【ウマ娘if】転移した俺は、トレセン学園で運命に抗う 作:KUROX
9月初旬
新潟レース場 芝1200m GⅢ 新潟ジュニアステークス どーん
ライスシャワーにとっての初の重賞挑戦
GⅢ 新潟ジュニアステークスのゲートが開く
実況『さあ、全14人のウマ娘で争われます、新潟ジュニアステークス』
実況『ゲートイン完了して……』
ガシャンッ!!
実況『今!スタートです!!』
ライス『ッ!!』
『なっ!!』
(あかん!思いっきり出遅れよった!!)
実況『おっと!1番ライスシャワー、出遅れた!』
ライス(いけないっ!失敗しちゃったぁ~……!)
実況『外から各ウマ娘が一気に先行争いへ!3番人気ライスシャワーは最内、次々と前に入られていく!』
実況『先頭争いは激しくなりました!ライスシャワーは後方、早くもバ群の中に飲み込まれています!』
(あかん、出遅れたせいで、周り囲まれてもうたっ!)
実況『前半600mの通過は33秒5!息を入れる間もない、非常に速い流れです!』
ライス(外に出たい!……外に出たいけど……)
実況『3コーナーへ!ライスシャワーは12番手!最内から前へ出たいところですが……前が塞がっている!』
実況『外へ持ち出したい!しかし外にもウマ娘がいる!ライスシャワー、動くことができません!』
ライス(身動き取れないよぉ~……)
実況『先頭集団はそのまま4コーナーへ!後続との差を広げていく!』
実況『4コーナー!中団から8番が一気に進出してきた!』
実況『各ウマ娘、最後の直線に入りました!』
実況『ライスシャワーは後方11番手!追い出したいが前が壁!行き場がない!』
実況『残り200!ライスシャワー、ようやく外へ持ち出した!』
実況『ここから伸びる!ライスシャワーも懸命に前を追う!』
実況『しかし、前は遠い!先頭の8番、今、ゴールイン!!』
実況『後続も続々とゴール!ライスシャワーは……11着!』
勝者を称える歓声が、レース場に響き渡る
ライス『はあ……はあ……』
『……』
(スタートで後手を踏み、最後までバ群から抜け出せず……)
(自分の走りをさせてもらえないまま、まさかの11着か……)
・・・・・・
新潟レース場 控室
ライス『……』
『……』
しばらくの間、二人の間に沈黙が流れた
ライス『ごめんなさい……』
『謝ることはないよ、ライス……』
ライス『でも、ライス、スタート失敗しちゃって……』
『うん、これからたくさんスタート練習しような』
ライス『……ぅぅ……』
(小柄なライスは、バ群の中ではフィジカル面でどうしても不利になってしまう……)
(周りを囲まれてはどうしようもない)
(それに、1200mでは展開が忙しすぎて、ライスの強みである長くいい脚を使い切れないもんな……)
『ライス、まだまだ次があるだろ?全部勝つことなんてできないさ』
ライス『でも、でも……』
『失敗を糧にして!次のレースに挑むんだ!』
ライス『……失敗を……糧に』
『そう!失敗を忘れるんじゃなくて、糧にする』
『そうやって少しずつ成長してこ?』
ライス『……うん』
『じゃあ!気分を変えて!せっかく新潟まで来たんだし、今日は何食べたい?』
ライス『でも……ライス、今日負けちゃったし……』
『ライス!気分を変えて!』
ライス『……う、うん』
『何食べたい?』
ライス『えっと……えっとね……』
ライス『ライス、タレかつ丼とへぎそばセットがいい!』
『はは……この間来た時も食べてたな』
ライス『うん、とってもおいしかったから、もう一度食べたいな……って』
『じゃあ、今日もいっぱい食べよ♪』
ライス『うん!』
ようやく、ライスの顔に小さな笑みが戻る
◇◇◇
トレセン学園前
(ライスの惨敗から2日、映像でもう一度敗因を分析するため、早めに学園へ来たんやが……)
わいわい……がやがや……おはよー……
