「今日は〜…ハロウィン!」
みくるの嬉しそうな声と仮装が流介の前に居た。
「そういえばハロウィンか…早いな。」
「そういう流介さんは仮装しないんです?」みくるが聞くと、流介は問題無しという顔ですぐに更衣室に走る。
「じゃーん!名探偵!」
「おお!なら私は…ヴァンパイア!」
流介は名探偵、みくるは吸血鬼の仮装をしていた。
みくるは流介の首目掛けて噛みつく。流介は「ギャー!」という声をあげた後、冗談で笑った。
「いいね。様になってるぜ。」
「じゃあ行きましょう!…玲二さん達は?」
「後から来るだろ。俺らは先行くぞ!」
流介達はキュアット探偵事務所を出て、近くのハロウィン大会に向かった。
しばらくバイクで走ってから数分。
辿り着くとそこには仮装している人でいっぱいだった。
「おー!」「すげぇ人だかりだな。」
二人は近くの噴水で待っていると…
「お待たせ。」玲二とるるかの声がして横を見る。
そこにはクラウドとティファの仮装をした玲二とるるかが居た。
「興味無いね。」
「玲二は可愛い私の頼みも聞かずに行っちゃうんだ。」
「お、おい!」
玲二はバスターソードを肩に担ぎながらるるかをどつく。
「重そうだな。」
「30キロはあるからな…」
それはそうと、幸次郎とくれあも到着した。
「あ、幸次郎さん…と…くれあ。」
幸次郎は腕と頭を切り取った段ボールに「がんだむ」と書かれた箱ガンダムとくれあはハリポタの服装…しかし何故かスリザリン。
「某がガンダムだ。」「釣られたわねみくるちゃん。」
「なんすかそれ!」
すると、純平とあんなもやってきた。
軍人のアーマーみたいな純平と非常に際どいような空飛ぶ戦姫みたいなあんなの服装だった。
「…お前ら仮装だよな…?」
「俺はエアレイダー(5)であんなはウイングダイバー(5)の服なんすよ。」
「未来ってすげー…」流介は未来のコスプレって凝ってるなと感じた。
「この服恥ずかしい…!なんでこんな服着てるの…!」
「俺はいいと思うけど…」「純平君!」
あんなは怒ってライジンを構えながら純平を追いかけた。そんな純平はサプレスガンを投げ捨てて逃げていった。
「あいつら仲良いなぁ。」
「ですね。」
流介とみくるは半ば考えることをやめながら呟いた。
……………
その頃、怪盗団ファントム達一同。
デッチはつまらなさそうに中にブラックホールが入ったキューブを触っており、ゴウエモンとアゲセーヌはウソノワールと共に仮装大会に盛り上がっていた。
「…おや、どうやら仮面ライダー達も来たようだね。では行こうか。」
デッチとニジーは歩いて玲二達の元に向かう。
玲二達も仮装大会に出ようとすると、気配を感じて警戒する。
「やあアルカナ。…なるほど、そういう趣味があるんだねぇ。」
「玲二が悪いから。」「はあ!?」
しかしデッチはキューブを投擲した。そのキューブは光り輝いて謎の空間を開いた。
「なんだこれ!?」
「魔空空間って言うものさ。じゃあ、さっさと吸い込まれなよ。」
玲二達はその空間に引っ張られる。
「やばい!みんな!受け身を取れ!」
玲二はそう叫んでみんなは魔空空間に吸い込まれてしまった…。
デッチとニジーはそのまま玲二達が吸い込まれたのを確認した後、ニジーに目配せしてそのまま共に魔空空間に入った。
………………
「玲二!」
「るるか!」
二人はそのまま地面に着地した。そこは…まさに異次元。地面は壊れたビル。空には逆さまのビル。時々舞い散る黒い結晶がその不気味さを更に醸し出していた。
「どうする?」「どうするって、出るしか無いだろ。」
玲二は辺りを見回しながら、なにか無いかと確認する。
「!るるか、あれ見ろ。扉がある。」
玲二が指差したところにはその場にはその場には不揃いな扉が…。
