「しのぶちゃん!! 炭治郎君っ!! 貴方達いつの間に婚約してたの!? 私、知らなかったわ!! なんてめでたいのかしらっ!!」
「あ、ありがとうございます・・・」
私達が旅館に戻ると、偶然廊下で甘露寺さんと鉢合わせた。
私たちは手を繋いだままだった。まずそこが甘露寺さんの目に留まったらしい。前々から私たちの関係が気にはなっていたようで、遂に甘露寺さんから核心的な質問を受けた。「貴方達って恋仲なの!?」と。
私たちは気恥ずかしくも二人で頷き、炭治郎が「はい。俺達実は婚約したんです。俺の方から申し込みまして・・・」と言った辺りで甘露寺さんの情緒が爆発した。
「しのぶちゃぁあああん!!! 本当におめでとぉおおお!!!!!」
「甘露寺さん。どうか落ち着いて・・・」
「落ち着いてられないわよ! しのぶちゃん!! ひゃぁあああ!! 炭治郎君の方からプロポーズしたなんて! 乙女の浪漫よ!! なんて素敵なのかしらっ!! 憧れちゃう! 憧れちゃうわっ!!」
「ぷろ、ぽうず?」
私たちが頬を赤らめていたのも束の間、瞬く間に暴走する甘露寺さんを必死に宥める側に回ることになった。如何に甘露寺さんが添い遂げる殿方を見つける為に鬼殺隊に入隊したとは言え、この騒ぎは余りに想定外だった。甘露寺さんが漸く落ち着きを取り戻したと思ったものの、今度は私の手を握りしめ、呼気を荒くして私に言い寄って来る。
「しのぶちゃん!! 今晩は私と恋バナしましょ!! 馴れ初めからゴールインまで全部聞かせて貰うからっ!!」
「あっ・・・えっと・・・ごうるいん???」
私は困惑しながらも炭治郎に視線を移す。本当なら今夜は炭治郎と二人きりで過ごす予定だったのだ。しかし突如冷静さを失った甘露寺さんの乱入。私は戸惑う。
「炭治郎・・・私どうしたら・・・」
「こういう時は心の声を聴くんだ。しのぶはどうしたい?」
私が彼に意見を求めようとした矢先、炭治郎は優しく笑って促してくる。飽くまでも彼は私の願望を尊重する姿勢だった。
私は逡巡し甘露寺さんの手を握り直す。
「ごめんなさい甘露寺さん。今、私達が刀鍛冶の里に来ているのは日輪刀の修繕だけじゃなくて二人の婚前旅行も兼ねているんです。できればその・・・今夜は・・・」
「ほぁああ!? そ、そうだったのね!! 嫌ねっ私ったら!! 二人のお邪魔虫になっちゃうところだった!! でも、でもでも~!! 明日の朝にはこの里を発ってしまうし・・・次しのぶちゃんと語らうことになるのがいつになるかわからないし・・・私ったらこの気持ちどうしたらいいのっ!? ううっ!!」
甘露寺さんが半泣きになりながら必死に自身の欲求をねじ伏せようと必死に堪えている。正直このまま返すのも不憫だ。その結果、私は妥協に妥協を重ね遂には折れることにした。
「では就寝時刻になる前まででしたら良いですよ? それまででしたらいくらでもお喋りできると思うので。流石に夜通しとかでなければ私は構いませんが・・・」
「いいのっ!? 本当にいいのっ!? しのぶちゃん!! 急な私の我儘に応えてくれるなんてっ!! 迷惑じゃないかしらっ!?」
「まあ迷惑か迷惑じゃないかで言えば迷惑な方ですが・・・」
「はぅう!? ごめんねぇええ!! しのぶちゃぁあん!! 本当は炭治郎君と片時も離れたくないわよねっ!? でもでもでも!! 私どうしてもしのぶちゃんの話聞きたくて!! 我慢できなくてぇえええ!!」
「はい。ですから良いですよ? 折角なので夕餉もご一緒しましょう。炭治郎も良い?」
「俺は構わないよ。皆でご飯を食べた方が美味しいだろうし。禰豆子も良いか?」