『ちょうど、登校時間と重なっちゃったか……』
『ん?』
エアグル『いつまで引きずっているつもりだ!いい加減、自分の足で歩け!』
ルラシ『ヤダヤダァーッ!離してください!エアグルーヴサン……!』cv.海野水玉
ルラシ『……俺は今、次なる勝利に向け、崩れた盤面を再構築している最中で……』ずるずる……
エアグル『朝食も取らず、部屋のカーテンすら開けないことを、世間では引きこもりと言うんだ!』
ルラシ『違いますぅ!……あれは外部からの情報を遮断し、思考に集中するための戦略的籠城で……』
ドゥラ『昨日から、ベッドの上で膝を抱えていたとも聞いた』cv.秋奈
ルラシ『ドゥラメンテ……余計な情報を……』
ドゥラ『グル姉、彼女は私が支えよう』
ルラシ『頼む……今の俺の士気は底をついている……』
エアグル『甘やかすな、ドゥラ!自分で歩かせろ!』
(……なんや、あれ)
(朝から女帝に強制連行される策士と、それを真顔で介助しようとする最高傑作……)
(……アカン、もうオモロい)
エアグル『……ん?』
『!』
エアグル『片桐トレーナーか、おはよう』
『お、おはよう、エアグルーヴ……みんなも』
ドゥラ『おはようございます、片桐トレーナー』
(いやん、カッコ可愛い♡なんて犬種ですか?この娘……って、ちゃうちゃうドゥラメンテや)
ルラシ『……おはようございます……』ずるずる……
(なはは……ルーラーシップ、凹んだ姿もチャーミング♡見た目とのギャップ萌えやな)
【強制イベント発生!】
【ウマ娘耐久ミッション・エアグルーヴ一族編!】
【特別ルール!今回は強制参加!】
【平静を保ったまま挨拶を済ませ、正門を通過せよ!】
(は?なになに?いきなり天の声!?)
(いやいや!ワシ普通に出勤してきただけやぞ!?)
(なんで向こうからミッションが会いに来んねん!?)
アルヴ『朝から随分と騒がしいですね、エアグルーヴさん』cv.鈴木日菜
(ぐはっ!学園きってのクールビューティー♡アドマイヤグルーヴ♡)
エアグル『アルヴか、おはよう』
アルヴ『おはようございます』
アルヴ『……それで、これは?』
エアグル『昨日の模擬レースで負けて以来、部屋に籠もっていたので、今朝私が引っ張り出してきたところだ』
ルラシ『レースなんて、クソゲーだ……もう、やめてやる……』
アルヴ『……呆れた』
ルラシ『ぐっ……』
アルヴ『たった1度の敗北で塞ぎ込むなんて、貴方らしくもないわ』
ルラシ『……』
アルヴ『昨日のレースが気に入らないのなら、次は誰にも覆せない盤面を作ればいいでしょう』
ルラシ『……アルヴ』
ドゥラ『アルヴ先輩の言うとおりだ』
ドゥラ『次は私も相手をしよう』
ルラシ『……勝たせる、とは言わないんだな』
ドゥラ『勝つのは私だ』
ルラシ『そういうところだぞ!ドゥラメンテ……』
エアグル『やれやれ……』
キセキ『おはようございまーす!』cv.星希成奏
(あッ!!キセキもキターーーーーーッ!!)
キセキ『……おおっ!?』
キセキ『敗北に沈む孤高の策士!』
キセキ『強引に連れ出す女帝!静かに背中を押す好敵手たち!』
キセキ『そして、再戦を誓い立ち上がる主人公!』
キセキ『これはまさに、挫折から始まる再起編の第1話ですね!』
ルラシ『キセキ……勝手に連載を始めるな』
キセキ『安心してください、ルーラー先輩!』
キセキ『最後は宿敵を打ち破って、王道の大逆転です!』
ルラシ『……大逆転』
ルラシ『……悪くないな』
エアグル『キセキ!こいつを焚きつけるな!』
(あ……アカン……)
(エアグルーヴがルラシを叱り……)
(ドゥラが真正面から励まし……)
(アルヴが素直やない激励を入れて……)
(キセキが全部、熱血漫画に仕立て上げる……)
(エアグルーヴを中心に、ドゥラ、アルヴ、ルラシ、キセキ……)
(この並び……この関係性は……!!)