二人はなんとかその扉の前に近づき、そっと扉を開ける。
…すると、扉の先には魔空空間ではなく、Level0:The Lobbyが広がっていた。
玲二は不思議そうにその先を見つめていたが、黒い謎のエンティティが近付いてきてドアを急いで閉じてドアを倒してバレットストライカーで破壊した。
「…な、なんだ今の…」
「分からない…けど、わかった事はある。」
るるかは周りの扉を見ながら答える。
「きっと、扉の向こうには異世界が広がっている。多分、何処かに元の世界に戻る扉があるかもしれない。」
「そうか…他の扉も開けて行けば…でも、相当なギャンブルだぞ。」
「…それに、他のみんなも見つけなきゃいけない。急ごう。」
るるかの言葉に玲二は頷き、急いで扉を探しに走り出した。
その頃、純平とあんな。
二人も魔空空間を探索中に扉を発見した。
「あんな!見ろよ。」「扉…だね?」
二人は扉の前に立ち、扉の前に立つ。純平が警戒しつつ扉を開く。
そこには荒廃した世界が広がっていた。
「…ここは…」
「まるで世紀末な世界だね…」
二人は扉の奥に入る。そこにはその場に似合わない蟻のような怪物に。カエルのような人間そっくりなボロボロほぼエイリアンが歩いていた。
「…に、人間そっくり…」
「怪物もいっぱい居る…」
二人は廃墟の陰から怪物とエイリアン達を見つめていた。
するとエイリアンが純平達に気付いて攻撃してきた。
「危ない!」
蟻から酸が飛んできて純平達は攻撃を回避した。
「危ないよ!急いで扉に戻ろう!」
あんな達は元居た扉に走って魔空空間に戻ってきた。
「はあ…はあ…」
「どうやら、この扉の先には色んな世界が広がってるのかもな…」
純平達も扉の原理に気がついたようだった。
幸次郎とくれあも魔空空間を歩きながら一つの扉を見つける。
「くれあ殿。扉を開けてみるぞ。」
「分かりました。」
幸次郎は扉を開いた。そこには超メトロポリスな大都会が広がっていた。
「ここは…」「もしかして…ナイトシティ?」
ナイトシティはまことみらい市から遥か遠くのアメリカにある大都会。とんでもない治安の悪さと悪名高い企業によってカオスなメトロポリスで有名な場所だった。
「…ここから戻れるのでは?」
「待ってください。そこに捨てている新聞…」
くれあが指差した新聞には"2077年!今年のナイトシティの治安ランキングは最下位!"と書いてある。
「…遥か未来なのか…?」
二人は扉から出て、辺りを確認している…その時…
前から飛んできたミサイルで扉が吹き飛ばされた。
「「!?」」
二人が驚いていると、前から何やらとんでもない程の男が歩いてきた。
全身サイバーウェア、全身サイボーグ、脳みそだけは生身なのにそれでもナチュラルなサイバーサイコに近しい存在。幸次郎達より遥か未来に名を轟かせている生ける伝説"アダム・スマッシャー"が二人に攻撃を仕掛けてきた。
扉を開いた先が偶然にもアラサカの重要機密部隊の本拠地だったのだ。つまり運が無い。
「"誰だお前ら"」機械的な声で幸次郎達は身の毛もよだつほど殺気を感じていた。
「…くれあ殿。」「簡単には…逃がしてくれませんね…」
二人はそう言って変身しようとする。しかしスマッシャーはプロジェクタイルランチャーで二人を狙ってくる。
「「変身!」」
二人はすぐにブレイザーとキュアエクレールに変身するが、スマッシャーは鼻で笑った。
「"へっ、餓鬼が見る変身ヒーローみたいだな"」スマッシャーはサンデヴィスタンを起動して二人の背後に回ろうとするが、逆にエクレールが更に背後に回った。
「"ほう…"」
スマッシャーは直感でただのサイバーサイコでは無い事は確信した。
…………
その頃、流介とみくる。
魔空空間を歩いていても、扉を見つけられずにいた。
「何にもありませんね…」