「むー! むー!」
同意が取れたので私たちは甘露寺さんの泊まるお部屋へと移動した。やがて信じられないような料亭料理の数々が運び込まれる。
「え!? これ全部俺達で食べるのか!? いくら何でも多すぎないか・・・?」
「確かにこれは・・・残さないで食べるには骨が折れそう・・・」
「あっ! 大丈夫大丈夫!! これ全部私一人分だから!! 多分二人の分はこの後運び込まれてくると思うわ!! お喋りの時間なくなっちゃうと思うから先に頂き始めるわねっ!」
そう言って甘露寺さんは一心不乱にご飯を平らげ始める。どう考えても胃の体積と食べ物の体積が釣り合ってないんだけど。相変わらずの方だわ。かつて彼女が入院した際、蝶屋敷の食糧庫の底が尽きかけた事件をつい思い出す。
「それでそれで!! 二人はどういう出会いだったの!? その後の関係は!? 先に好きになったのはどっちかしら!! キャー!! 私、気になっちゃうわ~!!」
「甘露寺さん。落ち着いて。あとゆっくり食べてください。私たちの食事が運ばれる前に料理完食しそうな勢いです」
それから私たちは、甘露寺さんの質問に対し、嬉し恥ずかし恋話ということで順々に答えていく。やがて夜も更けていく。全員の食事の皿が片付けられたところで不意に甘露寺さんが話題を変える。
「しのぶちゃん!! お願い!! 実は私、しのぶちゃんに恋愛相談に乗って貰いたいのっ!! 今気になってる人が居てそれで・・・!!」
「わかりました。良いですよ? じゃあ炭治郎。先に部屋に戻ってて」
「ん? なんでだしのぶ?」
「いや、普通自分の恋愛相談を異性の人に聞かれたくないでしょ? 甘露寺さんに気を遣ってあげなさいよ」
「それもそうか。それじゃあ甘露寺さん! 禰豆子の三つ編みありがとうございました! 俺達先に部屋に戻りますので!」
「ありがとねぇええ!! 炭治郎くぅうううん!! 次会ったらまた一杯お喋りしようねぇえええ!!」
「なんで泣いてるんですか・・・」
私と炭治郎のこれまでの経緯を聞く過程で、甘露寺さんは思うことがあったのか時折号泣するようになった。この人は本当に春の嵐のような騒がしい女性だ。
やがて部屋には私と甘露寺さんだけが残される。やがて意を決して甘露寺さんが自身の悩みを打ち明ける。
「し、しのぶちゃんだから言うねっ! 実は私! 今気になってる人が居るのっ!!」
「ええ。知ってますよ。伊黒さんでしょう?」
「ほぇえ!? どうしてそれをっ!!??」
「いや・・・見てれば丸わかりですよ・・・」
案の定甘露寺さんの想い人は蛇柱 伊黒小芭内だった。私はやれやれとため息を付く。
「甘露寺さん。どう考えてもお二人は両想いだと思いますよ? 甘露寺さんが思いの丈を打ち明ければすぐにでも伊黒さんは気持ちに応えてくれると思います」
「そうなのっ!? ねぇ! そうなのかしらっ!?」
「ええ。私が保証しますよ。逆に何を悩むことがあるのですか?」
「え~と、え~と、それはぁ・・・」
すると甘露寺さんは追加で思いも寄らないことを口にする。
「しのぶちゃん聞いてっ! 実は私! 伊黒さんのことも気になってるんだけど!! 実はもう一人煉獄さんのことも気になっているのっ!!」
「はい???」
「私っ! 二人の間で揺れ動いてて!! 心が定まらないのっ!! ずっとキュンキュンしっぱなしでぇ・・・一体どうしたらいいのかしらっ!?」
「・・・・・・」
伊黒さんはまあわかる。度々彼から食事のお誘いもある上に彼女が任務中に着る短袴の隊服だと心元ないだろうと長めの靴下まで渡していたのだから。しかし煉獄さん? あの人は貴方の師範では???
