星になったヒーロー   作:日暮 蛍 

47 / 47
戦慄

タツマキ。

ジェノス。

そして怪人協会の創立者ギョロギョロ改め、真の名はサイコス。

 

今、この3名による空中での決戦が行われていた。

 

サイコス自身が育て上げ、怪人協会のボスである怪人、オロチと合体して巨大化したサイコスに対抗すべく、巨大隕石をも一撃で砕くジェノスの新たな最終兵器、穿天雷光砲をサイコスに向けて放つが、オロチと合体した事で超能力者であるサイコスのパワーも上がり、真っ向から光線を放ち弾き返す。

 

最終兵器が押し返されて驚愕するジェノスだったが、今のサイコスの身体の一部である竜の首から放たれる光線に対応する為に自身の持つ兵器を放つ。

 

「ちょっと鬼サイボーグ! キングが私に任せた相手よ。余計な手出しすんじゃないわよ! また吹っ飛ばされたいの?」

「キングはサイタマ先生が来るまでのつなぎを貴様に任せただけだ! 先生のフォローは本来弟子の仕事だ。光線は俺がさばいてやるから、さっさとこのバケモノを片付けろタツマキ!!」

 

言い争いをしながらも、ジェノスとタツマキは目の前の巨大なサイコスへの抵抗を緩めない。

それが気にくわないサイコスは苛立ちを見せる。

 

「人類の進化の帰結たるこの私に歯向かう愚か者めら。究極の叡智の力を思い知るがいい!」

 

そうして再び光線をタツマキに向けて放った時、タツマキの前にジェノスが割り込む。

そして胸部に内蔵されている新たな兵器、真螺旋焼却砲を放ちサイコスの巨大な光線に対抗する。

 

「ハ! 正面から押し勝てるとでも」

 

また押し負ける。そう思い嘲笑うサイコスだったが、今度は違う。

ジェノスが放った真螺旋焼却砲がサイコスの巨大な光線をかき分けてそらしていく。

 

「早くしろタツマキ!!」

 

しかし、そう長くはもたない。

今のジェノスはパワー重視の装備であり、出力を全開にすれば身体が崩壊してしまうほどだ。フルパワーは10秒までが限界だ。

タツマキはジェノスが光線をさばいている隙にバリアに守られて地面に埋まっているヒーロー達を全員引っ張り出せた。

 

これでようやくタツマキはサイコスを倒すのに専念できる。

 

「よくやったわ鬼サイボーグ。」

「フン。お前の為じゃない。」

 

限界のジェノスと交代し、タツマキはサイコスの巨大な光線をあっさりと別方向にそらす。

 

そして、サイコスを超能力でしばり、

 

「ま、まだ本気じゃなかったっていうのか!? この、バケモノ。」

 

絞り上げた

 

地下深くまで張り巡らされているサイコスの肉の根を町ごと超能力でねじっていく。巨大なサイコスの原型が保てなくなるほどキツく絞り上げられたせいで大量の血液があちこちから噴水のように噴き出す。

 

このままトドメをさそうとした時、タツマキが突然吐血した。

超能力の使いすぎか、または思いの外ダメージを受けていたせいか。

または別の何かが原因か。

 

理由はどうあれ、サイコスの拘束が緩んでしまった。

 

「しめた! 煙幕!」

 

タツマキ達に向けて濃い煙幕をぶちまけ、すぐさま肉体を変形させてまるでジェット機のような形をした飛行形態をとった。そのまま飛んで逃走し街にいる人間の血肉を食らって再起を図ろうとするサイコス。

 

すると突然、下から突き上げられるような衝撃を受け、その後すぐにフロントガラスのような部分にばんっと何かが叩きつけられる衝撃音がした。

音が鳴った方に横に視線を向けて、サイコスは後悔した。

 

「見ぃつけた。」

 

血の手形をつけながら全身返り血で滴っている凶人がフロントガラスのような部分に張り付いていた。

 

「ギャアアアアアアアッ!!!?」

 

喉が裂けるほどの声量でサイコスは絶叫した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ハグキ転生(作者:増えるヤバイ奴)(原作:ワンパンマン)

ワンパンマンに登場する怪人、ハグキになっちゃった転生者が生き抜こうと頑張る話。▼ONE版、村田版ともに最新話までのネタバレを含みます。▼原作既読推奨です。▼【挿絵表示】▼↑主人公ハグキの人間擬態形態『タベル』のイメージです。


総合評価:4757/評価:8.61/連載:20話/更新日時:2026年08月31日(月) 19:05 小説情報

気怠き女のサイヤ人(作者:イゴマル)(原作:ドラゴンボール)

一人で賞金稼ぎを続けてきた女のサイヤ人、リューベ。稼業に一息つくべく、長い休暇を過ごす星を求めた彼女だったが、安息の日々を送る星として探し当てた星は数多の危機が待ち受ける、安息とは程遠い運命の中にある星であった。▼ 本来存在すらしなかった筈の女戦士は、知る事も見る事も無かった戦いへと、不本意のまま巻き込まれて行くのだった。▼※文章の書き方については模索中です…


総合評価:414/評価:8.1/連載:4話/更新日時:2026年08月18日(火) 02:02 小説情報

どうしようもない兄を持ちまして(作者:slo-pe)(原作:陰の実力者になりたくて!)

シドに双子の妹がいたらというお話。▼pixiv▼https://www.pixiv.net/novel/series/10009765


総合評価:1236/評価:8.66/完結:26話/更新日時:2026年08月02日(日) 16:00 小説情報

ワンパンマン世界で影の君主になった、サイタマは居なかった(作者:寝心地)(原作:ワンパンマン)

ワンパンマン世界に転生した主人公、しかし主人公であるサイタマは居なかった。▼主人公の居ない世界でそれでも手に入れたチート【影の君主の力(システム限定)】を使い迫り来る災厄に立ち向かう。


総合評価:473/評価:7.57/連載:29話/更新日時:2026年08月14日(金) 10:00 小説情報

石の世界で農業チートしてたら比べ物にならん程のチートがワラワラ湧いてきた件(作者:史上最強のラーメン)(原作:Dr.STONE )

 原始の村で農業チートを駆使して成り上がったら、ある日本当のチートがやってきた。触発されるように村の仲間もチートになっていきもう大変!今日も俺は畑を耕す。


総合評価:3326/評価:8.03/連載:13話/更新日時:2026年09月06日(日) 15:54 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>