胡蝶家の縁壱とお労しい姉上   作:科学大好き人間

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しのぶ視点です。半天狗戦でしのぶが本体を仕留めようと思ったら多分これしか手はないです。突飛に感じるかもしれませんが一応数話前に伏線は張ってます。


73話 臆病者

「しのぶっ!! コイツ等毒で殺せねぇのか!? 暫くすると復活してくんぞ!! キリがねぇ!!」

 

「むー!!」

 

「・・・・・・」

 

 

私たちは半天狗なる鬼の分身たちと戦っていた。奴らが散々暴れ回ったせいで、周囲の建物は倒壊し瓦礫の山と化していた。刀鍛冶の里はほぼ壊滅したと言ってもいい。鉄珍様並びに他の刀鍛冶達は無事避難できたのだろうか。

 

私は一度彼らを心配するも目の前の敵に再び意識を集中させる。目の前には四体の異なる姿の鬼が居た。私が珠世さんと共同開発した『細胞破壊』の毒を先ほど一斉に打ち込んだので、四体とも苦しそうに地に臥して動きを止めている。僅かながらに猶予が出来たので私は思考する。

 

奴ら一体一体は下弦の壱程度の強さしかないとは言え、流石に止めが刺せないまま四体と持久戦をするのは分が悪すぎる。私は玄弥君の弱音を聞いて何か良い打開策はないかと熟考し続ける。すると・・・

 

 

『ほう・・・本体を隠さなければ戦えない臆病者の癖に随分と大きな口を叩くものだ・・・鼠狩りが相応しいのは貴様の方であろう・・・半天狗よ』

 

 

不意にこの戦闘が始まる前、黒死牟が半天狗に対し言い捨てた言葉を思い出した。私はそれについて考えを巡らせ、ある仮説を立てた。

 

 

「・・・本体が・・・他に居るのかもしれない・・・」

 

「なっ!? 本体だぁ!?」

 

「ええ。コイツ等はただの傀儡で、本体が隠れて操ってるのかも」

 

「だ、だがよ! お前が以前戦った猗窩座とか言う鬼と遊郭での鬼は頸斬っても死ななかったって言うじゃねぇか! コイツ等も同じ上弦だし頸の弱点克服してるかもしんねぇだろ!?」

 

「その可能性も否定できないけど、黒死牟が現れた時言ってたの。『本体を隠さなければ戦えない臆病者』って。あの言葉が本当なら本体が隠れて私たちの様子を伺ってるはずよ。このまま戦い続けてもジリ貧だし周囲に他の鬼が居ないか探さなきゃ」

 

「はぁあ!? 無茶言うなよ!? 俺もお前も炭治郎みたいに訳分かんねぇ超感覚持ってねぇだろうが! コイツ等の相手しながらどうやって探せって言うんだよ!!」

 

「・・・暫くの間集中させて・・・」

 

 

私がそう呟くと、玄弥君は怪訝に思いながらも押し黙る。私は目を瞑り、呼吸を何度も繰り返し感覚を研ぎ澄ませ続ける。私は念じる。

 

一瞬だけで良い。一瞬だけで良いの。炭治郎や時透君みたいに長時間入れなくても良い。あれが超感覚じゃなくて技術によるものなら私だって体得できる可能性は僅かにある。私は炭治郎が言ってたことを頭の中で反芻する。

 

 

『たくさんのことを覚え、吸収した後は、必要でないものを削ぎ落す。その動きに必要なものだけ残して閉じる。頭の中が透明になると、透き通る世界が見え始める』

 

 

私は何もこの七日間、炭治郎と二人きりの時間を満喫してただけじゃない。私だって必死に透き通る世界の入り方を模索してた。

 

私は炭治郎や時透君みたいに感覚派じゃない。得られた情報から論理的に考察して何とかその方法を探求するしかない。

 