「私!! 煉獄さんと会う時も未だに胸がキュンキュンしちゃうのっ! 最初は師弟の関係だから憧れてるだけだと思ってたんだけどどうも違うみたいでっ! 煉獄さんのことも気になって仕方がないのっ!」
「そ、そうですか・・・」
「だからお願いしのぶちゃん!! 私はこれから先どうすれば良いのっ!? しのぶちゃんなら私よりも炭治郎君との付き合いで色々学んでるはずだし何か分かるんじゃないかと思ってそれでっ!」
「いや、二股掛けたことないんでわかんないです」
「ふ、二股っ!? そんなっ・・・私ったらそんなつもりじゃ・・・!!」
「同時に二人の男性を好きになったってことでしょう? 尚同時に二人の男性と関係を進められているということでしょう? 私にそのような高等な駆け引きめいた経験なんて皆無なのでわかりませんよ。買いかぶり過ぎです」
「で、でもっ! こんなことしのぶちゃんにしか相談できないし・・・」
「はあ・・・」
甘露寺さんが他の人より気の多い方だとは知っていたけど、まさか好きな人が同時に二人も居て、それでどちらにすれば良いかなんて相談されるとは夢にも思わなかった。甘露寺さんは私のことを恋上手だとでも思っているのだろうか。私なんて炭治郎のことで常に頭が一杯で、胸が苦しくてそれでも四苦八苦して漸く恋仲になれて、それで紆余曲折を経て漸く婚約したって感じなのに。甘露寺さんの恋の悩みは私にとっては高次元過ぎてとても相談に乗って上がられる気がしなかった。
「し、しのぶちゃん・・・ごめんね・・・失望したよね? 私がこんな浮ついたどうしようもない女だと知ってガッカリしたんじゃないかしら・・・」
「別にガッカリなんてしませんよ」
「え?」
シュンと落ち込む甘露寺さんに私は間髪入れず返答する。
「別に良いじゃないですか。好きな人が何人居たって。それだけ甘露寺さんは他の方の魅力に気づいてあげられる才をお持ちってことなんですから」
「で、でも! 流石に複数の男の人と同時にお付き合いするなんて・・・」
「勿論最後は一人に決めきらなきゃ駄目ですよ? お相手にも失礼ですし」
「え? じゃあ結局はどうすれば・・・」
私はそこで息を付く。その様子を見て甘露寺さんはあわあわしている。私は続ける。
「私に言えるのは一つだけです。どうかご自身の心の声をちゃんと聴いてあげて下さい。私は炭治郎が好きで堪らないっていう自身の心の声に従って行動し、そうして彼と結ばれるに至りました。甘露寺さんが伊黒さんや煉獄さんの御二方と接しているうちに、自ずと心の声は強くなってくるはずです。それに耳を澄まし続ければいつか答えが分かるのではないでしょうか?」
「し、しのぶちゃん!! しのぶちゃぁあああん!!!!」
私が絞り出すように助言をすると、甘露寺さんは感極まって衝動的に私に抱き着いて来た。うっ、なんて凄まじい膂力。うっかり気を抜くと全身の骨がひしゃげてしまいそうだ。
「ありがとぉおおお!!! しのぶちゃぁあああん!!! 私頑張るからねぇえええ!! 私もいつかしのぶちゃんみたいに幸せになって見せるからぁああ!! 応援しててねぇえええ!!」
「はい。応援してます甘露寺さん。それと腕解いて下さい。脊柱がへし折れそうです」
「はっ!!」
やがて甘露寺さんは慌てるように抱擁を止め、私から離れる。
「ご、ごめんなさいっ!! しのぶちゃんっ! どこか痛めたところはないっ!? 私ったらつい力加減ができなくなってそれで・・・!!」
「はい。寸でのところで大丈夫でした。ミシミシ言ってたので少々危なかったですが」
「ごめんなさいっ! それとありがとう! しのぶちゃんっ! 私、貴方のおかげで今後は前向きに頑張れそうだわ! 本当に感謝してるっ! もし良かったら何かお礼させて頂戴! 私恩返しがしたいわっ!」
「良いんですか? なら・・・」
私はその言葉を聞き表情を変える。これは思ってもいなかった好機。私はすぐに甘露寺さんへと協力要請をする。
「早速ですがお願いがあります。とても重要なお願いになります」
「え・・・どうしたのしのぶちゃん。えっ!? どうしてそんなに鬼気迫ってるのっ!? しのぶちゃぁあああん!!!」
そして私は甘露寺さんに一つのお願いをした。甘露寺さんもその話を聞いて見る見るうちに顔を真っ赤に染め上げる。
「えぇえええ!? しのぶちゃんそれ早くないっ!? いくら婚約してるからと言ったって!」
「寧ろここに泊まってる間でしか無理なんです・・・蝶屋敷に戻ったらカナヲの視線が気になっておちおちそんな場を設けることもできないですし・・・」
「た、確かに蝶屋敷では無理よね。大勢他の子も隊士達も居る屋敷だし・・・」
「だからお願いです甘露寺さん! こんなこと甘露寺さんにしか頼めないんです! 一生のお願いですから!」
「べ、別に構わないわ。要は禰豆子ちゃんを預かるだけでしょ? それ位手間でもないし・・・」
「ありがとうございますっ!」
こうして甘露寺さんとの交渉を成立させた私は、すぐにその場を立ち上がるのだった。
「お、しのぶ。漸く甘露寺さんとの話は終わったか? 長かったみたいだから禰豆子も先に眠ってしまったぞ?」
