※実在する県名、施設名などが出てくる場合がありますが、それら実在するものに対してイメージを損ねるようなつもりは一切ありません。あくまでもフィクションとしてお楽しみください。基本的に具体的な名称はぼかして表現します。
※実在する心霊スポットを参考にしている場合がありますが、筆者は実際に心霊スポットへ足を運んでいるわけではありませんので、独自の知識+勝手な解釈で話を作っていることをご理解いただけると幸いです。
※オリ主と原作キャラとの恋愛描写がある場合がありますので、苦手な方はブラウザバック推奨です。
※随時加筆修正をする場合がありますので、ご了承ください。
「…ここも酷い有様だな…」
時刻はまもなく午前0時になろうとする頃、茨城県某所に存在する無人の廃墟に1人の青年の姿があった。その容姿は朱色の髪に黒のロングコートを纏い、その右手には錫杖のようなものを握っている。
「一家心中事件が起こった家…怪異どもの溜まり場としてはもってこいって訳か…酷い邪気で覆われている」
青年は廃墟内に潜む怪異を認識するべく目を閉じ意識を集中させた。
「…ふむ、ほとんどが雑霊だが…一体だけ手強そうなのがいるな。ここら辺の怪異をまとめてるボスか…手早く済ませよう」
そう言うと青年は廃墟内に足を踏み入れた…次の瞬間
「…ッ!」
暗闇から無数の怪異が飛び出して来た…が青年は体を捻ることでそれをかわすと、反撃として錫杖を横薙ぎに振り抜いた。
「オォォォ…」
たちまち襲ってきた怪異数体は塵となり消える。
「"あの人"が言っていた通り、ここ最近怪異の動きが活発化しているな…何かよからぬことの前触れのようだ。まさかまた…ッ!」
言い終わらぬうちに次の怪異が襲ってくる。
「やれやれ…とにかく今は目の前の敵を片付けるか!」
気合いを入れ直すと青年は迫り来る怪異に対し突撃する。
そして数分後…
「これであらかた片付けたか…さて…と」
怪異を一通り片付けた青年は呼吸を整えると。次に来るであろう怪異の親玉に対して警戒を強める。
「雑魚どもを全て片付ければ出てくると踏んでたが…ッ!」
すると暗闇から恐ろしく大きな巨体に腕が6本生え、長い髪が垂れ下がり顔は般若のような形相の怪異が姿を現した。
「…なるほど。この廃墟で起こった一家心中事件の顛末は夫婦間のすれ違いが続き生活が苦しくなっていった末に起きたものだと聞いている。つまりこいつはここで亡くなった一家…正確にはその母親の怨念が生み出したもの。般若のような顔が表すのは生前の母親の父親に対する恨み、その強い恨みの感情が周囲の怪異にまで影響を与えていたというわけか。怪異は人間の負の感情を餌に成長するらしいしな」
青年が怪異に対して錫杖を構えると怪異は掠れたようなしかししっかりと聞き取れる声で声を発した。
「ニ…ク…イ…ゼンブ…ニクイ」
「…言葉まで話せるとはな」
「ニクイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ‼︎」
すると怪異は青年に向かって突進して来た。
「っと!」
青年はそれを飛んで回避すると錫杖を振るい、怪異の6本の腕のうち2本を切り落とす。
「アァァァァァァァァァ」
「悪いがお前が人に害を為す存在になってしまった以上見過ごすわけにはいかないんでな。苦しまずに逝かせてやる!」
青年は先程よりも高く跳躍すると怪異の背中に飛び乗り、怪異の頭部めがけて錫杖を突き刺した!
「アァァァァ…ァ…ァ…ァ…ナ…タ」
しばらくすると怪異は動かなくなり、その体は透き通るように消えてしまった。
「こんなところか…やっぱり俺には銃よりもこっちの方が合ってるな。…あっそうそう忘れないうちに…」
廃墟内に漂う怪異を全て殲滅した青年は錫杖を地面に突き立てると、石突の部分で数回地面を叩く。すると廃墟内を青白い光が包み込む。
「これでしばらくは怪異も寄りつかないだろ、任務完了だな。さて、"氷室さん"にドヤされないうちに早く署に戻ろう」
記念すべき初仕事を終えた青年はそのまま帰路に着くのだった。
いかがだったでしょうか。筆者自身の怪異症候群に対する「こんなキャラがいたらどうだろう?」を何らかの形で実現したいと考えた末に生まれた作品ですが、いかんせん小説というものを執筆するのは始めてなため、いろいろと見苦しい点が多々あると思います。それでも形として残れば本望だと思い執筆していこうと思いますので、少しでも気に入っていただける方がいたら幸いです。