必要なものを削ぎ落す。それは自身の必要な感覚を状況に合わせて取捨選択して意識的に操作するということ。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、それらの中で今は鬼の気配を探ることに必要な感覚以外全て閉じる。そして残された感覚だけに全神経を集中させる。その為に脳に惜しみなく酸素を供給し続ける。凡人の私にとって、それは気の遠くなるような苦行だった。だがある時一瞬だけ、不思議とその辛さが霞み、思考が澄み渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(これが・・・透き通る世界・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一瞬だけ周囲が透明に感じられた。目を閉じてるのに周囲が鮮明に知覚できた。私は目を開く。次の瞬間には視界は元通りになっていた。

 

 

「お・・・おい・・・しのぶ一体どうしちまったんだ・・・」

 

 

私は玄弥君の問いに答える間も無く、一瞬見えた野鼠程の鬼の地点へと一直線に駆け抜ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー蟲の呼吸 蜂牙ノ舞 真靡きー

 

 

 

 

 

 

 

「ヒィイイッ!!!」

 

 

私が茂みに突きを放った瞬間、奇声が聞こえた。私は茂みを薙いだ。そこには半天狗の本体が肉眼でありありと確認できた。

 

 

「居たわ玄弥君っ!! 私がこいつを仕留めるまで分身達をお願いっ!!」

 

「マジかよしのぶっ!! お前スゲェな!!」

 

 

手のひら大の半天狗の本体が、森の茂みをジグザグと左右に方向転換しながら必死に逃げようとする。私の突きの照準を狂わせるためか。けど私の蟲の呼吸の型は、何も直線移動に特化したものばかりじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー蟲の呼吸 蜈蛟ノ舞 百足蛇腹ー

 

 

 

 

 

 

 

私は左右をうねるように半天狗の本体の周囲を駆け回り、動きで翻弄する。案の定、奴は私の動きに面食らい、その場で足を止めた。

 

 

(取ったっ!!!)

 

 

「ギャァアアアアアアアアアッ!!!!!」

 

 

私は奴の死角に滑り込み、背後から小さな胴体を串刺しにした。細胞破壊の毒が腹部から広がっているのが見て取れる。本体はこんなに小さいんだ。この大きさなら分解は間に合わない。このまま串刺しにし続ければそのまま毒で殺せるはず。私は耳障りな断末魔で顔を顰めながらも勝利を確信した。

 

しかし不意に背後から凄まじい鬼の気配を感じ取った。

 

 

(何!? 私の後ろに何か居るっ!?)

 

 

鳩尾(みぞおち)から旋毛(つむじ)まで突き抜けるような焦燥。生命が脅かされ身体の芯が凍り付く。平静が足元から瓦解する感覚。私は即座に日輪刀を引き抜いた。

 

 

「しのぶっ!! 避けろっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

ドンッ!!

 

 

 

 

 

 

その瞬間、玄弥君の発砲音と太鼓を打つような音が重なった。私はその場を全力で跳んだ。宙に飛び上がり大地を見下ろした瞬間、私は戦慄する。

 

 

「なっ、何よこれ・・・!!」

 

 

眼下には、龍を象(かたど)る樹木の群れが突如大地より這い出でて、私の居たであろう場所をのたうち回っていた。私の全身から汗が噴き出す。

 

 

「弱き者をいたぶる鬼畜。不快。不愉快。極まれり。極悪人共めら」

 

 

私が宙より舞い降りて、離れた地点へ着地する頃には、少年程の年齢の鬼が円環を成す太鼓を担いでそう唸っていた。そして次の太鼓の一叩きで本体を樹木の檻で覆い、私達が手出しできないようする。

 

 

「ろ・・・六体目・・・!!」

 

 

私は驚愕に目を見開く。

 

こいつどんだけ増える訳!? 信じらんないっ!! もういい加減にして欲しいっ!!