ビーッ!ビーッ!ビーッ!
【警報! 警報! 警報!】
【高濃度の“たわけ”反応を検出!】
【EMERGENCY!EMERGENCY!】
【パターン青!】
【『たわ家です!!』】
(勢揃いしてもうたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
『……た……一家……』
キセキ『?』
『……たわ家』ぼそっ
キセキ『!』
キセキ『たわけ……一家だから……たわ家っ!?』
『しまっ……!!』
(声に出てたっ!?)
キセキ『いいですね、それ!覚えやすくて家族漫画のタイトルにぴったりです!』
エアグル『よくない!』
アルヴ『……あまりにも安直だわ』
ルラシ『だが、現在の盤面を一言で説明できている』
エアグル『貴様まで検討するな!』
ドゥラ『グル姉を中心とした呼称なら、意味は通る』
エアグル『通すな、ドゥラ!!』
(アカン!本人らが“たわ家”の是非を検討し始めたぁぁぁぁぁ!!)
『ぷっ……』肩ぷるぷる……
エアグル『……片桐トレーナー』
『……はい』
エアグル『今のくだらん呼び名……貴様が言い出したのか?』
『い、いや……俺は、その……』
キセキ『片桐トレーナーが“たわ家”って呟いてました!』
『キセキぃぃぃぃぃッ!?』
エアグル『……貴様は朝から、何を考えているんだ』ギロッ
『ち、違うんです!これは歴史的……いや、関係性的に非常に尊い並びで……!』
ズキンッ!
(あッ!修正力……ッつぅ~……)
エアグル『誰が“たわ家”だ!この、たわけ!!』
(ほ、本家から生“たわけ”いただきましたぁぁぁぁぁぁ!!)
『ありがとうございます!!』
エアグル『なぜ礼を言う!?』
てくてくてく……
???(なんだ?朝から騒がしい……)ちらっ
タイトルホルダー(変な集団……あまり関わらないようにしよう……)てくてくてく……
【ウマ娘耐久ミッション・・・失敗!】
◇◇◇
トレーナー室
『じーーーーっ……』VTR見てる
(やっぱ、バ群に飲まれちゃうと何ともしがたいな……それに)
VTR【実況『残り200!ライスシャワー、ようやく外へ持ち出した!』】
VTR【実況『ここから伸びる!ライスシャワーも懸命に前を追う!』】
(“あの走り”も出ないか……)
(スタートの失敗や、距離による忙しなさは、これから出場するレースの距離を伸ばしていけば)
(ある程度カバーできるけど……)
『フィジカル鍛えるのもなぁ~……』
(ゴリゴリのステイヤーであるライスはスタミナが命)
(もちろんパワーは必要や)
(けど、そこを優先しすぎて、持久力や身体の軽さとのバランスを崩すわけにはいかん)
(人間でもそうや、42㎞を走るマラソンランナーと)
(100mを走るスプリンターでは体つきが全く違うやろ?)
(必要な筋肉が別物なんよ)
(ライスは稀代のステイヤー、スタミナを犠牲にするわけにはいかん)
『と、なると……やっぱり末脚』
(優しすぎるライスの内に眠る闘争心……その優しさ故か、なかなか表には出てこん)
(ジュニアSでも最後の直線、あの走りが出ていれば11着なんてことはなかったやろ)
(ライスの場合、レース自体に燃えるというより、特定の“誰か”……)
(つまり、明確なライバルがいてこそ発揮される……しかも強敵でなければあかんみたいやし)
『ミホノブルボンに、メジロマックイーンか……』
(さすがに強敵すぎるけどな……)
(あの闘争心を自在に引き出すには……)
(……)
(練習でどうこうなるもんでもないか?)