「扉もっと探して…さっさと玲二達と合流しねぇとな。」
そうして扉を見つけ、流介達は開いてみた。
……そこは赤く染まった空にファンタジーのような城の中。
「"勇者たちよ!祭を始めるぞ!"」
「"戦祭りじゃ!ラダーン祭りじゃ!"」
老人が興奮した様子で剣を叩きつけた。
流介とみくるはその様子で只事では無い事を確信した。
……しばらくして流介とみくるは広い砂原に行き、そこには小さい馬に跨る鎧を纏い、星を砕くような大剣を持った巨大な男が居た。
「…あれが…ラダーンさん?」キュアミスティックに変身済みのみくるとヴァイクに変身した流介。
見た目からしてどうにも話を聞いてくれなさそうだった。
それどころか、大弓を構えて重力の矢を放ってきた。
「うひゃあ!」
「うわっ!みくる!一旦倒さないとダメっぽいぜ!」
流介はガンセイバーを構えて走り出した。みくるも「お、置いてかないで〜!」と叫んでレイピアを二刀流にして走り出した。
…………
同時刻。
玲二とるるかは新しい扉を開いた。
そこはダムの上…外は明るいしなんだか嫌な予感がする。
「おや?どうやら招かれざるお相手が来たみたいだ。」
そこには一昔前のマフィア映画に近い服装に190越えの長身の男性が立っていた。
「…あんたは?」
「僕は嶺髙 華武利。十二支同盟の猫だ。」
「猫…?普通はネズミだろ!?」玲二は正直に叫んだ。華武利はクスリと笑った後、地面に剣を突き刺した。
「どうやら、君達はマイスとは関係無いみたいだけど…ちょっと興味深いな。折角だから、僕と遊ぼうよ。」
華武利は懐からマオウドライバーを装着し、持っていたライドエグズを握りしめて炎上させて呟く。
「
そう呟き、ライドエグズをドライバーにセットしてレバーを押す。
"バク!エン!レツ!ゴウ!"
「変身。」
華武利はその姿を猫のライダーに形質変化させ、仮面ライダーマオウに変身した。
「ら、ライダーになった!」
玲二はバレットストライカーにチップを入れてバレットに変身する。
るるかもワイルドアルカナロッドでキュアアルカナに変身した。
「へえ…君はライダーじゃないんだね。」
華武利はマオウブレイドを構えて玲二達に攻撃を仕掛ける。
向こうは余裕そうに対応してダメージを与えられる気配が無い。
そのまま華武利は玲二の足を掴んでるるかに投げ飛ばした。
「うわっ!」
玲二は吹き飛ばされて地面にヒビが入った。
「くっ…」「この人強い…」
「さあ、もっと僕を楽しませてほしいな。」
華武利は声色を変えずに近づいてきた。
…………………
その頃、スマッシャーと幸次郎達。サンデヴィスタンを使って物理で攻撃してくるスマッシャーにギリギリの対応で応戦する幸次郎。
「"チッ…サイバーサイコでもねぇくせに、ただの小便じゃないようだな"」
プロジェクタイルランチャーで幸次郎達を攻撃した後、そのまま連続パンチでくれあを吹き飛ばした。
「くっ…!」
「くれあ殿!」
スマッシャーはすぐさま幸次郎に標的を移す。幸次郎は苦戦していたが、ブレイザースラッシャーから何かデータが流れ込んできた。
「…!?…」
幸次郎は黙った後、翻してソードカウンターをスマッシャーの首に突き刺すと爆発が起きた。
「"チッ…!"」
幸次郎は一か八かと構え直す。
「やってみるしかない…オーバーライドとやらを!」
幸次郎はシステムを起動した。
ブレイザーの装甲の一部が展開し、装甲の色が黒く染まる。そのまま全身が黒く染まったブレイザー。スマッシャーは警戒していると、突如として視線からブレイザーが消えた。
その時には既に懐に飛び込まれていた。
「…これがオーバーライド…ブレイザーに…こんな機能が…」
幸次郎は息を切らしつつくれあの方を見る。
(このまま戦おうとジリ貧…逃げるしかあるまい!)