 

 

「しのぶっ!! 分身共がどういう訳か合体しやがった!! こいつヤベェ気配だぞ!!」

 

 

私は悪寒で全身が粟立つのを感じながらも周囲を見渡す。確かに分身達の姿が消えた。玄弥君の言う事が正しいなら、この半天狗とか言う鬼は自分を守る為に分身の力を一つに統合したのだろう。かつて戦った猗窩座と遜色ない鬼気だ。

 

 

「弱き者を甚振る畜生共。特に阿婆擦れ同然の装いをした小娘よ。貴様は先ほど手のひらに乗るような『小さき弱き者』を背後から刺し貫き卑劣にも毒まで使い殺そうとした。なんという極悪非道。これはもう鬼畜の所業に他ならない」

 

「は?」

 

 

私は震える。怒りで全身が軋む音が聞こえた気がする。今この鬼は何て言った? 誰が・・・一体誰が・・・!!

 

 

「誰が阿婆擦れよっ!!! ふざけないでっ!!! 私は炭治郎以外にこの身を許した覚えはないわっ!!!」

 

 

私の激昂に周囲が静寂に包まれる。やがて最初に口を開いたのは玄弥君だった。

 

 

「しのぶ・・・キレる所そこかよ・・・他に腹立つこと色々とあるだろ」

 

「あっ・・・」

 

 

私は玄弥君のツッコミを受けて突如として冷静になる。そんな場合じゃないけど思わず羞恥心で耳まで熱くなる。私はキッと鬼を睨む。

 

 

「小娘め。肢体を晒し男に媚びへつらうような下賤の装い。欲に溺れた色魔で在りながらその一方で弱者を甚振るか。貴様のような悪女などそう見かけることもあるまい。ここで成敗してくれる」

 

「五月蠅いっ!! 鬼の癖に説教とか何様のつもりっ!? アンタなんて今までどれ程大勢の罪なき人達を喰い殺して来たって言うのよ!! アンタみたいな悪鬼に規範を説かれる筋合いなんてないわっ!! 成敗されるのはアンタの方よっ!!」

 

「やってみろ。小娘」

 

 

すると半天狗の集合体は太鼓を打ち鳴らす。その瞬間、私と玄弥君、禰豆子ちゃんにまで木龍が殺到する。私たちは必死に回避する。しかし・・・

 

 

(この木龍全てがさっきの分身体と同じ血鬼術を使うなんてっ!! 手数が多すぎるっ!!)

 

 

 

 

 

 

ー蟲の呼吸 蜻蛉ノ舞 複眼六角ー

 

 

 

 

 

 

私は自身を噛み砕こうと迫る木龍に向けて六発の突きを放ちそのまま身を捻って通り過ぎるように躱す。しかし木龍の顔面に数か所の穴が空いた程度で動きを止めるには至らない。

 

不味い。よりにもよって私の打ち込む毒が効かない。この木龍も鬼の細胞で出来てそうなのに。毒を打ち込んだ周辺が多少腐り落ちようが怯む様子も無いし効果が無いに等しい。この木龍で飽和攻撃を仕掛ける戦術。私と相性が悪過ぎる。突き技なんて繰り出したところで殆ど意味がない。

 

私は玄弥君や禰豆子ちゃんを回避の途中で一瞥する。玄弥君は腕を、禰豆子ちゃんは足を木龍に喰いちぎられていた。

 

 

「ぐがぁ!?」

 

「むー!!」

 

「玄弥君っ!! 禰豆子ちゃんっ!!」

 

 

どうするどうするどうするっ!? どうすれば良いのっ!? このままでは二人とも喰い殺されてしまう。私が、私が何とかしなければっ!!

 

 

 

「糞がぁあ!!」

 

 

すると玄弥君はあろうことか木龍にかじりつきそのまま噛み砕く。凄まじい咬合力。とても人間のそれとは思えない。私はそれを見て悲鳴嶼さんより説明された彼の特異体質について思い返す。

 

 

(あれが悲鳴嶼さんが言っていた鬼喰い・・・彼は呼吸が使えない代わりにその特異体質で今まで鬼を狩って来たんだっけ・・・)

 

 

「オラァアッ!!!」

 

 

すると玄弥君は木龍の首根っこを腕で締め上げ、そのまま腕力に物を言わせて引き千切る。とんでもない膂力。まるで悲鳴嶼さんみたい。

 

 

「玄弥君っ!! 後ろっ!!」

 