(練習は地道に基礎能力を上げてくしかないか……)
『……強敵ねぇ~……』
『ん?待てよ……強敵!?』
『これなら!』
◇◇◇
放課後 トレーナー室
『……あった!』カタカタッ……
スズカ『何か、見つかったんですか?』
『ああ、ライスの次走候補だ』
ライス『ライスの……次のレース?』
トラン『どれどれ~?』ひょい 肩越しに、パソコンの画面を覗き込む
トラン『……おっ?トレちゃん、もしかして格上挑戦させる気?』
『そのつもりだ』
ライス『格上……挑戦?』
『ライスの次走は、条件戦じゃない』
『オープン戦に出ようと思ってる』
ライス『オ、オープン戦……!?』
スズカ『なるほど……格上のウマ娘と走らせるためですね』
『ああ』
ライス『でも……今のライスは、まだ1勝しかしてないよ?』
トラン『そこは問題なし!』
ライス『トランちゃん……?』
トラン『条件戦は、基本的に同じくらいの実績を持つウマ娘同士で走るレースだけど……』
トラン『オープン戦は、基本的にどのクラスからでも出走できるんだよ』
トラン『だから、コメちゃんみたいな1勝のウマ娘でも出走できるし、何勝もしている格上や』
トラン『重賞を走ってきた実力者と当たることもある』
トラン『まさしく!“格上挑戦”ってヤツだね』
ライス『何勝もしてる……ウマ娘と……』
『もちろん、出れば勝てるような甘いレースじゃない』
『けど、今のライスには、明確に追いかけられる“強敵”が必要だと思ってる』
スズカ『強い相手と走ることでしか、掴めないものもあります』
ライス『スズカさん……』
スズカ『きっとライスちゃんにも、良い経験になると思います』
『それに……』カチッ……
『9月21日……中山レース場、芝1600m』
トラン『オープン……芙蓉ステークス』
『前走の1200mから、400mの距離延長』
『慌ただしかった前走よりは、レースの流れも少し落ち着くはずだ』
トラン『コメちゃんの、長くいい脚を試すにもちょうどよさそうだね』
スズカ『初めての中山レース場ですね』
『ああ……スタートとバ群対策を詰める時間も、まだ3週間弱ある』
トラン『出走予定は、まだ固まってないみたいだけど……』
トラン『オープン戦なら、コメちゃんの闘争心を引き出してくれるような強敵に出会えるかもね』
ライス『ライスの……闘争心……』
ライス『……』画面に表示されたレース名を、じっと見つめる
ライス『ライス、走ってみたい』
『ライス……』
ライス『怖いけど……強いウマ娘と、走ってみたいです!』
『……よし!』
『次は、ここだ!』
『芙蓉ステークスに……格上挑戦するぞ!』
◇◇◇
9月下旬
中山レース場 芝1600m 芙蓉ステークス どん
中山レース場 控室
『よし!ストレッチ終わり!』
ライス『ありがとう、トレーナーさん』
『どういたしまして』
ライス『……』
(3戦目やもんな、さすがに落ち着いてるわ)
『よしよし』なでなで
ライス『ん?どうしたの?』
『ライス、落ち着いてて偉いと思ってね』
ライス『えへへ……////』
スズカ『中山レース場は初めてだったわよね?』
ライス『うん』
トラン『ウチと中山対策したからバッチリだよねぇ~』
ライス『うん、ありがとうトランちゃん』
スズカ『それなら安心ですね』
『さて、それでは今日の作戦を発表します!』
ライス『……作戦……』
『今日の“ライバル”は6番カラットムーンのみ!』
ライス『ライバル……!』
『以上!』
トラン『……へ?』
スズカ『ふふっ……』
トラン『トレちゃん?それだけ……?』
『うん、それだけぇー』
トラン『いや……もっと!重バ場対策とか、展開がどうとか……!』
『今日の“ライバル”は6番カラットムーンのみ!……以上!』
トラン『 ……一語一句、言い直したし……』
ライス『……ライバルは、6番……』
係員『ライスシャワーさん、準備お願いしまーす!』
『よし!行ってこい!』
ライス『……はい!』
・・・・・・
スズカ、トランと並び、ゲートに収まるライスを見つめる
実況『先ほどまでの雨の影響で、重バ場となっています中山レース場』
実況『各ウマ娘、ゲートに収まりました』
ライス(ライバルは、6番……)
実況『中山芝1600m、全8名で争われる芙蓉ステークス』
ガシャンッ!!
