星になったヒーロー 作:日暮 蛍
突如サイタマの家に襲来してきた怪人達。
噂では新人類による新たな世界の創造を企む怪しげな組織として、実際は非合法な生物実験を繰り返し危険生物を生み出している危険な組織、進化の家によって生み出された獰猛な存在だった。
ほとんどはサイタマの手によってあっさりと倒されてしまったが。
サイタマ達に襲いかかってきた進化の家の怪人の生き残りである鎧を身につけたゴリラの姿をしたサイボーグ、アーマードゴリラから何故サイタマを襲ってきたのか話を聞こうとしたのだが
「話が長い! 俺に関係ないだろ。要点を言え、要点を!」
「サイタマ様は襲ってきた理由を聞いているのです。あなた方の生みの親の過去に興味はありません。」
「先生は忙しいんだ。20文字以内で簡潔にまとめろ。」
「す、すいません。」
進化の家の創立者の過去の話を聞かされたサイタマ、アズマ、ジェノスは今は関係ないだろとアーマードゴリラの話を遮る。
サイタマ達に襲いかかってきた理由を話す事を条件に見逃してもらう事になったアーマードゴリラはすぐに謝罪し、サイタマを襲った理由を話した。
「えーつまりですね、我々のボスがあなたの体に興味を持ったようです。」
「...俺オトコに興味ねーぞ。」
「なんて破廉恥で強引な方なんでしょう!」
「いや違います。」
ジェノスはサイタマとアズマの勘違いを正した。
「こいつのボスは先生の人類を超越した肉体を進化の研究に利用しようと企んでいるです。放っておけばおそらくまた刺客を送ってきますよ。」
「...そうだ、思い出した。進化の家って確か新人類の到来の為に今の人類を滅ぼそう、と唱えている危険な考えを持つ怪しい宗教団体の名前だって聞いた事があります。」
「俺もその話は聞いたことがある。蚊の怪人やこいつらを見るともっと危ない事をしているようだがな。」
アズマとジェノスは以前から進化の家の事を知っていたようでサイタマに危険性を伝える。
「野放しする訳にもいかないし、今度はこちらから攻め込みましょう!!」
「よし行くか。」
ジェノスの提案にサイタマは二つ返事でそのまま進化の家がある場所へ向かおうとする。
「はい! ...え今!?」
元気よく返事はして、そしてサイタマの行動の速さに驚くジェノス。
「ああ。明日は特売日だから。行くの無理だから。」
理由はどうあれ行動力のあるサイタマの姿にアズマはときめかせ
「お前はどうする?」
「...え?!!」
そして突然
「えーっと? 名前なんだっけ?」
「アズマといいます!」
それでもサイタマに名前を聞かれた時、アズマは緊張で頭の中が真っ白になりながらも自分の名前をきちんと言えた。
「アズマ。お前はどうする?」
一緒について行くか、帰るか。
サイタマが言外にそう言っている事を察したアズマは思わずジェノスの方に向く。
ジェノスは頷き、目で語った。
いけ。
「行きます!!」
「そうか。分かった。じゃあ行くか。」
元気よく返事をしたアズマに同行を拒否する事なく改めて前を歩くサイタマの後ろ姿を見た後、アズマはジェノスの方に振り向き目で語る。
やった! やったよジェノス君!
それに対してジェノスはよくやったと言わんばかりに強く頷いた。