私たちの宿泊部屋に戻ると、炭治郎が横になる禰豆子を寝かしつけていた。こうして見ると兄妹と言うより親子のようだ。私は固唾を飲んで幼子状態の禰豆子ちゃんを抱き上げる。
「え? どうしたしのぶ? 禰豆子を起こすのか?」
「ううん。ちょっと今晩、甘露寺さんに預かって貰おうと思って・・・」
「甘露寺さんに?」
私は禰豆子ちゃんを起こさない様、慎重に抱き上げ襖へと運び、小声で外に居る甘露寺さんに声を掛ける。
「ではお願いします。くれぐれもこちらには来させないように」
「わ、わかったわ・・・! しのぶちゃんっ! 頑張ってねっ!」
「・・・・・・」
私は襖を開けて、その場で待機していた甘露寺さんに無言で禰豆子ちゃんを預け、そのままスッと何事もなかったかのように閉める。そして再び炭治郎に振り返る。
「炭治郎。大事な話があるの。二人きりで話したくて。それで禰豆子ちゃんは今晩だけ、甘露寺さんに預かって貰ったの」
「大事な話?」
そして私は二つ並べられるように敷かれた布団の上で正座になり、炭治郎に正対する。炭治郎も私の神妙な雰囲気に気づき襟を正して胡坐の姿勢で向き合った。
「炭治郎。私たちの祝言の日取りだけど・・・」
「うん? ああ・・・なるべく早い方が良いよな。いつにしようか・・・」
炭治郎は話の趣旨を理解し逡巡する。私は続ける。
「炭治郎が柱就任後、数日して落ち着いた位の頃が良いと思うの。蝶屋敷で執り行うのはどうかしら? あちらなら場所も広いし皆も準備に協力してくれるだろうから」
「そうだな。俺が柱に成った後の方が鬼殺隊全体への顔見せにもなるだろうし良いかもしれない。良し、その予定で行こう」
「うん。じゃあそうしましょ」
「大事な話って言うのは今ので終わりか? だったら禰豆子を甘露寺さんに預けなくても良かったと思うんだけど・・・」
「炭治郎」
私は彼の名を呼ぶと同時に、有無を言わせず炭治郎を押し倒す。彼は成されるがまま仰向けになり、私はそんな炭治郎に馬乗りになった。
「し、しのぶ? 一体何を・・・」
「炭治郎。お願い。何も言わないで。本当に今この旅館に泊まってる間だけなの。二人でこういうことできるのは。蝶屋敷に戻ったら透き通る世界でカナヲに見られちゃうかもしれないから、おいそれと場を設けられないの」
「え? だから一体何を?」
「炭治郎」
私は戸惑う彼に不意打ちで口付けを落とす。私と炭治郎の息遣いが一瞬一つになる。私は口づけを一度中断する。
「し、しのぶ!? いきなりどうしたんだ!? まさか甘露寺さんに何か唆されたのか!?」
「そんな訳ない。これは正真正銘私の意志よ。今の私は断固たる決意で臨んでるんだから」
私は一度上体を起こして炭治郎に跨ったまま、浴衣を崩す。炭治郎の顔が真っ赤に染まる。
「しのぶ・・・まさかとは思うけど・・・」
「そのまさかよ。抵抗しないでよね。炭治郎」
「いやいや! 早くないか!? 祝言挙げる日取りが決まったんだからその後でも良いだろう!? なんで今夜に限って・・・!!」
「もう・・・イケずね炭治郎は。そんなに私って魅力ないかしら・・・」
「いや・・・別にそういうことを言ってるんじゃなくて・・・」
「甘露寺さんと比べたら流石に見劣りするかもしれないけど、でもその代わりちゃんと準備はしてきてるのよ? 須磨さんにだって一杯教わったんだから」
「え? 須磨さん? しのぶは一体何の話をしてるんだ?」
「ふふっ、今にわかると思うわ? だから炭治郎はじっとしてればそれで良いの。必ず貴方を満足させて見せるから。だからお願い。今夜だけは私の気持ちを受け止めて・・・」
夜が更けていった。炭治郎は終始戸惑ってたが、それでも彼は私の熱意に根負けしたようだった。
行為を重ねる毎に感情が決壊していく。私はもはや途中で我慢をすることなどできるはずもなく、そのまま彼と肌を重ね続けた。
そうしてどれくらいの時間を彼とそうして過ごしただろう。私は炭治郎に無我夢中で気が付けば朝になるまで没頭していた。私は、地肌から伝わる彼のぬくもりがひたすらに心地良くて、どこまでも沈みのめり込んでいくようだった。
ー丑三つ時ー
襖スッ
「むー、むー、・・・む?」
「あっ! ダメよ禰豆子ちゃん! 今二人は大事なことの真っ最中なの! だから邪魔しちゃいけないわっ!」
「むー? むぅ・・・」
襖スッ
続く
禰豆子「お労しや兄上」
炭治郎「」
カナヲの恋人候補は?
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冨岡義勇
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時透無一郎
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煉獄杏寿郎
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竈門炭治郎※しのぶ付き
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輝利哉君※産屋敷家へ嫁入り確定
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鬼が存在しないこの美しき世界※独り身