ライス(……6番!!)
実況『スタートしました!』
実況『各ウマ娘、まずまず揃ったスタート!内から1番が先頭に立ちます!』
実況『その後ろに2番、3番が並び、1番人気の6番カラットムーンは4番手!』
実況『続いて4番と、大外8番2番人気ライスシャワー!その後ろに5番、最後方は7番です!』
ライス(……カラットムーンさん……!)
実況『第2コーナーを回って向こう正面!先頭は1番、2番、3番がこれを追います!』
実況『カラットムーンは好位4番手!ライスシャワーは中団、5番手付近!』
実況『前半800mは47秒2!重バ場を考えれば、淀みのない流れです!』
実況『さあ、第3コーナーへ向かう!』
ライス『!!』
ライス(……今っ!!)
実況『おっと、ここでライスシャワーが動いた!大外から一気に前との差を詰めていく!』
トラン『コメちゃん!仕掛け早すぎん!?重バ場だよ!?』
『いや、ライスのスタミナなら問題ない!』
スズカ『それに、直線の短い中山なら、早めの仕掛けも合っています』
実況『まだ残り600m!ライスシャワー、早くも先頭をうかがう!』
ライス(このまま!一気に……!)
実況『内に1番、間から3番、そして大外ライスシャワー!3人が並んで第4コーナーへ!』
実況『カラットムーンはその後ろ!ライスシャワーを見ながら直線へ向かいます!』
実況『第4コーナーを回って、最後の直線!』
実況『先頭はライスシャワー!大外8番ライスシャワーが抜け出した!』
実況『1番、3番は苦しくなった!しかし後ろからカラットムーンが来る!』
実況『残り200m!ライスシャワー先頭!カラットムーンが猛然と追い込んでくる!』
ライス(……後ろから……来てる!!)
実況『差が詰まる!1バ身……半バ身!』
ライス(……負けない……負けたくない!!)
実況『ライスシャワー粘る!カラットムーンが迫る!』
ライス(……ライスが……ライスが勝つんだ!!)
実況『並ぶか!並ぶか!ライスシャワー、懸命に先頭を守る!』
ライス『やああぁぁぁぁーーっ!!』
『粘れぇー!ライスーーっ!!』
実況『ライスシャワー!カラットムーン!ライスシャワー!』
実況『ゴールイン!!』
実況『きわどい!きわどい!カラットムーン差したか!?』
『どっちや!?』掲示板を見つめる
実況『あっと!今、掲示板に表示されました!8番!!』
実況『1着は8番ライスシャワーです!』
実況『大外から早めに先頭へ立ち、カラットムーンの猛追を凌ぎ切りました!』
『ヨッシャー!!』
トラン『ヤッター!』
スズカ『ふふふ……』ぱちぱち……
喜びに沸いたのも束の間、実況の声色が変わる
実況『あっと……ライスシャワーどうした?立ち止まったまま動きません!』
ライス『……はぁ……はぁ……』
『え?』
ライスを見た瞬間、背中に冷たいものがはしる
ぞわっ……
『!!』ダッ…… 柵をくぐり走り出す
トラン『ちょっ! トレちゃんっ!?』
『ライスーーッ!!』ダッ……ダッ……ダッ……
スズカ『嘘……でしょ……』
ー2章ー004話 敗北から始まる、Comeback Story V 完
第2章第4話「敗北から始まる、Comeback Story V」
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
敗北を糧に、格上へ挑んだライス。
ようやく掴んだ勝利――ですが、どうやら素直には喜ばせてくれないようです。
そして、ついに「たわ家」も勢揃い。
片桐の耐久ミッションは、始まる前から勝ち目がなかった気もします(笑)
次回、第2章第5話。
9月27日(日)19:00公開予定です。
【KUROXの
対象話:第2章第4話・第5話
9月28日(月)07:00公開予定です。
【X】
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【note記事 KUROXの
https://note.com/kurox_1200
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KUROX