「しまっ・・・!!」

 

 

しかし休む間もなく玄弥君の背後から他の木龍が口を開けて迫りくる。背後から噛みつかれれば、如何に玄弥君でもそのまま喰いちぎられて死んでしまう。私は全速力で駆け抜け、彼に突進するように体当たりしそのまま地面を転がる。

 

 

「むー!!」

 

「禰豆子ちゃんっ!!」

 

 

私は即座に起き上がって玄弥君を肩に担ぎ直し、今度は禰豆子ちゃんの救出に向かう。四肢を喰いちぎられ、達磨同然に横たわる禰豆子ちゃんに無数の木龍が口を開けて一斉に血鬼術を浴びせようとする。私は間一髪で禰豆子ちゃんをも抱きかかえ、その場を一気に走り去った。

 

 

「ハアッ!! ハアッ!!」

 

「しのぶ・・・すまねぇ・・・!」

 

 

私は二人を担いだまま体勢を崩し派手に転倒した。私たちは木龍より六十六尺以上離れた地点で転がる。私は息を切らせながら上体を起こす。

 

戦いながら観察してたけど、半天狗の操る木龍たちは地面から六十六尺以上に伸びることができないでいた。きっとその長さが限界なのだろう。地下を伝ってまた這い出してこない限り、この間合いを保てば安全のはずだ。私は呼吸を乱しながら懸命に立ち上がる。

 

 

「玄弥君。禰豆子ちゃん。逃げて。私一人じゃ貴方達を守れない」

 

「なっ!? おいっ!! しのぶはどうすんだよっ!?」

 

「むー!! むー!!」

 

 

二人が抗議するが私はそれに構ってる余裕がない。呼吸を使い過ぎた。全身鉛のように重い。もう四半刻も駆け回ることはできないだろう。

 

 

「私が時間を稼ぐから二人は奴の間合いから離れて・・・」

 

「させんぞ」

 

 

するとその瞬間、無慈悲に太鼓の音が鳴り、木龍は口の中からもう一体の木龍を伸ばして一気に間合いを詰めてくる。疲弊しきった私はそれに反応することができなかった。

 

 

「しまっ・・・!!」

 

 

私たち三人共、木龍に大蛇の如く絡めとられてしまう。玄弥君や鬼の禰豆子ちゃんならまだしも、私の膂力じゃこれを振りほどくことなど不可能だ。次の瞬間締め付けられ、私の頸椎からミシリと嫌な音がした。

 

 

「終わりだな。小娘共」

 

 

あ・・・私ここで死ぬんだ。炭治郎と祝言を挙げることなく背骨ごと折られて息絶えるんだ。私の視界に走馬灯が過る。

 

姉さんと過ごした幼少期。カナヲに嫉妬し胃の腑を灼いた鍛錬期間、やがて和解し姉妹三人で談笑し合った蝶屋敷での平和なひと時。そして炭治郎と過ごしたこれまでの日々と肌を重ね合った幸せな夜。それらが絶え間なく目の前を通り過ぎていく。

 

 

「た・・・炭治郎・・・」

 

 

私は祈った。炭治郎はせめて生きて。黒死牟なんかに殺されないで。最期にそう念じて涙を溢して目を瞑る。次の瞬間、私の肺から全ての空気が捻りだされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー恋の呼吸 弐ノ型 懊悩巡る恋ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キャーッ すごいお化け!! なあにアレ!!」

 

 

不意に私を締め付ける圧が消えた。加えてこの気の抜けるような底抜けに明るい声。もしかして・・・

 

 

「か・・・甘露寺さん・・・」

 

「大丈夫!? ごめんね遅れちゃって!! ギリギリだったね?」

 

 

甘露寺さんは私を背負って宙を飛んでいた。やがてふわりと地面に着地する。

 

 

「甘露寺さん・・・玄弥君と禰豆子ちゃんは・・・」

 

「大丈夫!! 二人とも尻もちついてるけどあそこに居るわ!! しのぶちゃんが一番危なそうだったから二人には悪いことしちゃったけど!!」

 

 

