは"グレイマグナム"の二丁拳銃でブレイザーの装甲を至近距離から連射した。火花を散らしながらボロボロのブレイザー。よろけたまますぐに倒れた幸次郎も変身解除に追い込まれた。
「…や、やるな…」
「まだ立つのか…しかし、もう限界の筈…」
「限界を超えて立ち向かうのが…玲二の良いところだから…!」
るるかもキュアアルカナからアルカナ・シャドウに切り替え、玲二もシノビから通常のバレットに戻り、ドリルアームを召喚してバレットストライカーと共に構えた。
「…限界以上の力か…」
リンはそう言いつつ、グレイランチャーを構える。
「マク。お前はキュアアルカナを頼む。私は…バレットの方をやる。」
「しょうがない…良いだろう。」
マクは"グレイバーナー"を槍モードにして走り出す。
るるかはすぐにアルカナスターレインで攻撃を始めるが、マクには余裕を持って回避された。
「君は先程のプリキュアでも凄い技量を持っているな。だが…!」
るるかはワイルドアルカナロッドで応戦しようとするが、マクの槍の刺突への反応が困難で何度も食らってしまう。
「諸共火炙りだ!」
バーナーモードに切り替わったグレイバーナーで玲二ごと焼き尽くした。
「うわああ!」
「ぐっ…!」
玲二はすぐにマックスバレットに強化して炎をキャノン砲で払った。
「なるほど。良い武装だ。」
「どうも…」
玲二は疲労が溜まって既に立つのもやっとだった。
(今までで戦った敵の中で…誰よりも強い…!)
玲二は初めて感じた強敵に仮面の下では少し笑みを浮かべていた。
そのまま構えを取ろうと拳を握るが、リン達は武器を下ろす。
「…これ以上はただの蹂躙だ。引くぞ。」リンはそう言ってマクを見る。
「ハウンドの強化プランを考えておく。」マクは更なるプランを考えて振り返って立ち去った。
「期待しているぞ。」リンはそう言ってマクと共にジャンプで一瞬にして消えた。
「なんだ。つまんねぇの。」
「我々は蹂躙をしに来たのではないのだぞ。大人しくしろ。」
「はいはい。」
ライは裏でボロボロにしたあんなとみくるを胸ぐらを離して、少し残念そうにしたと共にロウと共にその場から立ち去った。
玲二は限界が来て、そのまま変身解除してその場で倒れた。
るるかも変身解除して急いで彼に駆け寄る。
「れい…じ…」
るるかも限界で彼の真横に倒れてしまった。
辺りは火花と爆炎で包まれ、ヒビがコンクリートに満ちている。
愚連調査隊の殆どがクエスターによって敗北という名の蹂躙をされてしまった。
初敗北回です。
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