この世界で9番目ぐらいな俺、異世界人の監視役に駆り出されました 作:東雲(しののめ)
勇者監視任務、まとめレポート。
勇者の監視が始まって1ヵ月近くが経過した。
任務は順調である。
ただ異世界人が4人もと知った当初は、いやはや泣きたい気分であった。
今では結構マシに。
それなりに仲も進展したためだろうか?
まずは勇者について報告を。
各人のことを簡単にまとめる。
始めに名前と、禁書庫で知った正式異能名。
後の説明はあくまで個人的主観から、信憑性はあまり高くないので注意せよ。
➀ユウト・ケンザキ『
自尊心がとても強く、プライドも高い。
ただ魔法や異能のポテンシャル、戦闘センスは勇者の中で一番低い。
最近では一層敵視され、よく睨んでくる。
人間的には、勇者の中で一番とっつきにくい。
②コウキ・スガヌマ『
知能は割と低いが、色々センスはある男。
こと近接戦においては格別の才が備わっている。
戦況の判断、行動も的確だ。
大賢者との一件以降、やけに親しく接してくるようになる。
③リンカ・ワドウ『
『腐女子』とか言う謎の生命体、見た目は普通の人間である。
魔法戦闘においては勇者で随一、魔法学の造詣も深い。
おかしな言動も多いが、芯は確かに備わっているように思える。
ただ日常的にいやらしい視線をコチラに向けてくる。
身の安全には気を付けようと思う。
④マイ・ハルカゼ『
勇者の中で最もマトモ、そして異能に大きな可能性を持つ人物。
戦闘能力はまだ低いが、鍛錬を積めば相応の実力はつくだろう。
最近仲良くなった。いわゆる友達である。
ただ近頃では周りから付き合ってるのではと、よく嫌疑が掛けられる。
理解し合っているだけ、他意はない。
各人物の詳しい情報は別紙を参照。
今回はシンプルにまとめてみただけである。
勇者の調査だけでなく、自分の学園生活についても良好だ。
初日は寝坊してしまったが、以後は無遅刻無欠席。
毎日ちゃんと学園に行っている。
日常生活は久しぶりの一人暮らしだけあって、失敗した事も多々ある。
初日の遅刻もソレだ。
いつもは堕落したアウラさんを起こす側。
まさか彼女がいないだけで自分はこんな失敗をしてしまうのだと。
正直ショックだった。
別にアウラさんを卑下したりバカにしているわけではない。
本当に本当に本当だ。
人間関係では、スミス・アルビンという男と一番仲良くしている。
性格は女好き、ずっと女の人の話をしている。
既にクラス中の女子にアタックしたようだが、全て撃沈だそう。
非常に残念な結果である。
まあ自分が女だとしても、確かにスミスとは付き合いたくない。
やはり煩悩塗れの頭を何とかしなければいけないだろう。
この国では面白い人物や出来事が多い。
先日は公爵令嬢におかしなプロポーズをされた。
それ以外にも、学友たちに女装コンテストへの参加を強く勧められたり等。
この国での生活を楽しみ始めてる自分もいる。
まあ面白いこと以上に、おかしい事も多いが……
とりあえず節度を
またもうすぐ国際大会、選抜戦とやらも始まるらしい。
予選にはエントリーする予定だ。
——それから、皆さんは元気にしていますか?
言うまでもなく、僕は元気にやっています。
少し前に『Ⅷ』のボーン・ボンボーンさんと会いました。
相変わらずでした。
あと『Ⅳ』のローランさんには苦情を出しておいてください。
大賢者、もとい
ただローランさんが本気を出せばいけたかと……
次は仕留めてくれると嬉しいです。というかお願いします。
そうだ、
この報告書には収まりきらないので。
こう言ってなんですが、皆さんと会えないことが少し寂しいです。
寂しい、で・す・が!
ハーレンス王国に来るときは必ずアポを取ってください!
前回突然来たのがボーンさんでまだ良かったです。
比較的常識は備わっている人ですし。
ただ他の面子。
特に女性陣はヤバい人だらけというのはボスも分かっているはず。
急に来られると心臓に悪いです。
任務にも影響があります。
頼みますから事前に連絡をください。
※人によっては会うのを断る場合があります。
クドク言いましたけど、突然来て欲しいって言うフリじゃないですよ?
少し長くなりましたがこの辺で。
僕がなんとか元気でやっていること。
任務の進捗ついでに報告しました。
これからも監視の任務頑張ります!
——クレス・アリシア