幸次郎はスマッシャーのタレットを蹴りで奪い取り、発射してきたミサイルをお返しして爆発させた。
幸次郎は瞬間移動のような高速移動でくれあを担ぎ、そのままギリギリ破損を免れていたドアの中に飛び込んだ。
「"逃げたか…まあいい。"」
スマッシャーは気にせずに首に刺さった破片を抜き取った。
……
その頃、流介とみくる。
星砕きのラダーンからの攻撃をくぐり抜け、重力魔法に苦戦しながらも応戦する。
「へっ、他の奴らもかなり強いけど、あの一際強い参加者は本当に強いな。」
「はい…まるで戦い慣れてます…」
そんな事を言っている間にも、その参加者がラダーンにトドメを刺した。
「や、やりました!」みくるは大はしゃぎして、近くにあったドアに駆け出した。
「流介さん急ぎましょう!」
そう言って流介は急いでドアの向こうに走って魔空空間に戻った。
「助かった…」
……
玲二とるるかは華武利に苦戦しながらも、何とか癖を見抜いて対等しそうになっていた。
玲二はフォートレスシールドで防御するが押し通られそうになった。
「どうしたんだい?その程度じゃないだろう?」
「くっ…」
(このままじゃ時間の問題だ。いい手は…ある!)
玲二は一旦離れてバレットストライカーの方を見る。
(説明書にあった隠し機能…使わせてもらうか…!)
玲二は構えを整え直し、「オーバーライド起動!」と叫んだ。
バレットの装甲は展開され、全身が黒く染まる。
「行くぜ…!」
バレットストライカーにエネルギーを収束させる。
そのエネルギーは次第にビームソードのように変化していき、玲二はそのエネルギーを高めた。
「す、凄い…!」
「へえ…」
玲二はそのまま華武利に向けてビームソードを振り下ろした。周囲に叩きつけられ、粉塵が舞う中、玲二とるるかは急いでドアに戻った。
華武利が粉塵を振り払った時には二人は既に居なかった。
「ふぅん……逃げたみたいだね。でも、中々興味深いな。」
華武利は少し楽しめたという顔をしていた。
……
何とか魔空空間に戻ってきた玲二達。
るるかは疲れている玲二を心配しつつも、周りを見て空にビームを放った。
(お願い…誰か居て…。)
すると、向こうから水色の光が迫ってくる。
「るるかー!」「くれあ!それに幸次郎さんも!」
幸次郎はくれあに抱き抱えられたまま気絶していた。
「どうしたの?」
「ブレイザーが急に黒くなったと思ったら、こんな調子なの…」
「玲二も…バレットが黒くなった。」
るるかとくれあは見合う。
「多分、元からある機能なのね。」「初めて使ったから疲れてる…」
二人は彼らを持ち上げてそのまま純平とあんなを探しに行った。
その頃、あんなと純平はニジーとデッチを縛っていた。
「教えて!どうやったらここから出れるの!?」あんなが怒ると、デッチは舌打ちした後向こうのドアを指を向ける。
「あそこなら帰れるよ。」
そう言うと、同時に玲二達も到着した。
「るるかさん!」「あんな、それに純平も。」
なんとか全員合流出来た一同、あんなは出口の話を終え、急いで走った。
「おいベイビー!早くこの縄を解いてくれよ。」
「それぐらい自分で出来るでしょ。」
そう言ってるるかは頭上に時限式のビームを展開し、そのまま扉に全員で脱出した。
その後、ビームは扉を破壊し、ニジーは叫んだ。
「うわあああ!どうするんだ!」
「そうかっかしないで。俺の能力なら、すぐ出られる。」
指パッチンすると、次元の裂け目が開き、二人はすぐに魔空空間から脱出した。
なんとか出た一同。
玲二と幸次郎は特に疲れていた。
「大丈夫?」
「なんとか…」
玲二を心配するるるか。そんな時…
「ん?見慣れた顔があるな。」
「……その声は…」
玲二が顔を上げ、奥に居る男性に目を向ける。
黒スーツに少し地味系の髪型をした普通の男性だった。
「父さん!」
「え」とるるかは声が漏れた。
玲二は魔空空間から脱出して早々、久しぶりの親子の再会を果たしたのだった。
仮面ライダーなのに父親が居る…!?
次書いて欲しい短編
-
コミカルなやつ
-
ヒロインといちゃいちゃ
-
シリアスなやつ