甘露寺さんの指差す向きに私が視線を移すと、二人は地面に転がり落ちていた。良かった。二人とも無事だ。

 

 

「甘露寺さん・・・実は・・・」

 

「あれえぇええ!? しのぶちゃん私とお揃いの隊服着てるっ!! 珍しいっ!! どういう心境の変化なのっ!?」

 

「あ・・・えっと・・・これは炭治郎と過ごす為に一度着替えて・・・でもその後上弦が・・・」

 

「ほぇええ!? た、炭治郎君と過ごす為にわざわざっ!? しのぶちゃんもしかして・・・もしかしてそういう目的でこの隊服着てるのっ!? そ、その話詳しくっ!!」

 

「黙れ。阿婆擦れ共が」

 

 

不意に冷たい声が周囲に響き渡り、太鼓の音が鳴る。一拍置いて無数の木龍が口を開けて私達に殺到する。私は身体を硬直させた。

 

 

 

 

 

 

ー恋の呼吸 参ノ型 恋猫しぐれー

 

 

 

 

 

「ちょっと君!! なっ、なんてひどい言葉使うのっ!? あばっ・・・あっ・・・あばずれって私たちのこと!? そんな言葉遣いしたらダメでしょ!?」

 

「黙れ阿婆擦れ。儂に命令して良いのはこの世で御一方のみぞ」

 

「ま、また言った!! ひどいわ!! 私なんてまだ清い身のままなのにっ!! ねぇ!! しのぶちゃん!!」

 

「まあ・・・甘露寺さんは・・・確かにそうですね・・・」

 

「はっ!! そうだったわっ!! ごめんなさいっ しのぶちゃん!! でも阿婆擦れなんて言われる筋合いないわっ!! だってしのぶちゃんと炭次郎君はあの夜あんなに幸せそうに愛し合って・・・」

 

「甘露寺さんいいから後ろっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

ー血鬼術 無間業樹ー

 

 

 

ー恋の呼吸 伍ノ型 揺らめく恋情・乱れ爪ー

 

 

 

 

 

 

 

「あ、危なかったわっ!! ごめんなさいっ しのぶちゃん!! でもしのぶちゃんは決して阿婆擦れなんかじゃないわっ!! だからしのぶちゃんは・・・」

 

「甘露寺さん!! お願いですから戦いに集中して下さいっ!! 仮にも相手は上弦の鬼なんですよ!? このままでは全員死んでしまいますっ!!」

 

「わ、わかったわ! 任せてっ!! 日の出までは何とか持たせるから・・・」

 

「それでは駄目なんですっ!! 今炭治郎と時透君が二人だけで上弦の壱と戦っているんです!! このままでは二人は殺されて・・・!!」

 

「それなら大丈夫よしのぶちゃんっ!! あっちには私なんかよりずっと頼りになる助っ人が向かったから!!」

 

「え・・・それってどういう・・・」

 

 

甘露寺さんは私に振り返り笑顔でその理由を教えてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっちにはカナヲちゃんが向かってるの!! だからもう心配しなくて大丈夫よ!! しのぶちゃん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

 




まんま那田蜘蛛山編と話の流れ同じですね。理由は筆者が兄上を曇らせたいからです。すみません単調で。
正直兄上には縁壱スペックぶつけるのがストーリー展開的に正解な気がしてます。ぶっちゃけあの弾幕シューティングゲーとも言うべき月の呼吸(笑)は大勢の被害が出るので集団戦余り意味ないんですよね。なのでカナヲに出張って来て貰いました。凪にしろ、終式にしろ、月の呼吸にしろ、腕ぶんぶんにしろ、不意を突かれてのとっさの1500斬りにしろ、結局攻撃回数がモノを言う世界ですよね、鬼滅ワールドは。

カナヲの恋人候補は?

  • 冨岡義勇
  • 時透無一郎
  • 煉獄杏寿郎
  • 竈門炭治郎※しのぶ付き
  • 輝利哉君※産屋敷家へ嫁入り確定
  • 鬼が存在しないこの美しき世界※独り身
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